タイ旅行に必要な持ち物は、パスポートや航空券、現金、クレジットカードなどです。さらに、万が一に備える海外旅行保険証や、現地でのインターネット接続手段の確保も重要なポイントです。 タイの美しいビーチリゾートや荘厳な寺院巡り、スパイシーで美味しいタイ料理などを心から満喫するには、しっかりとした事前準備が必要です。 この記事では、出発してから後悔しないよう、タイ旅行に必須の持ち物から、あると便利なアイテム、季節やTPOに合わせた服装、持ち込み禁止品までを徹底解説します。旅のスタイルに合わせて持ち物を最終チェックし、最高のタイ旅行を実現しましょう。
目次
タイ旅行で必要な持ち物は、以下のとおりです。
以下では、上記の持ち物がなぜ必要なのかについて詳しく解説します。
タイ旅行では、残存期間が6ヶ月以上あるパスポートが必須です。
パスポートは入国審査だけでなく、ホテルのチェックインや交通系ICカード「ラビットカード」のチャージ時など、滞在中のさまざまな場面で提示が求められます。忘れてしまうと、日本から出国すらできないため、注意しましょう。
また、紛失に備え、顔写真ページのコピーを準備することが重要です。万が一紛失した際、コピーがあれば日本大使館での再発行手続きが円滑に進みます。コピーは紙で複数枚用意してスーツケースと手荷物に分け、スマホやクラウドにデータを保存しておくと、さらに安心でしょう。
パスポートのオンライン申請については、以下の記事で解説しているため、あわせてご覧ください。
関連記事:【2025年最新】パスポートのオンライン申請完全ガイド|やり方・メリット・注意点を解説
タイ旅行では、出国意思を証明するため、復路便または第三国へ向かう便のeチケット控えが必須です。
提示は、主に出発空港でのチェックイン時と、タイ到着後の入国審査で求められる場合があります。とくに、ビザなしでの渡航やLCC利用時は、航空会社による確認が厳格な傾向にあり、片道航空券のみだと搭乗を拒否される可能性もあるため注意が必要です。
フライト情報が明記された控えをすぐに提示できるよう、手荷物に入れておきましょう。
タイ旅行では、ホテルの予約確認書を持参しましょう。
2025年5月1日から義務化されているオンラインの「タイ・デジタル到着カード(TDAC)」登録の際に、初日の宿泊先住所を英語で正確に入力する必要があります。そのため、予約確認書を手元に用意しておくとスムーズです。
また、入国審査官から滞在先の証明として提示を求められる場合もあります。TDAC申請やスマホの不具合などの不測の事態に備え、予約確認書は紙に印刷したものと、PDFなどで保存したデータの両方を準備しておきましょう。
タイ旅行では、万が一の病気や事故に備え、海外旅行保険へ加入しておきましょう。
タイの私立病院は医療レベルが高いとされていますが、治療費は日本の数倍になることも珍しくありません。クレジットカード付帯の保険も利用できますが、補償額が不十分な場合があるため、治療・救援費用は1,000万円以上を目安に検討すると安心です。
現地の病院でスムーズに手続きできるよう、保険証は英語版を準備し、緊急連絡先を控えておくことを推奨します。
タイ旅行では、現金とクレジットカードの両方を用意しておきましょう。
屋台やローカルマーケットでは現金払いが中心のため、ある程度のタイバーツを準備しておくと安心です。また、両替は日本国内よりも、レートのいい現地の両替所を利用することをおすすめします。
一方、ホテルやデパートなどではクレジットカード決済が便利です。国際ブランドのVISAまたはMastercardのクレジットカードを最低限1枚用意しておきましょう。また、決済時は割高になりやすい日本円建てではなく、現地通貨建てを選ぶのがおすすめです。
タイ旅行では、あると便利で、より満喫できるようになる、以下の持ち物を用意しましょう。
以下では、あると便利なアイテムについてそれぞれ解説します。
タイ旅行では、衛生対策としてティッシュとウェットティッシュを持っておくことをおすすめします。
