
海外旅行で言葉が通じないと、レストランでの注文やタクシーの行き先指定など、ちょっとした場面でも大きなストレスを感じてしまいます。とくに英語圏以外の国では、現地の言葉がまったくわからず不安になる方も多いのではないでしょうか。 そんなときに頼りになるのが通訳アプリです。スマホひとつで音声翻訳やカメラ翻訳ができるため、語学力に自信がなくても安心して海外旅行を楽しめます。しかも無料で高品質なアプリが数多く登場しており、旅行者にとって心強い存在となっています。 この記事では、海外旅行におすすめの無料通訳アプリ5選を紹介し、機能比較やシーン別の使い分け方を詳しく解説します。通訳アプリを最大限に活用するための通信環境の準備方法もあわせてお伝えしますので、出発前の参考にしてみてください。
目次

海外旅行の必需品として注目を集めている通訳アプリは、スマホで手軽に外国語を翻訳できる便利なツールです。テキスト入力だけでなく、音声やカメラを使ったリアルタイム翻訳にも対応しており、語学力に自信がなくても海外でのコミュニケーションをスムーズにしてくれます。
まずは通訳アプリの基本的な機能や翻訳アプリとの違い、選び方のポイントを押さえておきましょう。
通訳アプリには大きく分けて3つの翻訳機能が搭載されています。もっとも基本的なのはテキスト翻訳で、文字を入力するだけで瞬時に翻訳結果が表示されます。事前に伝えたいフレーズを調べておくときに便利です。
音声翻訳は、スマホのマイクに向かって話しかけると自動で言語を認識し、翻訳してくれる機能です。現地の人との会話でリアルタイムに使えるため、まさに「通訳」として活躍します。対面でのやり取りがスムーズになるのが最大のメリットといえるでしょう。
カメラ翻訳は、スマホのカメラをかざすだけで看板やメニュー、標識の文字を翻訳できる機能です。文字を入力する手間がなく、読めない文字でもすぐに意味がわかるため、レストランや街歩きで重宝します。
「通訳アプリ」と「翻訳アプリ」は同じような意味で使われることが多いですが、厳密にはニュアンスが異なります。翻訳アプリはテキストベースの翻訳を中心とした機能を指し、通訳アプリは音声を使ったリアルタイムのコミュニケーション支援に重点を置いています。
ただし、最近のアプリはテキスト・音声・カメラのすべてに対応しているものがほとんどです。そのため、実際にはどちらの呼び方でも同じアプリを指していることが多いといえます。
本記事では、音声翻訳機能を備えた「通訳としても使えるアプリ」を中心に紹介します。テキスト翻訳しかできないアプリは除外し、旅行中の会話に役立つものを厳選しました。
海外旅行で使う通訳アプリを選ぶ際は、まず対応言語数を確認しましょう。渡航先の言語に対応していなければ意味がありません。マイナーな言語の場合はとくに注意が必要です。
次に重要なのはオフライン対応です。海外では通信環境が不安定な場所も多く、Wi-Fiがつながらない場面も想定されます。オフラインでも使えるアプリなら、通信が途切れても安心です。ただし、オフラインモードでは翻訳精度が下がる点には留意しておきましょう。
3つめのポイントは操作のしやすさです。旅行中は荷物を持っていたり、急いでいたりする場面が多いため、直感的に操作できるアプリが理想的です。音声入力のボタンがわかりやすい位置にあるか、翻訳結果が見やすいかなど、実際にアプリを触って確認しておくとよいでしょう。
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ここからは、海外旅行で実際に役立つ無料の通訳アプリを5つ紹介します。それぞれ特徴や強みが異なるため、渡航先や利用シーンに合わせて選ぶのがポイントです。
複数のアプリを併用するのもおすすめです。メインで使うアプリとサブのアプリを決めておくと、いざというときに安心できます。
Google翻訳は、130以上の言語に対応する世界でもっとも利用されている翻訳アプリです。テキスト翻訳・音声翻訳・カメラ翻訳のすべてに対応しており、海外旅行の定番ツールとして多くの旅行者に支持されています。
とくに便利なのは「会話モード」で、2つの言語を自動で切り替えながらリアルタイムで通訳してくれます。スマホを間に置いて現地の人と会話するだけで、お互いの言葉が翻訳される仕組みです。
