
台湾は日本人旅行者に人気の渡航先ですが、「治安は本当に大丈夫なのか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、台湾は世界的に見ても治安が良い国のひとつです。 外務省の海外安全ホームページでは台湾の危険レベルは「0」に分類されており、特別な警戒が必要な地域は指定されていません。しかし、観光地でのスリや交通事故など、旅行者が巻き込まれやすいトラブルは確実に存在します。 この記事では、台湾の治安状況をデータに基づいて解説し、エリア別の安全度、注意すべき犯罪の傾向、夜市や繁華街での具体的な防犯対策までまとめています。安心して台湾旅行を楽しむために、ぜひ出発前にチェックしてください。
目次

台湾の治安を客観的に把握するために、まずは公的機関のデータや国際的な指標を確認しておきましょう。数字で見ると、台湾が比較的安全な渡航先であることがわかります。
日本の外務省が発表する海外安全情報では、台湾の危険レベルは「レベル0」に分類されています。これは「特に注意が必要な地域はない」という最も安全な評価です。
レベル1(十分注意してください)にすら指定されていないため、渡航に際して特別な制限や警告はありません。アジアの主要な観光地のなかでも、台湾は最も安心して訪れられる国のひとつと言えるでしょう。
ただし、危険レベル0は「犯罪がゼロ」という意味ではありません。日本国内でも犯罪は起きるように、台湾でも観光客を狙ったトラブルは報告されています。油断せず基本的な防犯意識を持つことが大切です。
国際的な安全度の指標である世界平和度指数(Global Peace Index)では、台湾は163か国中40位前後にランクインしています。アジア地域では日本やシンガポールに次ぐ水準で、韓国やタイよりも上位に位置しています。
犯罪発生率で見ると、台湾の人口10万人あたりの犯罪件数は日本の約2倍とされています。しかし、凶悪犯罪の発生率は低く、旅行者が巻き込まれるのはスリや置き引きといった軽犯罪がほとんどです。
台湾の警察は24時間体制で勤務しており、観光地や繁華街にはパトロールの姿が見られます。困ったときに助けを求めやすい環境が整っているのも、台湾の安心材料のひとつです。
台湾は親日的な国として知られており、日本人旅行者に対してフレンドリーに接してくれる方が多いのが特徴です。道に迷ったときやお店で困ったときに、積極的に助けてくれる台湾人は少なくありません。
日本語を話せる台湾人も一定数おり、特に年配の方や日本文化に関心のある若い世代は、日本語でコミュニケーションが取れることがあります。観光地のレストランやホテルでは日本語メニューが用意されていることも多いです。
こうした友好的な国民性は旅行者にとって心強いですが、それでも見知らぬ人からの過剰な親切には注意が必要です。特に観光地で「案内してあげる」と近づいてくる人物には、詐欺やぼったくりの可能性を疑いましょう。

台湾全体の治安は良好ですが、地域やエリアによって安全度に差があります。特に観光客が集まる台北市内のいくつかのエリアでは、注意が必要なポイントがあります。
台北駅は台湾最大のターミナル駅で、常に多くの人が行き交います。人混みに紛れてスリや置き引きが発生しやすいため、荷物の管理には十分注意が必要です。
西門町は若者に人気のショッピングエリアで、特に週末や祝日は歩くのが困難なほど混雑します。バッグは体の前に抱え、スマートフォンをポケットに入れたまま歩かないようにしましょう。
両エリアとも日中は警察の巡回が多く、基本的には安全に観光できます。ただし夜遅い時間帯は人通りが減るため、メイン通りから離れた裏路地には入らないのが無難です。
万華(ワンファ)地区は台北で最も歴史のある地域のひとつで、龍山寺などの観光スポットがあります。日中の観光には問題ありませんが、夜間は雰囲気が変わるエリアもあるため注意が必要です。
万華地区の一部は台湾最古の歓楽街として知られ、夜になると客引きや酔客が増える場所があります。特に女性の一人歩きは避けたほうがよいでしょう。
龍山寺の参拝は日中に済ませ、夜は別のエリアで過ごすのがおすすめです。近くの華西街夜市は観光客にも人気がありますが、周辺の路地に入り込まないよう気をつけてください。
台湾旅行の醍醐味である夜市は、混雑するぶんスリや置き引きのリスクが高まります。特に士林夜市は台北最大の夜市で、ピーク時は身動きが取れないほどの人出になります。
