
eSIMという言葉を見聞きする機会が増えたものの、「結局eSIMって何?」「普通のSIMカードと何が違うの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。 eSIMはスマートフォンに内蔵された新しいタイプのSIMで、オンラインで即日開通できるほか、海外旅行や複数回線の使い分けにも活用されています。2025年発売のiPhone 17ではeSIM専用仕様が採用されるなど、今後の主流になりつつある技術です。 この記事では、eSIMの基本的な仕組みからSIMカードとの違い、メリット・デメリット、対応機種の確認方法、設定手順までをわかりやすくまとめました。eSIMの導入を検討している方や、これから海外旅行の通信手段を選ぶ方はぜひ参考にしてください。
目次

eSIMの基本的な概念と、従来のSIMカードとの違いについて解説します。以下のポイントを順に見ていきましょう。
eSIMとは「Embedded SIM」の略で、スマートフォンやタブレットの内部にあらかじめ組み込まれたSIMのことです。従来のSIMカードのように端末に物理的なカードを挿入する必要がなく、オンライン上で契約者情報をダウンロードするだけで通信が利用できます。
eSIMの利用開始は、通信キャリアが発行するQRコードをスマートフォンのカメラで読み取るか、専用アプリから手続きを行います。読み取った情報は「eSIMプロファイル」として端末に保存され、そのプロファイルを有効にすることでデータ通信や音声通話が可能になります。
eSIMは国際標準化団体のGSMAが策定した規格に基づいており、世界中の通信キャリアが対応を進めています。日本でも主要キャリアがeSIMプランを提供しており、格安SIM(MVNO)各社でもeSIM対応が広がっています。
SIMカードとeSIMにはいくつかの大きな違いがあります。以下の表で比較してみましょう。
項目 | SIMカード | eSIM |
|---|---|---|
形状 | 物理的なカード(nano SIM等) | 端末に内蔵されたチップ |
開通方法 | カードを端末に挿入 | QRコードまたはアプリでダウンロード |
開通までの時間 | 郵送の場合は数日 | 最短数分で即日開通 |
紛失・破損リスク | あり | なし |
複数回線の管理 | カードの差し替えが必要 | 端末上で切り替え可能 |
機種変更時 | カードを差し替えるだけ | プロファイルの再発行が必要 |
SIMカードの最大の利点は、カードを差し替えるだけで別の端末に移行できるシンプルさです。一方、eSIMはオンラインで手続きが完結するため、店舗に行く手間や郵送を待つ時間がかかりません。
どちらが優れているかは利用シーンによって異なりますが、iPhone 17以降ではeSIM専用端末が主流になりつつあり、今後はeSIMが標準的な通信手段になっていくといえるでしょう。
eSIMのさらに先を行く技術として「iSIM」が注目されています。iSIMはスマートフォンのプロセッサ(SoC)に直接SIM機能を統合する技術で、eSIM用の独立したチップすら不要になります。
iSIMが実用化されると、端末の内部スペースがさらに節約でき、より小型で軽量なデバイスの設計が可能になります。IoT機器やウェアラブルデバイスへの搭載も容易になるため、あらゆる機器がネットワークに接続される時代が近づいています。
2026年現在、iSIMはまだ本格的な普及段階には至っていませんが、QualcommやSamsungなどの大手チップメーカーが開発を進めており、今後数年で対応デバイスが増えていく見込みです。

eSIMには従来のSIMカードにはない多くのメリットがあります。ここでは特に注目すべき5つのメリットを紹介します。
eSIMの最大のメリットは、申し込みから開通までの手続きがすべてオンラインで完結する点です。通信キャリアのウェブサイトやアプリから申し込みを行い、QRコードを読み取るだけで最短数分で回線が開通します。
店舗に足を運ぶ必要がなく、SIMカードの郵送を待つ必要もありません。急いで回線を用意したい場合や、近くにキャリアショップがない場合にも便利です。
物理的なSIMカードは非常に小さく、機種変更やSIMの差し替え時に紛失してしまうケースが少なくありません。また、取り出しの際に接触面を傷つけてしまうこともあります。
eSIMは端末に内蔵されているため、こうしたリスクがありません。SIMカードトレイを開ける必要もないので、端末の防水性能を損なわない点もメリットです。
eSIM対応スマートフォンでは、物理SIMカードとeSIMを併用する「デュアルSIM」が利用できます。これにより、1台の端末で2つの電話番号やデータプランを使い分けることが可能です。
たとえば、仕事用とプライベート用の番号を1台のスマートフォンにまとめたり、メイン回線と格安データ回線を組み合わせて通信費を節約したりする使い方ができます。
海外旅行の際、eSIMなら渡航先に対応したデータプランを出発前にダウンロードしておくことができます。現地に到着したらeSIMプロファイルを有効にするだけで、すぐにインターネットが使えるようになります。
従来のように現地でSIMカードを購入してカードを差し替える手間がなく、空港でWi-Fiルーターを受け取る必要もありません。SIMカードの差し替えによる紛失リスクもないため、安心して海外旅行を楽しめます。
なかでも利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、200以上の国と地域に対応しており、アプリからわずか数ステップで購入・設定できるのが特徴です。
関連記事:海外旅行のeSIMはトリファがおすすめ!使い方・設定方法を徹底解説
eSIMは物理SIMカードスロットが不要になるため、端末の内部スペースに余裕が生まれます。このスペースをバッテリーの大型化やカメラ機能の強化に充てることができ、よりコンパクトで高性能な端末設計が可能になります。
SIMカードトレイという開口部がなくなることで、防水・防塵性能の向上にも貢献しています。実際にiPhone 17では物理SIMスロットが廃止され、より薄型のデザインが実現しました。

