タイ旅行ではGrabでの配車、Googleマップでのナビ、屋台や両替所での翻訳アプリ利用など、スマートフォンを使う場面が想像以上に多くなります。安定したインターネット環境を準備しておかないと、移動や情報収集で困ることも少なくありません。 タイで使える通信手段には、ポケットWi-Fiレンタル・eSIM・現地SIMカード・海外ローミングの4つがあります。なかでも「タイ ポケットwifi」で検索する方は、複数人でシェアできる手軽さや、設定が不要な点を重視しているケースが多いはずです。 とはいえ、ポケットWi-Fiは1日あたり390円〜2,270円と価格幅が広く、サービスによっては受取・返却の手間や紛失リスクもあります。eSIMや現地SIMと比較したうえで選ぶことで、コストも利便性もバランスのよい通信手段に出会えます。 この記事では、タイで使える主要ポケットWi-Fiレンタル4社の料金、eSIMや現地SIMとの違い、滞在日数や利用シーン別のおすすめまで解説します。
目次

タイは東南アジアの中でも通信インフラの整備が進んでおり、バンコクをはじめとした都市部では4G・5Gのモバイル通信が安定して利用できます。プーケットやチェンマイなど主要観光地でも、市街地であれば通信に困る場面はほとんどありません。
ここでは、タイの通信環境の基本と、旅行者がポケットWi-Fiレンタルを選ぶ理由を整理します。
タイの主要モバイルキャリアは、AIS(Advanced Info Service)とTrue Move H(旧True/dtac)の2社です。両社は全土をカバーする広いネットワークを持ち、バンコクからチェンマイ、プーケット、サムイ島などの観光地まで4G・5Gで通信できます。NT(National Telecom)も通信事業者として存在しますが、主に固定通信を担っており、モバイル市場では限定的なシェアです。
以前は4大キャリアでしたが、2023年にTrueとdtacが合併し、現在のTrue Move Hに統合されています。合併によりカバレッジと通信速度が改善され、地方や離島でもつながりやすくなりました。
旅行者がレンタルWiFiやeSIMを利用する場合も、最終的にはこの2大キャリアの回線につながる仕組みです。サービス選びの際は「どの現地回線を使うか」も判断材料になります。
タイ旅行で通信手段を準備する選択肢は、大きく分けて以下の4つです。
ポケットWi-Fiが選ばれる主な理由は、1台で複数のデバイスを同時に接続でき、家族やグループでシェアできること、SIMの差し替えや設定が不要なことの2点です。一方で、空港での受取・返却や端末の充電管理が必要というデメリットもあります。
タイの空港・ショッピングモール・カフェ・ホテルなどでは、フリーWi-Fiが提供されていることが多くあります。スワンナプーム空港やドンムアン空港では到着ロビーから無料で接続できますし、スターバックスやセブンイレブンの一部店舗でも利用可能です。
ただし、フリーWi-Fiは屋外の移動中には使えず、通信速度や安定性も限定的です。さらに暗号化されていない接続はセキュリティ上のリスクも高く、クレジットカード情報やパスワードの入力は避けたほうが安全です。フリーWi-Fiはあくまで補助手段と考え、メインの通信手段は別途用意するのがおすすめです。
関連記事: フリーWi-Fiの危険性とは?具体的な被害例と安全に使う対策を徹底解説
タイで利用できる4つの通信手段を、料金・手軽さ・接続デバイス数の観点で比較します。
通信手段 | 料金目安(3〜5日) | 手軽さ | 接続デバイス数 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
ポケットWi-Fi | 1,170円〜11,350円 | 受取・返却が必要 | 最大5台 | 家族・グループ旅行 |
eSIM | 500円〜2,500円 | アプリ設定のみ | 1台(テザリングで複数台可) | 一人旅・短期旅行 |
現地SIM | 約1,944円〜2,186円 | 空港カウンターで購入 | 1台 | 通話も使いたい人 |
海外ローミング | 0円〜4,900円 | 設定のみ | 1台 | 短期かつ対応キャリア利用者 |
以下、それぞれの特徴を見ていきます。
ポケットWi-Fiは、日本国内でレンタルしたモバイルルーターをタイに持参し、現地で電源を入れて使う通信手段です。1台で最大5台のデバイスを同時接続できるため、スマホ・タブレット・ノートPCを併用する人や、家族・グループで通信を共有したい場合に向いています。
