海外旅行の準備で「外貨はどこで両替するのがお得?」「日本と現地、どちらで両替するべき?」と悩む方は多いのではないでしょうか。両替できる場所は意外と多く、銀行・空港・街中の両替専門店・宅配サービスなど、それぞれにレートや手数料、営業時間の違いがあります。 さらに渡航先の現地でも、空港・銀行・街中の両替所・ATMといった選択肢があり、組み合わせ方によって最終的な負担額に数千円単位の差が生まれることも珍しくありません。海外キャッシングやクレジットカード決済を組み合わせれば、両替の手間を減らしつつコストも抑えられます。 この記事では、日本国内と海外現地それぞれで両替できる場所を一覧で整理し、レート・営業時間・取扱通貨の違いをわかりやすく比較します。海外旅行が初めての方も、リピーターの方も、自分の渡航スタイルに合った両替方法を見つけるためにぜひ参考にしてみてください。
目次

外貨両替ができる場所は、大きく「日本国内」と「海外現地」の2つに分けられます。それぞれにいくつかの選択肢があり、レート・手数料・営業時間・安全性のバランスを見ながら選ぶことになります。
まずは全体像を把握しておきましょう。以下の表は、主な両替場所のお得度と特徴をまとめたものです。
両替場所 | お得度 | 主なメリット | 主なデメリット |
|---|---|---|---|
日本の銀行窓口 | ★★☆☆☆ | 信頼性が高い | レートが不利・取扱通貨が少ない |
日本の両替専門店 | ★★★☆☆ | 営業時間が長い | 店舗が都市部に集中 |
日本の空港 | ★★☆☆☆ | 出発当日に両替可能 | レートが不利になりがち |
外貨宅配サービス | ★★★★☆ | レートが比較的良い | 受取まで1〜3日 |
海外の空港 | ★★★☆☆ | 到着後すぐ利用可能 | 通貨により差が大きい |
海外の銀行・両替所 | ★★★★☆ | レートが良い傾向 | 営業時間が限られる |
海外キャッシング | ★★★★☆ | ATMで24時間利用可 | 利息が発生 |
結論から言うと、米ドル・ユーロのようなメジャー通貨は日本でも現地でもレートに大きな差が出にくく、韓国ウォン・タイバーツ・台湾ドルのようなアジア通貨は現地で両替する方がお得な傾向があります。
背景には、日本国内で取り扱う通貨ごとの需要と在庫リスクが影響しています。流通量の少ない通貨ほど日本国内のレートは不利になり、現地との差が広がります。一方で、現地に着いてから両替所を探す手間や、深夜便での到着など時間的な制約も無視できません。
そのため、出発前に当日必要な交通費・軽食代の数千円分だけ日本で両替し、残りは現地の空港や銀行で両替する「2段階両替」が、リスクとコストのバランスが取れた方法とされています。
両替場所を選ぶ際は、自分が何を優先したいかを最初に決めておくと判断がぶれにくくなります。
旅行費用を1円でも抑えたい方はレート重視、深夜便や早朝便で出発する方は営業時間重視、海外旅行に慣れていない方は安全性重視、といった具合です。
また、両替する金額によっても最適解は変わります。数万円程度であれば手数料の差も限定的ですが、10万円以上のまとまった金額を両替する場合は、レートの差が数千円単位の差額となって表れるため、宅配サービスや現地の銀行を選ぶ価値が大きくなります。
日本国内で外貨両替ができる主な場所は、銀行窓口・両替専門店・空港・宅配サービス・金券ショップの5つです。それぞれ特徴が大きく異なるため、自分の生活圏や時間に合わせて選びましょう。
まず注意したいのは、近年「銀行窓口での外貨両替」が縮小傾向にあることです。三菱UFJ銀行は本支店窓口での円現金⇔外貨紙幣の両替を取り扱っておらず、両替を希望する場合はグループ会社の「ワールドカレンシーショップ」を案内する形になっています。
メガバンクの本支店窓口は、近年外貨両替サービスを縮小・終了する動きが続いています。三菱UFJ銀行では、円現金と外国紙幣の両替は本支店窓口では取り扱っておらず、外貨両替専門店「ワールドカレンシーショップ」での対応となっています。
