
オーストラリアは世界平和度指数で上位にランクインする治安の良い国として知られています。外務省の危険情報も発出されておらず、日本人旅行者にとって安心して訪れやすい渡航先のひとつです。 しかし、治安が良いとされるオーストラリアでも犯罪がまったくないわけではありません。都市部ではスリや置き引きといった軽犯罪が一定数発生しており、観光客が狙われるケースも報告されています。 この記事では、オーストラリアの治安情報を都市別に整理し、旅行者が巻き込まれやすいトラブルの傾向と具体的な防犯対策をわかりやすくまとめました。初めてのオーストラリア旅行でも安全に過ごすためのポイントを押さえておきましょう。
目次
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オーストラリアの治安は、世界的に見ても安定しています。まずは全体的な治安レベルと、日本との犯罪発生率の違いを確認しましょう。
オーストラリアは2025年の「グローバル・ピース・インデックス(世界平和度指数)」で163か国中18位にランクインしました。前年から順位を上げており、社会的安全性や政治の安定性が高く評価されています。
外務省の海外安全情報では、オーストラリア全土に対して危険情報は発出されていません(危険情報なし・白色)。渡航にあたって特別な注意喚起は出されていませんが、一般的な防犯意識は持っておく必要があります。
オーストラリアでは銃規制が非常に厳しく、一般市民が銃を所持することは原則として認められていません。そのため銃犯罪の発生件数は極めて少なく、この点は旅行者にとって大きな安心材料です。
オーストラリアの治安は良好とはいえ、犯罪発生率は日本よりも高い水準にあります。強盗の発生率は日本の約20倍ともいわれており、油断は禁物です。
特にスリや置き引きなどの窃盗犯罪は、観光地や公共交通機関で頻繁に発生しています。日本では荷物を置いたまま席を離れることがありますが、オーストラリアではそのような行為は犯罪に遭うリスクを高めます。
また、夜間の繁華街やバー周辺では暴行事件が発生することもあります。アルコールが関係するトラブルが多いため、深夜の外出には十分な注意が必要です。
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オーストラリアの治安は都市によって状況が異なります。主要な観光都市ごとに、注意が必要なエリアと特徴を確認しましょう。
シドニーはオーストラリア最大の都市であり、観光客が最も多く集まる場所です。全体的には安全ですが、一部のエリアでは注意が必要です。
キングスクロス地区はかつて歓楽街として知られ、現在は再開発が進んでいるものの、夜間はまだ治安に不安が残ります。セントラル駅周辺やレッドファーン駅付近も、特に暗くなってからは一人歩きを避けたほうがよいエリアです。
オペラハウスやダーリングハーバーなど主要観光地は日中であれば安全に楽しめます。ただし、混雑する場所ではスリに注意してください。バッグのファスナーをしっかり閉め、貴重品は体の前側に持つことを心がけましょう。
メルボルンは文化とアートの街として人気ですが、一部エリアでは犯罪が多発しています。サザンクロス駅周辺は夜間にホームレスの方が集まりやすく、トラブルが報告されることがあります。
フリンダースストリート駅やCBD(中心業務地区)は日中は安全ですが、金曜・土曜の深夜はバーやクラブから出た人々による暴力事件が起きることもあります。深夜の移動にはタクシーやライドシェアの利用をおすすめします。
フッツクレーやサンシャインなど西部の郊外エリアは、観光で訪れることは少ないですが、治安があまり良くないとされています。ホテル選びの際は立地にも注意しましょう。
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ケアンズやゴールドコーストはリゾート地として人気が高く、治安は比較的良好です。観光客向けのインフラが整備されているため、日中の観光であれば安心して過ごせます。
ただし、ナイトクラブやバーが集まるエリアでは深夜にトラブルが発生することがあります。過度な飲酒を避け、帰りの交通手段を事前に確保しておくことが大切です。
また、ビーチでの置き引きにも注意が必要です。泳いでいる間に荷物が盗まれるケースが報告されているため、貴重品はロッカーに預けるか、最低限の持ち物で出かけましょう。
パースは西オーストラリアの州都で、全体的に落ち着いた雰囲気の街です。しかし、ノースブリッジエリアはバーやクラブが集中しており、夜間にはアルコール関連のトラブルが発生しやすくなります。
アデレードではヒンドリーストリート周辺が夜間に注意が必要なエリアです。ダーウィンやブロークンヒルなどの地方都市では、先住民コミュニティとの関係で緊張が生じることがまれにあります。
いずれの都市でも、明るい時間帯に観光し、夜間はメインストリートを歩くようにすれば、大きなトラブルに巻き込まれるリスクは低くなります。
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日本人旅行者がオーストラリアで被害に遭いやすい犯罪には、一定の傾向があります。手口を知っておくことで、被害を未然に防げる可能性が高まります。
オーストラリアで最も多い犯罪がスリと置き引きです。電車やバスの車内、観光地の混雑した場所で被害が発生しています。特にリュックサックの外ポケットに貴重品を入れたままにすると狙われやすくなります。
手口としては、グループで行動し、一人が話しかけて注意をそらしている間にもう一人がバッグから財布やスマートフォンを抜き取るパターンが典型的です。不自然に近づいてくる人がいたら距離を取りましょう。