夜市で気をつけたいのは、食事の際にバッグを椅子の背にかけたり、テーブルの上にスマートフォンを置いたりする行為です。一瞬の隙に盗まれるケースが報告されています。
財布は内ポケットやファスナー付きのバッグに入れ、必要以上の現金は持ち歩かないようにしましょう。夜市ではクレジットカードが使えない屋台も多いため、少額の現金を分散して持つのがおすすめです。
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九份は山間部にある人気観光地で、アクセスにはバスやタクシーを利用します。ピークシーズンはバスが満員で乗れないことがあり、帰りの足を確保するのに苦労するケースがあります。
九份ではUberが利用できないため、帰りのタクシーは正規の乗り場から乗車しましょう。声をかけてくる白タクは料金を高く請求されることがあるため、避けるのが賢明です。
台中の高美湿地や阿里山など、郊外の観光地でも同様の交通トラブルが起きやすいです。ツアーを利用するか、事前にタクシーの帰りの手配をしておくと安心です。

台湾で旅行者が遭遇しやすいトラブルは、凶悪犯罪よりも日常的な軽犯罪や事故が中心です。傾向を知っておくだけで、被害を未然に防ぎやすくなります。
台湾で旅行者が最も被害に遭いやすいのがスリと置き引きです。特に夜市、MRT車内、観光地の入場待ちの列など、人が密集する場所で多発しています。
スリの手口は巧妙で、グループで旅行者を取り囲み、一人が注意を引いている間に別の人物が貴重品を抜き取るパターンが報告されています。バッグのファスナーを開けられていることに気づかないケースも少なくありません。
対策としては、貴重品はセキュリティポーチや体に密着するバッグに入れ、バッグは常に体の前に抱えるようにしましょう。パスポートはホテルのセーフティボックスに預け、コピーを持ち歩くのが安全です。
台湾で旅行者が遭遇するトラブルとして、実は最も深刻なのが交通事故です。台湾では1日あたり約8件の交通死亡事故が発生しているとされ、歩行者優先の意識が日本ほど浸透していません。
バイクの交通量が非常に多く、歩道にバイクが乗り上げてくることも珍しくありません。横断歩道を渡る際も、信号が青であっても左右をしっかり確認してから渡りましょう。
台湾は右側通行のため、日本とは車の来る方向が逆になります。道路を横断するときは「左を見てから右を見る」という順番を意識してください。特に旅行初日は感覚が掴みにくいので、現地の人の動きに合わせて行動すると安全です。
台湾のタクシーは基本的にメーター制ですが、観光地ではメーターを使わず高額な料金を請求するドライバーもいます。特に九份や観光地周辺で声をかけてくるタクシーには注意が必要です。
正規のタクシーは黄色い車体が目印で、車内にはドライバーの身分証が掲示されています。乗車したらメーターが作動しているか確認し、不審な場合はすぐに降車しましょう。
配車アプリ「台湾大車隊(55688)」やUber(台北市内で利用可)を使えば、料金が事前に表示されるためぼったくりの心配がありません。スマホの通信環境を整えておくと、いざというとき安心です。
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台湾は女性の一人旅にも比較的安全な国です。ただし、日本と同じ感覚で行動すると思わぬリスクに遭うこともあるため、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
台北の信義区やMRT沿線の繁華街は、夜遅くまで人通りが多く女性一人でも比較的安全に過ごせます。コンビニエンスストアが多く、24時間営業の店舗が並ぶエリアを選んで歩くと安心です。
一方で、路地裏や住宅街は夜になると人通りが少なくなります。特に万華地区や一部の工業地域は、女性の夜間の一人歩きを避けたほうがよいエリアです。
ホテルへの帰り道は大通りを使い、暗い路地はショートカットに使わないようにしましょう。不安を感じたときは、最寄りのコンビニや警察署に駆け込むことができます。
台湾の繁華街や夜市では、日本人女性に声をかけてくる現地の男性がいることがあります。多くの場合は親しみを込めた声かけですが、なかにはしつこく付きまとうケースもあります。
