この記事では、eSIM利用時の機内モード切り替えタイミングから、活用する方法、機内モードの解除方法までわかりやすく解説します。海外旅行をトラブルなく楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「海外旅行でeSIMを使いたいけど、機内モードをいつ切り替えるべきかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。eSIMの機内モードの切り替えタイミングや設定方法を理解しておくと、現地ですぐにインターネットを快適に使えるようになります。
機内モードがオンの場合、eSIMを使った通信はできません。
機内モードは、スマホのすべての無線通信機能を一括でオフにする仕組みです。eSIMは物理SIMと同様、現地の通信回線に接続してデータ通信を行うため、機内モードの影響を受けます。
とくに海外eSIMでは、現地キャリアのネットワークを利用するローミング接続となるため、機内モードがオンでは通信が完全に遮断されてしまいます。
そのため、海外到着後はまず機内モードを解除し、eSIM側のモバイルデータ通信をオンにしたうえで、データローミングを有効にしましょう。
機内モードがオンでも、Wi-Fiに接続すればインターネット接続が可能です。スマホの機内モードは、すべての無線通信を一時的にオフにしますが、その後Wi-FiやBluetoothを個別に再びオンにできます。
機内モード中でもWi-Fiを再びオンにできる仕組みにより、航空機内のWi-Fiサービスを利用したり、到着前にインターネット上の情報にアクセスしたりすることが可能です。
モバイルデータ通信は遮断されたままのため、意図しないローミング接続による高額請求を避けられるという安心感もあります。
海外旅行やフライト中は機内Wi-Fiを活用しながら、必要な情報を確認したり、eSIMの設定を整えたりしておきましょう。
機内モード中でもeSIMでできることは、主に以下のとおりです。
機内モード中にeSIMに関する準備作業を進めることで、現地到着後の通信をスムーズに開始できます。
たとえば、インストール済みのeSIMプロファイルの設定状況を確認し、使用する回線をあらかじめオンにしておきましょう。あわせて、主回線側のローミングがオフになっているかも確認すべきポイントです。
また、機内Wi-Fiが使える環境であれば、eSIM提供元のサポートページやFAQを確認して、不安な点や設定手順を事前に把握できます。さらに、eSIMの注文番号やICCIDなどの重要情報は、再設定やサポートへの問い合わせ時に必要になる場合があります。
そのため、スクリーンショットで保存し、オフラインでも確認できる状態にしておくと安心です。
機内モード中の時間を有効に使って準備を整えることで、到着後すぐにeSIM通信を開始でき、海外でのスマホ利用がより快適になります。
機内モード中にeSIMでできないことは、主に以下のとおりです。
まず、機内モード中は、新規eSIMプロファイルのダウンロードやインストールができません。作業には通信事業者のサーバーとの認証が必要であり、モバイルデータ通信や安定したWi-Fi環境が前提です。そのため、機内Wi-Fiでは通信が制限され、正常に処理できない可能性があります。
また、eSIMのアクティベーションや現地ネットワークとの接続テストも行えません。接続テストは、現地キャリアとの通信が必要なため、機内モードがオンの状態では対応できません。
さらに、機内モード中は、eSIMプロバイダーのリアルタイムチャットサポートや音声通話サポートも利用できないため、注意が必要です。
トラブルを防ぐためには、出発前にeSIMのダウンロードやアクティベーションを済ませ、必要なサポート情報も確認しておきましょう。
海外でeSIMを利用する際、機内モードの切り替えタイミングを理解することが重要です。誤ったタイミングでオン・オフを切り替えると、意図しないローミング接続や通信トラブルの原因となるおそれがあります。
以下では、機内モードをオン・オフにするタイミングについて解説します。
機内モードは、搭乗前または搭乗直後にオンにし、到着まで基本的にそのまま維持するのが最適です。
