
海外旅行や出張でソフトバンクのスマホをそのまま使いたいと考えている方は多いのではないでしょうか。ソフトバンクでは「海外あんしん定額」「海外パケットし放題」「アメリカ放題」の3つの海外ローミングサービスを提供しています。 しかし、プランごとに料金体系や対象エリアが異なるため、自分の渡航先や利用目的に合ったプランを選ばないと、想定外の請求が届くこともあります。特にデータローミングの設定を誤ると、1日で数万円の通信費が発生するケースも珍しくありません。 この記事では、ソフトバンクの海外ローミングサービスの料金・対応エリア・利用条件を比較しながら、iPhone・Androidそれぞれの設定手順と高額請求を防ぐポイントを解説します。海外eSIMやWi-Fiレンタルとの料金比較もあわせて紹介するので、渡航前の通信手段選びにお役立てください。
目次

ソフトバンクの海外ローミングとは、日本で使っているスマホの電話番号やデータ通信を、海外の提携通信事業者のネットワークを通じてそのまま利用できるサービスです。渡航先でSIMカードを差し替える必要がなく、到着後すぐに通信を開始できる手軽さが特徴です。
海外ローミングを利用するには、事前に以下の条件を満たす必要があります。
「世界対応ケータイ」はソフトバンクの海外ローミングに必要な基本オプションです。月額料金は無料で、申し込み後すぐに利用可能な状態になります。
申し込みはMy SoftBankのオプション管理画面から行えます。ソフトバンクショップの店頭や電話窓口でも手続きできるため、オンラインでの操作に不安がある方でも問題ありません。
加入状況の確認もMy SoftBankから可能です。渡航直前に慌てないよう、出発の数日前までに確認しておくことをおすすめします。
ソフトバンクの海外ローミングでは、データ通信・音声通話・SMSの3つのサービスを利用できます。ただし、国内の料金プランや各種割引は海外では適用されません。
データ通信については、定額プランに加入しない状態でデータローミングをオンにすると、従量制の高額な通信料が発生します。必ず渡航前に定額プランの内容を確認し、適切なプランを選んでおくことが重要です。
音声通話は、渡航先から日本への発信、渡航先での着信、渡航先から第三国への発信のそれぞれで料金が異なります。着信にも料金がかかる点は見落としやすいため、注意が必要です。
ソフトバンクの国際ローミングは世界200以上の国・地域で利用できます。ただし、プランによって対応エリアが異なるため、渡航先がどのプランの対象かを事前に確認する必要があります。
対応エリアの確認はソフトバンク公式サイトの「サービスエリア・料金」ページから行えます。国名を選択すると、利用可能なサービスと料金が一覧で表示されます。渡航先が複数の国にまたがる場合は、国ごとに確認しておきましょう。

ソフトバンクでは用途や渡航先に応じて3つの定額プランを用意しています。プランごとに料金体系やデータ容量が大きく異なるため、自分の利用スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。
以下の表で3つのプランの主要な違いを比較します。
項目 | 海外あんしん定額(定額国L) | 海外パケットし放題 | アメリカ放題 |
|---|---|---|---|
料金 | 980円/24時間(3GB) | 1,980〜2,980円/日 | 無料 |
データ容量 | 3GB(24時間) | 無制限 | 無制限 |
対象エリア | 約200の国・地域 | 約200の国・地域 | アメリカ本土・ハワイ・アラスカ等 |
申し込み | 必要(渡航前) | 不要(自動適用) | 必要(世界対応ケータイ加入) |
超過後 | 最大128Kbpsに制限 | なし(無制限) | なし(無制限) |
海外あんしん定額は、24時間単位の定額制でデータ通信を利用できるプランです。人気の渡航先をカバーする「定額国L」では、24時間3GBを980円で利用できます。
複数日利用する場合は、72時間9GBで2,940円、96時間12GBで3,920円のまとめ買いプランも用意されています。1日あたりの料金は変わりませんが、利用開始の手続きが1回で済む点がメリットです。
データ容量を使い切ると通信速度が最大128Kbpsに制限されます。SNSやメールの送受信は可能ですが、動画視聴や大容量のファイル送受信は難しくなるため、データ使用量の管理が必要です。
一方、対象エリアが限られる「定額国S」では24時間あたり1,980円〜19,600円(データ量により異なる)と割高になるため、渡航先が定額国Lに含まれるかどうかの確認が欠かせません。
海外パケットし放題は、データ通信量に応じて2段階の定額料金が適用されるプランです。1日あたり約25MB以下の利用で1,980円、それ以上は2,980円が上限となります。
事前申し込みが不要で、データローミングを有効にするだけで自動的に適用される点がメリットです。ただし、課金の基準は日本時間の0時から23時59分までの1日単位で計算されるため、時差のある渡航先では注意が必要です。
料金は海外あんしん定額と比べると割高ですが、データ容量の上限がないため、通信量を気にせず使いたい方には向いています。ただし、1日2,980円が5日間で14,900円になることを考えると、長期滞在にはコスト面で不向きです。
関連記事: データローミングとは?設定方法やオン・オフの違い・注意点をわかりやすく解説
アメリカ放題は、アメリカ本土・ハワイ・アラスカ・プエルトリコ・バージン諸島(アメリカ領)への渡航者向けの無料サービスです。対象エリア内でのデータ通信、アメリカ国内および日本への通話・SMSが追加料金なしで利用できます。
ソフトバンクユーザーでアメリカに渡航する場合は、この特典を活用しない手はありません。世界対応ケータイに加入していれば、現地到着時にソフトバンクからSMSが届き、自動的にサービスが適用されます。
ただし、グアムとサイパンはアメリカ放題の対象外です。また、アメリカから対象外の国や地域に発信した場合は1分あたり210円の通話料が発生するため、第三国への連絡が必要な場合は注意してください。