eSIMにはメリットだけでなく、事前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。導入を検討している方は以下の3点を確認しておきましょう。
eSIMを利用するには、お使いのスマートフォンがeSIMに対応している必要があります。2026年現在、iPhoneではXS/XR(2018年)以降のモデル、AndroidではGoogle Pixel 4以降やGalaxy S20以降、Xperiaの一部モデルなどが対応しています。
キャリア側でも、大手4キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)はeSIMに対応していますが、一部のMVNO(格安SIM)では未対応のケースもあります。申し込み前に、端末とキャリアの両方がeSIMに対応しているか確認することが大切です。
関連記事:eSIMの対応機種一覧|iPhone・Android別の確認方法
物理SIMカードであれば、旧端末からカードを抜いて新端末に挿入するだけで移行できます。しかしeSIMの場合は、機種変更の際にeSIMプロファイルの再発行手続きが必要です。
キャリアによってはオンラインで再発行の申請ができますが、手数料がかかる場合もあります。最近では「eSIMクイック転送」機能を備えた端末も増えており、iPhone同士であればBluetooth経由でeSIMプロファイルを直接転送できるようになっています。
eSIMのプロファイルをダウンロードするには、Wi-Fiなどのインターネット接続環境が必要です。物理SIMカードのように、カードを挿入するだけで使えるわけではありません。
自宅のWi-FiやフリーWi-Fiスポットがあれば問題ありませんが、Wi-Fi環境がまったくない場所ではeSIMの初期設定ができない点に注意が必要です。海外旅行の場合は、出発前にWi-Fi環境のある場所でeSIMの設定を済ませておくのがおすすめです。
eSIMのプロファイルはQRコードを読み取ってダウンロードしますが、そのQRコードを表示する端末が別に必要になるケースがあります。たとえば、eSIMを設定するスマートフォン1台しか持っていない場合、同じ端末でQRコードの表示と読み取りを同時に行うことはできません。
この場合はパソコンやタブレットでQRコードを表示するか、キャリアによっては手動でアクティベーションコードを入力する方法も用意されています。最近では、eSIM対応アプリから直接プロファイルをインストールできるサービスも増えており、QRコード不要で設定できる場合もあります。
eSIMのメリット・デメリットを踏まえて、特にeSIMをおすすめしたいのは以下のような方です。
eSIMならオンラインで申し込んだ当日中に回線を開通できます。SIMカードの郵送を待つ必要がないため、「今すぐ新しい回線が欲しい」という方に最適です。キャリアの乗り換えも、MNP予約番号を取得してからeSIMの申し込みを完了するまで、早ければ1時間以内で終わります。
eSIMとデュアルSIM機能を組み合わせれば、仕事用・プライベート用の回線を1台に集約できます。2台持ちが不要になるため、荷物を減らしたい方や管理をシンプルにしたい方におすすめです。
渡航先の通信プランを出発前にアプリから購入・設定できるため、現地到着後すぐにインターネットが使えます。Wi-Fiルーターのレンタルや現地SIMの購入に比べて手間がかからず、複数の国を周遊する場合もeSIMの切り替えだけで対応できます。
eSIMの契約・設定はすべてオンラインで完結します。店舗に足を運ぶ必要がないため、自分のペースで手続きを進めたい方や、キャリアショップが近くにない地域にお住まいの方にも便利です。

eSIMをスムーズに導入するために、事前に以下の4点を確認しておきましょう。
お使いのスマートフォンがeSIMに対応していなければ利用できません。確認方法や対応モデルの詳細は後述の「eSIMの対応機種一覧と確認方法」セクションで解説していますので、あわせてご確認ください。
キャリアで購入した端末にはSIMロックがかかっている場合があります。2021年10月以降に発売された端末は原則SIMロックフリーですが、それ以前の端末は解除手続きが必要です。各キャリアのマイページからオンラインで無料解除できます。
プロファイルのダウンロードにはWi-Fi接続が必要です。設定を始める前に、自宅やカフェなど安定したWi-Fi環境を確保しておきましょう。
eSIMの設定にはQRコードの読み取りが一般的です。設定するスマートフォンとは別に、QRコードを表示するためのパソコンやタブレットがあると作業がスムーズに進みます。