オフライン翻訳にも対応しており、事前に言語データをダウンロードしておけば通信環境がなくても利用できます。迷ったらまずGoogle翻訳を入れておけば間違いないでしょう。
DeepL翻訳は、翻訳精度の高さで注目を集めているアプリです。とくに日本語と英語間の翻訳では、文脈を考慮した自然な訳文が生成されるため、ビジネスシーンでも利用者が増えています。
対応言語数はGoogle翻訳と比べると少なめですが、主要な言語はしっかりカバーしています。英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語など、人気の渡航先であれば問題なく利用できるでしょう。
テキスト翻訳がメインですが、音声入力にも対応しています。長文の翻訳でも意味が破綻しにくいのが強みで、現地で複雑な内容を伝えたいときに頼りになります。
Papagoは韓国の大手IT企業NAVERが開発した翻訳アプリで、韓国語の翻訳精度がとくに高いのが特徴です。韓国旅行を予定している方には、ぜひ入れておきたいアプリといえます。
音声翻訳・カメラ翻訳に加え、手書き入力にも対応しています。ハングル文字を手書きで入力できるため、看板の文字をそのまま書いて翻訳することも可能です。
日本語・英語・韓国語・中国語を中心に、東アジアの言語に強みを持っています。韓国以外にも台湾や中国への旅行を検討している方にもおすすめのアプリです。
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Microsoft Translatorは、複数人での同時翻訳に対応しているのが大きな特徴です。グループ翻訳機能を使えば、最大100人が同じセッションに参加し、それぞれの言語でリアルタイムに翻訳を受け取れます。
対応言語は70以上で、テキスト・音声・カメラ翻訳にすべて対応しています。オフライン翻訳もサポートしており、事前にダウンロードしておけば通信なしで利用可能です。
グループ旅行や現地ツアーでの利用にとくに向いています。ガイドの説明をリアルタイムで翻訳したい場面など、複数人でのコミュニケーションが必要なシーンで力を発揮するでしょう。
VoiceTraは、日本の情報通信研究機構(NICT)が開発した音声翻訳アプリです。旅行会話に特化して開発されており、「タクシーで○○まで行きたい」「この料理にアレルギー成分は入っていますか」といった旅行でよく使うフレーズの翻訳精度が高いのが特徴です。
31言語に対応し、音声翻訳では話した内容をテキストと音声の両方で出力してくれます。翻訳結果を相手に見せるだけでなく、音声で再生して伝えることもできるため、発音に自信がなくても安心です。
日本発のアプリということもあり、日本語からの翻訳精度が安定している点も魅力です。シンプルな操作画面で直感的に使えるため、スマホの操作に慣れていない方にもおすすめできます。

通訳アプリはそれぞれ得意分野が異なるため、機能を一覧で比較することで自分に合ったアプリを見つけやすくなります。ここでは主要な機能ごとに各アプリの対応状況を整理しました。
渡航先の言語や利用シーンを考慮しながら、最適なアプリを選んでみてください。
以下の表は、紹介した5つのアプリの主要機能への対応状況をまとめたものです。
アプリ名 | テキスト翻訳 | 音声翻訳 | カメラ翻訳 | 会話モード |
|---|---|---|---|---|
Google翻訳 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
DeepL翻訳 | 対応 | 音声入力のみ | 非対応 | 非対応 |
Papago | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
Microsoft Translator | 対応 | 対応 | 対応 | 対応(グループ) |
VoiceTra | 対応 | 対応 | 非対応 | 対応 |
ほとんどのアプリがテキスト翻訳と音声翻訳に対応しています。カメラ翻訳が必要な場合はGoogle翻訳・Papago・Microsoft Translatorのいずれかを選ぶとよいでしょう。
