
日本から直行便で約5〜6時間、時差もわずか2時間というアクセスの良さで、年間を通じて多くの日本人観光客が訪れるベトナム。フランス統治時代の名残が残るコロニアル建築、世界遺産のハロン湾やホイアン旧市街、そして安くておいしいグルメと、見どころが盛りだくさんの国です。 「初めてのベトナム旅行だけど、どこに行けばいいかわからない」「費用はどれくらいかかるの?」「ビザは必要?」など、初めての渡航では不安を感じる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、ベトナム観光の基本情報からハノイ・ホーチミン・ダナンの人気スポット、旅行費用の目安、ビザ・入国条件、現地での通信手段まで、初心者が知っておきたい情報を網羅しています。この記事を読めば、ベトナム旅行の計画から準備まで、必要な情報がすべてわかります。
目次

ベトナムは南北に約1,650km伸びる細長い国土を持ち、北部のハノイ、南部のホーチミン、中部のダナンと、地域によって気候や文化が大きく異なります。まずはベトナム観光を計画するうえで押さえておきたい基本情報を確認しましょう。
このセクションでは、以下の内容を解説します。
ベトナムは東南アジアのインドシナ半島東部に位置する社会主義共和国です。首都は北部のハノイ、経済の中心は南部のホーチミンで、それぞれ異なる魅力を持っています。
日本からベトナムへは、成田・羽田・関空・中部・福岡など主要空港から直行便が就航しています。ハノイ(ノイバイ国際空港)までは約5時間半、ホーチミン(タンソンニャット国際空港)までは約6時間、ダナン国際空港までは約5〜6時間のフライトです。
時差は日本より2時間遅れなので、時差ボケの心配もほとんどありません。週末を利用した2泊3日の弾丸旅行から、3都市を巡る1週間の周遊旅行まで、日程に合わせた旅行プランを組みやすいのがベトナムの魅力です。
ベトナムは南北に長い国土のため、地域によってベストシーズンが異なります。旅行先を決める際は、訪れる時期と地域の気候を確認しておきましょう。
地域 | ベストシーズン | 気候の特徴 |
|---|---|---|
北部(ハノイ) | 10〜12月、3〜4月 | 四季があり、冬は10℃前後まで下がることも |
中部(ダナン・ホイアン) | 2〜8月 | 乾季は3〜8月、9〜2月は雨季で台風の影響あり |
南部(ホーチミン) | 11〜4月 | 年間を通じて高温、乾季がベスト |
全体的には3〜4月がおすすめです。この時期は南部が乾季の終盤で過ごしやすく、中部も気温が安定し、北部も暖かくなり始めます。ただし、ビーチリゾートを楽しみたい場合は、ダナンは3〜8月、南部のリゾートは11〜4月がベストシーズンです。
ベトナムの物価は日本の約3分の1〜4分の1程度といわれており、コスパの良い旅行先として人気があります。屋台やローカル食堂での食事は1食150〜600円程度、ホテルのレストランでも1,000〜2,000円程度で楽しめます。
以下は、日数別のベトナム旅行費用の目安です。
日数 | 費用目安(1人あたり) | 内訳の目安 |
|---|---|---|
2泊3日 | 約8〜10万円 | 航空券5〜8万円、宿泊1万円〜、食費・観光費2万円〜 |
3泊4日 | 約9〜12万円 | 航空券5〜8万円、宿泊1.5万円〜、食費・観光費3万円〜 |
1週間 | 約13〜16万円 | 航空券5〜8万円、宿泊3万円〜、食費・観光費5万円〜 |
航空券は時期や航空会社によって大きく変動します。LCC(格安航空会社)を利用すれば往復5万円程度から、大手航空会社の直行便なら8〜10万円程度が目安です。ゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期は高くなるため、早めの予約がおすすめです。