eSIMを利用するには対応機種が必要です。ここでは主要なeSIM対応モデルと、お手持ちのスマートフォンがeSIMに対応しているかを確認する方法を紹介します。
AppleのiPhoneは、2018年発売のiPhone XS/XR以降のモデルでeSIMに対応しています。以下が主なeSIM対応モデルです。
iPhone 13以降のモデルでは、2つのeSIMを同時に利用するデュアルeSIMにも対応しています。また、iPhone 17シリーズでは物理SIMカードスロットが廃止され、完全なeSIM専用端末となりました。
関連記事:iPhoneがeSIM対応か確認する方法と設定手順
AndroidスマートフォンのeSIM対応状況はメーカーやモデルによって異なります。代表的な対応モデルは以下のとおりです。
Androidは機種によってeSIMの対応状況が大きく異なるため、購入前にメーカーの公式サイトやキャリアの対応機種一覧で確認することが重要です。
お使いのスマートフォンがeSIMに対応しているかは、端末の設定画面から簡単に確認できます。
iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「情報」の画面で「EID」という項目が表示されていれば、eSIMに対応しています。EIDはeSIM固有の識別番号で、この番号があればeSIMプロファイルのダウンロードが可能です。
Androidの場合は「設定」→「デバイス情報」→「SIMのステータス」からEIDを確認できます。メーカーによって画面の名称が異なる場合がありますので、見つからない場合は「設定」画面で「EID」と検索してみてください。

eSIMの設定は初めてだと戸惑うかもしれませんが、手順どおりに進めれば数分で完了します。ここでは一般的なeSIMの設定手順を3つのステップに分けて解説します。
まず、通信キャリアでeSIMの申し込みを完了すると、QRコードがメールや管理画面で提供されます。このQRコードにeSIMプロファイル(契約者情報)が含まれています。
iPhoneの場合は「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」からQRコードを読み取ります。Androidの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「eSIMを追加」から同様の手順で読み取れます。
ダウンロードにはWi-Fi接続が必要です。プロファイルのダウンロードが完了したら、画面の指示に従ってeSIMを有効化しましょう。
多くの場合、eSIMプロファイルをダウンロードするだけで自動的にAPN(アクセスポイント名)が設定されます。しかし、MVNOなど一部のキャリアでは手動でAPN設定を行う必要がある場合もあります。
デュアルSIMで利用する場合は、どちらの回線をデータ通信用・音声通話用にするかを設定画面で指定します。iPhoneでは「設定」→「モバイル通信」から、使用する回線を選択できます。
回線の切り替えは設定画面からいつでも変更可能です。海外旅行の際も、この画面から国内回線と海外eSIMを簡単に切り替えることができます。
関連記事:eSIMの設定方法を徹底解説|iPhone・Android対応
eSIMの設定が完了したら、以下の点を確認しておきましょう。
もしインターネットに接続できない場合は、機内モードのオン・オフを切り替えるか、端末を再起動してみてください。それでも解決しない場合は、APN設定が正しいか確認するか、キャリアのサポート窓口に問い合わせることをおすすめします。

eSIMは日常の通信手段としてだけでなく、海外旅行での活用にも大きなメリットがあります。渡航先の通信プランをオンラインで手軽に購入でき、現地到着後すぐにインターネットが利用できるため、Wi-Fiルーターのレンタルや現地SIMカードの購入に比べて手間がかかりません。
海外旅行でeSIMを使うなら、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」がおすすめです。200以上の国と地域に対応しており、アプリをダウンロードして簡単な設定を済ませるだけで、渡航先でもスマートフォンがそのまま使えます。
物理SIMカードの交換やWi-Fiルーターの持ち運びは不要で、24時間日本語サポートも完備されているため、eSIMが初めての方でも安心です。海外でいつでもインターネットに接続できる環境を、トリファで手軽に整えてみてはいかがでしょうか。

ライター
トリファ編集部(海外eSIM・通信担当)
海外旅行中の通信トラブルを減らすことを目的に、eSIMアプリ「トリファ」を提供する中で得られた知見(設定時のつまずきポイントや問い合わせ傾向)をもとに、海外eSIMの選び方や設定手順(iPhone/Android)、周遊時の回線切替、テザリング可否などをわかりやすく解説しています。料金・対応国・利用条件など変わりやすい情報は、各サービスの公式サイト・運営会社の最新情報を確認し、更新があれば記事へ反映します。