現地の公衆トイレの多くはトイレットペーパーが設置されておらず、排水管の問題で使用済みの紙を流せないため、ティッシュの携帯が必要です。また、屋台で食事をする際も、食器の衛生面が気になる場合があるため、除菌ウェットティッシュで拭いてから使用すると安心です。
衛生用品は現地のコンビニでも購入できますが、日本から持参するとすぐ使えて便利でしょう。
タイ旅行には、普段から飲み慣れている常備薬を持参しておくといいでしょう。
慣れない環境や食事で体調を崩しやすく、胃腸薬や解熱鎮痛剤、下痢止めは重宝します。現地の薬局でも薬は購入できますが、成分が日本のものと異なり体に合わない可能性があるため、使い慣れた薬が安心です。
処方薬がある場合は、30日分以内であれば持ち込み可能ですが、英文の処方箋や診断書を携帯すると、万が一の際にスムーズに対応できます。睡眠薬や精神安定剤などの向精神薬は、持ち込みに厳しい規制があるため、事前に必ず医師やタイ大使館に確認しましょう。
タイ旅行では、蚊が媒介するデング熱などの感染症予防のため、虫除けスプレーとかゆみ止めも持っておきたいアイテムです。
とくに、雨季(6月〜10月)は蚊の活動が活発になるため、屋外の観光地では注意が必要です。虫除けは、広範囲の虫に効果がある「ディート」や、子どもにも使いやすい「イカリジン」配合の製品を選びましょう。
万が一刺されてしまった場合、かきむしると悪化するおそれがあるため、早めにかゆみ止めを塗ることが大切です。
タイ旅行では、普段乗り物酔いをしない人でも酔い止め薬の準備をおすすめします。
トゥクトゥクによる激しい揺れやアイランドホッピングでの船の揺れ、バンコクの交通渋滞など、日本では経験しないような状況で気分が悪くなる可能性があります。とくに、スピードボートでの移動や雨季の船旅は船酔いするおそれがあるため、注意が必要です。
酔い止め薬は現地の薬局やコンビニで安価に購入できますが、飲み慣れた薬を持参するとより安心でしょう。移動の30分前に服用し、快適に過ごせるよう準備しておくことをおすすめします。
タイの紫外線は日本の2〜4倍と強烈なため、SPF50+・PA++++の高い防御効果がある日焼け止めと、UV400カット機能付きのサングラスも持っておくと便利です。
タイは乾季でも紫外線が強く、寺院の白い建物からの照り返しやビーチでの反射光により、気づかぬうちに日焼けしてしまうことがあります。日焼け止めは、肌が敏感な方は日本から使い慣れたものを持参しておきましょう。
また、荷物を減らしたい場合は現地のコンビニや薬局でも高SPF製品を手軽に購入できます。
タイへ旅行する際に迷いやすいのが、気候に応じた服装です。現地で体調を崩すことなく観光を楽しむために、タイの乾季・暑季・雨季の3つの季節に応じた最適な服装選びについて紹介します。
タイの乾季(11月〜2月)は、日中の暑さと朝晩や室内の涼しさの寒暖差に対応するため、基本の夏服に薄手の羽織ものを組み合わせるのが最適です。
日中は30℃を超える真夏のような気候ですが、BTS(スカイトレイン)車内やショッピングモールは冷房が強く、肌寒く感じることがあるため、カーディガンやパーカーを持っておくとよいでしょう。
タイの暑季(3月〜5月)は、40℃近くまで気温が上がるため、Tシャツやワンピースなど通気性のいい夏服が基本です。
しかし、デパートや電車内は冷房が強いため、薄手のカーディガンやパーカーを持参しておきましょう。4月の水かけ祭り「ソンクラーン」に参加する場合は、水着の上に濡れてもよい服を着て、スマホや財布などの貴重品は防水ケースに入れておく必要があります。
タイの雨季(6月〜10月)は、突然のスコールと冠水に備え、速乾性のある服装と滑りにくいサンダルがおすすめです。
Tシャツやワンピースは、綿やリネン、ポリエステルなどの乾きやすい素材を選びましょう。雨季のタイは、道路が冠水することもあるため、足元はクロックスやスポーツサンダルが最適です。
