海外旅行を計画中、海外でも電話番号が使えるか不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。eSIMの電話番号に関する知識があれば、海外でも電話番号を保持しながら、リーズナブルに通信することが可能です。 この記事では、電話番号付きeSIMについて解説します。電話番号付きeSIMのメリット・デメリットも解説しているため、ぜひeSIMを選ぶ際の参考にしてみてください。
目次
電話番号付きeSIMとは、データ通信機能に加え、渡航先の国で利用できる新しい電話番号が付与されるeSIMのことです。
海外ではデータ通信専用eSIMが主流ですが、電話番号が付与されることで、現地での連絡や認証が必要な場面にも対応できます。
たとえば、韓国ではKT・SK・LG回線を使ったeSIMがあり、カカオタクシーなどで電話番号の入力が必要な際にも便利です。アメリカではハナセル、ヨーロッパではHolaflyやOrangeなどが対応プランを提供しています。
LINEやZoomなどの通話アプリは利用できますが、SMS認証や一部のアプリには電話番号が必須な場合もあります。料金はやや高めの傾向にありますが、滞在先での通話やSMSの必要性に応じて選びましょう。
eSIMとはSIMカード不要の通信方法!メリット・デメリットや海外旅行での活用方法を解説
海外でスマホを使う際、eSIMを利用すれば手軽に通信環境を整えられます。ただし、選ぶプランによっては電話番号が使えないケースもあるため注意が必要です。
以下では、データ通信だけのeSIMプランと電話番号付きeSIMプランの違いについて詳しく解説します。
海外旅行者向けのeSIMプランの多くはデータ通信専用で提供されており、電話番号は付与されないのが一般的です。携帯電話回線による音声通話やSMSは使えませんが、インターネット接続があれば、LINEやWhatsApp、Zoomなどのアプリで通話やチャットはできます。
ただし、SMS認証が必要なアプリは利用できない場合があるため、現地のサービスを多く使いたい場合は注意が必要です。
電話番号付きeSIMプランでは、現地の電話番号が割り当てられるため、音声通話やSMSの送受信が可能になります。電話番号付きeSIMは、現地での連絡手段を確保したい場合や、SMS認証が必要なアプリ・サービスを利用したい場合に適しています。
とくに、タクシー配車アプリや現地の会員登録で電話番号の入力を求められるケースでは、電話番号付きeSIMがあるとスムーズです。また、複数の国をまたいで渡航する場合にも、広いエリアで対応するプランが用意されていることがあります。
データ通信専用プランに比べると料金は高めの傾向にありますが、渡航の目的や利用シーンに応じて検討するとよいでしょう。滞在期間や通信量の目安をふまえ、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。
電話番号付きeSIMのメリットは、以下の3つが挙げられます。
メリットを確認しておくことで、購入の際に電話番号付きeSIMにするか適切な判断ができます。
電話番号付きeSIMを利用すると、現地の電話番号が割り当てられ、インターネットに接続していない状態でも通常の音声通話ができるようになります。
海外で電話が使えると、滞在先でのレストラン予約やホテルへの連絡、現地のタクシー会社への問い合わせなど、旅行中に直接電話をかける必要がある場面でもスムーズに対応可能です。
また、配車アプリや予約サービスには、現地電話番号の登録が必須なものもあるため、電話番号が必要なアプリの利用時にも役立ちます。さらに、通信トラブルや緊急時など、Wi-Fiが使えない状況でも連絡手段を確保できるのは大きな安心材料です。
旅行中に現地で通話する機会がある場合は、電話番号付きeSIMを選ぶことで、よりストレスの少ない旅を実現できます。
電話番号付きeSIMのメリットのひとつは、SMSの送受信ができることです。近年では、多くのアプリやサービスでログインや本人確認の際に、SMS認証が必要になる場面が増えています。
電話番号がないeSIMではSMS認証ができないため、現地の配車アプリやデリバリーアプリ、決済サービスなどを利用できない場合があります。
たとえば、旅行先で人気の配車サービスでは、アプリの初回登録時にSMS認証を求められることが一般的です。また、日本の銀行やクレジットカード会社からの利用通知・セキュリティ警告なども受け取れるため、SMSが使えることで安心感も高まります。
旅行中にSMS認証が必要なサービスを使う予定があるなら、電話番号付きeSIMを選ぶとスムーズです。
最近のスマホは、デュアルSIMに対応している場合があります。デュアルSIMを活用すれば、日本のSIMは通話やSMS用、海外のeSIMはデータ通信用として使い分けることが可能です。
たとえば、日本の銀行や各種サービスから届く認証SMS(ワンタイムパスワードなど)も、海外で無料で受け取れます。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルすべて、海外でのSMS受信は無料です。
ただし、音声通話の着信・発信、SMS送信、データローミングには高額な国際料金がかかるため注意しましょう。日本のSIMは音声通話・SMSはオン、データ通信はオフに設定し、モバイルデータは海外eSIMに割り当てておくのがおすすめです。
電話番号付きeSIMには多くのメリットがありますが、すべてのユーザーにとって最適とは限りません。
利用する際には、コスト面や対応端末・国の制限といった注意点も把握しておく必要があります。
