AndroidがeSIMに対応しているか、確認方法がわからず不安な方も多いのではないでしょうか。eSIMを使えば、海外でSIMカードの差し替えが不要になり、通信費も節約可能です。 この記事では、Android端末がeSIM対応かどうか確認する方法をわかりやすく解説します。自分のスマホがeSIM対応かを正確に判断し、eSIMを導入すれば、海外でも安心してスマホを使えるようになります。
目次
AndroidがeSIMに対応しているかどうかを確認する方法は、以下の方法があります。
機種やOSのバージョンによって確認手順が異なる場合もあるため、複数の方法を知っておくと安心です。以下では、具体的な確認方法について解説します。
Androidの設定アプリを使えば、eSIMに対応しているか確認できます。
まず「設定」から「ネットワークとインターネット」または「接続」をタップします。次に「SIM」や「SIMカードマネージャー」などの項目に進みましょう。
「eSIMを追加」「SIMをダウンロードしますか?」「モバイルプランを追加」などの表示や「+」ボタンがあれば、使用している端末はeSIMに対応している可能性があります。
機種やバージョンによって項目名が異なる場合もあるため、似た名称の項目を探してみてください。外部サイトにアクセスせず、Wi-Fi環境なしで確認できるのが、設定アプリから確認するメリットです。
ただし、表示が異なるケースもあるため、他の確認方法とあわせてチェックするのがおすすめです。
IMEI情報を確認すると、使用中のAndroid端末がeSIMに対応しているか確認できます。
IMEIとは「International Mobile Equipment Identity」の略で、スマホに割り当てられた固有の識別番号です。
確認するには、「設定」から「端末情報」や「デバイス情報」、「スマートフォンについて」などの項目に進みましょう。「IMEI情報」や「SIMのステータス」をタップすると、IMEI番号が表示されます。
「IMEI」と「IMEI 2」が表示されていれば、デュアルSIM対応端末の可能性が高く、「IMEI 2」がeSIM用であるケースもあります。ただし、物理SIMスロットが2つある場合もあるため、IMEI2の表示だけでeSIM対応かどうかを判断するのは難しい点に注意が必要です。
そのため、IMEI情報は参考情報のひとつと捉え、他の確認方法とあわせて総合的に判断するのがおすすめです。
使用中のAndroidがeSIMに対応しているかを確実に知るには、スマホメーカーの公式サイトで確認しましょう。
まず、各メーカーの公式サイトにアクセスし、製品情報ページやサポートページで端末の型番(例:SM-XXXX、SH-XXXなど)を検索します。製品仕様のページで「eSIM」「デュアルSIM」などの表記があるかを確認してください。
同じ機種名でも、型番や販売地域、キャリアによって仕様が異なる場合があるため、正確な型番で調べることが重要です。公式サイトに情報がない場合は、メーカーのサポート窓口に問い合わせるとよいでしょう。
電話アプリのダイヤル画面を使えば、eSIMに対応しているかの確認が可能です。
Androidの電話アプリを開き、キーパッドで「*#06#」と入力すると、自動的に端末情報が表示されます。画面に「EID(Embedded Identity Document)」の項目があれば、eSIMに対応している可能性があります。
EIDはeSIM専用の識別番号で、eSIM対応端末にのみ表示される情報です。
なお、一部の機種ではEIDが表示されていても、特定の条件下ではeSIMが利用できないことがあります。そのため、設定メニューやメーカー公式サイトなどをあわせて確認し、対応可否を総合的に判断することが大切です。
AndroidとiPhoneでは、eSIMの設定方法や対応機能に違いがあります。とくにeSIMの追加手順や、物理SIMとの併用を前提としたデュアルSIMの使い方に違いが見られるため、事前に確認しておきましょう。
以下では、それぞれの端末におけるeSIM設定の違いについて解説します。
AndroidとiPhoneでは、eSIMプロファイルの追加方法に明確な違いがあります。
iPhoneは操作が統一されており、「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」で設定可能です。
一方、Androidは機種により手順や画面表示が異なります。一般的には「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMを追加」の流れですが、表示される項目名は異なる場合があるため注意が必要です。
