情熱の国スペインと、どこか懐かしい街並みが魅力のポルトガル。隣り合うイベリア半島の2か国を一度に巡る周遊旅行は、芸術・歴史・グルメ・絶景を欲張りに楽しめる人気のスタイルです。 一方で「何日あれば回れるのか」「都市間はどう移動すればいいのか」「予算はどれくらい必要か」と迷う方も多いはずです。2か国にまたがるため、ルート選びや移動手段の組み立てが旅の満足度を大きく左右します。 この記事では、スペイン・ポルトガル周遊のおすすめルートや訪れたい都市、鉄道・バス・飛行機を使った移動手段、7日間から14日間までの日数別モデルコース、費用の目安までをまとめて紹介します。 最新の移動時間や入国制度も確認しながら解説するので、出発前のプランづくりにそのまま役立ててください。
目次

スペインとポルトガルは隣り合うイベリア半島の2か国で、1回の旅で個性の異なる文化を味わえます。芸術・歴史・グルメ・絶景がぎゅっと詰まっており、ヨーロッパ周遊先として根強い人気を誇ります。
ここでは、2か国を一緒に巡る魅力を3つの視点から見ていきましょう。
スペインは陽気で情熱的な雰囲気、ポルトガルは素朴でノスタルジックな雰囲気が魅力です。隣国でありながら街並みや空気感が大きく異なるため、1回の旅で2つの表情を味わえます。
バルセロナのガウディ建築や、リスボンの坂道を走るトラムなど、両国を代表する風景はどれも個性的です。国境を越えるたびに新しい発見があるのも、周遊旅行ならではの楽しみです。
2か国を比べながら巡ることで、それぞれの良さがより深く感じられます。
スペインのパエリアやタパス、ポルトガルの干しダラ料理やエッグタルトなど、両国は食の宝庫です。地域ごとに名物が異なり、訪れる街を変えるたびに新しい味と出会えます。
スペインのリオハワインやポルトガルのポートワインなど、銘醸地ならではのワインも見逃せません。食事に合わせて土地のワインを楽しむのも、周遊旅行の醍醐味です。
手頃な価格で本格的な料理を味わえる店が多く、グルメ重視の旅にもぴったりです。
スペインは高速鉄道網が発達し、ポルトガルへは飛行機やバスでつながっています。鉄道・バス・飛行機を組み合わせれば、限られた日数でも効率よく周遊できます。
訪れたい都市や日数に合わせて、ルートを柔軟に組めるのも魅力です。王道の都市だけを押さえる短期プランから、地方都市まで足を延ばす長期プランまで、自由に設計できます。

スペイン・ポルトガル周遊のベストシーズンは、気候が穏やかな春(4〜6月)と秋(9〜10月)です。屋外の観光や街歩きが多い旅では、この時期が特に快適に過ごせます。
ここでは、季節の特徴と、出発前に確認しておきたい入国の準備を解説します。
春と秋は気温が安定し、真夏の厳しい暑さや真冬の冷え込みを避けられます。とくに内陸のマドリードや南部アンダルシア地方は夏の暑さが厳しいため、この時期が過ごしやすい時期です。
夏は観光のハイシーズンで人出が多く、料金も上がりやすい傾向があります。落ち着いた雰囲気で巡りたいなら、春や秋がおすすめです。ポルトガル北部のポルトは夏でも比較的涼しく、リスボンより気温が低めです。
スペインもポルトガルもシェンゲン協定加盟国で、日本国籍の旅行者は短期の観光なら査証(ビザ)なしで入国できます。ただし2026年以降、入国手続きにいくつかの変更が予定されています。
まず、シェンゲン圏では出入国を記録するEES(出入国システム)の段階的な導入が2025年10月に始まりました。空港などで顔写真と指紋を登録する仕組みで、2026年にかけて順次運用が広がる予定です。
さらに、ビザ免除国の旅行者に事前の渡航認証を求めるETIASが、2026年後半に開始される予定です。日本国籍の旅行者も対象となる見込みで、手数料は20ユーロ、一度の認証で最長3年間有効とされています。制度は変更される可能性があるため、出発前に外務省や公式サイトで最新情報を確認しましょう。

スペイン・ポルトガル周遊で人気の都市には、それぞれ異なる表情があります。日程や好みに合わせて、訪れる都市を選びましょう。
ここでは、周遊ルートに組み込みやすい代表的な5つのエリアを紹介します。
ガウディ建築の宝庫として知られるバルセロナは、周遊旅行の玄関口として人気です。サグラダ・ファミリアやグエル公園など、唯一無二の名所が点在しています。
地中海に面しているため、ビーチでのんびり過ごす時間も楽しめます。海とアートの両方を味わえる、バランスの良い都市です。
スペインの首都マドリードは、プラド美術館をはじめとする美術館が集まる文化の中心地です。歴史ある王宮や活気あるレティーロ公園など、見どころが豊富にあります。
各地へ向かう高速鉄道や航空便の起点でもあり、周遊旅行の拠点として便利です。トレドなど近郊への日帰り観光にも適しています。
南部アンダルシア地方のセビーリャは、フラメンコ発祥の地として知られる情熱の街です。大聖堂やスペイン広場など、見ごたえのある名所がそろっています。
ポルトガルへのバスが発着する街でもあり、リスボン方面への中継地として組み込みやすいのが特徴です。
ポルトガルの首都リスボンは、坂道を走る黄色いトラムやアズレージョ(装飾タイル)が彩る情緒あふれる街です。ベレンの塔やジェロニモス修道院など、世界遺産も点在しています。
名物のエッグタルト発祥の店を訪ねたり、シントラへ日帰りで足を延ばしたりと、過ごし方は自由自在です。
ポルトガル第二の都市ポルトは、ドウロ川沿いに広がる美しい街並みが魅力です。ポートワインの産地として知られ、対岸のワイナリー巡りが楽しめます。
世界一美しいとも称されるレロ書店や、青いタイルが美しいサン・ベント駅など、写真映えするスポットが豊富です。

