
海外旅行の準備で悩みがちなのが、スーツケースをどうするかという問題です。大型のスーツケースは購入すると数万円の出費になるうえ、使わない期間はクローゼットの大部分を占めてしまいます。 近年はスーツケースのレンタルサービスが充実しており、リモワやサムソナイトなどの高級ブランドも手頃な価格で借りられるようになりました。年に1〜2回の旅行であれば、購入よりもレンタルのほうがコストを抑えられるケースが多いです。 この記事では、スーツケースレンタルの料金相場や選び方のポイント、主要サービスの比較、レンタルと購入の損益分岐点まで詳しく解説します。初めてレンタルを利用する方でも迷わず準備できるよう、注意点や返却の流れもあわせてまとめました。
目次

スーツケースのレンタル料金は、サイズと利用日数によって変動します。多くのサービスでは往復送料や補償が料金に含まれており、追加費用なしで利用できる仕組みが一般的です。ここでは、サイズ別の料金目安と基本的なレンタルの流れを紹介します。
スーツケースのレンタル料金は、サイズが大きくなるほど高くなる傾向があります。2026年3月時点の主要サービスの料金を参考にすると、おおむね以下の価格帯が目安です。
サイズ | 容量目安 | 宿泊日数の目安 | レンタル料金(3〜5日) |
|---|---|---|---|
Sサイズ | 30〜40L | 1〜3泊 | 3,000〜5,000円 |
Mサイズ | 40〜70L | 3〜5泊 | 4,000〜6,000円 |
Lサイズ | 70〜90L | 5〜10泊 | 4,500〜7,000円 |
LLサイズ | 90L以上 | 10泊以上 | 5,500〜9,000円 |
料金にはほとんどのサービスで往復送料が含まれています。ブランドやモデルによっても価格差があり、リモワなどの高級ブランドはやや高めの設定です。
スーツケースのレンタルは、Webサイトから注文して自宅で受け取り、旅行後に集荷またはコンビニから返送するのが一般的な流れです。多くのサービスでは、利用開始日の2〜3日前に届くよう手配されます。
注文から返却までの手順は次のとおりです。まずWebサイトでサイズ・ブランド・利用日数を選んで申し込み、届いたスーツケースに荷物を詰めて出発します。帰宅後は中身を取り出して、同梱の着払い伝票で発送するだけです。
平日15時までの注文で即日発送に対応しているサービスもあるため、急な出張や旅行にも間に合うケースがあります。ただし、大型連休やお盆・年末年始は在庫が不足しやすいので、早めの予約をおすすめします。

スーツケースをレンタルするか購入するかは、旅行頻度やライフスタイルによって最適解が異なります。それぞれの選択肢を比較検討するために、レンタルの利点と注意点を整理しました。
1つ目のメリットは、初期費用を大幅に抑えられることです。購入すると2〜5万円かかるスーツケースでも、レンタルなら数千円で利用できます。特に年に1〜2回しか旅行しない方にとっては、大きなコスト削減になります。
2つ目は、保管場所に困らないことです。大型のスーツケースは一般的なクローゼットの奥行きをほぼ占有してしまいます。レンタルなら使い終わったら返却するだけなので、収納スペースの問題がありません。
3つ目は、旅行先や日数に合わせてサイズを変えられることです。1泊2日の国内旅行と2週間のヨーロッパ周遊では必要なサイズがまったく異なります。レンタルなら毎回最適なサイズを選べます。
4つ目は、リモワやサムソナイトなどの高級ブランドを手頃な価格で試せることです。購入前にブランドの使い心地を確認できるので、将来の購入判断にも役立ちます。
5つ目は、メンテナンスが不要であることです。車輪の劣化やファスナーの故障など、長期保管による経年劣化を気にする必要がありません。
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レンタルのデメリットとして最も挙げられるのが、新品ではなく中古品を使う点です。清掃・メンテナンス済みとはいえ、細かなキズや使用感が気になる方にはストレスになるかもしれません。
人気のサイズやブランドは繁忙期に在庫切れになりやすいことも注意点です。ゴールデンウイークやお盆、年末年始の旅行では、1ヶ月以上前からの予約が安心です。
長期的なコスト面では、年に3回以上旅行する場合はレンタル費用が累積して購入価格を超える可能性があります。自分の旅行頻度と照らし合わせて判断しましょう。