どちらの端末でも、キャリアから提供されるQRコードを読み取ってeSIMを追加する方法が共通です。設定時はWi-Fi接続が必要なことが多いため、事前に確認しておきましょう。
AndroidとiPhoneでは、デュアルSIM機能の実装方法にも違いがあります。
iPhoneは、iPhone XS以降で物理SIMとeSIMの組み合わせによるデュアルSIMに対応しています。さらに、iPhone14以降の米国モデルではeSIM専用となり、2つのeSIMプロファイルを切り替えて利用する方式に変更されました。いずれも同時に使える回線は2つまでです。
一方、Androidは機種によって多様で、物理SIMを2枚挿せるモデルや、物理SIMとeSIMの組み合わせ、さらに複数のeSIMを同時に有効化できる機種もあります。Galaxy S24シリーズやPixel 7以降などが代表例です。
利用する際はSIMロック状態も確認し、必要に応じて解除手続きを行いましょう。
eSIMに対応しているAndroid端末は年々増えており、主要メーカーからも対応モデルが数多く登場しています。なかでも代表的なAndroid端末は、以下のとおりです。
以下では、eSIMに対応した代表的なAndroid端末について解説します。
Google Pixelシリーズは、eSIM対応のAndroidのひとつです。GoogleがAndroid OSの開発元であることもあり、ソフトウェア面でのeSIM最適化が進んでいます。
Pixel 4 / 4 XL / 4aは、日本国内版を含めてeSIMに対応しています。Pixel 5 / 5aでは、物理SIMとの併用が可能です。Pixel 6 / 6 Pro / 6aでは安定性が向上し、Pixel 7シリーズからは2つのeSIMプロファイルを同時に有効化できる「デュアルeSIM」にも対応しています。
Pixel 8 / 8 Pro / 8aや、折りたたみモデルのPixel Foldでも、eSIMが利用できます。
ただし、Pixel 3 / 3aの日本国内版はeSIM非対応のため注意が必要です。eSIMを本格的に活用したい方は、Pixel 7シリーズ以降がおすすめです。
SamsungのGalaxyシリーズでは、主にハイエンドモデルを中心にeSIM対応が進んでいます。2022年秋冬以降に発売された機種の多くがeSIMをサポートしており、グローバル市場での需要にも応えている点が特徴です。
Galaxy S23 / S23+ / S23 Ultra / S23 FEは、すべてeSIMに対応し、最新のGalaxy S24シリーズでは、2枚のeSIMを同時に使えるデュアルeSIM機能も搭載されています。
また、折りたたみモデルのGalaxy Z Fold4 / Fold5やZ Flip4 / Flip5も、eSIM対応です。さらに、Galaxy A23 5G、A54 5G、A55 5Gなど、中価格帯の一部モデルにも対応機種が増えています。
ただし、旧機種やエントリーモデルには非対応のものもあり、同じモデル名でも地域やキャリアによって仕様が異なる場合があるため、購入時は正確な型番を確認することが重要です。
SonyのXperiaシリーズでは、IVシリーズ以降のモデルからeSIM対応が本格化しています。
フラッグシップモデルのXperia 1 IV / V / VIをはじめ、コンパクトモデルのXperia 5 IV / V、ミドルレンジのXperia 10 IV / V / VIにもeSIM機能が搭載されています。最新のXperia 1 VIやXperia 5 Vでは、デュアルSIM構成(物理SIM+eSIM)での利用も可能です。
一方、Xperia IIIシリーズ以前のモデルはeSIM非対応の場合が多いため、利用を検討する際は注意が必要です。また、同じモデルでも国内版と海外版で対応状況が異なる場合があるため、購入時には公式サイトなどで仕様を確認しておきましょう。
GoogleやSamsung、Sony以外にも、eSIMに対応したAndroid端末はあります。
SHARPのAQUOSシリーズでは、2022年以降に発売された多くの機種がeSIMに対応しています。ただし、Android端末ではモデル名だけでなく、購入したキャリアや正確な型番の確認が不可欠です。
たとえば、AQUOS sense6はeSIMに対応していますが、ドコモから販売されたモデル(型番: SH-54B)は物理SIMのみの対応です。
購入前に必ずメーカー公式サイトのスペック表で、自身の端末の型番を確認しておきましょう。
また、OPPOではReno5 A / 7 A / 9 AやA73、A55s 5G、Xiaomiでは12T Pro、13T / 13T Pro、Redmi NoteシリーズなどがeSIM対応です。
