インドネシア出張の準備を、海外旅行と同じ感覚で進めていないでしょうか。航空券とホテルを押さえて、あとは持ち物をそろえるだけ。そう考えていると、出発直前に手続きの抜けに気づいて慌てることになります。 インドネシアは、日本国籍者に対する訪問ビザ免除の運用を停止しています。外務省も、入国には活動内容に合った査証などが必要だと明記しています。さらに到着カードの登録やビザの申請には、それぞれ期限が決まっています。 この記事では、インドネシア出張の準備を出発日からの逆算で整理します。ビザで認められる活動の線引き、到着してからの動き方、持ち物と現地事情、ジャカルタでの移動と商習慣まで順に確認していきます。 記載している制度や数値は、外務省、厚生労働省検疫所、インドネシア入国管理局といった公的機関の情報にもとづいています。ただし手続きは変更されることがあるため、渡航前には必ず最新情報をご確認ください。
目次

インドネシア出張の準備でつまずきやすいのは、細かい持ち物ではなく入国そのものに関わる手続きです。ここを間違えると、空港で足止めされたり、最悪の場合は入国できなかったりします。
出張が決まったら、まず次の3点を確認してください。いずれも出発直前では取り返しがつかない項目です。
インドネシアには「訪問ビザ免除」という査証区分がありますが、外務省は日本国籍者への運用が現在停止中だと明記しています。つまり、観光でも商談でも、何らかの査証や滞在許可を持たずに入国することはできません。
短期の商談や会議が目的であれば、到着時訪問ビザ(VOA)またはその電子版であるe-VOAを取得するのが一般的です。VOAは30日間有効で、1回だけ30日間の延長が認められています。
ビザ免除の運用は停止と再開が議論されてきた経緯があり、制度は変わることがあります。出発前には必ず外務省や駐日インドネシア共和国大使館の最新情報を確認してください。
外務省は、インドネシア入国時には残存有効期間が6か月以上のパスポートが必要だと案内しています。この6か月は「入国時点」で数えるため、帰国日ではなく現地に着く日を基準に判断してください。
出張は決まってから出発までの期間が短くなりがちです。パスポートの期限が近い場合、切替申請の時間を確保できるかどうかが最初の分岐点になります。
有効期限に余裕があると思っていても、実際に開いてみると想定より短いことがあります。出張の話が出た時点で、まずパスポートの顔写真ページを確認しておきましょう。
パスポートの有効期限を正しく確認|国別の残存期間と切替申請の流れ
インドネシアでは2025年9月1日から、税関と検疫の申告に入国に関する情報登録を加えた新しい申告制度「All Indonesia」が始まっています。3つの手続きがひとつにまとまった形です。
登録は到着の3日前から入力できます。入力を終えると到着カードのQRコードが表示されるので、スクリーンショットを保存するか印刷して、空港の係官に提示します。
注意したいのは、査証の取得はAll Indonesiaとは別の手続きだという点です。e-VISAやe-VOAは、これまでどおりインドネシア入国管理局のサイトから申請します。
インドネシア出張の準備は、項目を並べるよりも時間軸で整理したほうが漏れにくくなります。手続きにはそれぞれ「いつから申請できるか」「いつまでに済ませるべきか」という期限があるためです。
以下では、出発日から逆算した4つのタイミングに分けて、やるべきことを整理します。急な出張で日数が足りない場合も、どこを優先すべきかの判断材料になります。
最初にやるべきなのは、現地で何をするのかをはっきりさせることです。商談だけなのか、工場を見るのか、機械の設置や修理に立ち会うのか。この違いが必要な査証の種類を決めます。
外務省が示す査証のカテゴリーは、到着時訪問ビザ、一次訪問ビザ、数次訪問ビザ、一時滞在ビザなどに分かれています。就労にあたる活動をする場合は、事前に一時滞在ビザを取得しなければなりません。
査証インデックス | 名称 | 主な用途 |
|---|---|---|
A | 訪問ビザ免除 | 日本国籍者への運用は現在停止中 |
B | 到着時訪問ビザ(VOA) | 30日間有効、1回のみ30日間の延長可 |
F | 到着時訪問ビザ(7日間) | リアウ州の一部入国審査所で発行、オンライン申請不可 |
C | 一次訪問ビザ | 1回の渡航に対応する訪問ビザ |