メリットは、設定が不要でルーターの電源を入れるだけで使える手軽さと、複数人でシェアできるコスト効率です。一方で、空港での受取・返却の手間、ルーター本体の充電管理、紛失・破損時の弁償リスクなどはデメリットといえます。
eSIMは、スマートフォンに内蔵された電子的なSIMにプロファイルをダウンロードして使う通信手段です。物理SIMの差し替えは不要で、出発前に設定しておけば現地到着後すぐにモバイル通信を開始できます。
料金は1〜2GBで500〜1,000円、データ無制限プランでも2,500円程度と、ポケットWi-Fiと比べて割安です。荷物が増えず、受取・返却も不要なため、一人旅や短期旅行で人気が高まっています。iPhone XS以降、Google Pixel 4以降の多くの機種で利用できます。
なお、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、アプリで購入・設定が完結する点が支持されています。
スワンナプーム空港やドンムアン空港の到着ロビーには、AIS・Trueのカウンターがあり、ツーリスト向けプリペイドSIMを購入できます。スタッフが英語で対応し、SIM差し替えと初期設定まで手伝ってくれるため、現地で買う場合も比較的スムーズです。
音声通話付きのプランが選べる点が大きな特徴で、現地の電話番号を使ってホテルへの問い合わせやレストランの予約電話にも対応できます。デメリットは、日本のSIMを抜く必要があるため日本の電話番号での着信ができなくなることと、SIMの紛失リスクがある点です。
海外ローミングは、日本で契約中の携帯キャリアをそのままタイで利用する方法です。とくに事前準備が不要で、現地到着後にデータローミングをオンにするだけで使えるのが最大のメリットです。
ahamoは月額料金内でタイを含む対応国90以上で30GBまで追加料金なしで利用できます。ただし、海外で最初にデータ通信を利用した日から15日経過後は通信速度が最大128kbpsに制限される点に注意が必要です。一方、ドコモ・au・SoftBankの一般プランで海外パケット定額を使うと1日980円程度かかり、3〜5日で約3,000〜5,000円と割高になります。
タイで使えるポケットWi-Fiレンタル主要4社の料金プランをまとめます。各社とも空港受取・宅配受取に対応しており、滞在日数とデータ容量に応じて選びます。
サービス名 | 容量別プラン(1日あたり) | 無制限プラン | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
WiFiBOX | 500MB 390円 / 1GB 690円 | 990円 | 空港BOXで受取・返却 |
グローバルWiFi | 300MB 970円〜 / 600MB 1,170円〜 / 1.1GB 1,370円〜 | 2,070円〜 | カウンター受取・チャットサポート |
イモトのWiFi | 500MB 920円〜 / 1GB 1,080円〜 | 1,640円〜 | 24時間サポート・補償オプション豊富 |
タイデータ | – | 300円〜770円(補償により変動) | タイ専用・TRUE回線4G LTE |
グローバルWiFiは早割(WEB割引)適用後の料金、イモトのWiFiも事前WEB申込時の20%OFF価格を掲載しています。タイデータは無制限プランのみで、補償内容によって料金が変わる仕組みです。
WiFiBOXはテレコムスクエアが運営する、無人のBOX型受取・返却に対応したレンタルサービスです。主要空港や駅・ホテルのBOXから24時間いつでも受取・返却ができるため、深夜便や早朝便でも対応できます。
タイ向けの料金は1日あたり500MBで390円、1GBで690円、完全無制限で990円です。短期旅行で容量を抑えたい場合のコストパフォーマンスに優れています。
グローバルWiFiは海外用Wi-Fiレンタルで長年の実績があり、空港カウンターでの受取・返却に対応しています。タイ向けは4G通常プラン300MB/日が970円〜、4G大容量プラン600MB/日が1,170円〜、4G超大容量プラン1.1GB/日が1,370円〜、4G無制限プランが2,070円〜と幅広いラインナップです。
5G無制限プランも用意されており、料金は2,870円〜です。24時間チャットサポートや盗難・破損補償オプションもあり、初心者でも安心して利用できます。