海外ローミングを利用するには、スマホ側の設定変更が必要です。設定を誤るとデータ通信が使えなかったり、意図しない高額料金が発生したりするため、渡航前に手順を確認しておきましょう。
iPhoneで海外ローミングを有効にする手順は以下のとおりです。
1. 「設定」アプリを開く
2. 「モバイル通信」をタップ
3. 「通信のオプション」をタップ
4. 「データローミング」をオンにする
iOS 18以降では、「設定」から「モバイル通信」を選択し、使用中の回線をタップすると「データローミング」のスイッチが表示されます。海外あんしん定額を利用する場合は、渡航前にソフトバンクの専用ページで利用開始の手続きを済ませてからデータローミングをオンにしてください。
帰国後はデータローミングを必ずオフに切り替えましょう。オフにし忘れると、日本でも海外の通信事業者に接続してしまう可能性があります。
Androidスマートフォンの場合、機種やOSバージョンによって画面の表示が異なりますが、基本的な流れは共通です。
1. 「設定」を開く
2. 「ネットワークとインターネット」をタップ
3. 「モバイルネットワーク」をタップ
4. 「データローミング」をオンにする
Galaxyシリーズでは「接続」から「モバイルネットワーク」へ進むなど、メーカーごとにメニュー名が異なる場合があります。見つからない場合は、設定画面の検索機能で「ローミング」と入力すると該当項目が表示されます。
iPhone同様、帰国後のデータローミングのオフ切り替えを忘れないようにしてください。
関連記事: iPhoneのデータローミングとは?設定方法と高額請求を防ぐコツ
現地で慌てないために、出発前に以下の項目を確認しておくことをおすすめします。
1つ目は、世界対応ケータイの加入状況の確認です。My SoftBankのオプション管理画面から確認できます。未加入の場合はその場で申し込めるため、出発の2〜3日前までに済ませておきましょう。
2つ目は、利用するプランの事前確認です。海外あんしん定額を利用する場合は渡航前の申し込みが必要です。海外パケットし放題は自動適用ですが、対象の通信事業者に接続されているかを現地で確認する必要があります。
3つ目は、不要なアプリの自動更新やクラウド同期の停止です。バックグラウンドで大量のデータ通信が発生すると、データ容量をすぐに消費してしまいます。

ソフトバンクの海外ローミングで最も多いトラブルが、想定外の高額請求です。定額プランに加入していても、設定ミスや利用条件の見落としで高額な通信費が発生することがあります。以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
定額プランに加入しないままデータローミングをオンにすると、従量制の通信料金が発生します。海外での従量課金は1パケットあたり数円と高額で、スマホのバックグラウンド通信だけでも1日数万円に達するケースがあります。
「少しだけなら大丈夫」と油断するのは危険です。定額プランの申し込みを忘れた場合は、データローミングをオフのままWi-Fiだけで通信するのが最も安全な方法です。
海外あんしん定額の「定額国L」の対象外エリアでは、「定額国S」の割高な料金が適用されるか、定額対象外として従量課金になる場合があります。特に国境付近では隣国の通信事業者に接続される可能性があるため、接続先の事業者名を確認する習慣をつけましょう。
アメリカ放題についても、グアムやサイパンは対象外です。アメリカ周辺への渡航時は、対象エリアかどうかを公式サイトで必ず確認してください。
海外では電話の着信にも料金がかかります。日本にいる家族や同僚から電話がかかってきた場合、発信者には国内通話の料金しかかかりませんが、海外にいる受信者側には着信料金が発生します。
不要な着信を避けるには、事前に「海外に行くので急ぎの用件以外はLINEやメールで連絡してほしい」と伝えておくのが効果的です。また、留守番電話の転送設定もオフにしておくと、転送時の通話料を防げます。
海外パケットし放題の1日の区切りは日本時間の0時です。たとえば時差が9時間あるヨーロッパでは、現地時間の15時に日付が変わる計算になります。日本時間の23時50分にデータ通信を開始し、0時を過ぎると2日分の料金が発生する点に注意してください。
海外あんしん定額は利用開始からの24時間単位なので、この問題は起きにくい設計になっています。滞在日数が長い場合は、課金タイミングも踏まえてプランを選びましょう。
帰国後にデータローミングをオフにし忘れると、日本国内でも海外の通信事業者に接続してしまう場合があります。空港に到着したらすぐにデータローミングをオフにし、機内モードの解除後に国内の通信に切り替わっていることを確認してください。