D | 数次訪問ビザ | 複数回の渡航に対応する訪問ビザ |
E | 一時滞在ビザ | 就労する際に取得するビザ |
判断に迷う場合は、自己判断で済ませず、駐日インドネシア共和国大使館やインドネシア入国管理局に問い合わせてください。取り違えたまま渡航すると、現地の入管で指摘を受けるおそれがあります。
なお「1か月前」は制度上の期限ではなく、査証の種類を確定し、申請と受け入れ先の調整を終えるための目安です。制度上の期限が決まっているのは、次に見るe-VOAの申請時期からになります。
e-VOAはインドネシア入国管理局の公式サイトから申請します。公式サイトによると、申請できるのは渡航の14日前からで、出発の48時間前までには申請を作成しておくよう案内されています。
費用は50万ルピアで、2026年8月3日時点のレートに換算すると約4,400円です。滞在できるのは到着日から30日間、査証自体の有効期間は90日間とされています。
申請にはパスポートの身分事項ページ、証明写真、メールアドレス、そしてMastercard・Visa・JCBのいずれかのクレジットカードが必要です。到着できる入国審査所は指定されており、空港ではスカルノ・ハッタ空港やングラ・ライ空港を含む16空港が対象です。このほか海港や陸路国境の一部も対象になるため、利用予定の到着地が対象に含まれているかを申請前に公式サイトで確認してください。
なお、電子税関申告の偽サイトが出回っていると外務省が注意を呼びかけています。仲介業者のサイトから申請して高額な手数料を取られる被害も報告されているため、必ず公式のドメインから手続きしてください。
All Indonesiaは到着の3日前から入力できます。逆にいえば、それ以前には登録できないため、他の準備とまとめて片づけられません。
出発の直前は荷造りや業務の引き継ぎで慌ただしくなります。3日前になったらすぐ登録し、表示されたQRコードをスマートフォンに保存するところまで終えてしまいましょう。
保存するときは、画面キャプチャと紙の控えの両方を用意しておくと安心です。現地で通信ができない状況でも、これなら確実に提示できます。
前日に確認したいのは、到着した瞬間から使えるものがそろっているかどうかです。具体的には、スマートフォンの通信、クレジットカード、そして少額の現地通貨です。
外務省は、手持ちのクレジットカードがインドネシア国内で使用できない場合があるため、事前に現地で使用可能か、限度額やパスワードを確認するよう案内しています。出張で会社のカードを使う場合は、この確認が特に重要です。
通信については、現地に着いてから手配するのではなく、日本にいるうちに設定まで終えておく方法があります。詳しくは後半で説明します。
インドネシア出張で見落とされやすいのが、査証の種類と現地での活動内容が一致しているかという点です。ビザを取得していても、認められていない活動をすれば違反になります。
外務省は、ビジネス目的で入国した場合でも、入管の査察でVOAでは認められず就労ビザが必要だと指摘されるケースが発生していると注意を促しています。ここは自己判断が最も危険な領域です。
外務省の案内では、観光やビジネス、商談などを目的とした30日以内の滞在であれば、到着ビザを取得して入国できるとされています。インドネシア入国管理局の公式サイトでも、観光、政府訪問、商談、物品購入、乗り継ぎが用途として挙げられています。
一方で明確に禁止されているのが、VOAで入国したあとにインドネシア国内で物品販売やサービス業などを行い、現地の個人や法人から報酬や賃金を受け取ることです。報酬を伴う活動を行うのであれば、後述の一時滞在ビザが必要になります。
判断が難しいのは、商談と就労の境目にあたる活動です。現地で行う作業の内容によっては就労とみなされることがあるため、入国前に自分の予定が到着ビザの活動範囲に収まっているかを受け入れ先や大使館に確認してください。
外務省は、商用であってもVOAでは認められない活動を行う場合は一時滞在ビザが必要だと明記しています。インドネシア国内で就労するのであれば、必ず事前に取得しておかなければなりません。
一時滞在ビザのカテゴリーは細かく分類されており、入管からカテゴリーが違うと指摘されるケースが多く発生していると報告されています。目的に合ったカテゴリーを選ぶ必要があります。