飛行機内でデータ通信をオンにすると、日本のSIMカードが海外ネットワークに接続し、高額な国際ローミング費用が発生する可能性があります。eSIMを利用している場合でも、物理SIMと同様に、航空法による電波規制に従って機内モードの設定が必要です。
事前に機内モードをオンにしておくことで、意図しない通信を防ぎ、安心してフライトを過ごせます。
機内モードをオフにするタイミングは、現地到着後に飛行機内での電子機器の使用が許可されてからです。
ただし、到着直後に機内モードを解除すると、スマホが自動的に利用可能な回線に接続し、eSIMよりも日本の物理SIMカードが先に海外ネットワークに接続してしまうことがあります。
正しくeSIMに接続するには、事前に主回線をオフにし、eSIMの回線をオンにしておくのがおすすめです。あわせて、モバイルデータ通信の優先回線がeSIMに設定されているかも確認しておきましょう。
上記の設定を整えたうえで機内モードをオフにすれば、現地のネットワークにスムーズかつ安全に接続できます。
eSIMを利用する際は、フライト中の機内モードも有効に活用すると、現地到着後の通信トラブルを防ぎ、スムーズに通信接続を開始できます。機内モード中を活用する方法は、以下のとおりです。
eSIMの機内モードを活用する具体的な方法について詳しく解説します。
eSIMの設定は、機内モード中でも端末内で変更が可能です。
たとえば、現地で使うeSIMプロファイルを有効化し、モバイルデータ通信の優先回線をeSIMに設定しておくと、到着後すぐに接続トラブルなく通信をはじめられます。また、日本の物理SIMのデータローミングをオフにしておくことも忘れずに確認しておきましょう。
機内モード中にeSIMの設定を済ませておくことで、無駄な通信やトラブルを避け、スムーズな現地接続につながります。
eSIMを利用する旅行では、機内モード中のフライト時間を快適に過ごし、現地到着後もスムーズに行動するために、オフライン対応アプリの事前ダウンロードがおすすめです。
フライト中の移動時間には、NetflixやPrime Videoで映画やドラマを、Spotifyで音楽をあらかじめダウンロードしておくと快適に過ごせます。
また、現地での行動に備えて、翻訳アプリや旅行ガイドもWi-Fi環境で事前に保存しておくと、インターネットが使えない場面でもスムーズに対応できて心強いです。
スマホの機内モード中を快適に過ごすだけでなく、到着直後の不安を減らすためにも、出発前にオフライン対応アプリをダウンロードしておくと安心です。
eSIMの接続について不安がある場合は、機内モード中でも機内Wi-Fiを使ってプロバイダーのサポートに連絡できます。
たとえば、トリファ(trifa)では、トリファアプリの「アカウント」→「チャットサポート」から24時間365日いつでも問い合わせが可能です。FAQページで事前に確認しておくと、到着後のトラブルを防ぎやすくなります。
ただし、機内Wi-Fiは通信が不安定な場合もあるため、リアルタイムチャットよりもメールで相談するか、現地到着後の対応に備えて情報を整理しておくと安心です。
機内モードは通信を遮断するため、もともとバッテリー消費を抑える効果があります。そこで、さらに節電設定を組み合わせれば、長時間のフライト中も電池を効率的に維持できます。
フライト中にスマホのバッテリーが切れてしまうと、現地でeSIMの設定ができなかったり、緊急時に連絡が取れなかったりするおそれがあるため、あらかじめ対策しておくことが大切です。
たとえば、iPhoneなら「低電力モード」、Androidなら「バッテリーセーバー」をオンにすると効果的です。画面の明るさを手動で下げ、不要な通知やアプリのバックグラウンド更新、位置情報サービスをオフにすると、さらにバッテリーを長持ちさせられます。
上記のような工夫を機内モードと併用することで、現地でのeSIM接続にも安心して備えられる。
eSIMから現地ネットワークへ接続するには、機内モードを解除することが必須です。使用しているスマホの機種によって操作方法が異なるため、端末に合わせた手順を確認しておきましょう。
以下では、iPhoneとAndroidそれぞれの設定手順について解説します。
iPhoneでeSIM接続のために機内モードを解除するまでの手順は、以下のとおりです。