また、雨季でも日差しは強く、屋内は冷房が効きすぎている場合があるため、UVカット機能のある羽織ものや晴雨兼用の折りたたみ傘が役立ちます。
タイ旅行では、気候に合わせた快適さだけでなく、TPOに応じた服装マナーも大切です。タイ旅行で服装に気をつけておくべきシーンは、主に以下のとおりです。
以下では、訪問先やシーンに合わせた服装選びについて詳しく解説します。
タイの寺院や王宮では、宗教的敬意を示すため肌の露出を抑えた服装が必須です。
なかでもワット・プラケオは服装規定が厳しく、ノースリーブやショートパンツ、体のラインがわかる服装では入場できません。規定に合わない場合、入場を断られるか、有料で衣服をレンタルする必要があります。
また、有名な観光地であるワット・ポーやワット・アルンも同様に肌の露出は避けましょう。観光の際は、肩と膝が隠れる長ズボンやロングスカート、袖のあるトップスを準備することが大切です。
バンコクの高級レストランやルーフトップバーでは、スマートカジュアルな服装が求められます。
男性は襟付きのシャツに長ズボン、女性はワンピースやきれいめのパンツスタイルが基本です。とくに有名店ではドレスコードが厳しい傾向にあるため、事前確認が欠かせません。Tシャツやショートパンツ、サンダルでは入店を断られる可能性が高いため、注意が必要です。
お店の格に合わせて、上品で清潔感のある服装を心がけましょう。もし服装に困った場合は、一部の店舗では衣服のレンタルサービスもありますが、事前に準備しておくようにしましょう。
タイ旅行では、軍関係者と誤認されるリスクを避けるため、迷彩柄の服の着用は避けましょう。
タイの法律では、民間人が軍服や似たような衣服を着用することを禁じており、違反すると3ヶ月以上5年以下の懲役刑が科される可能性があります。罪に問われるのは、観光客も例外ではありません。
トラブルを避けるためにも、Tシャツやパンツだけでなく、帽子やバッグなどの小物類も、迷彩柄は選ばないようにしましょう。
タイへの渡航では、持ち込みが禁止されている品目に注意が必要です。具体的には、以下のものが持ち込み禁止とされています。
規制対象を知らずに持ち込むと、没収や高額な罰金、最悪の場合は刑事罰に問われることも少なくありません。トラブルを避けるためにも、各禁止品について解説します。
タイでは、電子タバコや加熱式タバコの持ち込みおよび所持が法律で固く禁止されており、違反すると高額な罰金や懲役刑が科される可能性があります。
紙巻きタバコは1人200本、酒類は1リットルまでと免税範囲が厳格に定められています。グループ旅行でも、各自が規定量を守る必要があり、代表者がまとめて所持することは認められません。
空港の税関では厳しくチェックされるため、免税範囲を超えた持ち込みは避けましょう。
タイへ旅行する際、45万バーツ相当額を超える現金(タイバーツおよび外貨の合計)を持ち込む場合は、税関への申告が法律で義務付けられています。
資金洗浄やテロ資金対策を目的とした規制であり、申告を怠ると罰金や現金の没収などの厳しい罰則が科される可能性があります。一般的な観光旅行で大金は不要ですが、ビジネスなどの特別な理由で持ち込む際は、必ず空港の税関で要申告(Red Channel)カウンターにて手続きを行いましょう。
安全面からも、高額な現金は持ち歩かず、クレジットカードやATMの利用をおすすめします。
タイ旅行では、麻薬やわいせつ物、一部医薬品の持ち込みが厳しく制限されています。違反すると重罰を科される可能性があるため、荷造りの際は細心の注意を払いましょう。
麻薬類の持ち込みは、いかなる理由でも極刑の対象になり得ます。また、わいせつ物は文書や写真だけでなく、スマホ内のデータも処罰の対象となるため、渡航前に確認が必要です。
普段服用している薬がある場合、事前にタイFDAの規制リストを確認し、規制対象薬であれば英文の証明書準備やオンラインで許可申請しましょう。
タイでは農業経済や生態系を守るため、生の野菜・果物や特定の動物の持ち込みが法律で厳しく制限されています。無許可で持ち込むと罰金や没収の対象になるため、生の食品や植物は持参しないようにしてください。