興味がない場合は笑顔で「不用了、謝謝(ブーヨンラ、シェシェ)」(結構です、ありがとう)と断りましょう。曖昧な態度は好意と受け取られることがあるため、はっきり断ることが大切です。
バーやクラブなど夜のお店では、飲み物から目を離さないようにしましょう。見知らぬ人から勧められたドリンクは受け取らないのが基本です。
女性の一人旅では、宿泊先のロケーションが安全性を大きく左右します。MRTの駅から徒歩圏内で、周囲にコンビニや飲食店が多いエリアを選ぶと、夜間の移動も安心です。
台北であれば中山区・大安区・信義区は治安が良好で、日本人旅行者にも人気のホテルが集まっています。予約サイトの口コミで「女性一人でも安心」といったレビューを確認するのもおすすめです。
ホテルに戻ったら部屋の鍵を必ず施錠し、ドアチェーンもかけるようにしましょう。貴重品はセーフティボックスに預け、パスポートのコピーをスマートフォンに保存しておくと万が一の際に役立ちます。
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台湾旅行を安全に楽しむためには、出発前の準備が重要です。いくつかの対策を講じておくだけで、トラブルに遭うリスクを大幅に減らせます。
台湾で病気やケガをした場合、医療費は全額自己負担になります。台湾の医療水準は高いですが、入院や手術が必要になると数十万円の費用がかかることもあるため、海外旅行保険への加入は必須です。
クレジットカード付帯の保険でカバーできる場合もありますが、補償額や条件を事前に確認しておきましょう。特に携行品損害の補償は、スリや置き引きの被害に遭った際に役立ちます。
保険証書や緊急連絡先はスマートフォンに保存しておくと、いざというとき素早く対応できます。紙のコピーもバッグに入れておくと、スマートフォンが使えない状況でも安心です。
台湾で緊急事態が発生した際の主要な連絡先を事前にメモしておきましょう。
連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
警察 | 110 |
救急・消防 | 119 |
観光客向けホットライン | 0800-011-765 |
日本台湾交流協会(在台日本大使館相当) | 02-2713-8000 |
詐欺通報 | 165 |
観光客向けホットライン(0800-011-765)は24時間対応で、日本語での相談が可能です。道に迷ったときやトラブルに巻き込まれたときに心強い存在です。
交流協会は日本の大使館に相当する機関で、パスポートの紛失や重大なトラブルの際に相談できます。営業時間外は緊急連絡用の電話番号が案内されます。
台湾旅行中にトラブルが起きた際、スマートフォンがインターネットにつながっていれば、地図で安全なルートを確認したり、配車アプリでタクシーを呼んだり、緊急連絡先に電話したりと、あらゆる場面で役立ちます。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、出発前にアプリで設定を済ませるだけで、台湾到着後すぐにインターネットが使えます。物理SIMカードの差し替えが不要なため、空港で並ぶ手間もかかりません。
フリーWi-Fiはセキュリティ面のリスクがあるため、個人情報の入力や決済には使わないほうが安全です。eSIMやポケットWi-Fiなど、自分専用の通信環境を確保しておきましょう。
関連記事: 台湾旅行のワイファイ完全ガイド|eSIM・SIM・Wi-Fi比較

台湾は外務省の危険レベル0に分類される安全な国ですが、スリや交通事故など旅行者が注意すべきトラブルは存在します。エリアごとの特徴を理解し、基本的な防犯対策を講じることで、安心して旅行を楽しめます。
夜市では貴重品の管理を徹底し、夜間は人通りの多いエリアを選んで行動しましょう。万が一のトラブルに備えて、海外旅行保険への加入と緊急連絡先のメモも欠かせません。
台湾旅行を安全かつ快適に過ごすうえで、スマートフォンの通信環境は重要なライフラインです。eSIMを事前に設定しておけば、到着直後から地図や配車アプリ、翻訳アプリがすぐに使えます。1GBから無制限まで手頃な価格帯でプランを選べるほか、24時間対応の日本語チャットサポートにも対応しています。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。