韓国旅行で気を付けることは、出発前の持ち物の準備や機内・空港での過ごし方、現地でのマナー、交通、食事などです。 韓国は、日本と似ている部分も多い一方で、交通や食事、買い物、ホテル滞在、治安などの点で文化の違いに気をつけなければいけません。事前に理解しておけば、トラブルを避けてより快適に過ごせるでしょう。 本記事では、韓国旅行で気をつけることについて、旅行者が知っておくべき注意点をカテゴリごとに詳しく解説しているので、旅行前の情報収集にぜひお役立てください。
目次
韓国旅行に出発する前には、パスポートの有効期限やビザの不要期間を確認しておくことが大切です。さらに、海外旅行保険の加入や外貨の両替、必要なアプリや地図のダウンロードも事前に済ませておくと安心です。
出発前にしておくべき準備は、以下の通りです。
韓国旅行では、パスポートや現金といった基本的な持ち物に加え、滞在を快適にする便利グッズを揃えておくと安心です。
都市部ではキャッシュレスが主流ですが、屋台や地方では現金が必要になるケースが少なくありません。
さらに、モバイルバッテリーや翻訳アプリなどは、トラブル時にも役立つ心強い味方です。
韓国のコンセントは日本と形状・電圧が異なるため、事前に対応状況をチェックしておく必要があります。
韓国のコンセントは主にCタイプですが、一部でSEタイプも使用されています。両方に対応できるマルチ変換プラグを用意すると安心です。
スマホやPCは基本的に100〜240V対応でそのまま使えますが、ドライヤーやヘアアイロンなどの家電は変圧器が必要です。
事前に確認しておくことで、現地で「充電できない」「機器が壊れる」といったトラブルを防げます。
旅行中に地図検索や翻訳アプリを使うためには、安定した通信環境が欠かせません。
人数や利用シーンに応じて、eSIM・物理SIMカード・レンタルWi-Fiのいずれを選ぶか検討しておきましょう。
eSIMはスマホにインストールして使用できるSIMであり、物理SIMカードの抜き差しが不要で、オンライン完結で通信手段を確保できるのが魅力です。
物理SIMカードはすでに使用しているカードとの入れ替えが必要ですが、比較的安価に手に入れられるため、コスト面を重視したい方に向いています。
レンタルWi-Fiは、ルーターに接続することで、スマホやタブレットなど複数の端末で同時にインターネットを利用できます。複数人で回線をシェアできるので、グループや家族での韓国旅行に便利です。
空港で慌てて契約するよりも、事前に準備しておくとスムーズに利用できます。
韓国でのeSIMの使い方は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
韓国でのeSIMの使い方|設定の仕方やメリット・デメリットを解説
WOWPASSカードとは、交通系ICカードやプリペイドカードとして使えるカードです。各種決済だけではなく、両替にも利用できるため、韓国旅行でお金を使うシーンを快適にしてくれます。
WOWPASSカードは、空港や駅、ホテルなどに設置された機器やスマホアプリで発行できるため、本格的に観光をはじめる前に発行しておくのがおすすめです。
韓国にある無人のキオスクは利用手数料はかかりませんが、適用される為替レートを確認して利用しましょう。キャッシュレス決済が普及しているものの、使えない場所もあるため、韓国に着いてから早いタイミングで両替しておくと安心です。
韓国では、日本で一般的に使われる薬の一部が持ち込み禁止とされています。
コデイン配合薬や強力な睡眠薬は没収の対象となるため、注意が必要です。
また、肉類や乳製品などの食品も原則持ち込み不可で、検疫で没収されるリスクがあります。
出発前に大使館や厚労省の情報を確認しておくと安心です。
【持ち込みが禁止されている市販薬や食品の例】
項目 | 持ち物 |
医薬品 | コデイン配合咳止め、強力な睡眠薬 |
食品 | 肉類、ソーセージ、乳製品、生鮮食品 |
韓国旅行の準備については以下の記事でも紹介しているので、持ち物のチェックにぜひ活用してみてください。
韓国へのフライトは短時間ですが、手荷物の制限や液体物の持ち込みルールに注意しましょう。
また、LCCを利用する場合は、機内食や荷物の追加料金がかかるケースもあります。搭乗前にルールを把握しておくことで、空港で慌てることなく快適に移動できます。
韓国旅行の機内や空港内で気をつけることは、以下の4つです。
韓国へのフライトでは、国際線共通の持ち込み制限に加え、航空会社ごとに独自ルールが設定されている場合があります。
とくに液体類やバッテリーは検査で止められることが多く、事前の確認が重要です。免税店で購入した液体類も、未開封で専用袋に入っている必要があります。
