台湾旅行を快適に楽しむためには、移動手段の選び方が重要です。台北や高雄など都市ごとに交通事情が異なり、MRT・鉄道・バス・タクシー・Uber・YouBikeなど多様な方法があります。 本記事では、台湾で利用できる主要な移動手段をわかりやすく整理し、エリア別・目的別におすすめの選び方を紹介します。 はじめての旅行者でも迷わず移動できるよう、便利なアプリやeSIMの活用法もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
台湾では、多様な移動手段が用意されています。旅行スタイルや目的に合わせて選択することで、効率的で快適な移動が可能です。
ここでは、以下の移動手段について紹介します。
台北や高雄で市内観光をする際に便利なのが、MRT(地下鉄)です。
路線が色分けされ、駅番号も併記されているため初心者でも迷いにくく、料金は20〜65台湾ドル(約100〜320円)と非常に安価です。
予定時間に到着する場合が多く、渋滞の影響を受けないので、観光の基軸となる交通手段といえるでしょう。
ただし、構内・車内は飲食が厳格に禁止されており、違反すると罰金が科されるため要注意です。
都市間移動では、全土を網羅する鉄道(TRA)と西海岸を結ぶ高速鉄道(THSR)の使い分けが基本です。
鉄道は花蓮や台東など東海岸や地方観光に欠かせず、風光明媚な景色を楽しめる点も魅力です。
高速鉄道は台北〜高雄を約1時間半で結び、短期間で複数都市を巡る旅行で活躍してくれるでしょう。
鉄道は28日前からの事前予約、高速鉄道は公式アプリ「T-EX」での早期予約割引を利用できるため、出張や旅行の前に予約をしておくと安心です。
とくに東海岸へ向かう路線や、台湾の連休期間中の人気列車の切符は予約開始と同時に売り切れることもあるため、旅程が決まったらすぐに予約しましょう。
路線バスは、費用を抑えたい旅行者に適した移動手段です。市内は15〜30台湾ドル(約75円〜150円)と格安で、九份や十分行きの直行バスもありアクセスに優れています。
ただし、日本とは異なりバス停で待っているだけでは停車せず、必ず手を挙げて乗車の意思を示す必要があります。
さらに「上車収費」「下車収費」などの運賃表示に従い、乗車・降車時にICカードをタッチしなければなりません。
台北から九份への直行バス965番は約90台湾ドル(約440円)で約1.5時間と、MRT+タクシーに比べても大幅に経済的です。
台湾のタクシーは、24時間利用可能で、車での移動が必要なときに利用しやすい手段です。とくに荷物が多い場合や深夜到着時には大きな安心感があります。
桃園空港から台北市内までは1,200〜1,500台湾ドル程度(約5850円〜7,300円)で、4人家族ならひとり当たり300台湾ドル前後です。
行き先は繁体字中国語で書いたメモを提示するとスムーズで、メーター制かどうかも必ず確認しましょう。
深夜割増料金がかかる点と、現金払いが基本である点には注意が必要です。最近はクレジットカード対応車も増えていますが、予備の現金を持っておくと安心です。
台北・新北・台中・高雄などの主要都市で利用できるUberは、言語の不安があっても利用しやすい移動手段です。
アプリで行き先を事前に入力するため、ドライバーとのやり取りは不要で、料金も乗車前に確定します。
GPSによる追跡で目的地まで確実に到達できるため、はじめての旅行者にも安心です。
到着前にアプリをダウンロードし、クレジットカードを登録しておくとスムーズです。
YouBikeは、台北や高雄などで広く展開されるシェアサイクルで、短距離移動や街歩きに最適です。
30分10台湾ドル程度(約50円)と非常に安価で、MRTではカバーしきれない近場での移動に役立ちます。
ステーションが観光スポット周辺に多く設置されていて、借りた場所と異なる場所に返却できるため、一度返却に戻る必要はありません。
鉄道や路線バスなどを使うほど距離が遠くなかったり、近場で自転車を使って散策したりしたいときは、YouBikeを活用してみましょう。
台北や高雄など都市ごとに最適な移動方法が異なります。MRTやYouBikeを中心に活用することで、それぞれの地域の観光を効率的かつ経済的に楽しめます。
ここでは、エリア別におすすめの移動手段をチェックしていきましょう。
台北市内観光ではMRTを中心に移動し、駅から少し離れた観光地にはYouBikeを組み合わせるのが効率的です。