上記の1〜3を機内モード中に済ませていれば、機内モードを設定かコントロールセンターから解除しましょう。ステータスバーにアンテナマークやeSIMの通信会社名が表示されていれば、正常に接続されている証拠です。
AndroidでeSIM接続のために機内モードを解除するまでの手順は、以下のとおりです。
上記の1〜4を機内モード中に済ませておけば、クイック設定パネルなどから機内モードを解除するだけでeSIMに接続できます。
接続されない場合は、手動でキャリアを選択したり、「優先ネットワークタイプ」を4G/LTEに固定することで、安定した接続が得られることもあります。
eSIMの設定を整えたうえで機内モードを解除しても、現地のネットワークにうまく接続できないことがあります。到着直後は回線が不安定になりやすく、スマホ側の設定や一時的な不具合が原因で接続に失敗するケースも少なくありません。
eSIMに接続できないときの対処法は、以下のとおりです。
機内モード解除後にeSIMに接続できない場合の主な対処法について解説します。
eSIMに接続できないときは、まずスマホを再起動し、通信関連の一時的な不具合をリセットしましょう。再起動することで、ネットワーク接続のエラーや設定の競合が解消され、機内モードの切り替え後に起こる内部処理の不具合にも効果があります。
iPhoneの場合は「音量ボタン+電源ボタン」の長押しで電源を切り、再度電源を入れます。Androidは電源ボタン長押しで「再起動」または「電源を切る」を選択してください。
再起動後は2〜3分待ってからネットワーク状況を確認しましょう。改善しない場合は、2〜3回繰り返すことで接続できるケースもあります。
eSIMに接続できない場合は、まずeSIMの設定を確認することで、接続エラーの原因を特定できます。
よくある原因には、eSIMが無効になっている、日本のSIMが優先回線になっている、データローミングがオフのままになっている、APN設定が誤っているなどがあります。
まず、iPhoneの場合は「設定」→「モバイル通信」を開き、eSIMの回線がオンになっているかを確認しましょう。Androidの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」などから確認できます。
あわせて、モバイルデータ通信の優先回線がeSIMになっているか、日本のSIMのローミングがオフになっているかをチェックしてください。
さらに、eSIMプロバイダーが指定しているAPN情報が正しく入力されているか、ネットワーク選択が「自動」になっているかも確認が必要です。手動選択が必要な場合は、提携先キャリアを選びましょう。
eSIMに接続できない場合、eSIMプロファイルの破損が原因であることがあります。接続トラブルが続くときは、プロファイルの削除と再インストールを検討しましょう。
削除するには、「設定」→「モバイル通信」から該当するeSIMを選び、「モバイル通信プランを削除」を実行します。その後、最初に受け取ったQRコードやアクティベーションコードで再インストールします。
プロファイルの削除と再インストールは、他の対処法でも改善しない場合の最終的な対応方法です。ただし、プロファイルを削除すると元に戻せないケースもあるため、実行する前にeSIMプロバイダーへの確認を忘れずに行いましょう。
eSIMが現地のネットワークに接続しない場合、データローミング設定がオフになっていることが原因として考えられます。海外用eSIMは、現地の通信事業者のネットワークを借りて通信するため、データローミングをオンにしなければいけません。
iPhoneの場合は、「設定」→「モバイル通信」→使用中のeSIMを選択→「データローミング」をオンにします。
Androidの場合は、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→対象のeSIMを選択→「ローミング」をオンにしてください。
また、日本のSIM(主回線)を併用している場合は、誤ってローミング接続して高額請求が発生しないよう、データローミングを必ずオフにしておきましょう。
