海外旅行や出張でスマートフォンをそのまま使いたいとき、便利なのが「海外eSIM」です。SIMカードの差し替えやWi-Fiルーターのレンタルが不要で、出発前にアプリやWebから購入してすぐに利用を開始できます。 ただし海外eSIMサービスは国内外あわせて10社以上あり、対応国数や料金、サポート体制、無制限プランの有無などが各社で大きく異なります。サービス選びを間違えると、現地で繋がらなかったり、料金が割高になってしまうこともあります。 この記事では、利用者の多い主要7社を「対応国数」「料金」「サポート」「アプリ操作性」の4つの軸で比較しました。各社の特徴と向いている人を整理しているので、自分に合ったサービスを選ぶ参考にしてください。
目次

海外eSIMは「価格の安さ」だけで選ぶと失敗しやすいサービスです。現地でつながらない、サポートに連絡できない、設定が分かりにくいといったトラブルを避けるために、まず比較すべき4つの軸を押さえておきましょう。
以下の4点を意識すると、自分の旅行スタイルに合うサービスが絞り込めます。
複数国を周遊する旅行なら、対応国数の多いサービスが必須です。1か国専用プランしか用意していないサービスでは、訪問国ごとに別のeSIMを購入し直す必要があります。
主要なサービスは100か国以上に対応していますが、提供国の内訳は各社で異なります。マイナーな国に行く場合は、事前に各社の公式サイトで対応国リストを確認してください。
また「無制限プランが利用できる国」と「容量制限プランしかない国」が分かれているサービスもあります。容量を気にせず使いたい人は、目的地が無制限プランの対象国かどうかも合わせてチェックすると安心です。
料金は「データ容量」「利用日数」「無制限プランの有無」の3点を比較します。短期旅行なら少容量・短期間プラン、長期滞在なら大容量・無制限プランが向いています。
サービスによっては「1GB単位での購入のみ」「7日・15日・30日の固定パッケージ」など、選べる組み合わせが限定されているケースもあります。3日や5日といった中途半端な日程の旅行では、日数の合うプランが用意されているサービスを選ぶと無駄が出ません。
海外eSIMは「現地で繋がらない」「設定が分からない」といったトラブルが起こり得ます。このときに頼りになるのが日本語サポートです。
海外発のサービスは英語チャットのみ・自動翻訳対応が中心で、繁忙時間帯は応答が遅れることもあります。海外eSIMが初めての人や英語に不安がある人は、24時間日本人スタッフが対応するサービスを選ぶと安心です。
海外eSIMは「購入→インストール→残量確認→チャージ→解約不要」までをアプリ1つで完結できるサービスと、Webサイトでの購入・QRコード受信・別アプリで残量確認、と分かれているサービスがあります。
旅行中に残量が少なくなったとき、アプリ内でワンタップでチャージできるサービスは便利です。スマホ操作が苦手な人ほどアプリ完結型のサービスを選ぶと、現地でのストレスが減ります。
対応国数・料金レンジ・サポート・無制限プランの有無を一覧で比較します。短期旅行で1か国だけ訪れる人と、複数国を周遊する人とで適したサービスが異なるため、自分の用途に近い行を確認してください。
各社の料金は「キャンペーン・為替・現地通信会社との契約状況」によって変動するため、最終的な購入時は各社公式サイトで最新料金を確認してください。
サービス | 対応国・地域数 | 運営会社 | 日本語サポート | 無制限プラン | アプリ完結 |
|---|---|---|---|---|---|
トリファ(trifa) | 200か国 | 株式会社トリファ(日本) | 24時間365日・有人チャット | あり(国別) | ◯ |
Airalo | 200か所以上 | Airalo Inc.(シンガポール) | 24時間多言語チャット | あり(地域・国別) | ◯ |
Holafly | 160か国・地域 | Holafly(スペイン創業) | 24時間チャット(多言語) | あり(Unlimited) | ◯ |
World eSIM | 200か国以上 | 株式会社ビジョン(日本) | 日本語電話・LINE | あり(一部国) | ◯ |
Ubigi | 多数(Transatel/NTT系) | Transatel(フランス・NTT傘下) | 多言語サポート | 一部プランあり | ◯ |
eSIM-san | 166か国以上 | 株式会社グランシー(日本) | 日本語対応 | 一部プランあり | ◯ |
TRAVeSIM | 140か国以上 | 株式会社a2network(日本) | 日本語メール | あり(プラン限定) | △(Web中心) |