さらに、一度の出張で違うカテゴリーの業務を同時に行うことはできないとされています。複数の目的を1回の渡航にまとめようとする場合は、この制約を踏まえて計画を立ててください。
滞在許可の有効期間を超えて滞在した場合、オーバーステイとして1日あたり100万ルピアの罰金が科されます。2026年8月3日時点のレートで約8,800円にあたり、日数が重なれば大きな金額になります。
60日を超えるオーバーステイでは、国外退去処分に加えて再入国禁止措置も取られます。取引先との関係にも影響しかねない事態です。
とくに注意したいのが延長手続きです。インドネシア入国管理局の公式サイトは、査証で認められた期間を超えて滞在する場合、滞在許可の延長を入国管理事務所(Immigration Office)に申請しなければならないとしています。さらに2025年5月29日施行の回章により、準備が整った入国管理事務所から順次、管轄の事務所へ本人が出頭して写真撮影と面接を受ける運用に切り替わっています。事務所によって開始時期が異なるため、渡航先を管轄する事務所の運用を確認しておくと安全です。
外務省は、空港で取得したVOAをオンラインで延長しようとすると、実際には新しいe-VOAを申請しただけになり延長手続きにはならないため、手続きできたと勘違いしたままオーバーステイになるケースが発生していると注意喚起しています。延長が必要になりそうな日程であれば、窓口手続きの段取りを受け入れ先と事前に相談しておいてください。
現地法人に所属して働いている場合、就労許可の登録内容と実際の活動が食い違うと指摘を受けることがあります。外務省は具体的な事例を紹介しています。
報告されている事例では、ジャカルタ在住の日系企業関係者が商談のため地方に出張したところ、出張先の取引先企業に入管の査察が入りました。就労場所として登録されていない場所での活動は禁止されていると指摘され、旅券を一時取り上げられて罰金を命じられています。
インドネシア労働省によれば、就労場所は地方出張で訪問する場所も登録する必要があり、社内で役職が変わって業務内容に変更が生じた場合も、その都度届け出る必要があるとされています。日本から出張する側も、受け入れ先の登録状況を事前に確認しておくと安全です。

手続きの目処が立ったら、現地で困らないための持ち物と基礎情報を押さえます。インドネシアは日本と電圧が違い、時間帯も国内で3つに分かれています。
このセクションでは、出張者が実務で影響を受けやすい4つの項目を取り上げます。いずれも知らないまま現地に入ると、業務そのものが止まりかねない要素です。
インドネシアの電圧は220ボルト、周波数は50ヘルツで、コンセントはCタイプが一般的だと複数の情報源で案内されています。日本の100ボルトとは差があるため、機器によっては変換プラグだけでは足りません。
ノートパソコンやスマートフォンの充電器の多くは、100ボルトから240ボルトに対応するマルチボルテージ仕様です。この場合は変換プラグだけで使えますが、機器の表示で対応電圧を必ず確認してください。
ヘアドライヤーなど熱を発する機器や、100ボルト専用と書かれた機器は変圧器が必要になります。出張ではノートパソコンとモバイルバッテリーの充電が生命線になるため、変換プラグは予備を含めて2つ持っていくと安心です。
海外旅行に変圧器は必要?変換プラグとの違い・選び方・主要国の電圧も解説
インドネシアの通貨はルピアです。2026年8月3日時点のレートでは1万ルピアが約88円で、10万ルピアが約880円にあたります。桁が大きいため、支払いのたびに桁数を数えるくらいの慎重さが必要です。
カード決済が使える場所は多いものの、手持ちのカードが現地で使えないことがあるのは先に触れたとおりです。加えて、空港やショッピングモールのATMにスキミング装置や暗証番号を盗撮する小型カメラが設置される被害も報告されています。
ATMを使うときは、周囲や手元に不審な装置がないかを確認し、暗証番号が見えないように入力してください。現金は1か所にまとめず、分散して持つことも外務省が推奨する防犯策です。
なお、1億ルピア相当額以上の通貨を持ち込む際は税関への申告が必要です。会社の資金を運ぶ可能性があるなら、事前に金額と申告の要否を確かめておきましょう。
インドネシアには3つの時間帯があり、国内を移動するだけで時計を合わせ直す必要があります。ジャカルタとバリ島でも1時間ずれるため、複数都市を回る出張では特に注意が必要です。
時間帯 | 対象地域 | 日本との時差 |