また、ピットブルやアメリカンブルドッグなどの犬種は、輸入が禁止されています。その他のペットを同伴する場合でも、出発の数ヶ月前から複雑な事前申請と検疫手続きが必要です。
さらに、漢方薬に含まれる動植物由来の成分が規制対象となるケースもあるため、持参前に確認しておくことをおすすめします。
タイ旅行では、現地での移動や観光、ビジネスのやり取りにインターネット接続は必要不可欠です。マップ検索や翻訳アプリ、SNSの利用など、安定した通信環境を確保しておくことで、滞在中も快適に行動できます。
タイ旅行で主に利用されるインターネット接続方法は、以下のとおりです。
以下では、各インターネット接続方法について詳しく解説します。
タイ旅行でのインターネット接続には、現地到着後すぐに使えるeSIMがおすすめです。日本にいる間にオンラインで購入・設定でき、QRコードを読み込むだけで簡単に準備が完了します。
事前に設定しておけば、到着後すぐにインターネットへ接続できるのがメリットです。料金プランも数百円の短期プランからデータ無制限まで幅広く用意されているため、滞在日数や利用目的に合わせて選べます。
ただし、利用にはeSIM対応のSIMフリー端末が必要なので、渡航前に必ず確認しておきましょう。
詳しいeSIM情報については、以下の記事をご確認ください。
関連記事:eSIMとはSIMカード不要の通信方法!メリット・デメリットや海外旅行での活用方法を解説
通信品質を重視する方やeSIM非対応機種の利用者には、タイ現地の物理SIMカードは確実な選択肢です。
スワンナプーム国際空港のカウンターでは、パスポートを提示すればスタッフが物理SIMカードの交換から設定までしてくれるため、はじめて利用する方も安心感があります。主要キャリアはAISとTrueで、8日間15GBのプランが約300バーツ(約1,200円)からと手頃な価格で入手可能です。
より安く済ませたい場合は、Klookなどで事前予約し空港で受け取る方法もあります。利用にはSIMフリー端末が必要なため、渡航前に確認しておきましょう。
物理SIMカードについては、以下の記事で詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:物理SIMカードとは?仕組み・対応端末・メリット・設定方法まで解説
タイに複数人で旅行するなら、レンタルWi-Fiも選択肢のひとつです。1台で複数のスマホやPCを同時に接続でき、グループで通信費を分担すれば費用を抑えられます。
設定もパスワードを入力するだけで簡単です。ただし、ルーターの受け取り・返却の手間や、常に持ち運ぶ必要があることも理解しておきましょう。
海外ローミングは、日本の携帯プランをそのまま使える手軽な通信手段です。しかし、料金が割高なため、1〜2日の短期滞在や緊急時の利用に向いています。
物理SIMカードの交換やルーターの持ち運びが不要で、日本の電話番号を維持できる手軽さはメリットといえるでしょう。
タイ旅行を楽しむには、パスポートや航空券などの必需品の準備と、現地での快適なインターネット環境の確保が必要です。寺院巡りやグルメ探索、配車アプリの利用など、あらゆる場面でスマホが活躍します。
そこでおすすめなのが、利用者No.1の海外eSIMアプリの「トリファ(trifa)」のeSIMです。物理SIMカードの交換やWi-Fiルーターの持ち運びが不要で、アプリから簡単に購入・設定できます。事前に購入・設定しておけば、タイ到着後すぐに利用を開始できます。
24時間の日本語サポートもあるため、eSIM初心者でも安心してインターネット接続が可能です。タイで最高の思い出を作るためにも、必要なものを日本で整えておきましょう。
ライター
トリファ編集部
海外旅行の際に知っておくと良い情報や、通信に関する疑問点を解消できる情報を提供させていただきます。皆様の海外渡航がより良いものになるための手助けとなれればと思います。