ワールドカレンシーショップは、東京・神奈川・埼玉・千葉・名古屋・京都・大阪・神戸・札幌・広島・福岡の全国11地域に展開しており、米ドル・ユーロを含む18通貨を取り扱っています。営業時間はおおむね平日10時〜17時または18時で、店舗によっては土日も営業しています。
銀行系の両替窓口は店舗数が限られ、平日昼間しか営業していないことが多いため、社会人にとっては利用しにくい面があります。
両替専門店は、銀行系よりも営業時間が長く、空港にも市中にも店舗を構えているのが強みです。
トラベレックスは新千歳・仙台・成田・羽田・中部・富士山静岡・大阪・関西・岡山・広島・福岡・那覇の12空港に店舗を持ち、東京の秋葉原・浅草・新橋などの市中店舗も展開しています。市中店舗は平日10時〜20時、土日祝10時〜18時など、銀行よりも幅広く営業しています。取扱通貨は米ドル・ユーロから台湾ドル・タイバーツ・ベトナムドンまで約35通貨に対応しています。
ワールドカレンシーショップも18通貨を取り扱い、デパート内(松屋銀座、上野マルイ等)の店舗は年末年始を除き無休で営業しています。仕事帰りや週末の買い物ついでに立ち寄れる利便性は、両替専門店ならではの強みです。
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出発当日に空港で両替する方法は、最も手軽な選択肢です。羽田空港第3ターミナルでは、日本空港ビルデング・SBJ銀行・Pocket Changeが24時間営業しており(トラベレックスは5:30〜25:30営業)、深夜便・早朝便の出発にも対応しています。
成田・関西・中部などの主要国際空港にも複数の両替所があり、取扱通貨数は10〜20種類程度と幅広いのが特徴です。一方で、空港の両替所はテナント料や24時間運営コストが上乗せされる関係上、レートは市中の両替専門店や宅配サービスよりも不利になる傾向があります。
そのため、空港での両替は「出発当日にどうしても現金が必要な金額のみ」に留めるのが賢明です。
外貨両替マネーバンクに代表される外貨宅配サービスは、銀行や空港よりもレートが良いことで知られています。Webで申し込むと、自宅または空港の郵便局留めで外貨を受け取れる仕組みです。
外貨両替マネーバンクの場合、米ドル・ユーロ・ポンド・人民元・韓国ウォン・豪ドル・NZドル・加ドル・香港ドル・シンガポールドル・タイバーツ・台湾ドル・スイスフラン・インドネシアルピア・フィリピンペソ・マレーシアリンギット・ベトナムドンの17通貨に対応しています。為替レートは1日に何度も更新され、送料は無料、両替手数料はレートに含まれる形です。
デメリットは受取までに1〜3日程度かかる点です。出発直前の駆け込みには使えないため、旅行日程が決まったら早めに申し込んでおきましょう。
大黒屋などの金券ショップでも、米ドルやユーロなどの主要通貨は両替可能なケースがあります。金券ショップは銀行に比べてレートが良い傾向があり、駅近やビジネス街に店舗が多いため利便性も高いのが特徴です。
ただし、店舗ごとに取り扱い状況が異なり、在庫が少ない通貨ではレートが悪化することもあります。直近では大黒屋のレートは店頭表示のみとなっており、事前にWebで確認できないケースも増えています。利用前に電話で取扱通貨と在庫を確認しておくのが確実です。
出発当日や乗り継ぎ時に空港で両替するケースは多く、特に出張や急な海外渡航では避けて通れない選択肢です。日本の空港・現地の空港それぞれの特徴を押さえておきましょう。
空港での両替はレート面で不利になりがちな反面、深夜便・早朝便での出発や、現地通貨をゼロで持たずに到着した場合など、空港で両替せざるを得ないシーンも実際にはあります。
羽田空港では第1〜第3ターミナルそれぞれに両替所があり、特に第3ターミナル(国際線)は日本空港ビルデング・SBJ銀行が24時間体制で営業しています(トラベレックスは5:30〜25:30)。米ドル・ユーロを中心に20通貨前後に対応しており、急な渡航にも対応可能です。