イモトのWiFiは24時間日本語サポートに定評があるサービスです。タイ向けは1カ国プラン構成で、500MB/日のCプランが920円〜、1GB/日のBプランが1,080円〜、無制限のAプランが1,640円〜です(すべてWEB割引適用時)。
データが足りなくなった場合は「イモチャージ」で500MBごとに500円で追加購入できるため、容量を抑えたプランから始めても安心です。
タイデータはタイ専用のレンタルWi-Fiで、現地最大手キャリアTRUEの4G LTE回線をそのまま利用できる点が特徴です。プランは完全無制限のみで、補償内容により1日300円(BASIC 80)〜770円(GOLD 100Plus)と幅があります。
往復の宅配料が無料で、最大5台同時接続に対応した長時間バッテリー搭載ルーターを利用できます。無制限プランながら格安で利用できる選択肢です。タイ専用のため、複数国を周遊する旅行には不向きですが、タイのみの旅行ではコスパが高くなります。
関連記事: タイ旅行の予算はいくら?2泊3日・3泊4日・1週間の費用相場と節約術

ポケットWi-Fi以外の選択肢として、eSIM・現地SIM・海外ローミングの料金詳細も把握しておきましょう。
タイ向けのeSIMは複数のサービスが提供されています。代表的なAiralo、Holafly、トリファ(trifa)の特徴を整理します。
サービス名 | 主なプラン例 | 特徴 |
|---|---|---|
Airalo | 1GB/3日〜 | 多くの国・地域に対応 |
Holafly | 無制限プラン中心 | 日数指定型・無制限プランに強み |
トリファ(trifa) | 国別・容量別プランを多数用意 | 200カ国以上対応・24時間日本語サポート |
Airaloは3日間1GBの小容量プランから購入でき、料金の安さが特徴です。世界中の幅広い国・地域に対応しています。Holaflyは無制限プランを日数指定で購入する形式で、データ容量を気にせず使いたい人向けです。トリファは日本発のサービスで、アプリ上で購入から設定まで完結し、初めての方でも操作しやすい設計です。
スワンナプーム空港・ドンムアン空港・プーケット空港など主要空港の到着ロビーには、AIS・Trueのカウンターがあります。代表的なツーリストプランは以下のとおりです。
キャリア | プラン例 | 料金 |
|---|---|---|
AIS | 8日間 15GB | 299バーツ(約1,456円) |
True | 8日間 無制限 | 449バーツ(約2,186円) |
※ 1バーツ=約4.87円で換算(2026年5月時点・xe.com)
AISはタイ全土の4G/5Gカバレッジが最も広く、地方や島でも問題なく通信できます。Trueは主要都市での5G通信速度に強みがあり、dtacとの合併でカバレッジも改善されています。
どちらも空港カウンターでパスポート提示と簡単な登録だけで購入でき、スタッフが設定をサポートしてくれます。eSIM対応機種を持っていない場合や、現地通話が必要な場合に有力な選択肢です。
日本のキャリアの海外ローミングをタイで利用する場合、プラン選びで料金が大きく変わります。
キャリア・プラン | タイでの料金 | データ容量 |
|---|---|---|
ahamo | 月額2,970円内で利用可 | 月30GBまで(15日経過で128kbps制限) |
楽天モバイル | 追加料金なし | 月2GBまで(超過後は1GBあたり500円) |
ドコモ世界そのままギガ | 980円/24時間 | 国内プランから消費 |
ahamoは追加料金なしで30GBまで利用でき、短期〜中期のタイ旅行ではコストパフォーマンスに優れます。ただし、15日経過後は通信速度が最大128kbpsに制限され、帰国まで解除されない点には注意が必要です。
楽天モバイルも追加料金なしで利用できますが、月2GBの上限を超えると1GBあたり500円かかります。地図やSNS中心の利用なら2GBで足りるケースもありますが、動画視聴やテザリングを多用する場合は別の通信手段を検討したほうが安心です。
タイ旅行の通信手段は、滞在日数や旅行人数、利用スタイルによって最適解が変わります。代表的なパターンごとに整理します。
短期間の一人旅では、設定が手早く終わり料金も抑えられるeSIMがおすすめです。3〜5日間で3〜5GB程度あれば、地図・SNS・翻訳アプリなど一般的な用途は十分カバーできます。料金も500〜1,500円程度で収まることが多く、ポケットWi-Fiよりコストを抑えられます。
空港でSIMカウンターに並ぶ必要もなく、深夜便や早朝便で到着しても機内モードを解除した瞬間からインターネットが使える点も大きなメリットです。