eSIMの通信速度が遅い場合は、まず速度テストアプリなどで現在の通信速度を確認しましょう。空港や人の多い場所では速度が不安定になることがあるため、移動してから再チェックするのも有効です。
速度に問題がある場合は、ネットワーク設定の見直しも検討しましょう。たとえば、5G接続が不安定な地域では、4G/LTEに切り替えることで通信が安定することがあります。
iPhoneでは「設定」→「モバイル通信」→対象のeSIM→「音声通話とデータ」で「4G」を選択します。
Androidでは「設定」→「ネットワーク」→「優先ネットワークタイプ」から「4G/LTE」を選びましょう。
また、自動選択されたネットワークが不安定な場合は、手動で提携キャリアを選択すれば改善するケースもあります。
継続的に速度の問題があるときは、eSIMプロバイダーに状況を伝えて、必要に応じて設定の確認やプロファイルの再発行を依頼するとよいでしょう。
eSIMを使った海外旅行では、機内モードの切り替えタイミングや使い方に関する疑問を持つ方も少なくないでしょう。そこで、eSIMの機内モードに関するよくある質問をまとめました。
以下では、eSIMの機内モードに関するよくある質問と回答を紹介します。
機内モード中は、eSIMを使ったモバイルデータ通信はできません。ただし、Wi-Fiを個別にオンにすれば、機内Wi-Fiを使ってインターネットに接続することは可能です。
機内モードではすべての通信が遮断されますが、Wi-Fiは有効にできるため、メールやSNSなどの軽い通信であれば利用できます。ただし、eSIMによる高速通信や通話はできないため、重要な連絡は現地到着後に行うとよいでしょう。
機内モード中でも、eSIMの一部設定は変更可能です。ただし、新規インストールやアクティベーションはできないため、出発前に済ませておきましょう。
具体的には、eSIMのオン・オフ切り替えや回線名の変更、データ通信の優先設定、データローミングの確認などは機内モード中でも操作できます。一方、eSIMプロファイルの新規追加やアクティベーションは通信が必要なため、機内では行えません。
機内モードは、現地に到着し電子機器の使用が許可されたタイミングで解除しましょう。
ただし、解除前にeSIMの設定を確認する必要があります。たとえば、日本SIMのデータローミングをオフにし、eSIMの回線をオン、モバイルデータ通信の優先設定をeSIMに変更するなどです。
確認せずに解除すると、日本SIMが誤って現地ネットワークに接続し、高額なローミング費用が発生するおそれがあります。
設定が済んだら機内モードを解除し、eSIMが現地ネットワークに接続されたことをアンテナマークなどで確認しましょう。
機内モードを解除してもeSIMが使えない場合は、設定に問題があることが考えられます。たとえば、eSIMが無効になっている、データローミングがオフのまま、APN情報が未設定または誤っているなどが原因です。
まずは、eSIMの有効化、ローミング設定、APN情報の確認を行いましょう。改善しない場合は、端末の再起動やネットワークの手動選択、eSIMプロファイルの再インストールも検討してください。
複数のeSIMを使っていても、機内モードをオンにするとすべての通信がオフになります。ただし、各eSIMの設定変更は機内モード中でも可能です。
たとえば、回線の有効・無効や優先設定の変更は機内モード中でも操作できます。到着前に使いたいeSIMだけを有効にしておくと、スムーズに接続可能です。回線名を「行き先の名前」に変更して分けておくと、管理しやすくなります。
トリファ(trifa)は、日本発で世界200ヶ国以上に対応するeSIMアプリで、アプリインストールからたった3分で手軽に使い始められるのが魅力です。
とくに機内モード中でも事前にeSIM設定を済ませられる点は、到着後すぐに現地のインターネットを快適に使いたい旅行者にとって大きな安心材料です。
機内モードのままeSIMを設定でき、到着と同時にネット接続できるトリファ(trifa)の使いやすさは、「シンプルさ」「安心」「すばやさ」が揃った理想的なeSIM体験といえます。
ライター
トリファ編集部
海外旅行の際に知っておくと良い情報や、通信に関する疑問点を解消できる情報を提供させていただきます。皆様の海外渡航がより良いものになるための手助けとなれればと思います。