対応国数は4社が「200か国前後」を謳っていますが、内訳は各社で異なります。マイナーな国を訪問する場合は、必ず各社公式サイトで該当国の取り扱いを確認してください。
日本語サポートを最重視するなら、日本企業が運営しているトリファ・World eSIM・TRAVeSIMが候補になります。海外発のAiraloやHolaflyも日本語対応していますが、サポート品質は時間帯や担当者によって差が出やすい傾向があります。
無制限プランは多くのサービスが用意していますが、Holaflyは「Unlimited」を全面に押し出しており、データ容量を気にしたくない人に向いています。一方、トリファのように「容量段階を細かく8段階で用意(1GB/3GB/5GB/10GB/20GB/30GB/80GB/無制限)」しているサービスは、短期旅行で必要十分な容量だけ買いたい人に向いています。
比較表だけでは見えにくい各社の特徴を、向いているユーザー像とあわせて整理します。料金や容量だけでなく、サポート体制やアプリ体験も含めて選ぶと満足度が上がります。
トリファは「利用者No.1の海外eSIMアプリ」で、海外渡航に必要な機能をアプリ1つに集約しているのが特徴です。全世界200か国対応で、24時間365日の日本人スタッフによる有人チャットサポートが付きます。
データ容量は1GBから無制限まで8段階、利用日数は最短1日から最長60日まで選べる柔軟さがあります。月額10GBが116か国で使えるサブスクリプションプラン(繰越最大100GB・契約縛りなし)も用意されており、出張頻度が高い人にも向いています。
さらに「あんしんキャンセル保証」(回線開通前なら任意理由で全額返金)、まとめ買い割引(最大10枚で最大10%OFF)、決済額5%還元のトリファポイントなど、トラベラーに有利な制度が整っています。決済はクレジット6種に加えてApple Pay・Google Pay・PayPay・コンビニ決済まで対応しており、日本人ユーザーが使いやすい設計です。
Airaloはシンガポールに本社を置くeSIMサービスで、世界200か所以上のエリアで利用できます。地域横断プラン(アジア・ヨーロッパなど)が充実しており、複数国を周遊する旅行者から支持されています。
対応言語は多く、24時間年中無休のサポートが用意されています。日本語にも対応しますが、海外発のサービスのため、表現や案内文に翻訳調が残るケースがあります。価格レンジは1GB数百円台からと、コストを抑えたい人に向いています。
Holaflyは2017年にスペインで創業されたeSIMサービスで、現在は160か国・地域に対応しています。最大の特徴は「Unlimited(無制限)プラン」を主力商品にしている点で、データ容量を気にせず動画視聴やSNSを使いたい人に向いています。
テザリングはプランによって対応状況が異なり、Unlimitedプランでは制限なしで利用できる仕様です。料金は無制限プラン中心のためボリュームは大きめで、短期で少容量だけ使いたい人にはやや割高に感じられる可能性があります。
World eSIMは東証プライム上場の株式会社ビジョン(グローバルWiFi運営元)が提供するサービスで、200か国以上に対応しています。日本語による電話サポートとLINE公式アカウントでの問い合わせに対応している点が、海外発サービスとの大きな違いです。
料金は1日370円からのレンジが用意されており、シングル国プランから最大160か国対応のマルチ国プラン(World Tour C)まで揃っています。電話で問い合わせたい人や、グローバルWiFiの実績で運営元を選びたい人に向いています。
UbigiはフランスのTransatel(NTT傘下)が運営するeSIMサービスです。世界中で広く利用されており、15言語以上に対応しています。法人ユーザーや、欧州拠点で利用するビジネスユーザーから支持されています。
日本語サポートも提供されますが、メールやWebフォーム中心で、即時応答ではありません。海外でじっくり使いたい人や、欧州での利用が多い人に向いています。
eSIM-sanは株式会社グランシーが運営する日本発のサービスで、世界166か国以上に対応しています。TRAVeSIMは株式会社a2networkが運営する日本企業発のサービスで、140か国以上に対応しています。どちらも「行き先の国・期間が決まっていて、シンプルなプランで安く済ませたい」人向けです。
アプリ完結度は前述の主要4社と比べると控えめで、Webサイト中心の運用となります。サポートはメール・問い合わせフォームが中心です。

比較表と各社の特徴を踏まえ、旅行スタイル別にどのサービスが向くかを整理します。同じ「海外eSIM」でも、短期旅行と長期出張、1か国訪問と周遊では最適解が変わります。