ソフトバンクの海外ローミング以外にも、海外でインターネットを使う方法はいくつかあります。ここでは主要な通信手段の特徴と料金を比較し、どんな人にどの方法が向いているかを整理します。
項目 | ソフトバンク海外あんしん定額 | 海外eSIM | Wi-Fiレンタル |
|---|---|---|---|
1日あたりの料金目安 | 980円(3GB) | 300〜500円程度 | 800〜1,500円程度 |
データ容量 | 3GB/24時間 | プランにより1〜20GB | 無制限プランあり |
事前準備 | 世界対応ケータイ加入 | アプリでeSIM購入・設定 | 空港or宅配で受取 |
電話番号 | 日本の番号をそのまま使用 | 別番号(通話非対応が多い) | なし |
メリット | 手続きが簡単 | 安い・SIM差替え不要 | 複数人でシェア可能 |
デメリット | 料金が割高 | 通話は別途対応が必要 | 端末の持ち運びが必要 |
海外eSIMは、物理SIMカードの差し替えなしにスマホ上でデータ通信プランを追加できるサービスです。アプリから渡航先のプランを購入するだけで設定が完了し、ソフトバンクの海外ローミングと比べてコストを抑えられる傾向があります。利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、eSIM対応のスマホがあれば日本の電話番号はそのまま残したうえで、データ通信だけeSIM側に切り替える使い方が可能です。
eSIM対応のスマホを持っていれば、渡航先や容量にもよりますが海外ローミングよりも手頃な料金でデータ通信を利用できます。SIMカードの差し替えが不要な点や、空港での受取手続きがいらない点も、旅行前の準備を簡単にしてくれるメリットです。
ただし、eSIMはデータ通信専用のプランが中心で、音声通話には対応していない場合がほとんどです。通話が必要な場合はLINE通話やIP電話アプリを併用する必要があります。
関連記事: 海外eSIMとは?おすすめの選び方・料金・設定方法を初心者向けに徹底解説
Wi-Fiレンタルは、専用のモバイルルーターを借りて海外でインターネットに接続する方法です。1台で複数のスマホやタブレットを接続できるため、家族やグループでの旅行ではコストをシェアできるメリットがあります。
料金は1日あたり800〜1,500円程度で、無制限プランも用意されています。ただし、空港での受取・返却が必要なうえ、ルーター本体のバッテリー管理や紛失時の弁償リスクがあります。荷物を増やしたくない方や、身軽に旅行したい方にはやや不向きです。
通信手段の選び方は、渡航先・滞在日数・利用スタイルによって変わります。以下を目安にしてください。
アメリカへの渡航であれば、ソフトバンクのアメリカ放題が無料で使えるため最もお得です。それ以外の地域への短期渡航(1〜3日)で手続きの手軽さを重視するなら、海外あんしん定額が便利です。
コストを重視する方や、4日以上の中長期滞在の方は、海外eSIMが最もコスパに優れています。グループ旅行で複数人がインターネットを使いたい場合は、Wi-Fiレンタルも検討してみてください。
関連記事: 海外でスマホを使う方法は?2026年最新の通信手段と料金を徹底比較

ソフトバンクの海外ローミングは設定が簡単な反面、料金面では割高になりがちです。渡航先や滞在日数によっては、海外eSIMのほうがコストパフォーマンスに優れるケースが多いでしょう。
トリファ(trifa)なら、スマホ1台で申し込みから設定まで完結します。eSIM対応のiPhoneやAndroidがあれば、出発前の数分で準備が整うため、空港カウンターに立ち寄る必要もありません。
ソフトバンクの回線はそのまま残るので、音声通話やSMSは日本の番号で受けられます。海外ローミングの料金が気になる方は、データ通信の節約手段として検討してみてください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。