
海外旅行の準備で「BFタイプの変換プラグが必要」と聞いて、どんな形状なのか、どこで買えるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。BFタイプは日本のAタイプとはまったく異なる3ピン構造のプラグで、イギリスやシンガポール、香港などで広く使われています。 日本のコンセントに慣れていると、3本の四角いピンが並んだBFタイプの形状に驚くかもしれません。しかし、この独特な形には世界でもトップクラスといわれる安全設計が詰まっています。 この記事では、BFタイプ変換プラグの形状や対応国、変圧器が必要かどうかの判断基準、おすすめの選び方から購入場所まで、出発前に知っておきたい情報をわかりやすく解説します。初めての海外旅行でも迷わず準備できるよう、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次

BFタイプは海外のコンセント規格のひとつで、日本で一般的なAタイプとは形状がまったく異なります。旅行先でスマートフォンやカメラを充電するためには、この違いを理解しておくことが大切です。
BFタイプのプラグには、3本の平たい長方形のピンが三角形の配置で付いています。上部に1本のアースピンが縦向きに、下部に2本の電源ピンが横向きに並ぶのが特徴です。日本のAタイプは2本の薄い平行ピンですので、見た目も大きさもかなり違います。
コンセント側には同じく長方形の穴が3つ開いており、プラグを差し込む方向は上下が決まっています。まずアースピンを上の穴に差し込むことで、下の2つの穴のシャッターが開く仕組みになっています。
BFタイプという名称は日本の家電業界で慣習的に使われている呼び方で、国際規格(IEC)では「Gタイプ」と呼ばれています。イギリスの国内規格「BS 1363」に基づいた設計で、定格は250V・13Aです。
日本の家電量販店や変換プラグの製品パッケージでは「BFタイプ」と表記されていることがほとんどです。海外の通販サイトや旅行情報サイトでは「Type G」と書かれていることが多いため、両方の名称を覚えておくと情報収集がスムーズになります。
BFタイプが他のプラグ規格と大きく異なるのは、その安全機構です。コンセント内部にはシャッターが組み込まれており、アースピンを差し込まない限り電源の穴が開かない構造になっています。小さな子どもが異物を差し込んでも感電しにくい設計です。
さらに、プラグ本体の内部にはヒューズが内蔵されています。過電流が流れた場合にはヒューズが切れて回路を遮断するため、機器の故障や火災のリスクを低減できます。イギリスやシンガポールなどBFタイプ採用国のコンセントには、横にON/OFFスイッチが付いていることも多く、使わないときはスイッチをOFFにしておくのが現地の習慣です。

BFタイプ(Gタイプ)のコンセントは、イギリスを中心に旧イギリス連邦の国々で広く採用されています。旅行先がBFタイプかどうか、出発前に確認しておきましょう。
BFタイプをメインで使用しているヨーロッパの国は以下のとおりです。
国名 | 電圧 | 周波数 |
|---|---|---|
イギリス | 230V | 50Hz |
アイルランド | 230V | 50Hz |
マルタ | 230V | 50Hz |
キプロス | 230V | 50Hz |
ヨーロッパではCタイプやSEタイプが主流ですが、イギリスとアイルランドはBFタイプを使用しています。イギリスからヨーロッパ大陸へ周遊する場合は、BFタイプに加えてCタイプの変換プラグも用意しておくと安心です。
関連記事:変換プラグCタイプとは?対応国一覧・選び方・Fタイプとの違いを解説
アジアと中東にもBFタイプを採用している国が多くあります。
地域 | 主な国 | 電圧 |
|---|---|---|
東南アジア | シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ミャンマー | 220〜240V |
南アジア | スリランカ、パキスタン、バングラデシュ、モルディブ | 220〜240V |
東アジア | 香港 | 220V |
中東 | UAE、カタール、バーレーン、クウェート | 220〜240V |
日本人に人気の旅行先であるシンガポール、マレーシア、香港はいずれもBFタイプです。ドバイ(UAE)やドーハ(カタール)といった中東の都市もBFタイプを採用しているため、これらの地域への旅行にはBFタイプの変換プラグが必須です。
アフリカでもBFタイプを採用している国があります。ケニア、ガーナ、ナイジェリア、タンザニア、ウガンダ、ボツワナなどが代表的です。カリブ海地域ではグレナダやセントルシア、中米ではベリーズなどでも使われています。
アフリカや中米では複数のプラグタイプが混在している国もあるため、渡航先のホテルにコンセント形状を事前に問い合わせておくとより確実です。
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BFタイプの国は電圧が220〜240Vであり、日本の100Vとは大きく異なります。しかし、すべての電化製品に変圧器が必要というわけではありません。持っていく機器ごとに確認しましょう。
スマートフォンやノートパソコンのACアダプター、デジタルカメラの充電器などは「INPUT: 100-240V」と記載されていることが多く、この場合は変圧器なしでそのまま使えます。確認方法は簡単で、ACアダプターや充電器の本体に印字された「INPUT」の欄をチェックするだけです。
「100-240V 50/60Hz」と書かれていれば、世界中のほぼすべての電圧に対応しています。iPhoneやAndroidスマートフォンの純正充電器、ノートパソコンのACアダプターの多くはこの表記になっているため、変換プラグさえあれば問題ありません。
ドライヤーやヘアアイロン、電気シェーバーなど、ACアダプターを使わず直接コンセントから電力を取る製品は要注意です。「100V」としか書かれていない場合、そのまま220〜240Vのコンセントに差し込むと故障や発火の原因になります。
