
海外旅行から帰国すると、財布やポケットに使い切れなかった外貨の硬貨や紙幣が残っていることはありませんか。特に硬貨は銀行でも両替できないため、引き出しの奥に眠ったまま放置してしまう方も多いのではないでしょうか。 そんな余った外貨を手軽に電子マネーやギフトコードへ交換できるのが「ポケットチェンジ(Pocket Change)」です。空港や駅に設置された端末にお金を入れるだけで、交通系ICカードやAmazonギフト券などに変換できます。 この記事では、ポケットチェンジの基本的な仕組みから使い方の手順、対応通貨と交換先の一覧、全国の設置場所、交換レートの考え方まで、初めて利用する方にもわかりやすく解説します。帰国後の外貨処分にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次

ポケットチェンジは、海外旅行で余った外貨を電子マネーやギフトコードに交換できるサービスです。空港や商業施設に設置された専用端末を操作するだけで、硬貨や紙幣をその場でデジタル通貨に変換できます。
まずは、ポケットチェンジの基本的な仕組みと、従来の両替方法にはないメリットを見ていきましょう。
海外旅行で余った外貨を処分する方法として、銀行での両替や金券ショップへの持ち込みがあります。しかし、多くの銀行や両替所では硬貨の取り扱いをしていません。紙幣であれば両替できても、硬貨は受け付けてもらえないのが一般的です。
ポケットチェンジは、米ドル・ユーロ・中国元・韓国ウォンの4通貨については硬貨にも対応しています。旅行後に財布に残りがちな小銭を有効活用できる点は、他のサービスにはない大きな強みといえるでしょう。
また、複数の通貨をまとめて投入できるため、何か国か旅行した後にたまった外貨を一度に処理することも可能です。
ポケットチェンジの利用にあたって、メールアドレスや電話番号などの個人情報を入力する必要はありません。端末のタッチパネルを操作して外貨を投入するだけで、交換が完了します。
会員登録やアプリのダウンロードも不要なので、旅行の帰りに空港で見かけたらすぐに利用できる手軽さが魅力です。操作も直感的でわかりやすく、初めての方でも迷うことなく交換を進められます。
ポケットチェンジには、端末が読み取れなかった硬貨や少額の残金を寄付に回せる機能があります。寄付先にはUNICEF(ユニセフ)やワクチン支援団体、プラン・インターナショナルなどが用意されています。
使い道のない少額の外貨を捨てるのではなく、国際支援に役立てられるのは嬉しいポイントです。端末の操作画面で「寄付する」を選ぶだけなので、手間もかかりません。

ポケットチェンジが対応している通貨は全部で10種類です。交換先も電子マネーからギフトコードまで幅広く用意されています。
対応通貨の詳細と主な交換先サービスを一覧で確認していきましょう。
ポケットチェンジで受け付けている通貨は、以下の10種類です。
通貨 | 紙幣 | 硬貨 |
|---|---|---|
米ドル(USD) | ○ | ○ |
ユーロ(EUR) | ○ | ○ |
中国元(CNY) | ○ | ○ |
韓国ウォン(KRW) | ○ | ○ |
日本円(JPY) | ○ | - |
香港ドル(HKD) | ○ | - |
タイバーツ(THB) | ○ | - |
台湾ドル(TWD) | ○ | - |
シンガポールドル(SGD) | ○ | - |
ベトナムドン(VND) | ○ | - |
日本円の紙幣も投入できるため、外国人旅行者が帰国前に日本円を自国の電子マネーに交換する用途にも対応しています。なお、硬貨に対応しているのは米ドル・ユーロ・中国元・韓国ウォンの4通貨のみです。
日本国内で利用する場合の主な交換先は以下のとおりです。
カテゴリ | 交換先サービス |
|---|---|
交通系ICカード | Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCA |
電子マネー | 楽天Edy、WAON、nanaco |
ギフトコード | Amazonギフト券、Google Playギフト、au PAY |