|---|---|---|
西部インドネシア時間(WIB) | スマトラ島、ジャワ島・マドゥラ島、西カリマンタン、中部カリマンタン | 2時間遅い |
中部インドネシア時間(WITA) | 東カリマンタン、南カリマンタン、スラウェシ島、バリ島、ヌサトゥンガラ | 1時間遅い |
東部インドネシア時間(WIT) | マルク諸島、パプア | 時差なし |
区分はインドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)が示すもので、ジャカルタはWIB、バリ島はWITAにあたります。サマータイムは実施されていないため、時差は通年で変わりません。オンライン会議を設定するときは、相手がどの時間帯にいるかを確認したうえで、WIBやWITAといった表記を添えると行き違いを防げます。
日本からジャカルタへの直行便は、およそ7時間30分から8時間ほどが目安として案内されています。到着当日に商談を入れるかどうかは、この所要時間と2時間の時差を踏まえて判断してください。
インドネシアは赤道直下で高温多湿のため、屋外では薄手の服が快適です。一方で屋内は冷房で寒く感じることもあるため、上着を1枚持っておくと体調を崩しにくくなります。
飲食では注意が必要です。外務省は、インドネシア国内では一般に水道水は飲用に適さないためミネラルウォーターの利用を勧めており、氷も可能な限り避けたほうが無難だとしています。食べ物はよく加熱したものを熱いうちに食べることが大切です。
予防接種については、厚生労働省検疫所が渡航者向けにA型肝炎、B型肝炎、破傷風、腸チフス、麻しんを挙げています。加えて、犬や野生動物との接触が予想される場合は狂犬病、農村部に長期滞在する場合は日本脳炎を推奨しています。渡航が決まったら早めに医療機関へ相談してください。
あわせて海外旅行保険への加入も確認しましょう。外務省は、私立病院の受診時に数千米ドル以上の保証金を要求されることもあるとしており、保険なしでの渡航はリスクが大きくなります。
空港に降りてから市内のホテルに入るまでは、出張全体でも段取りが問われる時間帯です。入国審査、到着カードのQRコード提示、荷物の受け取り、市内への移動が短時間のうちに続きます。
この間に必要な動作は、そのほとんどがインターネット接続を前提にしています。ここを想定せずに現地入りすると、出張の初動から時間を落とすことになります。
到着後は、まずAll Indonesiaで取得したQRコードを空港係官に提示します。保存しておいた画面や紙の控えをすぐ出せるようにし、スマートフォンの残量にも気を配ってください。
そのあと入国審査を通り、荷物を受け取って税関を抜けます。e-VOAは出発前にオンラインで取得しておくものなので、空港で改めて査証を申請する必要はありません。
税関を出たら、迎えの車を探すか、配車アプリを呼ぶか、空港鉄道の乗り場へ向かうかを選ぶことになります。どの選択肢を取るかを日本にいるうちに決めておくと、到着ロビーで立ち止まらずに済みます。
ここで生じるのが順序の矛盾です。配車アプリを使うにも、地図を開くにも、現地の担当者に到着を伝えるにも通信が要ります。ところが、その通信手段を現地で調達しようとすると、買う前に通信が必要になる場面が出てきます。
現地の通信環境自体は整っています。総務省の資料によれば、インドネシアの携帯市場はテルコムセル、インドサット・オレドー・ハチソン、XLスマートの3社でおよそ9割のシェアを占め、住宅地の97パーセントが4Gでカバーされています。ただし5Gは、2025年4月時点である程度の人口を持つ地域の4.4パーセントをカバーするにとどまるとされています。
この順序の問題を避ける方法が、日本を出る前に海外用のeSIMを入れておくことです。たとえばアプリダウンロード数No.1の海外eSIMアプリであるトリファなら、出発前にアプリで購入から設定まで済ませられます(アプリダウンロード数No.1は2025年4月〜2026年3月、AppTweak調べ、iOS/Android合算)。利用期限のカウントはプラン対象国で電波をキャッチした日時から始まるため、日本で設定を終えていても期限が先に減ることはありません。空港でSIMを探して列に並ぶ必要がないぶん、到着後の時間をそのまま移動にあてられます。
【トリファビジネス 完全ガイド】海外出張時の通信はeSIMでコストも手間も一気に削減!