液体以外にも持ち込み禁止・制限されやすいアイテムがあるので、以下を参考に持ち込みするアイテムの準備をしましょう。
韓国の入国審査では、旅行目的や滞在期間、宿泊先など基本的な質問をされることが一般的です。
英語や韓国語で質問される場合もあるため、事前に答えを用意しておくと安心です。
短期旅行であれば、観光目的であることや帰国便の予約を明確に伝えることがスムーズな通過につながります。
想定される質問例は以下の通りであるため、あらかじめ英語や韓国語で答えを準備したり、日本語で答えて翻訳アプリで伝えたりできる用意をしておきましょう。
仁川国際空港では、スマートパス(ICN SMART PASS)を利用することで、出国時の手続きや搭乗時の待ち時間を短縮できます。
スマートパスとは、事前にパスポートや顔、搭乗券などの情報を登録することで、ゲートでの手続きを顔認証だけで完了できるサービスです。
出国審査や搭乗ゲートでの手続きを簡略化できるため、スムーズに入国・出国できるようになります。
トランジットや短期旅行では、時間を有効活用するために事前登録しておくと便利です。
韓国行きのフライトは、とくに夏から秋にかけて台風や大雨で欠航・遅延が発生する可能性があります。
そのため、出発前に天候予報を確認し、万が一のために旅行保険へ加入しておくことが安心です。
また、欠航時には代替便や宿泊先の確保が必要になるため、柔軟に対応できるよう準備しておくことも大切です。
万が一の場合を想定し、備えておきたいポイントは以下の通りです。
韓国では、公共交通機関や飲食店でのマナーが重視されます。
地下鉄やバスでは、年配の方に席を譲る習慣があり、食事の際は年長者が箸をつけるまでまつのが一般的です。
日本との文化の違いを理解して行動することで、現地の人々と良好な関係を築けます。
韓国旅行で気をつけたいマナーは、以下の5つです。
韓国では、食事の場で年長者より先に手をつけることは無礼とされています。儒教文化に基づき年上を敬う習慣が根強く残っているためです。
たとえば、乾杯の際に自分のグラスの高さを少し下にずらす、先に年長者が箸を取るのを持つなどが一般的です。
旅行者としては、少し控えめな姿勢を意識するとスムーズに受け入れられます。配慮ができると、現地での食事の場もより楽しめるでしょう。
韓国の会計マナーでは、現金やカードを店員に手渡すことが基本です。机に置いたまま支払いをすると、ぞんざいな態度と見なされやすくなります。
とくに、飲食店や小規模商店では、直接の受け渡しが礼儀とされます。
会計をする際は、以下のポイントに気をつけてください。
些細な仕草ですが、印象を左右するため注意して行動するのが望ましいです。慣れない文化だからこそ、意識して実践すると相手への敬意が伝わります。
韓国では公共の場でのマナーとして、大声で話したり長時間の通話をしたりすることは控えるようにしましょう。
地下鉄やバスなどの公共交通機関では、静粛が重んじられる傾向が強いからです。
旅行者は目立ちやすいため、下記のような配慮が必要です。
日本でもマナーとして意識されていますが、韓国旅行でも意識することで、現地の人に不快感を与えずに観光を楽しむことができます。
韓国では、年長者への配慮が重視されているため、地下鉄・バスでの優先席に年長者以外が座ることはあまり好ましくありません。
たとえ空いていても座らないのが鉄則であるため、下記の考え方を意識しておきましょう。
無用なトラブルを避けるため、優先席は基本的に利用しない意識をもつことが大切です。日本よりも厳格に見られるため、とくに注意しましょう。
韓国では、場所によってトイレの使用ルールが異なるため、紙を流してよいかを確認することが必要です。古い建物では配管が弱く、紙を流すと詰まる可能性があります。
空港やホテルは流せることが多いですが、地方や小規模施設では注意が必要です。流してはいけない場所では、備え付けのゴミ箱があることが多いため、周囲を確認しましょう。
トラブル防止のため、利用前に周囲の掲示やスタッフへの確認を徹底しましょう。
韓国の交通は便利ですが、地下鉄やバスの乗り方には注意が必要です。運賃の精算方法や下車時のタッチ忘れに気をつけましょう。
韓国旅行で気をつけたい交通に関する注意点は、以下の4つです。
韓国のバスでは、飲食物の持ち込みは禁止されています。においやこぼれによる迷惑防止のためで、違反すると周囲から注意されることもあります。
観光客は目立ちやすいため、たとえば食べ歩きの流れでバスに飲食物を持ち込まないよう、注意が必要です。
公共マナーを守ることで、快適に移動できるだけでなく、現地の人々にも好印象を与えられます。旅行中はバスに飲食物を持ち込まないことを基本と意識すれば、トラブルを未然に防げます。