以下では、電話番号付きeSIMを選ぶ前に知っておきたい主なデメリットを紹介します。
電話番号付きeSIMは、データ通信専用のeSIMに比べて料金が高くなる傾向があります。
なぜなら、音声通話やSMSといった機能が追加される分、コストが上乗せされるためです。
料金の差は、提供される国や地域、通話の可否、通信事業者によって異なります。たとえば、韓国では「データ専用」「着信専用」「通話可能」の3タイプがあり、同じ容量でも通話機能が増えるほど料金が高く設定されています。
電話番号を使う予定がなければ、コストを抑えられるデータ通信専用プランの利用を検討するのもよいでしょう。
電話番号付きeSIMは、すべての国や地域で提供されているとは限りません。
音声通話やSMS機能を含むプランの提供には、現地通信事業者の対応や法律・技術面の整備が必要なため、対応国は限られています。とくに一部の地域では、eSIM自体は対応していても、電話番号付きプランは選べる種類が限られていたり、非対応だったりすることも珍しくありません。
ただし、対応状況は年々変化しており、世界的にeSIMの普及は進んでいます。
旅行先で電話番号付きeSIMを使いたい場合は、事前に旅行先の国で対応プランが提供されているかを確認し、未対応の場合は物理SIMカードや通話アプリでの代替手段を検討することが大切です。
電話番号付きeSIMには、データ通信専用プランにはない便利さがあります。電話番号付きeSIMがおすすめな人は、以下のとおりです、
どのような人にとって電話番号付きeSIMが適しているのかを知っておくことで、自分に合ったプランを選べます。
海外旅行中でも仕事の予定がある人には、電話番号付きeSIMがおすすめです。通話やSMSを使えることで、現地の取引先や宿泊先ともスムーズに連絡が取れます。
とくにビジネスシーンでは、アプリ通話だけでは対応しきれない場面も多く、現地の電話番号があることで信頼感や対応スピードも高まります。そのため、長期の出張でも、通話込みプランなら予定変更や急な連絡にも柔軟に対応可能です。
電話番号付きeSIMは、海外でも仕事をこなす人にとって実用性の高い選択肢です。
現地の配車アプリやフードデリバリー、決済サービスを使う予定がある人には、電話番号付きeSIMがおすすめです。
多くの現地アプリでは、アカウント登録や本人確認にSMS認証が必要で、データ通信専用のeSIMでは対応できない場合があります。韓国の配車アプリや中国の決済アプリ、東南アジアの交通アプリなど、現地電話番号の入力を求められるケースも少なくありません。
SMS認証が必要なサービスを使いたいなら、事前に電話番号付きeSIMを準備しておくと安心です。
海外旅行中に万が一の事態が起きたとき、現地の施設やサポート機関とすぐに連絡を取りたい場合は、現地の電話番号付きeSIMが役立ちます。
通話やSMSが使えるため、Wi-Fiが不安定な場所でも医療機関やホテル、タクシーアプリとスムーズに連絡できます。ただし、付与されるのは現地の電話番号で、日本の番号が引き継がれるわけではありません。
そのため、日本の電話番号でSMS認証を受けたい場合や、家族とのやり取りを想定している場合は、日本のSIMも併用できるデュアルSIM運用を検討するとよいでしょう。
スマホの利便性を高める方法として注目されているのが、物理SIMからeSIMへの移行です。
eSIMに切り替えることで、SIMカードの抜き差しが不要になり、デュアルSIMや海外旅行時の通信設定もスムーズに行えるようになります。
以下では、iPhoneとAndroidそれぞれの機種で、現在使用している電話番号をeSIMに移行する方法を解説します。
iPhoneでeSIMに電話番号を移行する手順は比較的シンプルです。ただし、機種や販売地域によって対応可否が異なるため、事前確認が必要です。
基本的には、iPhone XS・XR以降のモデルでeSIMに対応していますが、中国本土・香港・マカオで販売された一部モデルはデュアル物理SIM仕様で、eSIMが利用できない場合もあります。また、同じ機種でもキャリアによってeSIM機能が制限されていることがあるため注意が必要です。
対応端末であれば、キャリアのウェブサイトやアプリからeSIMへの切り替え申請を行い、発行されたQRコードを「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」から読み取ることで設定できます。
また、iOS16以降のモデルではeSIMクイック転送に対応しており、旧iPhoneからの直接転送も可能です。
Android端末でSIMカードからeSIMに電話番号を移行する方法は、使用する機種やOSのバージョンによって異なります。
移行の手続きは、各キャリアのアプリやWebサイトから行い、QRコードの読み取りまたはアクティベーションコードの入力で設定を進めましょう。
Pixelでは、eSIMを設定するには「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIMカード」→「モバイルプランを追加」の順にタップします。Galaxyの場合は、「設定」→「接続」→「SIMカードマネージャー」から設定できます。
Android端末では、一部機種でAPN設定が必要な場合もあるため、設定前にキャリアが指定するAPN情報を確認しておくと安心です。移行が完了したら、eSIMが正しく設定されているかを確認し、うまくいかない場合は端末を再起動してみましょう。
AndroidがeSIM対応かどうか確認するには?手順を解説