成田国際空港にもトラベレックスや京葉銀行、千葉銀行などの両替所が複数あり、第1・第2ターミナルそれぞれに展開しています。関西国際空港にも複数の両替所があり、アジア通貨の取扱が比較的充実しているのが特徴です。
これらの主要空港では、Pocket Change(ポケットチェンジ)のような外貨精算機も24時間利用可能で、帰国後に余った外貨硬貨を電子マネーに交換できます。
空港の両替所は、市中の両替専門店や宅配サービスと比べてレートがやや不利になる傾向があります。これはテナント料、人件費、24時間営業に伴う運営コストなどが上乗せされているためです。
たとえば10万円分を米ドルに両替する場合、空港と宅配サービスでは1,000〜2,000円程度の差が出るケースもあります。短期旅行で必要な現金が数万円程度であれば差は限定的ですが、まとまった金額を両替する場合は、出発前に宅配サービスや市中の両替専門店を活用する方がコストを抑えられます。
深夜便や早朝便を利用する場合、市中の両替専門店や銀行の窓口は閉まっています。羽田空港第3ターミナルや関西国際空港などは24時間営業の両替所があるため、出発直前でも両替が可能です。
ただし、深夜帯はスタッフ数が少なく、繁忙期は数十分待ちになることもあります。少しでも時間を短縮したい場合は、出発前にWebで宅配申し込みをしておく、もしくは到着後に現地空港で両替する戦略の方が確実です。

海外現地で両替できる場所は、空港・銀行・街中の両替所・ATMの4つが中心です。国や地域によって最適な場所は異なりますが、基本的には現地の銀行や両替専門店のレートが最も良い傾向にあります。
アジア圏(韓国・台湾・タイ・ベトナム等)では現地両替が圧倒的にお得な一方、米国・欧州など先進国ではキャッシングや国際ブランド対応のATMでの引き出しが主流になりつつあります。
現地の空港にも両替カウンターがあり、深夜便・早朝便の到着にも対応している場合がほとんどです。日本の空港よりレートが良いケースが多く、特にアジア圏では空港のレートでも国内空港より大幅に有利です。
一方、欧米の空港にある両替カウンターは手数料が高めに設定されていることもあるため、空港では当日の交通費・軽食代に必要な最低限の金額にとどめ、市内に着いてから銀行や両替所でまとめて両替する戦略が有効です。
現地の銀行窓口は、レートの良さで群を抜いていることが多い反面、営業時間が平日のみで限られているのが弱点です。多くの国で銀行は平日午前9時〜午後3時前後の営業が一般的で、土日祝日は休業となります。
また、両替にはパスポートの提示を求められることがほとんどです。観光地から離れたエリアでは英語が通じにくい場合もあるため、ある程度の語学力か翻訳アプリの準備があるとスムーズです。まとまった金額を両替する場合は、現地の主要銀行を活用するのが最もお得な選択肢の1つです。
街中の両替所は営業時間が長く、レートも比較的良いことが多い一方で、店舗ごとの信頼性に差があるのが注意点です。観光地やナイトマーケット周辺など、観光客の多いエリアではぼったくりレートを提示する非公認の両替所も存在します。
安全に利用するためには、政府公認のライセンスが店頭に掲示されているか、レシートが発行されるかを確認することが大切です。また、その場で必ず受け取った紙幣を数え、レシートと突き合わせる習慣をつけましょう。一度に大金を両替するのは避け、複数回に分けて両替する方がリスクも分散されます。
VISA・Mastercard・JCBなどの国際ブランドが付帯したクレジットカードがあれば、現地ATMで現地通貨を引き出すことができます。コンビニや銀行、空港のATMで24時間利用可能なため、両替所の営業時間を気にせず使える点が大きな強みです。
クレジットカードの海外キャッシングは、為替レートとして国際ブランドのレートが適用されるため、現地の銀行窓口に近いお得さで現地通貨を入手できます。利息は年率18%前後が一般的ですが、帰国後すぐに繰上返済すれば実質的な負担は最小限に抑えられます。