旅行日数に合ったサイズを選ぶことは、快適な旅の基本です。大きすぎると取り回しが悪く、小さすぎるとお土産が入りません。航空会社のサイズ規定も確認しておくと安心です。
一般的な目安として、1泊あたり10Lの容量が必要とされています。ただし、冬の旅行やお土産を多く買う予定がある場合は、ワンサイズ上を選ぶのがおすすめです。
宿泊日数 | 推奨サイズ | 容量目安 | 高さの目安 |
|---|---|---|---|
1〜2泊 | SSサイズ | 〜30L | 〜50cm |
2〜3泊 | Sサイズ | 30〜40L | 50〜55cm |
3〜5泊 | Mサイズ | 40〜70L | 55〜65cm |
5〜10泊 | Lサイズ | 70〜90L | 65〜75cm |
10泊以上 | LLサイズ | 90L以上 | 75cm以上 |
迷った場合は、ひとつ大きいサイズを選ぶと余裕をもってパッキングできます。レンタルならサイズ違いによる失敗のリスクが少ない点も魅力です。
国際線の機内持ち込み手荷物は、多くの航空会社で3辺の合計が115cm以内(55×40×25cm程度)、重さ10kg以内と定められています。SSサイズやSサイズの一部がこの規定に該当します。
LCC(格安航空会社)では、サイズは大手と同じ3辺合計115cm以内が多いものの、重量制限が7kg以内と厳しく設定されています。大手航空会社の10kgに比べて3kg少ないため、荷物の重さには注意が必要です。利用する航空会社の公式サイトで事前に確認してください。
預け入れ荷物は、国際線では3辺の合計が158cm以内が一般的な上限です。Lサイズまでのスーツケースであればほぼ問題ありませんが、LLサイズの場合は超過料金が発生することがあります。レンタル時にスーツケースの外寸を確認しておくと安心です。
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スーツケースレンタルサービスは数多くありますが、料金体系や取り扱いブランド、補償内容はサービスごとに異なります。主要5社の特徴を比較して、自分に合ったサービスを見つけましょう。
スーツケースレンタルの主要サービスを比較すると、それぞれに強みがあります。以下に2026年3月時点の情報をまとめました。
サービス名 | 特徴 | 在庫数 | 送料 | 補償 |
|---|---|---|---|---|
アールワイレンタル | 品揃え最大級、リモワ充実 | 8,000台以上 | 往復無料 | 無料修理対応 |
Rentio | コンビニ返却可、月額プランあり | 350商品以上 | 往復無料 | 免責2,000円 |
マイレンタル | 利用前後に余裕日あり | 非公開 | 往復無料 | 通常使用の傷は無償 |
ACEサービス | エース公式、プロテカ充実 | 非公開 | 往復無料 | 修理対応あり |
ククレンタル | 格安プランあり | 非公開 | 往復無料 | 修理対応あり |
アールワイレンタルは累計100万個以上の貸出実績を持ち、リモワやサムソナイトなど20ブランド以上を取り扱っています。品揃えの豊富さで選ぶなら有力な候補です。
Rentioはコンビニからの返却に対応しており、帰宅後すぐに返送できる手軽さが魅力です。月額制プランもあるため、出張が多い方にも向いています。
マイレンタルは、利用開始日の3日前に届き、利用終了日の2日後に回収されるシステムです。パッキングや荷解きの時間に余裕を持てる点が特徴です。
補償内容はサービスを選ぶうえで重要なチェックポイントです。通常使用でついた軽微なキズや汚れは多くのサービスで無償対応ですが、破損時の対応はサービスによって異なります。
アールワイレンタルは破損時の修理費が無料で、自己負担なしで利用できます。一方、Rentioでは過失による破損の場合に免責額2,000円が発生します。レンタル前に補償の範囲と自己負担額を必ず確認しましょう。
盗難や紛失については、ほとんどのサービスで補償の対象外です。海外旅行中のスーツケースの盗難が心配な方は、海外旅行保険の携行品損害補償で対応するのが一般的です。
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スーツケースをレンタルするか購入するかの判断は、旅行頻度と使用年数がカギになります。自分のライフスタイルに合った選択ができるよう、コスト面の比較を具体的に見ていきましょう。
Mサイズのスーツケースを例に、レンタルと購入のコストを比較してみます。購入の場合、中価格帯のブランド品で2万〜4万円程度が相場です。一方、レンタルは1回あたり約5,000円が目安となります。
年間利用回数 | レンタル総額(年間) | 購入との損益 |
|---|---|---|
年1回 | 約5,000円 | レンタルが得 |
年2回 | 約10,000円 | レンタルが得 |
年3回 | 約15,000円 | ほぼ同等 |
年4回以上 | 約20,000円以上 | 購入が得 |
年に1〜2回の旅行であれば、レンタルのほうが明らかにコストパフォーマンスが高いです。年3回を超えるあたりから購入との差が縮まり、年4回以上であれば購入のほうが経済的といえます。
旅行頻度がそこまで多くなく、普段はスーツケースの保管場所に困っている方にとって、レンタルは合理的な選択です。
家族旅行で複数のスーツケースが必要な場合も、レンタルの活用が効果的です。4人家族で大型スーツケースを2〜3個購入すると10万円以上かかりますが、レンタルなら1万5,000〜2万円程度で済みます。
また、旅行先によってサイズを変えたい方にもレンタルは最適です。週末の近場への旅行ではSサイズ、長期の海外旅行ではLサイズと、用途に合わせて柔軟に使い分けられます。
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スーツケースの準備と同じくらい大切なのが、渡航先での通信手段の確保です。現地でのマップ検索やレストラン予約、翻訳アプリの利用など、スマートフォンのインターネット接続は海外旅行の必需品といえます。
海外旅行の通信手段としておすすめなのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」です。アプリから渡航先のプランを購入するだけで、現地到着後すぐにインターネットが使えるようになります。
SIMカードの差し替えやWi-Fiルーターの受け取り・返却といった手間がなく、スマートフォン1台で完結するのが大きな魅力です。スーツケースの荷物を少しでも減らしたい方にとって、レンタルWi-Fiの持ち運びが不要になる点もメリットです。
渡航前にアプリでプランを購入しておけば、空港に着いた瞬間からネット環境が整います。スーツケースの手配と一緒に、通信手段の準備も済ませておきましょう。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。