インドネシアには、国外で購入した携帯端末を持ち込んで使う際の機種登録、いわゆるIMEI登録という制度があります。ただし、対象になる条件を誤解している情報も見かけます。
外務省の説明では、IMEI登録が義務付けられるのは、インドネシア国外で購入した携帯端末を持ち込み、その端末をインドネシアで90日以上の間、SIMカードを入れて利用する場合です。数日から2週間程度の短期出張であれば、この条件には該当しません。
また、All Indonesiaには運用開始時点でIMEI登録の機能がありません。登録が必要な場合は税関申告書を同時に入力し、空港を出る前にIMEI専用窓口を訪問する必要があります。長期の駐在に切り替わる可能性がある場合は、この手順を頭に入れておいてください。
ジャカルタの玄関口であるスカルノ・ハッタ国際空港から市内へは、空港鉄道、配車アプリ、タクシー、送迎車といった選択肢があります。空港鉄道を使う場合、所要時間は45分から50分ほどが目安です。
道路を使う場合は渋滞の影響を強く受けます。到着時刻によって所要時間が大きく変わると考えておいてください。
初めての渡航で荷物が多い場合は、取引先やホテルの送迎を手配しておくのが確実です。自分で移動する場合も、配車アプリのアカウント作成と決済情報の登録は日本にいるうちに済ませておきましょう。
現地に入ってからの出張効率を左右するのは、移動の読みと、相手の文化に対する配慮です。どちらも事前に知っていれば避けられる失敗が多くあります。
前提として、外務省の危険情報では中部パプア州と山岳パプア州がレベル2、それ以外の全地域がレベル1に設定されています。ジャカルタを始め各地で抗議デモが発生し、場合によっては暴動に発展する可能性もあるとされています。
ここでは、ジャカルタでの移動と防犯、商談の場で押さえておきたい宗教上の配慮と日程設計を順に見ていきます。渡航直前には、危険情報の最新版もあわせて確認してください。
ジャカルタの渋滞は出張のスケジュールに直接影響します。移動時間を短く見積もると、1件の遅れが後続のアポイントすべてに波及してしまいます。
回避策として使えるのが鉄道です。ジャカルタ首都圏では2023年8月28日にLRTが開業しており、ジェトロによれば、ジャカルタに出入りする車両を減らして渋滞緩和を図ることが目的のひとつとされています。あわせて、市内中心部を南北に貫くMRT(ルバック・ブルス〜ブンダランHI、約16キロメートル)も使えます。ドゥクアタス駅で空港鉄道やKRLコミューターラインに乗り換えられるため、訪問先によっては車を使わずに移動できます。
1日に複数の取引先を回る場合は、移動時間を多めに確保し、訪問先の並び順を地理的にまとめるのが現実的です。連絡が取れる状態を保っておけば、遅れそうなときにすぐ一報を入れられます。
外務省は防犯対策として、タクシーはシルバーバード・タクシーやブルーバード・タクシーなど比較的安全とされている会社を選ぶよう案内しています。乗車したら全てのドアがロックされていること、運転者証の写真と名前を確認することも挙げられています。
GojekやGrabといった配車アプリを利用する場合は、乗車時にアプリ上で登録されている車両ナンバー、運転手、行き先を確認してください。予約前に総額が表示されるため、価格交渉のトラブルも避けやすくなります。ただし需要に応じて料金が変動するため、連休や悪天候、空港のピーク時間帯は高くなります。
犯罪傾向としては、繁華街やショッピングモール、公共交通機関でのスリ、オートバイに乗った二人組によるひったくりなどが報告されています。貴重品は留め具のあるバッグに入れ、体の前で持つこと、歩きながらスマートフォンを操作しないことが基本の対策です。
なお、日本で発行された国際運転免許証はインドネシアでは無効です。日本の免許証に翻訳文を貼付しても運転資格として認められないため、自分で運転する選択肢は基本的に取れないと考えてください。