寄付 | UNICEF、ワクチン支援、プラン・インターナショナル |
交通系ICカードへの交換は、端末にカードをタッチするだけでチャージが完了します。ギフトコードの場合は、レシートに印刷されたコードをスマホやパソコンで入力して利用します。
海外で利用する場合は、渡航先の国に応じてStarbucksやUber Eats、Targetなどのギフトカードにも交換可能です。設置場所によって利用できるサービスが異なる場合があるため、事前に公式サイトで確認しておくと安心です。
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ポケットチェンジの操作はとてもシンプルで、3つのステップで完了します。端末の前に立ってから交換が終わるまで、早ければ2〜3分程度です。
実際の操作手順を順番に見ていきましょう。
まず、端末のタッチパネルでスタートボタンを押し、利用規約を確認します。続いて、交換先のサービスを選択します。
交通系ICカードや楽天Edyなどの電子マネーに交換する場合は「電子マネー」を、Amazonギフト券やGoogle Playギフトに交換する場合は「ギフトコード」を選びましょう。
画面には対応するサービスのアイコンが表示されるので、希望のものをタップするだけです。交換先によって1回あたりの上限金額が異なるため、画面に表示される上限額を確認しておくとスムーズに進められます。
交換先を選んだら、端末の投入口に硬貨や紙幣を入れます。硬貨と紙幣で投入口が分かれているので、それぞれ正しい場所に入れましょう。
複数の通貨を同時に投入しても、端末が自動的に通貨の種類と金額を判別してくれます。投入が終わったら画面の「投入完了」ボタンを押して次のステップに進みます。
なお、端末が読み取れなかった硬貨は返却口に戻されます。返却された硬貨は、寄付に回すか持ち帰るかを選択できます。
外貨の投入が完了すると、画面に交換後の金額が表示されます。この時点で交換レートと受け取り金額を確認できるので、内容に問題がなければ確定ボタンを押しましょう。
交通系ICカードや電子マネーの場合は、端末のリーダー部分にカードをタッチすればチャージが完了します。ギフトコードの場合は、コードが印刷されたレシートが発行されます。
投入した硬貨は確定後に返却できませんが、紙幣の場合も同様に返却不可です。交換レートを確認したうえで確定ボタンを押すようにしましょう。
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ポケットチェンジの端末は、日本全国の空港や駅、商業施設など約60か所以上に設置されています。関東エリアに設置数が集中していますが、主要な国際空港にはほぼ設置されています。
エリア別の主な設置場所をまとめました。
海外旅行の帰りに利用しやすい空港の設置場所は以下のとおりです。
空港 | 設置場所 |
|---|---|
羽田空港 | 第1・第2・第3ターミナル |
成田空港 | 第1・第2ターミナル |
中部国際空港(セントレア) | ターミナルビル内 |
関西国際空港 | ターミナルビル内 |
福岡空港 | 国際線ターミナル |
羽田空港と成田空港には複数の端末が設置されており、到着後すぐに利用できる便利な場所に配置されています。帰国時にそのまま立ち寄れるため、外貨を持ち帰る手間が省けます。
空港以外にも、JRの主要駅や商業施設にポケットチェンジの端末が設置されています。
代表的な設置場所としては、JR札幌駅、JR仙台駅、東京駅周辺、新宿エリアなどが挙げられます。商業施設ではイトーヨーカドーやタイトーステーション(ゲームセンター)の一部店舗にも設置されています。
旅行から帰ってきてしばらく経ってから「あ、外貨が残っていた」と気づいた場合でも、最寄りの設置場所で交換できるのはありがたいポイントです。最新の設置場所はポケットチェンジ公式サイトの設置場所ページで確認できます。
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ポケットチェンジを利用する際に気になるのが交換レートです。銀行の両替レートと比べると必ずしも有利ではありませんが、硬貨を交換できるメリットを考慮すると十分に価値のあるサービスといえます。
