
海外旅行中、「スマホが使えなかったらどうしよう」と不安に感じたことはありませんか。地図アプリや翻訳、SNSなど、スマホは旅先でも欠かせないツールです。 しかし、日本のスマホをそのまま海外に持ち出すと、高額な通信料を請求される場合があります。安心してスマホを使うためには、渡航前の準備と適切な通信手段の選択が重要です。 この記事では、海外でスマホを使う4つの方法を料金・手軽さ・通信品質の観点から徹底比較します。旅行スタイル別のおすすめや出発前の設定チェックリストまで網羅しているので、ぜひ出発前の準備にお役立てください。
目次

海外旅行でスマホを使いたいと思っても、日本と同じ感覚でそのまま使うことはできません。定額プランに加入せずにデータ通信を行うと、1日あたり数千円〜数万円の通信料が発生し、数日で想定外の請求額になるケースもあります。
ここでは、海外でスマホを使う前に知っておくべき基礎知識を解説します。
データローミングとは、契約しているキャリアのサービスエリア外(海外)で、現地の通信事業者の回線を借りてデータ通信を行う仕組みです。この通信は従量課金であることが多く、気づかないうちに膨大な通信料が発生します。
たとえば、海外ローミングの従量課金では1MBあたり数百円〜数千円に設定されていることがあります。SNSの閲覧や地図アプリの使用だけでも、1日で数万円の通信料になることは珍しくありません。
スマホはバックグラウンドでもアプリの自動更新やクラウド同期を行っているため、何も操作していなくても通信が発生します。高額請求を防ぐためには、渡航前に日本のキャリアのデータローミングをOFFにしておくことが不可欠です。なお、eSIMや海外定額プランを利用する場合は、その回線に対してデータローミングをONにする必要があるため、後述の設定手順もあわせて確認してください。
関連記事:海外でスマホは機内モードだけで大丈夫?高額請求を防ぐ設定方法とおすすめ通信手段
海外で現地SIMやeSIMを使うには、スマホがSIMフリー(SIMロック解除済み)である必要があります。2021年10月以降に発売された端末は原則SIMフリーですが、それ以前の端末はSIMロックがかかっている場合があります。
iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「情報」→「SIMロック」の項目で確認できます。「SIMロックなし」と表示されていればSIMフリーです。Androidの場合はメーカーや機種によって確認方法が異なるため、各キャリアのマイページから確認するのが確実です。
SIMロックがかかっている場合は、契約中のキャリアのWebサイトや店頭で解除手続きが可能です。渡航前に余裕をもって確認しておきましょう。
高額請求を防ぐために、出発前に以下の設定を済ませておきましょう。
なお、eSIMや国際ローミング定額プランを利用する場合は、その回線のデータローミングはONにする必要があります。日本のSIMとeSIMの設定を混同しないよう注意しましょう。