3人以上の家族旅行やグループ旅行では、1台で複数台に接続できるポケットWi-Fiが便利です。料金を人数で割れば1人あたりの負担を抑えやすく、子どものタブレットや祖父母のスマホもまとめて接続できます。
グローバルWiFiやイモトのWiFiは充実したサポート・補償オプションが安心材料となり、初めての海外旅行の家族にも向いています。コスパ重視ならWiFiBOXやタイデータが選択肢に入ります。
1週間以上の長期滞在では、現地SIMかeSIMの長期プランがコスパで優位です。AISの8日間15GBで約1,456円、Trueの8日間無制限で約2,186円と、ポケットWi-Fiの数分の1に収まります。
通話が必要なリピーターや出張者には現地SIMが、SIM差し替えを避けたい場合は長期日数対応のeSIMが向いています。eSIMなら出発前に設定を完了でき、到着後すぐに使い始められます。
すでにahamoを契約している方は、追加準備なしの海外ローミングが最もラクな選択肢です。タイは対応国に含まれており、月額料金の範囲内で30GBまで使えます。
ただし、滞在が15日を超える場合は速度制限がかかるため、長期滞在予定なら別の通信手段との併用を検討しましょう。
関連記事: タイ旅行の持ち物リスト|必須アイテムと便利グッズ・eSIM準備まで徹底解説
タイのポケットWi-Fiや通信手段について、検索ユーザーから多く寄せられる疑問にお答えします。
LINE・Instagram・X・Facebook・YouTubeなどの主要SNSやメッセージアプリは、タイで問題なく利用できます。中国のような通信規制はなく、日本と同じ感覚で使えます。
ただし、フリーWi-Fiの通信速度は時間帯によって不安定になることもあるため、動画視聴や大きな画像のアップロードはポケットWi-FiやeSIMなど自分の通信手段で行うのが快適です。
多くのレンタルサービスでは、ルーター本体の紛失・破損時に弁償金が発生します。一般的に1万〜数万円程度の損害金がかかるケースが多いため、紛失リスクが心配な方は補償オプションへの加入をおすすめします。
イモトのWiFiやグローバルWiFi、タイデータでは、補償プランによって弁償金の負担を軽減できる仕組みが用意されています。料金プランを選ぶ際に補償の有無もあわせて確認しましょう。
3〜5日間の一人旅であれば、多くの場合eSIMの方が安く済みます。eSIMは1〜3GBで500〜1,500円、ポケットWi-Fiは無制限プランで1日990円〜2,000円が相場のため、合計金額ではeSIMが優位です。
一方で、3人以上のグループ旅行でポケットWi-Fiをシェアするなら、1人あたりの実質負担はeSIMより低くなるケースもあります。人数と使い方で判断するのがおすすめです。
スワンナプーム空港・ドンムアン空港・プーケット空港・チェンマイ空港など主要空港には、AIS・Trueのカウンターがあり、英語対応のスタッフがSIMの差し替えと初期設定まで対応してくれます。パスポートの提示は必要ですが、スタッフが設定までサポートしてくれるため短時間で完了することが多いです。
到着便が深夜の場合はカウンターが閉まっていることもあるため、深夜便利用予定の方はeSIMや事前購入のSIMを準備しておくと確実です。

タイ旅行の通信手段は、ポケットWi-Fi・eSIM・現地SIM・海外ローミングの4択から、旅行人数や滞在日数に応じて選ぶのが基本です。家族やグループならポケットWi-Fi、一人旅や短期旅行ならeSIM、通話が必要なら現地SIMと、目的に応じて最適解が変わります。
なかでも一人旅・カップル旅行・短期滞在でコストと手軽さを両立したい方には、eSIMが有力な選択肢になります。出発前にスマートフォン1台で準備が完結し、空港のカウンターに並んだり、ルーターの受取・返却に時間を取られたりすることもありません。
トリファ(trifa)は、タイをはじめ全世界200以上の国・地域に対応した海外eSIMアプリです。アプリ上で国とプランを選び、ボタンをタップするだけで設定が完了します。iPhoneならQRコード読み取りも不要で、初めてeSIMを使う方でも迷わず使いこなせます。
24時間日本語サポートも完備されているため、現地で通信トラブルが起きても安心です。荷物を増やさず、SIMカードの差し替えも不要なタイ旅行を、トリファで気軽に始めてみてください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。