eSIMの電話番号の確認方法は、iPhoneやAndroidなど端末により異なります。
iPhoneでは「設定」→「モバイル通信(または携帯通信)」から、登録済みのeSIMの電話番号を確認できます。iOS16以降の機種では「連絡先」アプリの自分のプロフィールから確認することも可能です。各キャリアの公式アプリからも契約中の電話番号が表示されます。
Android端末は機種によって表示場所が異なります。Pixelは「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIMカード」、Galaxyは「設定」→「接続」→「SIMカードマネージャー」から確認可能です。
その他の機種では「モバイルネットワーク」などの項目に表示されることが一般的です。
番号が表示されない場合は、端末の再起動や機内モードの切り替えを試しましょう。解決しない場合は、ネットワーク設定のリセットを行うか、各キャリアのサポート情報を確認してください。
旅行や出張先でも通話やSMSを利用できる電話番号付きeSIMは、利便性の高い通信手段として注目されています。設定方法は端末によって異なりますが、基本の流れを押さえておけば初めてでもスムーズに設定可能です。
以下では、iPhoneとAndroidのそれぞれで電話番号付きeSIMを設定する手順について解説します。
iPhoneでも、機種やiOSのバージョンによって電話番号付きeSIMの設定方法に多少の違いがありますが、iPhone XS以降のモデルであれば、基本的に簡単に設定可能です。
まず、契約中または購入予定のキャリアのWebサイトやアプリからeSIMを申し込み、発行されたQRコードを使用します。
iPhoneの「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」からQRコードを読み取れば、設定が完了します。QRコードがない場合は、アクティベーションコードを手動入力することも可能です。
設定時はWi-Fi環境と十分なバッテリーを確保し、完了後は通話やSMSが正しく使えるか確認しておきましょう。
Android端末で電話番号付きeSIMを設定するには、まず端末がeSIM対応か確認しましょう。eSIM対応のAndroidの代表例は、PixelやGalaxy、AQUOS、OPPOなどの一部モデルです。
設定手順は機種により異なり、Pixelでは「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIMカード」、Galaxyでは「設定」→「接続」→「SIMカードマネージャー」から操作します。
各キャリアのWebサイトやアプリからeSIMを申し込み、発行されたQRコードを読み取るか、アクティベーションコードを入力して設定します。海外向けの電話番号付きeSIMも、同様の手順で設定可能です。
なお、端末によってはAPN設定が必要な場合があるため、事前に確認しておきましょう。
設定後に通話やSMSが使えるか確認し、問題があれば再起動やネットワーク設定のリセットを試してみてください。
eSIMは電話番号がなくても、海外旅行中の通信手段として十分活用できます。現地の人と連絡を取る場面が少ない短期旅行であれば、データ通信専用でも問題ありません。
データ通信専用eSIMは、電話番号付きに比べて料金が安く、QRコードを読み取るだけで簡単に設定できます。Web検索やSNS、地図アプリ、動画視聴も快適に利用でき、iPhoneやPixelなどのデュアルSIM対応機種なら、日本のSIMと併用してSMS認証を受けることも可能です。
利用するサービスによっては電話番号が必要な場合もあるため、どちらのプランが自分に合っているか、事前に確認しておくと安心です。
通話やSMSは使えませんが、LINEやWhatsApp、Zoom、Skypeなどの通話アプリを使えば、日本や現地との連絡は問題なく行えます。
また、WhatsAppやKakaoTalk、WeChatなど、現地で主流のアプリを使えば、電話番号がなくてもスムーズに連絡できます。メッセージのやり取りも、LINEやMessengerなどでテキスト・写真・動画・音声を送れるため、SMSより快適です。
なお、アプリによっては初回登録にSMS認証が必要なこともあるため、日本にいる間に事前設定を済ませておくと現地でもトラブルなく使用できます。
あわせて、万が一に備えて公衆電話やホテルの電話の使い方、現地の緊急連絡先を確認しておくとより安心です。
本記事では電話番号付きeSIMについて紹介しましたが、短期の海外旅行であれば、電話番号がなくても大きな支障はありません。通話やSMSは使えないものの、LINEやWhatsAppなどの通話・メッセージアプリがあれば、現地でも日本でも快適に連絡が取れます。
そのうえで、データ通信専用のeSIMをお探しなら、初心者にも扱いやすいトリファ(trifa)がおすすめです。
トリファは、アプリ内で購入から設定まで完結し、QRコードを読み取るだけで最短3分で利用開始できます。対応国は200ヶ国以上と豊富で、韓国・アメリカ・ヨーロッパ・中国など主要な渡航先もカバーしています。
さらに、24時間365日対応の日本語チャットサポートがあり、通信が不安定になりがちな海外でも安心して使える点は大きな強みです。
データ専用eSIMをシンプルかつ安心に使いたい方には、トリファは最適な選択肢です。
ライター
トリファ編集部
海外旅行の際に知っておくと良い情報や、通信に関する疑問点を解消できる情報を提供させていただきます。皆様の海外渡航がより良いものになるための手助けとなれればと思います。