海外旅行や出張で「現地のホテルに電話したい」「日本の家族に連絡したい」というとき、国際電話のかけ方が分からず戸惑う方は少なくありません。国番号や「+」マークの意味、最初の「0」を抜くルールなど、普段の通話とは違う作法があります。 さらに、固定電話と携帯電話、iPhoneとAndroid、日本の通信会社による違いもあって、調べるほど混乱しがちです。料金も1分100〜200円を超えるケースが多く、知らずにかけ続けると高額請求につながることもあります。 この記事では、国際電話の仕組みと具体的なかけ方を「日本から海外」「海外から日本」「海外から海外」の3パターンに分けて整理します。あわせて、LINE通話やWhatsAppなどのIP電話を使って通話料を抑える方法もご紹介します。 海外でスマホをそのまま使うために必要な通信手段の選び方も触れているので、出発前の準備としてぜひお役立てください。
目次
国際電話は、「国際プレフィックス番号」「国番号」「相手先の電話番号」という3つの要素を組み合わせてかけます。普段の国内通話には登場しない番号が出てくるため、まずはそれぞれの意味を押さえておきましょう。
この仕組みを理解しておくと、どの国からどの国へかける場合でも、同じルールで番号を組み立てられるようになります。

国際プレフィックス番号は「これから国際電話をかけます」という合図の番号で、発信する国ごとに決まっています。日本からかける場合は「010」、アメリカからは「011」、多くの国では「00」が使われます。
スマホでは「+」マークが国際プレフィックスの代わりになります。「+」をつけておけば、滞在国がどこであっても自動的にその国の国際プレフィックスに置き換えて発信されるため、海外渡航時はこちらの方が便利です。
国番号は、ITU(国際電気通信連合)が世界各国に割り当てている1〜3桁の番号です。日本は「81」、アメリカ・カナダは「1」、イギリスは「44」、韓国は「82」、台湾は「886」のように国ごとに異なります。
相手の国の国番号さえ分かれば、世界中どこへでも同じルールで電話をかけられます。よく使う国の番号は、出発前にメモしておくと安心です。
国際電話では、相手先の電話番号の最初の「0」を取り除いて入力するのが原則です。日本の携帯電話「090-1234-5678」にかけるなら「90-1234-5678」、固定電話「03-1234-5678」なら「3-1234-5678」となります。
この「0」は、その国の中で長距離電話をかけるときに使う「国内プレフィックス」のため、国際電話では不要になる、と覚えておくと混乱しません。一部の国では例外もありますが、日本を含む主要国では基本的にこのルールが当てはまります。
日本から海外へ電話をかける場合は、「国際プレフィックス番号 → 相手国の国番号 → 最初の0を抜いた相手の電話番号」の順でダイヤルします。スマホからと固定電話からで少し手順が変わるため、それぞれ見ていきましょう。
スマホからは「+」を使うのが最もシンプルで、滞在国を問わず同じ操作でかけられます。基本のフォーマットは「+ → 国番号 → 最初の0を抜いた相手の番号」です。
例:アメリカの携帯電話「(202) 555-0100」へかける場合
→ +1 202 555 0100
例:イギリスの固定電話「020-7946-0000」へかける場合
→ +44 20 7946 0000
「+」を入力する代わりに、日本国内からなら「010」を頭につけても同じ意味になります。「010-1-202-555-0100」のような形です。
iPhoneとAndroidのいずれも、電話アプリのキーパッドで「0」を長押しすると「+」に切り替わります。1〜3秒ほど押し続けるのがコツです。
メッセージアプリで番号を貼り付けるときも、「+81」のように頭に「+」がついた番号をそのままタップすれば、電話アプリが自動的に国際電話として発信してくれます。連絡先に番号を登録するときも「+国番号」から始めて保存しておくと、海外でもそのまま発信できて便利です。
日本の固定電話から海外へかける場合は、「国際電話会社の事業者識別番号 → 010 → 国番号 → 相手の番号」の順番でダイヤルします。事業者識別番号は契約している通信会社や、利用したい国際通話サービスによって異なります。
通信会社 | 事業者識別番号 |
|---|---|
KDDI(au) | 001 |
ソフトバンク | 0061 |
NTTコミュニケーションズの「0033」や楽天コミュニケーションズの「0038/0081/0082」を使った国際電話サービスは、マイライン廃止に伴い2024年1月末で終了しています。マイライン経由で国際電話を利用していた方は、現在は「001」(KDDI)や「0061」(ソフトバンク)など現行の事業者識別番号を直接ダイヤルする方式に切り替わります。手元にある電話会社からの請求書や契約書類で、自分の契約状況を確認しておきましょう。
海外滞在中、日本の家族や会社に連絡を入れる場面は多いものです。海外から日本へかける場合は、滞在国の国際プレフィックスに、日本の国番号「81」を組み合わせます。
相手の電話番号の頭にある「0」を抜くのは、日本から海外へかけるときと同じです。
スマホから日本へかける場合は、「+」を使うのが最もシンプルです。「+81 → 最初の0を抜いた日本の番号」とダイヤルします。
例:日本の携帯電話「090-1234-5678」へかける場合
→ +81 90 1234 5678
例:東京の固定電話「03-1234-5678」へかける場合
→ +81 3 1234 5678
アメリカやカナダのように国際プレフィックスが「011」の国の固定電話からかける場合は、「+」の代わりに「011」を使って「011-81-90-1234-5678」のように入力します。
日本にいるときに「+81」から始まる番号で着信があるケースがあります。これは海外を経由した発信や、IP電話サービスからの発信などで日本の番号にかかってきたときに表示される現象です。
海外にいる家族や知人からの正規の着信のこともありますが、近年は国際電話を装った迷惑電話・詐欺電話も増えています。心当たりのない番号からの着信には、安易に折り返さないようにしましょう。
見落としがちなのが、海外で同行者の日本の携帯電話に電話をかける場合です。物理的にはすぐ近くにいても、日本のキャリアの番号同士でつながる発信は国際電話として課金されます。
旅行中の連絡はLINEやWhatsAppなどのアプリ通話に切り替えると、データ通信だけで済むのでお得です。ホテルや空港のWi-Fi、または海外用の通信手段をスマホに入れておくと、ストレスなく連絡が取れます。
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滞在国から別の国(第三国)に電話をかける場合も、考え方は同じです。「滞在国の国際プレフィックス → 相手国の国番号 → 最初の0を抜いた相手の番号」の順でダイヤルします。
スマホで「+」を使えば、滞在国の国際プレフィックスを意識せず、世界中どこからでも同じ操作で発信できます。出張や周遊旅行で複数国を回る人ほど、「+」始まりの番号を活用するメリットが大きくなります。