MRTは6路線が主要エリアをカバーしており、運賃も安価で運行本数も多く、初心者でも安心して利用できます。
駅に到着してからの小回りが利く移動にはYouBikeが便利で、30分10台湾ドル(約50円)と低コストで利用できます。
永康街や士林夜市など駅から少し距離がある観光スポットでも、MRT+YouBikeで快適にアクセスできるのが魅力です。
高雄市内では、MRTの紅線・橘線メインで移動し、港湾エリアではLRT(環状軽軌)、さらに短距離移動にYouBikeを加えるのがおすすめです。
高雄国際空港から市内中心部の美麗島駅までは、MRTで約17分・35台湾ドル(約170円)と便利です。
駁二芸術特区など広範囲に広がる観光地では、LRTやYouBikeを併用することで効率的に回れます。とくに高雄は平坦な地形のため自転車移動が快適で、街歩き観光にも適しています。
台北よりも交通機関がシンプルなため、はじめて訪れる人でも比較的迷わず移動できるのが特徴です。
台北・台中・高雄など主要都市間の移動は、高速鉄道、鉄道、高速バスの3つを使い分けるのがおすすめです。
高速鉄道は台北〜高雄を約1.5時間で結び、1,500台湾ドル(約7,500円)と高めですが短期旅行で効率的に観光地を回るのによいでしょう。
鉄道は、東海岸の花蓮や台東方面を含め全土をカバーし、風景を楽しみながら安価に移動できるのが魅力です。
さらに高速バスは経済的で、台北〜台中間を300台湾ドル程度(約1,500円)で移動可能です。
時間・費用・快適性のバランスを考え、旅程に合わせた選択をすると満足度の高い旅になります。
節約派・快適重視派・効率派など、目的に応じた移動手段を選ぶことで、満足度の高い旅を実現しやすくなります。
主なシーンごとにおすすめの移動手段を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
節約派の旅行者には、MRTと路線バスを中心に移動する方法がおすすめです。
MRTは1区間20〜65台湾ドル(約100〜330円)と格安で、路線バスはさらに安い15〜30台湾ドル(約75〜150円)で利用できます。
九份行きの直行バス965番は90台湾ドル(約450円)と、タクシーよりも安価な費用でアクセス可能です。
EasyCardやiPASSなどのICカードを使えば、MRTとバスを乗り継ぐ際に割引が適用され、さらにお得になります。
ICカードはコンビニや駅で購入・チャージ可能で、コンビニや飲食店でも使えるため、支払いを一括管理できる点も便利です。
移動中のストレスを減らし、観光の時間を最大限確保したいなら、タクシーやUberを積極的に活用しましょう。
目的地まで屋外を経由する時間を最低限にしながら移動できるため、荷物が多いときや子連れ旅行でも安心です。
料金は台北市内の短距離で100〜200台湾ドル(約500〜1,000円)、桃園空港から市内まで1,200〜1,500台湾ドル程度(約6,000〜7,500円)が目安です。
都市間移動には台湾高速鉄道の指定席を利用すれば、台北〜高雄間を約1.5時間で快適に移動できます。大型荷物置き場やWi-Fiも完備されており、車内で休憩や作業をしながら移動可能です。
限られた日程で観光地をできるだけ多く回りたい場合は、鉄道と観光バスの組み合わせがおすすめです。
西海岸の都市間は高速鉄道を使えば時間を大幅に節約でき、花蓮や太魯閣渓谷など東海岸エリアは台湾鉄道が唯一のアクセス手段です。
九份や十分など台北近郊の人気スポットへは直行バスが充実しており、乗り換えなしで目的地まで行けるため効率的といえるでしょう。
観光専用のバスツアーを利用すると、言語不安や乗り換えの手間を減らせるため、短期滞在でも充実した旅程を組めます。
台湾旅行をサポートする便利なアプリは数多く存在します。
代表的なアプリは以下の通りです。
上手に活用することで、現地での移動がスムーズになり、時間も大幅に節約できます。
関連記事:台湾旅行はSIMカードがおすすめ?選び方や購入方法、注意点も解説
台湾の交通情報をリサーチしたり、公共交通をスムーズに利用するなら、以下のアプリがおすすめです。
上記を使えば、運行状況や到着時刻をリアルタイムで確認でき、混雑状況まで把握できます。
たとえば「台灣公車通」ではGPS追跡でバスの現在位置がわかるため、バス停で無駄に待つ時間を減らせます。