スペイン・ポルトガル周遊では、区間によって最適な移動手段が異なります。鉄道・バス・飛行機を上手に組み合わせることが、効率よく巡るコツです。
ここでは、主要な区間ごとの移動手段と所要時間の目安を紹介します。
区間 | おすすめの手段 | 最速の所要時間の目安 |
|---|---|---|
バルセロナ〜マドリード | 高速鉄道(AVE) | 約2時間25分 |
マドリード〜リスボン | 飛行機 | 約1時間25分 |
リスボン〜ポルト | 高速鉄道(アルファ・ペンドゥラール) | 約2時間40分 |
セビーリャ〜リスボン | 直行バス | 約6時間30分〜8時間 |
スペイン国内の主要都市間は、高速鉄道AVEが発達しています。バルセロナ〜マドリード間は最速約2時間25分で結ばれ、市街地の駅同士を移動できるため空港アクセスの手間がありません。
座席の予約が必要なため、人気の時間帯は早めに確保しておくと安心です。車窓の景色を楽しみながら移動できるのも、鉄道ならではの魅力です。
スペインとポルトガルの首都を結ぶ移動では、飛行機が最も現実的な選択肢です。マドリード〜リスボン間はTAPポルトガル航空やイベリア航空などが運航し、飛行時間は約1時間25分です。
以前はマドリード〜リスボンを結ぶ夜行列車「トレンホテル・ルシタニア」が運行していましたが、2020年に運休となり、その後は運行を再開していません。2026年時点で両首都を直通する鉄道はなく、乗り継ぎでは10時間以上かかります。そのため、時間を節約したい周遊旅行では飛行機の利用がおすすめです。
ポルトガル国内のリスボン〜ポルト間は、高速列車アルファ・ペンドゥラールが最速約2時間40分で結びます。本数も多く、移動のストレスが少ない区間です。
スペイン南部からポルトガルへ向かう場合、セビーリャ〜リスボン間は直通列車がなく、直行バスが定番です。所要時間は約6時間30分〜8時間で、AlsaやFlixBusなどが運行しています。長距離移動になるため、夜行便を利用して移動時間を有効に使う方法もあります。

スペイン・ポルトガル周遊は、日数に応じて巡る都市数を調整できます。ここでは、日数別のモデルコースと費用の目安を紹介します。
航空券やホテルの料金は時期によって変動するため、最新の料金は各公式サイトで確認しましょう。
日数を抑えたい場合は、バルセロナ・マドリード・リスボンを巡る7日間プランがおすすめです。両国の代表的な都市を効率よく押さえられます。
バルセロナから高速鉄道でマドリードへ移動し、マドリードから飛行機でリスボンへ向かう流れがスムーズです。移動を最小限にして、各都市の観光に時間を充てられます。
初めてのヨーロッパ周遊で、移動の負担を抑えたいカップルや家族にも向いています。
10日間あれば、バルセロナ・マドリード・リスボン・ポルトの4都市をバランスよく巡れます。スペインの大都市とポルトガルの2大都市を組み合わせた、王道のルートです。
マドリードからリスボンへは飛行機、リスボンからポルトへは高速列車と、区間ごとに最適な手段を使い分けます。各都市で2泊ほど確保すると、移動に追われずゆったり観光できます。
スペインとポルトガルの両方をしっかり味わいたい方におすすめのプランです。
たっぷり時間を取れるなら、南部アンダルシア地方やシントラなどの地方都市も組み込んだ14日間プランがおすすめです。バルセロナ・マドリード・セビーリャ・リスボン・ポルトを巡り、各地で日帰り観光も楽しめます。
セビーリャからリスボンへは直行バスで国境を越えるルートが一般的です。移動に余裕があるため、世界遺産の街々や絶景スポットまでじっくり堪能できます。
スペイン・ポルトガル周遊の費用は、日数やホテルのグレード、現地での過ごし方によって変わります。10日間の周遊では、1人あたり35〜55万円程度が一つの目安です。
下記は費用イメージの一例です。特に航空券や宿泊費は予約時期によって金額が大きく動くため、早めに比較・確保しておくと予算を抑えやすくなります。
項目 | 目安(1人あたり・10日間) |
|---|---|
往復航空券 | 約15〜25万円 |
宿泊費 | 約1.5〜3万円/泊 |
都市間の移動費 | 約3〜5万円 |
食事・観光費 | 日数に応じて変動 |

スペインとポルトガルは、芸術・歴史・グルメ・絶景のすべてを楽しめる、周遊旅行にぴったりの2か国です。ベストシーズンの春や秋を選び、日数に合ったルートを組めば、思い出に残る旅になります。
複数の都市や2か国を移動しながら巡る周遊旅行では、地図検索や列車・バスの予約、ホテルの確認など、現地での通信環境が快適さを大きく左右します。国をまたいでも使える通信手段を準備しておくと安心です。
そこで便利なのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」です。トリファは200以上の国・地域に対応しており、スペインとポルトガルのどちらでも同じように利用できるため、周遊旅行と相性のよい通信手段です。物理的なSIMカードの差し替えが不要で、出発前にアプリから設定を済ませられます。
日本語の24時間チャットサポートがあるため、初めてのヨーロッパ周遊で困ったときも頼れます。アプリから数分で設定が完了し、到着後すぐにインターネットを使えるので、出発前に準備を整えて、2か国の旅を心ゆくまで楽しんでください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。