対策としては、貴重品は分散して持ち歩くことが重要です。パスポートのコピーをスマートフォンに保存し、原本はホテルのセーフティボックスに預けておくと安心です。
オーストラリアではレンタカーを利用する旅行者が多いですが、車上荒らしの被害も少なくありません。駐車中の車内にカバンや電子機器を置いたままにすると、窓を割られて盗まれることがあります。
観光地の駐車場やビーチの駐車場は特に狙われやすいポイントです。車を離れるときは貴重品を車内に残さないことが鉄則です。トランクに入れる場合も、駐車する前に入れておくとよいでしょう。
レンタカー利用時は、車両保険にしっかり加入しておくことも大切です。万が一の被害に備え、保険の補償範囲を事前に確認してください。
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オーストラリアならではのリスクとして、自然環境に関する危険があります。ビーチでは離岸流(リップカレント)による水難事故が毎年発生しており、ライフセーバーがいるビーチで泳ぐことが推奨されています。
内陸部や郊外では、毒ヘビやクモ、クラゲなどの危険生物に遭遇する可能性があります。特に北部の海域ではイルカンジクラゲやボックスジェリーフィッシュに注意が必要です。
山火事(ブッシュファイア)も夏季(12月〜2月)に発生することがあります。旅行前に現地の気象警報を確認し、警告が出ているエリアには近づかないようにしましょう。
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オーストラリアは女性の一人旅でも比較的安全に楽しめる国ですが、油断は禁物です。女性旅行者が特に気をつけるべきポイントをまとめました。
夜間の一人歩きは、たとえ治安の良いエリアであっても避けるのが基本です。特に人通りの少ない路地や公園は、暗くなると犯罪のリスクが高まります。
夜間の移動にはUberやDiDiなどのライドシェアサービスを活用しましょう。アプリ上でドライバーの評価や車両ナンバーを事前に確認できるため、タクシーよりも安全性が高いとされています。
宿泊先のホテルやホステルの立地も重要です。中心部やメインストリートに近い場所を選ぶと、夜間の帰宅時も安心です。予約前に口コミで周辺の治安情報を確認しておきましょう。
バーやクラブでは、飲み物に薬物を混入される「ドリンクスパイキング」の被害が報告されています。自分の飲み物から目を離さず、見知らぬ人からもらった飲み物は口にしないでください。
オーストラリアでは違法薬物の所持や使用は厳しく罰せられます。パーティーやフェスティバルなどで薬物を勧められることがあるかもしれませんが、絶対に手を出さないでください。
また、オーストラリアの飲酒年齢は18歳以上です。公共の場での飲酒が禁止されているエリアもあるため、ルールを守って楽しみましょう。
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万が一トラブルに巻き込まれた場合に備えて、緊急連絡先や対応手順を事前に把握しておきましょう。現地での通信手段を確保しておくことも重要です。
オーストラリアの緊急通報番号は「000(トリプルゼロ)」です。警察・救急・消防のすべてにこの番号で連絡できます。携帯電話からは「112」でも通報が可能です。
緊急ではない場合の警察への相談は「131 444(ポリスアシスタンスライン)」に電話してください。英語に不安がある場合は、通訳サービス(TIS:131 450)を利用すると日本語で対応してもらえます。
犯罪被害に遭った場合は、必ず警察に届け出て被害届(ポリスレポート)を受け取りましょう。帰国後の海外旅行保険の請求に必要になります。
オーストラリアには在キャンベラ日本大使館のほか、シドニー・メルボルン・ブリスベン・パースに総領事館があり、ケアンズにはブリスベン総領事館管轄の領事事務所が設置されています。パスポートの盗難や紛失、重大なトラブルの際は最寄りの大使館・総領事館に連絡してください。
在シドニー日本国総領事館の代表電話は(02) 9250-1000です。営業時間外の緊急連絡先も用意されているため、事前にメモしておくことをおすすめします。
渡航前に外務省の「たびレジ」に登録しておくと、現地の安全情報がメールで届きます。登録は無料で、万が一の際に大使館からの支援を受けやすくなるメリットもあります。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」を出発前にインストールしておけば、到着後すぐにスマートフォンでインターネットに接続できます。緊急時の連絡や地図アプリの利用にも、安定した通信環境があると安心です。
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オーストラリアの治安は世界的に見ても良好ですが、スリや置き引きなどの軽犯罪には注意が必要です。都市別の危険エリアを把握し、夜間の行動や貴重品の管理を徹底することで、安全で快適な旅を楽しめます。
海外旅行中のトラブル対応には、安定した通信環境が欠かせません。緊急通報や大使館への連絡、地図アプリでの移動、リアルタイムの安全情報の確認など、スマートフォンが使える環境を整えておくことが最大の防犯対策になります。
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ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。