滞在国の中で電話をかけるときは、国際電話の手順は不要です。現地の電話番号をそのまま入力すれば、市内通話・国内通話としてつながります。
例えば、韓国旅行中に韓国のレストランへ予約電話を入れるなら、「02-1234-5678」のようにそのままダイヤルします。この場合、滞在国のキャリア(または利用中のeSIM)の通話料金が適用されます。
日本人がタイから韓国の友人へ電話をかけたい、というケースを考えてみましょう。タイの国際プレフィックスは「001」または「+」、韓国の国番号は「82」です。
例:タイから韓国の携帯電話「010-1234-5678」へかける場合
→ +82 10 1234 5678
→ または 001-82-10-1234-5678
スマホで「+」始まりの番号を連絡先に登録しておけば、滞在国がどこであっても同じタップ操作で発信できます。出発前に主要な連絡先を「+国番号」付きの形式に整えておくのがおすすめです。
固定電話を借りて発信する場合や、ホテルの客室電話を使う場合は、その国の国際プレフィックスを正しく入力する必要があります。日本のように「010」の国もあれば、アメリカ・カナダのように「011」、欧州・アジアの多くの国のように「00」を使う国もあります。
滞在国の国際プレフィックスが分からない場合は、ホテルのフロントで確認するか、スマホから「+」始まりで発信する方法を選びましょう。
国際電話の料金は、発信側のキャリアと相手国によって決まります。携帯電話からかける場合は1分あたり100〜200円を超えるケースも多く、長電話には不向きです。データ通信を使った無料・格安の通話手段を組み合わせるのが、現実的な節約術となります。
各社の国際電話料金は、相手国・時間帯・料金プランによって細かく分かれます。出張や旅行で頻繁にかけるなら、契約中のキャリアの公式サイトで「国際通話料金表」を一度確認しておくと安心です。
料金を抑えたい場合は、KDDIの「国際ダイヤル割」やソフトバンクの国際通話定額オプションなど、各社の割引プラン・パックを契約しておくのが基本です。短期の海外旅行であれば、IP電話アプリの活用の方が手間もコストも抑えられます。
相手も同じアプリを使っているなら、LINE通話やWhatsApp通話、Messengerの音声通話を使うのが最も安く済みます。これらはデータ通信を使ったIP通話のため、通話料そのものはかかりません(パケット通信料のみ)。
Wi-Fiまたはモバイルデータ通信さえつながっていれば、世界中どこからでも国内同士のように通話できます。日本に残った家族・友人との連絡や、現地で出会った日本人とのやり取りには、IP電話の方が使い勝手が良いでしょう。
IP電話を使うには、海外でも安定したデータ通信が欠かせません。海外でデータ通信を確保する選択肢は、主に以下の4つです。
なかでもeSIMは、出発前にスマホへ設定しておけば、現地到着と同時にすぐ通信が始まる手軽さが魅力です。物理的なSIMカードの差し替えやWi-Fiルーターの持ち運びが不要で、荷物も増えません。
海外でも安定したデータ通信を確保しておけば、LINE通話やWhatsAppでほぼ無料で日本と通話できます。とはいえ、現地SIMカードを探したりWi-Fiルーターを持ち歩いたりするのは、慣れていない方には負担になりがちです。
そこでおすすめなのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」です。出発前にアプリをダウンロードし、渡航先のプランを購入しておくだけで準備が整います。

トリファは、海外旅行や出張に必要な通信を1つのアプリで完結させられるサービスです。主な特徴は以下のとおりです。
物理SIMの差し替えが不要なので、普段使っている日本のSIMはそのままに、データ通信だけをトリファに切り替えて使えます。日本の番号での着信・SMS受信もそのまま維持できる点も安心です。
トリファのデータ通信プランがあれば、LINEやWhatsAppでの通話・ビデオ通話が、追加の通話料なしで楽しめます。日本の家族との連絡、ホテルへの問い合わせ、現地でのトラブル相談まで、データ通信があれば一通り対応可能です。
国際電話料金を気にせずに通話したい方、海外でも快適にスマホを使いたい方は、出発前にトリファをチェックしてみてください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。