海外で通訳アプリを使う際に気になるのが、オフライン対応とデータ通信量です。
アプリ名 | オフライン翻訳 | 事前DLの要否 | テキスト翻訳1回の通信量目安 |
|---|---|---|---|
Google翻訳 | 対応 | 言語パック要DL | 数KB〜10KB程度 |
DeepL翻訳 | 非対応 | -- | 数KB〜10KB程度 |
Papago | 一部対応 | 言語パック要DL | 数KB〜10KB程度 |
Microsoft Translator | 対応 | 言語パック要DL | 数KB〜10KB程度 |
VoiceTra | 非対応 | -- | 数KB〜10KB程度 |
オフラインで使いたい場合は、出発前に必要な言語パックをダウンロードしておくことが大切です。ただし、オフライン翻訳はオンライン翻訳に比べて精度が落ちる傾向があるため、できるだけ通信環境を確保しておくのが理想的です。
対応言語数と翻訳の質はアプリによって大きく異なります。以下の表で比較してみましょう。
アプリ名 | 対応言語数 | 翻訳精度の特徴 |
|---|---|---|
Google翻訳 | 130以上 | 幅広い言語をカバー。マイナー言語にも対応 |
DeepL翻訳 | 30以上 | 主要言語の翻訳精度がとくに高い |
Papago | 13 | 韓国語・日本語・中国語の精度が高い |
Microsoft Translator | 70以上 | バランスの取れた精度。ビジネス用途にも対応 |
VoiceTra | 31 | 旅行会話に特化した翻訳精度 |
対応言語数ではGoogle翻訳が圧倒的ですが、翻訳の自然さではDeepLが一歩リードしています。渡航先がアジア圏であればPapagoも有力な選択肢です。目的と渡航先に合わせて使い分けるのがベストといえるでしょう。

通訳アプリは場面によって最適なものが変わります。ここでは海外旅行でよくある3つのシーンに分けて、おすすめのアプリと使い方のコツを紹介します。
事前にどのアプリをどの場面で使うか決めておくと、いざというときに慌てずに済みます。
レストランでの注文やショッピングでの値段交渉など、現地の人とリアルタイムに会話する場面では音声翻訳と会話モードが活躍します。Google翻訳の会話モードは、2言語を自動切り替えしてくれるため、スマホを相手に見せながらスムーズにやり取りできます。
レストランではメニューの翻訳も必要になります。文字が読めない言語の場合は、カメラ翻訳でメニューをかざすだけで内容がわかるため便利です。PapagoやGoogle翻訳のカメラ機能を活用しましょう。
ショッピングでは「これはいくらですか」「もう少し安くなりますか」といった定型フレーズをあらかじめ翻訳しておくと効率的です。VoiceTraは旅行会話に特化しているため、こうしたフレーズの翻訳精度が高くおすすめです。
街中の看板や交通標識、飲食店のメニューなど、文字情報を瞬時に翻訳したい場面ではカメラ翻訳が欠かせません。スマホをかざすだけでリアルタイムに翻訳結果が表示されるため、テキストを入力する手間が省けます。
カメラ翻訳に対応しているのはGoogle翻訳・Papago・Microsoft Translatorの3つです。なかでもGoogle翻訳は、カメラをかざすだけで画像上の文字がそのまま翻訳後のテキストに置き換わる「リアルタイムカメラ翻訳」に対応しており、非常に直感的に使えます。
韓国旅行であればPapagoのカメラ翻訳がおすすめです。ハングル文字の認識精度が高く、メニューや案内板をスムーズに読み取れます。渡航先の言語に合わせてアプリを選びましょう。
関連記事:台湾旅行で使えるおすすめアプリまとめ
体調不良やパスポート紛失、交通事故など、緊急時にこそ通訳アプリの価値が発揮されます。焦っている状況では音声翻訳が使いにくくなるため、あらかじめ緊急フレーズを準備しておくことが重要です。
「病院に連れて行ってください」「警察を呼んでください」「アレルギーがあります」などのフレーズは、事前にGoogle翻訳やVoiceTraで翻訳してスクリーンショットを保存しておきましょう。通信環境が使えない場合でも、画像を見せるだけで意思疎通が可能です。