3〜7日程度の短期旅行で1か国だけ訪れるなら、データ容量と日数を細かく選べるサービスが無駄なく使えます。トリファは1GB〜無制限の8段階×1日〜60日の組み合わせから選べるため、必要分だけ購入できます。Airaloも同様の柔軟性があります。
旅行中にデータが足りなくなった場合、アプリ内でワンタップでチャージできるサービスを選んでおくと、現地で慌てずに済みます。
ヨーロッパ周遊やアジア周遊など複数国を訪れるなら、地域横断プランがあるサービスを選びます。Airaloは地域パックの選択肢が多く、トリファもヨーロッパ周遊・アジア周遊・東南アジア周遊プランを提供しています。World eSIMの「World Tour C」は最大160か国で1枚で済む選択肢です。
国境をまたぐたびにeSIMを切り替える手間が省けるため、移動が多い旅程では特に効果が出ます。
動画視聴やビデオ会議など、データ消費が多い用途なら無制限プラン中心のサービスが向きます。Holaflyは無制限プランを主力としており、容量を気にせず使いたい人の選択肢になります。トリファでも国別の無制限プランが提供されており、対応国であれば同様に容量無制限で利用できます。
ただし無制限プランでも、現地通信会社のFUP(公正使用ポリシー)により高速通信に上限がかかる場合があります。気になる場合は事前に各社のFUP表記を確認してください。
海外eSIMが初めてで設定や現地での操作が不安な人は、日本企業が運営し24時間日本語サポートを提供するサービスを選ぶと安心です。トリファは24時間365日の日本人スタッフによる有人チャットサポート、World eSIMは日本語電話とLINE公式アカウント対応となっています。
設定でつまずいたとき、母語で即座に質問できる環境があると、現地でのトラブルを最小化できます。
どのサービスを選んでも、以下の3点は事前確認が必要です。これらを怠ると「現地で繋がらない」「設定できない」といったトラブルにつながります。
海外eSIMを利用するには、スマートフォン本体がeSIMに対応している必要があります。iPhoneはXR/XS以降が対応、Androidは機種によって対応状況が異なります。GalaxyはS20以降、Pixelは3a以降、Xperiaは10 IV以降、AQUOSはsense4 lite以降が代表的な対応モデルです。
なお中国本土・香港・マカオで購入したiPhoneは、ハードウェア仕様の違いによりeSIM非対応となるため注意してください。事前に「設定」アプリのEID表示や、`*#06#` の入力でEIDが表示されるかを確認しておくと安心です。
海外eSIMを使うには、原則として端末のSIMロックが解除されている必要があります。総務省の方針により、2021年10月以降に発売された端末は基本的にSIMフリーですが、それ以前のキャリア端末はロック解除手続きが必要です。
各キャリアのマイページや店頭でSIMロック解除を実施できます。出発前に必ず確認・対応しておきましょう。
eSIMの「インストール(端末への組み込み)」は出発前にWi-Fi環境で済ませておき、現地到着後にデータローミングをONにしてアクティベーションする流れが基本です。インストール自体は現地でも可能ですが、空港や機内での通信環境が不安定な場合に手間取る可能性があります。
出発前にQRコード読み取りやワンタップインストールを済ませておけば、現地到着後は数タップで通信を開始できます。

海外eSIMは「対応国数」「料金の柔軟性」「日本語サポート」「アプリ操作性」の4軸で比較すると、自分に合うサービスが絞り込めます。短期旅行ならトリファ・Airalo、無制限プラン中心ならHolafly、電話サポート重視ならWorld eSIM、欧州での利用が多いならUbigiが候補になります。
複数の選択肢で迷う場合は、対応国・サポート・操作性をバランスよくカバーするサービスを基準に選ぶと失敗が少なくなります。トリファ(trifa)は、家族アカウント管理(最大7名)や東京海上日動の海外旅行保険のアプリ内加入など、通信以外の海外旅行ニーズもアプリ内で一括対応できる点が特徴です。決済もクレジットカード(Visa/Mastercard/Amex/JCB/Discover/Diners)に加えApple Pay・Google Pay・PayPay・コンビニ決済まで対応しており、はじめての海外eSIMでも導入しやすい設計になっています。
どのサービスを選ぶ場合も、出発前に端末のeSIM対応状況・SIMロック解除・eSIMインストールを済ませておくと、現地で慌てずスムーズに通信を始められます。この記事の比較表を参考に、自分の旅程に合うサービスを選んでください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。