韓国のタクシーは日本と異なり、ドアの自動開閉機能がありません。そのため、乗降の際は自分でドアを開閉するのが基本です。はじめて利用する旅行者は戸惑いやすいため、事前に知っておくと安心です。
ちょっとした違いですが、日本の感覚で待ってしまうと気まずい場面になるため、覚えておくとスムーズです。開閉が必要なこととあわせて、乱暴な印象を与えないよう、大きな音を立てないように閉めるとよいでしょう。
現地では当たり前の動作なので、慣れてしまえば自然に対応できます。
夜間の移動では、流しのタクシーを避け、配車アプリを使うのが安全です。
韓国では「カカオT」という配車サービスが一般的で、料金やルートも事前に確認できるため安心して利用できます。
旅行者にとって夜間移動は不安になりがちですが、アプリを活用すればリスクを減らして快適に移動できるため、旅行前に準備しておきましょう。
韓国では横断歩道で歩行者が優先されないケースがあるため、車の動きに注意しながら渡る必要があります。
信号が青でも車が突っ込んでくることがあるので油断は禁物です。信号が青でも左右をしっかり確認し、車が完全に停止してから渡りましょう。
日本とは交通ルールの実態が異なるため、安全のために慎重な行動を心がけることが大切です。とくに観光地周辺は交通量が多いため、焦らず落ち着いて渡るようにしましょう。
韓国の食事は魅力的ですが、辛さや食材に注意が必要です。
キムチや唐辛子を多用した料理が多いため、辛いものが苦手な場合は事前に伝えるとよいでしょう。
また、アレルギーを持っている場合は、ハングルで書かれたアレルギーカードを用意すると安心です。
食事に関する以下の注意点に気をつけながら、食文化を尊重しつつ、自分に合った楽しみ方を心がけましょう。
韓国の焼肉や鍋料理は基本的にシェアして食べる文化があり、1人前からの注文に対応していないお店もあります。
とくに、サムギョプサルなどを食べられる焼肉店では、2人前からの注文が一般的なルールです。
屋台や食堂などでは個別に注文できたり、お店によっては1人前OKとしていたりする場合もあるため、あらかじめお店をチェックしておくとよいでしょう。
セットメニューやランチメニューは2人前に比べて食べやすい量になるため、現地の食文化を尊重しつつ、メニューを工夫して楽しむのがおすすめです。
韓国料理は辛いものが多いため、辛さが苦手な人は注文時に伝える必要があります。
下記のように伝えましょう。
観光客向けのお店では、「not spicy」で伝わる場合もあります。
一言添えるだけで食べやすい辛さで食事を楽しめるので、旅行前に簡単なフレーズを覚えておくと安心です。
韓国では日本ほどアレルギー表示が徹底されていないため、食物アレルギーがある場合は事前準備が必須です。
韓国語で、「○○アレルギーがあります」と書かれたカードを用意しておくと安心です。
紙やスマホにメッセージを準備しておくと安全です。
韓国の屋台や市場は安くて美味しいグルメが楽しめますが、衛生管理はお店によってばらつきがあります。
下記のようなポイントで清潔そうなお店を選ぶのが基本です。
楽しく安全に食事をするために、清潔第一でお店を見極めましょう。
韓国での買い物は旅行の醍醐味のひとつですが、値引き交渉やコピー商品の取り扱いに注意が必要です。
市場では多少の交渉が可能ですが、無理な値下げは避けるのがマナーです。また、コピー商品は法律的にリスクがあるため購入しないようにしましょう。
以下の注意点を含めて、観光客向けがとくに気をつけたいルールを守れば、安心してショッピングを楽しめます。
韓国の市場や露店では値引き交渉が可能ですが、常識を超えた無理な値下げ要求は失礼にあたります。
値段交渉をする際は、笑顔で気持ちよくやり取りするのがマナーです。まとめ買いをすると値引きしてもらいやすく、交渉は2〜3割引程度が目安となります。
無理をせず、雰囲気を楽しみながら交渉することが、トラブルを避けるコツです。適度なラインで切り上げる姿勢を持って、常識の範囲内でコミュニケーションをとりましょう。
ブランド品のコピー商品は韓国の市場や一部店舗で見かけますが、購入は違法行為にあたり、税関で見つかれば没収されます。
偽物は品質が低くトラブルの原因になることもあり、旅行者が摘発される場合もあります。
観光を安全に楽しむためにも、コピー品は避け、正規品や現地ブランドの商品を選ぶのが賢明です。
韓国のスーパーでは、日本のようにレジスタッフがかごから商品を取り出してくれない場合があります。利用者自身が商品を台に出して会計をお願いするのが一般的です。
また、袋は有料の場合が多いため、エコバッグを持参すると便利です。エコバッグは買い物以外にも袋としてさまざまな場面で利用できるため、常に持ち歩いておくとよいでしょう。