両替の手間を減らし、コストも抑えたい方には、現金とキャッシュレス決済・海外キャッシングを組み合わせた方法がおすすめです。完全に現金を持たずに渡航するのは難しいですが、必要な現金量を最小化することで両替時のコストを大幅に削減できます。
海外旅行中はトラブル時の備えとしてある程度の現金を持っておくのが基本ですが、必要最低限を意識すれば手数料負担を大きく減らせます。
クレジットカードの海外キャッシングは、為替レートが国際ブランドの卸売レートに近く、現金両替よりもお得になるケースが多い手段です。
たとえば10万円分を米ドルに両替する場合、空港の両替では手数料が1,135円ほどかかる一方、海外キャッシングで10日後に繰上返済した場合の利息と手数料は約713円程度で済みます。30日後に返済すると約1,699円となり、空港両替を上回ってしまうため、帰国後すぐに繰上返済することが手数料を最小化するコツです。
返済方法はカード会社のWebサイト・電話・ATMから手続きでき、所要時間は数分程度です。海外旅行から帰宅したら忘れずに繰上返済の手続きを済ませましょう。
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ホテル・大型レストラン・観光施設などはクレジットカード決済が普及しており、現金を持ち歩く必要がありません。VISA・Mastercardの対応率が高く、JCBは観光地中心に利用可能な店舗が増えています。
クレジットカード決済の海外事務手数料は、カード会社によって1.63〜2.2%程度です。両替手数料と比較しても大きな差はないため、対応店舗ではカード決済を積極的に活用する方が現金を引き出す回数が減り、トータルの手数料負担を抑えられます。
デビットカードは口座残高から直接引き落とされるため借入利息が発生しませんが、利用ごとの事務手数料(3%程度)とATM手数料(100〜200円)がかかるため、海外キャッシングと比べて割高になるケースもあります。
両替時の手数料は、両替金額に比例して大きくなります。クレジットカード決済を活用して必要現金を10万円から5万円に減らせれば、両替時の手数料も単純計算で半額になります。
基本戦略は「カード決済できる場所はカード、現金が必要な場所だけ現金」です。屋台や個人経営の食堂、ローカルバスやタクシーなど現金のみの場面に備えて、1日の予算分だけ現地通貨を持ち歩くスタイルが効率的です。
海外旅行に慣れた方ほど、両替金額を抑え、キャッシュレス決済とキャッシングの組み合わせで対応する傾向があります。

両替所の場所探し、リアルタイムの為替レート確認、ATMの位置検索など、海外旅行中はスマートフォンの通信環境が欠かせません。両替を効率化するためにも、現地で確実につながる通信手段を準備しておきましょう。
通信手段としておすすめなのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ」です。アプリから渡航先のeSIMを購入・設定しておけば、現地に到着した瞬間からデータ通信を使い始められ、空港でWi-FiやSIMカードを探す手間がありません。
両替所の場所をGoogle Mapsで検索したり、レート比較アプリで各両替所のレートを確認したりと、通信があるだけで両替の選択肢は大きく広がります。海外旅行に慣れていない方ほど、現地で「ネットがつながらない」「両替所が見つからない」というトラブルに陥りやすいため、出発前の通信準備は必須です。
トリファは200以上の国・地域に対応しており、米ドル・ユーロ圏はもちろん、韓国・台湾・タイ・ベトナムなどのアジア圏もカバーしています。SIMカードの差し替えやWi-Fiルーターの持ち運びが不要なため、両替の現金や貴重品で増えがちな荷物を最小限に抑えられるのも嬉しいポイントです。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。