メインで使用する交通手段に合った交通情報アプリをダウンロードし、運行状況や到着時刻などをこまめにチェックしましょう。
観光地巡りに欠かせないのが「Googleマップ」と「Citymapper」などのルート検索アプリです。
GoogleマップはMRTやバスを組み合わせたルート検索に強く、運賃や所要時間の比較も可能です。
Citymapperは台北・高雄に対応しており、到着希望時間から逆算して出発時刻を提案してくれる機能を搭載しています。
複数のルートを比較しながら、最適な移動手段を選べる点がメリットです。
タクシーを利用する際に、言語の不安や料金トラブルを避けるなら「Uber」などのタクシー配車アプリが便利です。
アプリで目的地を地図上に指定するだけで、ドライバーとの会話不要で移動できます。料金も事前に確定表示されるため、思わぬ費用になる心配はありません。
代表的なアプリである「Uber」をメインで利用しつつ、Uberがカバーしていないエリアでタクシーを利用したい場合は、台湾で行きたいエリアに対応したアプリを選びましょう。
交通情報アプリやルート検索アプリなどを使うためには、安定した通信環境が欠かせません。
通信環境を確保する方法は、ポケットWi-Fiや物理SIMカードなどがありますが、中でもおすすめしたいのはeSIMです。物理SIMカードの入れ替えが必要なく、プロファイルをスマホにインストールするだけで、台湾でインターネット通信できるようになります。
台湾では「トリファ」のeSIMアプリを使えば、日本出発前に購入・設定を済ませ、到着と同時に通信を開始できます。
アプリはもちろん、インターネットでの情報収集もできるようになるため、台湾に行く前にeSIMアプリをダウンロードして通信の準備をしておきましょう。
台湾には、日本と異なる交通ルールやマナーがあるため、事前に知っておき、混乱やトラブルを防いでスムーズに移動できるようにしましょう。
とくに知っておきたい交通ルール・マナーは、以下の3つです。
台湾の交通では「EasyCard(悠遊卡)」や「iPASS(一卡通)」といったICカードが便利ですが、必ず事前に十分な金額をチャージしておくことが必要です。
日本のように残高不足時に後払いで清算できる仕組みはありません。残高が足りないとMRTの改札を通れず、バスでは乗車拒否される場合があるでしょう。
とくに郊外のバスは現金利用ができないケースもあるため、最低でも500〜1,000台湾ドル(約2,500〜5,000円)をチャージしておくと安心です。
残高はコンビニや駅の券売機でいつでも追加可能で、交通機関以外にも飲食店やコンビニでの支払いに利用できます。
台北や高雄のMRT(地下鉄)では、改札内・車内での飲食が法律で禁止されています。水やガム、飴なども含まれ、違反すると1,500〜7,500台湾ドル(約7,000〜33,000円)の罰金が科されます。
駅のホームや車内は常に清潔に保たれており、台湾における厳格なルールのひとつです。快適で安全な公共空間を維持するために、車内での飲食は必ず避けましょう。
台湾の路線バスは、日本のように停留所で待っているだけでは停車してくれない場合があります。必ず片手を挙げて「乗ります」という意思表示をすることがルールです。
とくに観光地への直行バスや郊外路線では、合図がないとそのまま通過され、次の便まで30分〜1時間以上まつことになることもあります。バスが遠くから見えた段階で手を挙げ、運転手にわかるように示しましょう。
降車時は車内のブザーを押し、出口付近で待機するのが基本マナーです。
台湾で快適に移動するうえで、情報収集や運行状況の確認などをするために、安定した通信環境が欠かせません。
そこで便利なのが、日本語に対応しているeSIMサービスの「トリファ(trifa)」です。
アプリからプランの購入やプロファイルのインストールができ、出発前にオンライン購入・設定を済ませておけば、台湾到着と同時に通信が利用可能になり、Googleマップや交通アプリ、Uberなどをすぐに使えます。
移動手段に関する情報収集はもちろん、食事や観光などのリサーチにもインターネット通信は活躍するので、台湾で通信手段を確保したい方は、ぜひトリファ(trifa)の利用を検討してみてください。
ライター
トリファ編集部
海外旅行の際に知っておくと良い情報や、通信に関する疑問点を解消できる情報を提供させていただきます。皆様の海外渡航がより良いものになるための手助けとなれればと思います。