海外でスマホをインターネットに接続する方法は、大きく分けて4つあります。それぞれ料金や手軽さ、通信品質が異なるため、自分の旅行スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
まずは4つの方法を一覧で比較してみましょう。
通信手段 | 料金目安(1日) | 事前準備 | 手軽さ | 通信品質 |
|---|---|---|---|---|
eSIM | 300〜800円 | アプリで購入・設定 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
Wi-Fiレンタル | 500〜1,500円 | 空港で受取・返却 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
国際ローミング | 980〜2,980円 | キャリアで申込 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
現地SIM | 500〜1,000円 | 現地で購入・差替 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
フリーWi-Fiは無料で使えますが、通信速度やセキュリティに不安があるため、メインの通信手段としてはおすすめできません。
eSIMは物理的なSIMカードの差し替えが不要で、アプリやQRコードから設定するだけで海外の通信回線を利用できる方法です。渡航前にスマホだけで準備が完了するため、最も手軽な通信手段として注目されています。
料金は渡航先や容量によりますが、1日あたり300〜800円程度が相場です。1GBあたりの単価で見ると、Wi-Fiレンタルや国際ローミングよりもコストパフォーマンスに優れています。
なかでも利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、195の国と地域に対応しており、アプリ上で簡単にプランを購入・設定できるのが特徴です。
関連記事:海外eSIMとは?おすすめの選び方・料金・設定方法を初心者向けに徹底解説
Wi-Fiルーターレンタルは、小型のモバイルルーターを持ち歩き、そこにスマホやタブレットをWi-Fi接続する方法です。1台で複数人がシェアできるため、家族旅行やグループ旅行では1人あたりのコストを抑えられます。
料金は1日あたり500〜1,500円程度で、渡航先やデータ容量によって変動します。空港カウンターでの受取・返却が一般的ですが、最近はコンビニ受取や宅配に対応しているサービスもあります。
ただし、ルーター本体を常に持ち歩く必要がある点や、充電切れのリスクがある点はデメリットです。また、グループが別行動する際に通信できなくなる点も注意が必要です。
関連記事:eSIM・ポケットWiFiどっちがいい?海外利用で損しない選び方
国際ローミングは、日本で契約しているキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル等)の海外定額プランを利用する方法です。追加の機器やSIMが不要で、スマホの設定を切り替えるだけで使えるのが最大のメリットです。
料金はキャリアやプランによって大きく異なります。大手3キャリアの海外定額プランは1日あたり980〜2,980円が一般的です。一方、ahamoは追加料金なしで月30GBまで海外利用が可能で、楽天モバイルは月2GBまで無料で海外データ通信が使えます。
キャリア | 海外プラン | 料金目安 |
|---|---|---|
ドコモ | 世界そのままギガ | 980円/日〜 |
au | 世界データ定額 | 980円/24時間〜 |
ソフトバンク | 海外あんしん定額 | 980円/24時間〜 |
ahamo | 追加料金なし | 月30GBまで無料 |
楽天モバイル | 追加料金なし | 月2GBまで無料 |
ahamoは海外での利用開始から15日経過すると通信速度が最大128kbpsに制限される点に注意が必要です。楽天モバイルは2GB超過後も低速(最大128kbps)での通信は可能で、高速データが必要な場合は1GBあたり500円で追加チャージできます。
通信品質は安定していますが、大手キャリアの定額プランは他の方法と比べて割高になりやすい点がデメリットです。
現地SIMカードは、渡航先の空港やコンビニで購入し、スマホに差し替えて使う方法です。料金は比較的安価ですが、SIMカードの差し替え作業やAPN設定が必要で、慣れていないと手間取ることがあります。
フリーWi-Fiは空港やカフェ、ホテルなどで無料で使えるため、コストはかかりません。ただし、接続できる場所が限られるうえ、通信速度が遅い場合や、セキュリティ面で個人情報が漏洩するリスクもあります。
現地SIMやフリーWi-Fiだけに頼ると、「いざというときにネットが使えない」という事態になりかねません。メインの通信手段はeSIMやWi-Fiレンタルで確保し、フリーWi-Fiは補助的に活用するのがおすすめです。

通信手段の特徴がわかっても、「結局どれを選べばいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。ここでは旅行のスタイル別に、最もおすすめの通信手段をご紹介します。
2〜5日程度の海外旅行であれば、eSIMが最もコスパと手軽さのバランスに優れた選択肢です。アプリからプランを購入し、QRコードを読み取るだけで設定が完了するため、空港での受取や返却の手間がありません。
出発前に自宅で設定を済ませておけば、現地に到着して機内モードを解除した瞬間から通信が使えます。帰国後の返却作業も不要なので、旅行の最初から最後までストレスフリーです。
短期旅行では通信に使うデータ量も限られるため、eSIMの少量プラン(1〜3GB)を選べば1,000円前後で済むケースも多く、料金面でも有利です。
家族やグループで旅行する場合は、Wi-Fiルーターのレンタルも有力な選択肢です。1台のルーターを複数人でシェアすることで、1人あたりの通信コストを大幅に抑えられます。
ただし、グループ内で別行動する場面が多い場合は注意が必要です。ルーターから離れるとネットが使えなくなるため、自由行動が多い旅程では各自がeSIMを持つほうが便利でしょう。
常に全員が一緒に行動する家族旅行や、少人数のグループ旅行であれば、Wi-Fiレンタル1台で十分にカバーできます。
ビジネス出張や1週間以上の長期滞在の場合は、国際ローミングまたは現地SIMカードが選択肢に入ります。特にahamoを利用している方は月30GBまで追加料金なし、楽天モバイルなら月2GBまで無料で海外データ通信が使えるため、手続き不要で最もシンプルです。
長期滞在の場合は現地SIMカードを購入すると、大容量のデータプランを安価に入手できる場合があります。ただし、渡航先によっては身分証明書の登録が必要だったり、現地語での手続きが求められたりするため、海外旅行に慣れている方向けの選択肢といえるでしょう。
出張で安定した通信品質が求められる場合は、大手キャリアの国際ローミングが最も安心感があります。コストよりも確実性を重視する場面で活用しましょう。