ベトナムの首都ハノイは、約1,000年の歴史を持つ古都です。フランス植民地時代の名残を感じるコロニアル建築と、ベトナムの伝統文化が融合した独特の雰囲気が魅力です。
ハノイ観光で外せないスポットを3つ紹介します。
ハロン湾は、ハノイから高速道路利用で約2〜2時間半の場所にある世界自然遺産です。「海の桂林」とも呼ばれ、エメラルドグリーンの海に約2,000もの奇岩が浮かぶ幻想的な景観は、ベトナム観光のハイライトといえるでしょう。
観光の定番は日帰りまたは1泊2日のクルーズツアーです。日帰りツアーは約1万円〜、1泊2日のラグジュアリークルーズは約3〜5万円が相場です。クルーズ船に乗りながら、カヤックで洞窟を探検したり、船上で新鮮なシーフードを楽しんだりと、忘れられない体験ができます。
ハノイからの日帰りツアーに参加する場合は、早朝出発で夕方帰着となるため、1日余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
ハノイ旧市街は「36通り」とも呼ばれ、かつて通りごとに異なる商品を扱う職人街として栄えた歴史あるエリアです。現在も金物通り、シルク通り、漢方通りなど、通りごとに特色のある店舗が並んでいます。
細い路地に所狭しと並ぶ雑貨店やカフェ、屋台を巡る街歩きは、ハノイ観光の醍醐味です。名物のベトナムコーヒーを飲みながら休憩したり、伝統工芸品やベトナム雑貨をお土産に選んだりと、のんびり散策を楽しみましょう。
週末の夜にはナイトマーケットが開催され、さらに活気づきます。ただし、バイクや人が多いエリアなので、貴重品の管理には十分注意してください。
ホアンキエム湖はハノイの中心部に位置し、市民の憩いの場として親しまれています。湖の中央には亀を祀った「玉山祠」があり、赤い橋を渡って参拝できます。早朝には太極拳をする地元の人々の姿も見られ、ハノイの日常を感じられるスポットです。
タンロン遺跡は、11世紀から約800年にわたりベトナムの政治の中心だった場所で、2010年に世界文化遺産に登録されました。ハノイの歴史や文化に興味がある方におすすめの観光スポットです。
どちらもハノイ市内中心部にあるため、旧市街散策と合わせて効率よく観光できます。

ベトナム最大の都市ホーチミンは、かつて「サイゴン」と呼ばれた南部の経済・文化の中心地です。フランス統治時代の洋風建築が残る一方で、高層ビルが立ち並ぶ近代的な都市でもあります。
ホーチミン観光の見どころを紹介します。
ベンタイン市場は、ホーチミン観光の定番スポットです。食品、衣料品、雑貨、お土産など約3,000もの店舗がひしめき合い、ベトナムならではの活気を体感できます。値段交渉が基本なので、地元の人々とのコミュニケーションも楽しみましょう。
ドンコイ通りは、高級ブランドショップからベトナム雑貨店、カフェやレストランが並ぶメインストリートです。フランス統治時代の美しい建築物も多く、「サイゴン大教会」や「中央郵便局」など、フォトジェニックなスポットが点在しています。
市場での買い物ではスリに注意が必要です。貴重品はバッグの奥にしまい、常に周囲に気を配りましょう。
クチトンネルは、ホーチミン中心部から車で約1時間半の場所にある、ベトナム戦争時代のゲリラ戦の拠点となった地下トンネル網です。全長約250kmにも及ぶトンネルには、会議室や病院、武器工場まで作られていました。
現在は一部が観光用に整備されており、実際にトンネル内を歩いて当時の様子を体験できます。ベトナム戦争の歴史を深く知ることができる貴重なスポットです。
ホーチミンからの半日ツアーが約5,000円〜で参加でき、効率よく観光できます。トンネル内は狭いため、閉所恐怖症の方や体格の大きい方は注意が必要です。
メコンデルタは、ホーチミンの南西約70kmに位置する、メコン川が形成した広大なデルタ地帯です。「東洋のアマゾン」とも呼ばれ、手漕ぎボートでジャングルの中を進むクルーズが人気です。
ツアーでは、ココナッツキャンディーの製造工程を見学したり、トロピカルフルーツの試食を楽しんだり、ベトナムの田舎の生活を垣間見ることができます。ホーチミンから日帰りで参加でき、ツアー料金は約8,000円〜1万5,000円程度です。
早朝出発のツアーが多いため、前日は早めに休んでおくとよいでしょう。