変圧器を使う際は、製品の消費電力(ワット数)が変圧器の対応範囲内に収まっているか確認してください。ドライヤーは消費電力が大きいため、海外対応のドライヤーを現地で購入するか、ホテルに備え付けのものを利用するほうが安全です。
USBケーブルで充電する機器(モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチなど)は、USB充電器自体が100-240V対応であればそのまま使えます。最近のUSB充電器はほぼすべてがグローバル対応です。
BFタイプのコンセントにUSBポートが内蔵されているホテルも増えています。その場合は変換プラグすら不要で、USBケーブルを直接差し込んで充電できます。ただし、充電速度が遅いこともあるため、急速充電が必要な場合は自分のUSB充電器と変換プラグを持参するほうがよいでしょう。
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変換プラグにはさまざまな種類があり、旅行のスタイルや渡航先に合わせて選ぶことが大切です。ここではBFタイプの変換プラグを選ぶときにチェックしたいポイントを紹介します。
BFタイプの変換プラグには、BFタイプ専用の「単体タイプ」と、複数のプラグ形状に対応した「マルチタイプ」の2種類があります。イギリスやシンガポールなど、BFタイプの国だけに行くなら単体タイプが軽量・コンパクトでおすすめです。
マルチタイプはAタイプ・Cタイプ・BFタイプ・Oタイプなど4〜5種類の形状に切り替えられる製品が一般的です。複数の国を周遊する予定がある場合や、今後もさまざまな国へ旅行する可能性があるなら、マルチタイプを1つ持っておくと便利です。
USBポートが付いた変換プラグを選べば、コンセントの口数が限られたホテルでも複数の機器を同時に充電できます。USB-AポートとUSB-Cポートの両方が付いたモデルなら、スマートフォンとタブレットを同時に充電することも可能です。
ただし、USBポート付きの製品はサイズがやや大きくなる傾向があります。荷物をできるだけ軽くしたい方は、単体タイプの変換プラグと小型のUSB充電器を別々に持っていくという選択肢もあります。
海外旅行では変換プラグに加えて通信手段の確保も大切です。利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、渡航先に着いたらすぐにデータ通信を開始でき、地図アプリやSNSもスムーズに使えます。
日本国内で販売されている変換プラグには、電気用品安全法に基づく「PSEマーク」が付いた製品があります。PSEマーク付きの製品は安全基準を満たしていることが確認されているため、安心して使用できます。
格安の海外製品のなかにはPSEマークがないものもあります。価格だけで選ばず、信頼できるメーカー(エレコム、カシムラ、ヤザワ、サンワサプライなど)の製品を選ぶのがおすすめです。
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BFタイプの変換プラグは国内のさまざまな場所で購入できます。出発直前でも入手しやすいので、旅行が決まったら早めにチェックしておきましょう。
家電量販店(ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機など)では、BFタイプの変換プラグが300〜1,500円程度で販売されています。単体タイプは300〜500円前後、マルチタイプは1,000〜1,500円前後が相場です。実物を手に取って確認できるのがメリットです。
空港の旅行用品売店でも購入可能ですが、品揃えが限られていたり価格がやや高めだったりすることがあります。余裕を持って家電量販店で購入しておくとよいでしょう。
ダイソーやセリアなどの100円ショップでは、CタイプやOタイプの変換プラグが100円(税込110円)で販売されています。しかし、BFタイプの単体プラグは100円では販売されていないのが現状です。BFタイプは構造が複雑で製造コストが高いため、100円での販売が難しいとされています。
ダイソーでは4種類のプラグ形状(A・C・O・BFタイプ)に対応したマルチ変換プラグが700円(税込770円)で販売されています。BFタイプに対応した100円ショップの製品としてはこのマルチタイプが選択肢になります。
Amazonや楽天市場などのオンラインショップでは、BFタイプの変換プラグを幅広い価格帯から選べます。単体タイプなら200〜500円、マルチタイプは800〜2,000円程度が目安です。複数個セットで割安に購入できる商品もあるため、家族旅行やグループ旅行の際にはまとめ買いも検討してみてください。
購入時はレビューの評価やPSEマークの有無を確認しましょう。到着まで数日かかる場合があるため、旅行の1週間前までには注文しておくのが確実です。
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変換プラグを準備したら、渡航先でのインターネット通信もあわせて確認しておきましょう。現地でスマートフォンを使って地図を見たり、お店を検索したり、SNSに写真を投稿したりするには、安定したデータ通信が欠かせません。
海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、アプリからeSIMを購入しておくだけで準備完了。SIMカードの差し替えや空港でのWi-Fiルーター受け取りといった手間がかからず、現地に着いたらそのままスマートフォンでデータ通信を使い始められます。
BFタイプの対応国であるイギリスやシンガポール、マレーシア、香港など、多くの国と地域で利用可能です。旅行先の変換プラグとあわせて、通信手段もしっかり準備して快適な海外旅行を楽しんでください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。