海外でスマホを快適に使うためには、出発前の準備が欠かせません。ここでは、渡航前にやるべきことをチェックリスト形式でまとめました。
準備項目 | タイミング | 完了 |
|---|---|---|
SIMフリー端末か確認 | 1週間前 | □ |
通信手段を手配(eSIM購入等) | 3日前〜前日 | □ |
データローミングをOFF | 出発当日 | □ |
アプリの自動更新をOFF | 出発当日 | □ |
クラウド自動バックアップをOFF | 出発当日 | □ |
オフラインマップをダウンロード | 前日まで | □ |
翻訳アプリをインストール | 前日まで | □ |
iPhoneの設定手順:
1. 「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」をOFF
2. 「設定」→「App Store」→「Appのアップデート」をOFF
3. 「設定」→「写真」→「iCloud写真」→「モバイルデータ通信」をOFF
4. eSIM利用の場合:「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」から設定
Androidの設定手順:
1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「データローミング」をOFF
2. 「Google Play」→「設定」→「ネットワーク設定」→「アプリの自動更新」を「Wi-Fiのみ」に変更
3. 「Googleフォト」→「設定」→「バックアップ」→「モバイルデータ通信を使用」をOFF
これらの設定は出発当日に行えば十分ですが、不安な場合は前日に済ませておくと安心です。
関連記事:海外旅行で必要なスマホの設定と注意点
海外ではネットが不安定な場面もあるため、オフラインで使えるアプリを事前にインストールしておくと安心です。
これらのアプリはWi-Fi環境で事前にダウンロードしておきましょう。渡航先の言語パックやマップデータも忘れずにダウンロードしてください。
海外旅行が終わったら、出発前に変更した設定を元に戻すことも大切です。特にアプリの自動更新やクラウドバックアップをOFFにしたままだと、日本での通常利用に支障が出る場合があります。
帰国後にやるべきことは、以下の3点です。
これらの設定を元に戻しておけば、日本での通常利用にスムーズに復帰できます。

万全の準備をしていても、海外ではスマホに関するトラブルが起きることがあります。ここでは、よくあるトラブルとその対処法をまとめました。
海外に到着してもネットに繋がらない場合は、まず以下の点を確認してください。
これらを試しても繋がらない場合は、端末を再起動してみてください。それでも解決しない場合は、通信サービスの提供元に問い合わせましょう。
帰国後に高額な通信料の請求が届いた場合は、まず明細を確認して海外での従量課金が原因かどうかを特定しましょう。
身に覚えがない高額請求の場合は、契約しているキャリアに連絡してください。データローミングの設定が意図せずONになっていた場合や、アプリのバックグラウンド通信が原因の場合、一部のキャリアでは減額対応をしてくれることがあります。
今後のトラブル防止のために、渡航前のデータローミングOFF設定を習慣化しておくことが最も重要な対策です。
eSIMの設定でつまずく原因として多いのは、以下の3つです。
eSIMは渡航前に自宅のWi-Fi環境で設定を済ませておくのがベストです。現地に到着してから設定しようとすると、Wi-Fiが見つからずに設定できないというトラブルに陥りやすくなります。

海外でスマホを使う方法はいくつかありますが、料金・手軽さ・通信品質のバランスを考えると、eSIMが最もおすすめの通信手段です。事前準備から現地での利用までスマホ1台で完結でき、はじめての海外旅行でも安心して使えます。
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ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。