他にも、Rakuten Hand 5G、京セラのDuraForce EXやTORQUE G06、FCNTのarrows We、Motorolaのmotoシリーズなどにも対応機種があります。購入時は、販売地域や型番の確認が重要です。
Android端末がeSIMに対応しているかどうかは、メーカーや機種によって確認方法が異なる場合があります。Androidの設定画面は表示も異なるため、どこを見ればよいのか迷いやすいポイントです。
以下では、端末別でeSIM対応状況の確認方法を解説します。
Google Pixelシリーズは、純正Androidを搭載しているため、eSIM対応の確認がしやすい端末です。
まず「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」または「モバイルネットワーク」を開き、「+」アイコンや「SIMを追加」が表示されていればeSIM対応です。
また、「*#06#」とダイヤル入力し、EID(eSIM識別番号)が表示されれば対応端末と判断できます。Pixel 7以降は、eSIMの追加や管理がより簡単に行える仕様ですが、Pixel 3 / 3aの日本国内版は非対応です。
ソフトウェアが古いと表示項目が異なる場合もあるため、「端末情報」からアップデート状況を確認しておきましょう。
Samsung Galaxyシリーズは独自のOne UIを採用しており、eSIM対応の確認手順が標準のAndroidと異なります。
「設定」→「接続」→「SIMカードマネージャー」または「モバイルネットワーク」を開き、「SIMを追加」や「+」ボタンが表示されていれば、eSIM対応です。
また、電話アプリで「*#06#」と入力し、表示された情報にEID(eSIM識別番号)が含まれていれば、eSIMに対応しています。
Galaxy S23/S24シリーズやZ Fold/Z Flipシリーズでは、「設定」→「接続」→「SIMカードマネージャー」から、物理SIMとeSIMの管理画面に進めます。「+」ボタンでeSIMの追加も可能です。
なお、Galaxyシリーズはモデルや販売地域によって仕様が異なるため、正確な型番(例:SM-XXXX)を確認し、Samsung公式サイトでの確認もおすすめです。
XperiaやAQUOS、OPPO、XiaomiなどのAndroid端末は、それぞれ独自の設定構成のため、eSIM対応の確認方法も少し異なります。
Xperiaでは、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「SIMカード設定」と進み、「+」や「SIMカードを追加」の表示でeSIM対応か確認できます。
AQUOSは「モバイルネットワーク」→「SIM」や「SIMカード管理」を確認しますが、SH-54BやSH-51Cなど一部ドコモ版は非対応のため注意しましょう。
OPPOは「SIMカードと携帯ネットワーク」、Xiaomiは「SIMカードとモバイルネットワーク」にeSIMの項目があります。また、「*#06#」を入力してEIDが表示されれば、eSIM対応機種と判断できます。
設定アプリの検索機能や、公式サイトでの型番確認もあわせて行うと確実です。
AndroidでeSIMを設定するには、いくつかの準備が必要です。
まず、Wi-Fiに接続しておくことで、eSIMのプロファイルを安定してダウンロードできます。設定には、キャリアから提供されたQRコードやアクティベーションコードも必要なため、他のデバイスで表示できるようにしておくとスムーズです。
また、SIMロックがかかっていると他社eSIMが使えないため、「設定」→「端末情報」からSIMロック状態も確認しておきましょう。設定中に電源が切れないよう、バッテリー残量は30%以上にし、OSやアプリも最新版にしておくと、設定エラーのリスクを減らせます。
設定は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIMを追加」から進み、「QRコードをスキャン」でeSIMを読み取ります。読み込み後は画面の指示に従うだけで完了です。
設定後はWi-FiをオフにしてWeb閲覧ができるか、通話やSMSが使えるかを確認しましょう。うまくいかない場合は、機内モードのオンオフや再起動、APN設定の見直しが有効です。海外用eSIMでは、データローミングがオンになっているかもチェックしておくと安心です。
AndroidでeSIMを利用する際は、端末や通信環境、設定手順などにより予期せぬトラブルが発生することがあります。eSIM利用によるトラブル例は、以下のとおりです。
トラブルを防ぐには、事前にトラブルの対処法を確認しておくことが重要です。以下では、AndroidでeSIMを利用する際によくあるトラブルと対処法について解説します。