レートの仕組みと少しでもお得に利用するコツを押さえておきましょう。
ポケットチェンジでは、固定の手数料は発生しません。ただし、交換時のレートには独自のマージンが含まれており、銀行や空港の両替カウンターのレートと比べるとやや不利になる傾向があります。
交換レートは為替相場の変動に連動して随時更新されます。また、交換先のサービスや投入する通貨の種類、設置場所によってもレートが異なる場合があります。最終的なレートは端末の確定画面で表示されるので、納得してから交換を確定しましょう。
なお、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ」をはじめ、海外旅行の準備を事前に整えておくと、現地での無駄な出費を減らしやすくなります。通信費や交通費の見通しが立てば、外貨を必要な分だけ用意でき、帰国後に余る金額も最小限に抑えられるでしょう。
ポケットチェンジをよりお得に利用するためのポイントをいくつか紹介します。
まず、交換先サービスによってレートが異なるため、複数の選択肢を比較してからレートの良いものを選ぶのがおすすめです。端末の確定画面で金額を確認し、想定より低ければ別の交換先を試してみましょう。
次に、紙幣と硬貨ではレートに差が出ることがあります。高額紙幣のほうがレート面で有利になりやすいため、紙幣が残っている場合は優先的に交換するとよいでしょう。
また、少額の硬貨は寄付に回して、まとまった金額の紙幣を電子マネーに交換するという使い分けも一つの方法です。

帰国後に外貨が手元に残った場合、ポケットチェンジ以外にもいくつかの処分方法があります。それぞれの特徴を比較して、自分に合った方法を選びましょう。
代表的な4つの方法とそれぞれの向き不向きを整理しました。
方法 | 硬貨対応 | 手軽さ | レート |
|---|---|---|---|
ポケットチェンジ | ○(4通貨) | 端末に入れるだけ | やや不利 |
銀行・両替所 | ×(紙幣のみ) | 窓口で手続き | 比較的良い |
金券ショップ | △(一部対応) | 店舗に持ち込み | 店舗による |
次の旅行で使う | - | 保管が必要 | 為替変動あり |
紙幣がまとまった金額で残っている場合は、銀行や両替所で円に戻すほうがレート面では有利です。一方、硬貨が中心の場合はポケットチェンジがほぼ唯一の選択肢になります。
次回の旅行では外貨を余らせないために、いくつかの工夫を取り入れてみましょう。
まず、渡航先のキャッシュレス事情を事前に調べておくことが大切です。クレジットカードやQRコード決済が普及している国であれば、現金の両替額を最小限に抑えられます。
現地で現金が必要になった場合は、ATMでのキャッシングを活用する方法もあります。必要な分だけ引き出せるため、余りが出にくいのがメリットです。
また、帰国日が近づいたらコンビニやスーパーでの買い物に硬貨を優先的に使い、なるべく手元の小銭を減らしておくのも効果的です。
関連記事:飛行機にモバイルバッテリーは持ち込める?容量制限や個数など最新ルールを解説

外貨の処分と同じく、帰国後に「もっと早く調べておけばよかった」と後悔しがちなのが旅行中の通信手段です。現地でスマホがつながらず困った経験がある方も多いのではないでしょうか。
トリファ(trifa)は、世界200以上の国と地域に対応した海外eSIMアプリです。アプリをダウンロードして渡航先のプランを購入するだけで、現地に到着後すぐにインターネットが使えるようになります。SIMカードの差し替えや空港でのWi-Fiルーター受け取りは不要で、スマホ1台で完結するのが特徴です。
渡航先のマップ確認や翻訳アプリの利用、現地での決済アプリ操作など、通信環境が確保されているだけで旅行の快適さは大きく変わります。外貨の処分方法と合わせて、通信手段も出発前に済ませておくのがおすすめです。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。