韓国で購入した肉製品(ハム・ソーセージ・ビーフジャーキーなど)や生鮮食品は、日本への持ち込みが禁止されています。餃子や肉まんなどの肉類を含む加工食品も禁止です。
違反すると没収や罰則の対象になるので注意が必要です。加熱済みや真空パックでも基本的にNGで、空港では申告が必要となります。
日本に持ち帰れるのは、お菓子やお茶、インスタント食品などが中心です。事前に確認しておくことで、安心してお土産選びができます。
韓国のホテル利用では、チェックイン時にデポジット(保証金)が必要な場合があります。
さらに、歯ブラシやカミソリといったアメニティが有料のホテルもあるため、事前に確認しておくと安心です。
以下の注意点に気をつけながら、清潔さや安全面にも気を配り、快適に滞在できる宿泊先を選びましょう。
韓国のホテルでは、チェックイン時にデポジット(保証金)を請求される場合があります。
クレジットカードの仮押さえや現金での一時預かりが一般的で、金額は宿泊料金の数千円〜数万円程度とホテルによって異なります。
現金払いを指定される場合もあるため、少額の予備現金を持っておくと安心です。ホテル予約サイトや公式ページで条件を確認しておきましょう。
韓国をはじめとした海外のホテルではトコジラミ(ベッドバグ)の被害を受けるケースがあります。
チェックイン時には、ベッドシーツやマットレスの縫い目、枕元、カーテン周りを簡単に確認しておくと安心です。
刺されると赤い斑点ができ、かゆみが続くため、旅行の快適さを大きく損ないます。
被害を防ぐためには、スーツケースをベッドに直接置かず、ラックやテーブルに置くのが効果的です。
韓国では法律により、2024年から一定規模以上のホテルでの無料アメニティ提供が禁止されました。そのため、歯ブラシやカミソリは持参するか、ホテルで有料購入する必要があります。
旅行前に携帯用の歯ブラシセットやカミソリを準備しておくと安心です。現地で慌てて買う手間を省けるだけでなく、衛生面でも安心して使えます。
韓国は比較的安全な国ですが、観光地や市場ではスリ被害に注意が必要です。旅行者が狙われるケースがあるため、防犯意識をもち、安全に旅行を楽しむ準備をしましょう。
韓国旅行で治安について注意しておきたいこととして、3つの気をつけることを解説します。
明洞や南大門市場、東大門といった観光地や市場では、人混みの中でスリが発生することがあります。
財布やスマホをズボンやバッグの外ポケットに入れておくと狙われやすいため、ファスナー付きのバッグを前に抱えるなど、常に貴重品から目を離さない工夫をしましょう。
日本語で「いくら持っている」「高い・安い」などお金に関する会話を大声ですると、観光客とすぐにわかり、スリに狙われる可能性があります。
飲食店やタクシーの中などは周囲に聞かれやすいため注意が必要です。金銭の話はなるべく小声で、できればホテルなど安全な場所で行うようにしましょう。
スマートフォンの盗難や紛失に備え、大使館、警察、カード会社などの緊急連絡先は紙に控えておくことをおすすめします。
紙をなくしてしまうことも考えられるため、手帳に書き込んだり、別の端末で見られるようにクラウド上にメモを残したりすると安心です。
複数の手段で連絡先を管理しておくことで、トラブル発生時にすぐ行動できます。
韓国旅行中はインターネット環境が欠かせません。市場や地方都市に行く場合は、安定した通信手段を確保しておくことが重要です。
世界中で利用できるeSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、韓国旅行にもおすすめです。アプリから簡単にeSIMプランを購入でき、日本から出発前に設定しておけば現地に着いてすぐに使えます。
韓国でのeSIMプランは、以下の通りです。
プラン期間 | データ容量 | 料金 |
3日間 | 1GB | ¥790 |
3GB | ¥2,200 → ¥1,760 | |
無制限 | ¥2,970 | |
7日間 | 3GB | ¥1,960 |
10GB | ¥5,470 → ¥4,100 | |
無制限 | ¥5,990 | |
15日間 | 3GB | ¥2,360 |
10GB | ¥6,000 → ¥4,500 | |
無制限 | ¥11,990 |
トリファ(trifa)は、韓国旅行を快適に過ごすための強い味方になるでしょう。どのようなサービスか気になる方は、まず無料ダウンロードをしてみて、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
ライター
トリファ編集部
海外旅行の際に知っておくと良い情報や、通信に関する疑問点を解消できる情報を提供させていただきます。皆様の海外渡航がより良いものになるための手助けとなれればと思います。