ダナンはベトナム中部最大の都市で、近年はビーチリゾートとして日本人観光客からの人気が急上昇しています。周辺には世界遺産のホイアン旧市街やミーソン聖域など、見どころが豊富です。
ダナン・中部観光のおすすめスポットを紹介します。
ダナンには約30kmにわたって美しいビーチが続いており、中でもミーケービーチは「世界で最も美しいビーチ」のひとつに選ばれたこともあります。白い砂浜とエメラルドグリーンの海は、リゾートステイにぴったりです。
ダナン市街地のシンボルであるドラゴン橋は、週末の夜にライトアップされ、火と水を噴く演出が見られます。SNS映えするスポットとしても人気です。
3〜8月の乾季がベストシーズンで、特に5〜8月は海水浴に最適です。ビーチ沿いには高級リゾートホテルからカジュアルなホテルまで揃っており、予算に合わせて選べます。
ホイアンはダナンから車で約30分の場所にある、16〜17世紀に国際貿易港として栄えた古都です。1999年に世界文化遺産に登録され、日本人街の名残である「日本橋」や、中国風の建築物など、多文化が融合した街並みが残っています。
ホイアンの魅力は、夜のランタンが灯る幻想的な景色です。毎月旧暦14日には「ランタン祭り」が開催され、色とりどりのランタンが旧市街を美しく彩ります。
オーダーメイドの洋服やベトナム雑貨のショッピングも楽しめるため、女子旅にも人気のスポットです。
ミーソン聖域は、ホイアンから車で約1時間の場所にある、チャンパ王国の遺跡群です。4〜13世紀にかけて建造されたヒンドゥー教の聖地で、1999年に世界文化遺産に登録されました。ベトナム戦争で多くが破壊されましたが、現在も70以上の遺構が残っています。
フエはダナンから車で約2時間半、ベトナム最後の王朝であるグエン朝の首都として栄えた古都です。王宮や帝廟など、多くの歴史的建造物が世界遺産に登録されています。
ダナンを拠点に、ホイアン・ミーソン・フエを巡る周遊プランがおすすめです。3〜4日あれば、中部の主要スポットを効率よく観光できます。

ベトナム旅行を安全に楽しむためには、事前の準備が欠かせません。ビザや入国条件、持ち物、現地での注意点など、出発前に確認しておきたい情報をまとめました。
このセクションでは、以下の内容を解説します。
2026年現在、日本国籍の方は45日以内の観光目的であればビザなしでベトナムに入国できます。2023年8月15日に15日から45日に延長され、2025年3月の政府決議(第44/NQ-CP号)により2028年3月14日まで延長されました。
ビザなし入国の条件は以下の通りです。
項目 | 条件 |
|---|---|
滞在日数 | 45日以内 |
パスポート残存有効期間 | 入国時6ヶ月以上 |
出入国カード | 不要(2026年現在) |
帰国便チケット | 必要 |
45日を超えて滞在する場合や、ビジネス目的の場合は、事前にビザの取得が必要です。電子ビザ(e-VISA)はオンラインで申請でき、90日間有効のビザが取得できます。
ベトナムは年間を通じて温暖ですが、訪れる地域と時期によって服装が異なります。南部は通年で夏服でOKですが、北部の冬(12〜2月)は長袖や上着が必要です。
季節・地域 | 服装の目安 |
|---|---|
南部(通年) | 夏服、薄手の羽織もの(冷房対策) |
中部(乾季3〜8月) | 夏服、日焼け対策必須 |
北部(夏5〜9月) | 夏服、雨具 |
北部(冬12〜2月) | 長袖、ジャケット |
ベトナムの電圧は220Vで、日本の100Vとは異なります。コンセント形状はAタイプ(日本と同じ)とCタイプ(丸ピン2本)が混在しています。スマートフォンやパソコンの充電器は基本的に変圧器なしで使えますが、ドライヤーなど100V専用の家電は変圧器が必要です。
必須の持ち物としては、日焼け止め、虫よけスプレー、折りたたみ傘(雨季)、常備薬などがあります。
ベトナムは東南アジアの中では比較的治安が安定しており、外務省の危険情報レベルは全土で「レベル0」です。凶悪犯罪は少なく、女性の一人旅も可能ですが、観光客を狙ったスリやひったくりには注意が必要です。
特に注意すべき点は以下の通りです。
対策としては、バッグは車道と反対側に持つ、貴重品は分散して持つ、タクシーは「Grab」などの配車アプリを利用するなどが有効です。
また、2025年1月1日から電子タバコ・加熱式タバコのベトナムへの持ち込みが禁止されました。違反した場合は罰金が科される可能性があるため、愛用者の方は注意してください。