Androidでは、eSIMのダウンロード後に「アクティベート中」から進まない、またはエラー表示されることがあります。eSIMがアクティベートされない原因の多くは、ネットワークの不安定さです。
対処法として、まずは安定したWi-Fiに接続し、端末の再起動や機内モードのオン・オフを試しましょう。SIMロックが解除されているかの確認も、重要なポイントです。
また、キャリア側の処理に時間がかかることもあるため、状況によっては最大24時間ほど待つと解消する場合もあります。
eSIM設定時にQRコードが読み取れないことも、よくあるトラブルのひとつです。
まずは明るい場所で試し、QRコードを表示する画面の明るさを最大にしましょう。また、カメラレンズの汚れも確認し、QRコードが小さすぎたり大きすぎたりしていないかも確認が必要です。
読み取りが難しい場合は、「手動入力」や「詳細」オプションを利用し、キャリアから提供されたSM-DP+アドレスやアクティベーションコードを直接入力する方法もあります。
ドコモやau、楽天モバイルなどは専用アプリ経由で設定できる場合もあるため、あわせて検討してみましょう。
eSIMのアクティベート後でも、モバイルデータ通信が繋がらないことがあります。接続できない主な原因は、APN(アクセスポイント名)設定の不備です。
APNは、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」から、正しく入力されているか確認し、不明な場合はキャリア公式情報に従って設定しましょう。入力後は、端末の再起動もあわせて行いましょう。
また、モバイルデータ通信の設定がオンになっているかも確認してください。とくに海外eSIMを利用する場合は、「データローミング」をオンにする必要があります。
日本のメイン回線側は高額請求を避けるため、ローミングをオフにしておくと安心です。
AndroidでeSIMを利用する際は、トラブルを防ぐために以下のポイントを確認しておきましょう。
注意点を確認しておくことで、eSIM設定中のトラブルを防ぎ、スムーズに通信できます。以下では、AndroidでeSIMを利用する際の各注意点を解説します。
AndroidでeSIMを使うには、まず端末がeSIM対応機種か確認しましょう。すべての機種が対応しているわけではなく、古いモデルや一部のエントリーモデルではeSIM非対応の場合があります。
確認方法は、電話アプリで「*#06#」と入力し、EID(eSIM識別番号)が表示されるかをチェックする方法が一般的です。ただし、EIDがあっても非対応の機種もあるため注意が必要です。
また、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」に「eSIMを追加」や「+」マークがあるかも確認してください。型番をもとにメーカーの公式サイトで仕様を調べておくと、より確実なためあわせて確認しましょう。
AndroidでeSIMを利用する際は、実際の設定作業を始める前に、端末やキャリアごとの設定手順を事前に確認しておきましょう。
eSIMの設定方法はメーカーやOS、通信事業者によって異なり、統一されていません。
まずは、安定したWi-Fi環境を用意しましょう。QRコードやアクティベーションコードを表示できる別デバイスも準備しておくと、スマホの画面を切り替える手間がなくスムーズに設定できて安心です。
また、バッテリー残量やOSが最新かどうかも確認してください。
そのうえで、キャリアの公式ページを参考に、自分の機種に合った設定手順を把握しておくと、スムーズにeSIMを導入できます。
eSIMを利用する場合、SIMロックがかかったままだと設定できないため、事前に解除されているか確認が必要です。
2021年10月以降に国内で発売された端末は、原則としてSIMロックがかかっていません。ただし、2021年10月以前の端末や中古端末では、SIMロックが設定されている場合があります。
Androidでは「設定」→「端末情報」→「SIMロックステータス」から、「SIMロックなし」や「許可されています」と表示されていれば問題ありません。また、ネットワーク選択で複数キャリアが表示される場合も、SIMフリーの可能性があります。
SIMロックが確認された場合は、キャリアのWebサイトや店舗で無料で解除手続きが可能です。手続きには、IMEI番号や本人確認書類が必要です。
SIMロックの有無はeSIM設定に大きく関わるため、設定作業に入る前に必ず確認してください。
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ライター
トリファ編集部
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