また、Microsoft Translatorはオフラインでも音声翻訳が利用できるため、緊急時のバックアップとしてインストールしておくと安心です。メインアプリとは別に、オフライン対応アプリをもう1つ用意しておくのがおすすめの対策方法です。

通訳アプリの多くはインターネット接続が前提となっています。海外で通訳アプリをフル活用するためには、安定した通信環境を確保しておくことが不可欠です。
ここでは、オンライン翻訳とオフライン翻訳の精度差や、海外でのインターネット接続手段について解説します。
オンライン翻訳とオフライン翻訳では、翻訳の精度に明確な差があります。オンライン翻訳はクラウド上の高性能なAIモデルを利用するため、文脈を考慮した自然な翻訳が可能です。一方、オフライン翻訳は端末にダウンロードした軽量モデルで処理するため、どうしても精度が劣ります。
とくに長文や複雑な表現では、オンラインとオフラインの差が顕著になります。簡単な単語やフレーズならオフラインでも十分ですが、正確なコミュニケーションが求められる場面ではオンライン翻訳が頼りになります。
つまり、通訳アプリの性能を最大限に引き出すためには、海外でも安定したインターネット接続が欠かせないのです。
海外でインターネットを利用する主な方法は、eSIM・Wi-Fiレンタル・現地SIMカードの3つです。それぞれの特徴を比較してみましょう。
接続手段 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
eSIM | 事前にアプリで購入・設定可能。SIMカード差し替え不要 | eSIM対応端末が必要 |
Wi-Fiレンタル | 複数デバイスで共有可能 | 持ち運びが必要。バッテリー管理が手間 |
現地SIMカード | 現地の通信料金で安く使える場合がある | 購入・設定に手間がかかる。言葉の壁がある |
通訳アプリをストレスなく使うためには、常時接続できる通信手段が理想です。なかでも利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、アプリから簡単に購入・設定ができ、渡航先に着いた瞬間からすぐに通信を開始できるのが特徴です。
通訳アプリを海外で快適に使うためには、出発前の準備が大切です。まず、使用するアプリを決めてダウンロードし、基本的な操作方法を確認しておきましょう。
オフライン翻訳を利用する場合は、渡航先の言語パックを事前にダウンロードしておく必要があります。Google翻訳やMicrosoft Translatorでは、設定画面から言語データを保存できます。Wi-Fi環境でダウンロードしておくのがおすすめです。
また、よく使いそうなフレーズを事前に翻訳してお気に入り登録しておくと便利です。「トイレはどこですか」「駅までの行き方を教えてください」など、定番のフレーズはすぐに呼び出せるようにしておきましょう。通訳アプリの事前準備とあわせて、通信環境の確保も忘れずに行っておくと万全です。

海外旅行で通訳アプリを活用するには、対応言語数や翻訳精度だけでなく、安定した通信環境の確保が重要なポイントです。オフライン翻訳だけに頼ると精度が下がるため、できるだけオンラインで通訳アプリを使えるようにしておくのがおすすめです。
Google翻訳やDeepL、Papagoなど、自分の渡航先に合ったアプリを事前にダウンロードし、言語パックの保存やフレーズの登録を済ませておきましょう。複数のアプリを使い分ければ、どんな場面でも安心してコミュニケーションが取れます。
海外での通信手段には、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」がおすすめです。アプリをダウンロードして簡単な設定をするだけで、渡航先ですぐにインターネットが使えるようになります。物理SIMカードの差し替えやWi-Fiルーターの持ち運びは不要で、スマホ1台で通信環境が整います。24時間対応の日本語サポートがあるため、eSIMが初めての方でも安心して利用できます。
通訳アプリと安定した通信環境を組み合わせて、言葉の壁を気にせず海外旅行を思いきり楽しんでください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。