ベトナム料理は、フランスや中国の影響を受けながら独自に発展した食文化を持っています。新鮮なハーブをふんだんに使い、ヘルシーで日本人の口に合う味付けが特徴です。
ベトナム観光で絶対に食べたいグルメを紹介します。
フォーはベトナムを代表する米粉の麺料理です。牛肉(フォーボー)や鶏肉(フォーガー)をのせ、パクチーやライムを添えていただきます。屋台なら約150〜300円、レストランでも500〜1,000円程度で楽しめます。朝食の定番なので、現地の人に混じって朝からフォーを食べるのもおすすめです。
バインミーはフランスパンにパテや野菜、お肉を挟んだベトナム風サンドイッチです。屋台で約100〜200円と手軽に食べられ、食べ歩きにぴったりです。
生春巻き(ゴイクオン)は、ライスペーパーでエビや野菜を巻いた前菜で、ヌクマム(魚醤)ベースのタレにつけていただきます。さっぱりとした味わいで、暑いベトナムにぴったりの一品です。
ブンチャーは、ハノイ名物の米麺料理です。炭火で焼いた豚肉と米麺を、甘酸っぱいタレにつけて食べます。2016年にオバマ元大統領がハノイで食べたことで一躍有名になりました。
バインセオはベトナム風お好み焼きで、ターメリック入りの生地にエビや豚肉、もやしを包んだ料理です。南部が発祥で、野菜と一緒にライスペーパーで巻いて食べるのが一般的です。
ベトナムコーヒーも外せません。練乳(コンデンスミルク)を入れた甘いアイスコーヒー「カフェスアダー」は、ベトナムならではの味わいです。街中のカフェで気軽に楽しめるので、観光の休憩にぴったりです。

ベトナム旅行中に地図アプリやSNSを使いたい場合、現地でのインターネット接続は欠かせません。主な通信手段には、Wi-Fiレンタル・現地SIMカード・eSIMの3つがあります。
このセクションでは、それぞれの特徴を比較し、あなたに合った方法を見つけましょう。
ベトナムでスマートフォンを使う主な方法は3つあります。それぞれのメリット・デメリットを表で比較してみましょう。
方法 | メリット | デメリット | 料金目安(7日間) |
|---|---|---|---|
Wi-Fiレンタル | 複数人でシェア可能 | 機器の持ち歩き・充電が必要 | 約3,000〜5,000円 |
現地SIMカード | 現地で安く購入可能 | SIMカード交換の手間、日本のSIM紛失リスク | 約500〜1,500円 |
eSIM | SIM交換不要、事前設定で到着後すぐ使える | 対応していない機種もある | 約1,500〜3,000円 |
Wi-Fiレンタルは複数人での旅行に向いていますが、機器の持ち歩きや充電の手間があります。現地SIMカードは安価ですが、空港や街中で購入する際に言葉の壁を感じることも。
最近注目されているのがeSIMです。物理的なSIMカードの交換が不要で、アプリから簡単に設定できるため、初めての海外旅行でも安心して使えます。
関連記事:海外eSIMとは?おすすめの選び方・料金・設定方法を初心者向けに徹底解説
eSIMは、スマートフォンに内蔵されたSIM機能を使って通信する仕組みです。物理的なSIMカードを差し替える必要がないため、日本のSIMを紛失する心配がありません。
eSIMのメリットは、出発前にアプリで設定を済ませておけば、ベトナム到着後すぐにインターネットが使えることです。空港でSIMカード売り場を探したり、現地スタッフとやり取りしたりする必要がありません。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、195以上の国・地域に対応しており、ベトナムでも快適に通信できます。アプリから簡単にプランを購入し、設定するだけで準備完了です。

ベトナムは、世界遺産のハロン湾やホイアン旧市街、活気あふれるホーチミンの市場、美しいダナンのビーチなど、魅力的な観光スポットが満載の国です。日本からのアクセスもよく、物価も安いため、初めての海外旅行先としてもおすすめです。
2026年現在、日本人は45日以内ならビザなしで入国可能です。旅行前にはパスポートの残存期間(6ヶ月以上)を確認し、季節に合った服装や持ち物を準備しましょう。電子タバコの持ち込み禁止など、最新のルールにも注意が必要です。
ベトナム旅行を快適に楽しむなら、通信手段の準備も忘れずに。利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、アプリをダウンロードして簡単な設定をするだけで、ベトナム到着後すぐにインターネットが使えます。
トリファが選ばれる理由は以下の通りです。
ベトナム観光の思い出を写真に撮ってSNSにアップしたり、現地で地図アプリを使って観光したりと、インターネット環境があれば旅行がさらに充実します。快適なベトナム旅行のために、トリファでの通信準備を検討してみてください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。