インドネシアの治安は安全?危険エリアと旅行者の防犯対策を徹底解説
外務省の基礎データによると、インドネシアの宗教別人口はイスラム教が87パーセントを占めています。多くのインドネシア人は豚肉やアルコール類を口にしないため、会食の店選びとメニューには配慮が欠かせません。
また、左手は不浄とされているので、左手を使っての物の受け渡しは避けてください。名刺や資料を渡す場面は商談で必ず訪れるため、意識しておきたい所作です。
人前で怒ったり軽蔑するような態度を取ったりすると、日本では考えられないほど相手の恨みを買うことがあると外務省は注意しています。指摘が必要な場合も、場所と伝え方を選ぶことが信頼関係につながります。
イスラムの戒律にある断食月は、時期が毎年異なります。外務省は、この期間はナイトスポットなどの営業時間が制限されるとしています。
ムスリムの社員は日中に飲食も喫煙もしないため、人前での食事や喫煙は控えたほうが無難です。多くの日系企業が就業時間を1時間短縮するシフトに切り替えており、商談の時間帯も相手に合わせて調整する必要があります。
断食明けの祝日にあたるイドゥルフィトリ(レバラン)の前後は、有給休暇の取得奨励日と組み合わせて1週間規模の連休になることがあります。2026年は3月18日から3月24日までが7連休にあたり、官公庁や銀行、物流の動きも大きく制限されました。時期は毎年動くため、渡航年の日程を必ず確認してください。この時期に商談を設定しても相手が不在ということが起こり得るため、日程を決める前に現地の担当者へ確認するのが確実です。

ここまで見てきたとおり、インドネシア出張では到着直後から通信が必要になります。配車アプリでの迎車、取引先への到着連絡、地図の確認と、空港を出るまでの動作がネット接続を前提にしています。
海外eSIMアプリのトリファなら、日本にいるうちに設定まで終えられます。現地で通信手段を探す時間をゼロにできるのは、分単位で予定が動く出張との相性が良い点です。
トリファは全世界200カ国に対応しており、アプリ内で購入、インストール、データ残量の確認、チャージまで完結します。購入から設定、利用開始までは最短3分が目安とされています。
サポートは24時間365日、日本人スタッフによる有人チャットで受けられます。現地との時差があっても、深夜や早朝のトラブルにその場で相談できる体制は、単独で動くことが多い出張者にとって心強い要素です。
ノートパソコンを現地で使う場合はテザリングが選択肢になります。テザリングの可否はプランによって異なるため、アプリで対応状況を確認してから購入してください。
出張の頻度が高い方には、116か国に対応した月額プランもあります。毎月10ギガバイトが付与され、未使用分は最大100ギガバイトまで繰り越せるうえ、契約の縛りがなくいつでも解約できます。
使い始めるまでの流れはシンプルです。アプリをインストールし、LINEやGoogle、Apple、メールアドレスのいずれかでサインアップしたら、渡航先と日数、データ容量を選んで購入します。
購入後はアプリの案内に沿ってeSIMをインストールします。iPhoneはiOS 17.4以降であればワンタップでのインストールに対応しており、AndroidはQRコードの読み取りまたは手動入力で設定します。
インストールまで日本で済ませても、利用期限が先に減る心配はありません。カウントが始まるのはプラン対象国で電波をキャッチした日時からなので、出発前に準備を終えておいて問題ありません。
先に触れた海外旅行保険も、トリファのアプリから申し込めます。東京海上日動火災保険の海外旅行保険に最短1分で加入でき、保険期間は1日から3か月まで選べるため、通信と保険をまとめて準備したい出張者に向いています。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。
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