タンザニアはキリマンジャロやセレンゲティ、ザンジバル島など世界的に有名な観光資源を持つ東アフリカの国です。サファリツアーやビーチリゾートを目当てに、日本人旅行者も多く訪れています。 一方で、外務省は地域ごとに危険レベルを発出しており、最大都市ダルエスサラームを含む全土で軽犯罪から強盗まで一定のリスクが報告されています。2025年10月の大統領選挙後には抗議活動の影響で危険情報が更新されました。 この記事では、タンザニアの治安について地域別の危険度、観光客が巻き込まれやすい犯罪の手口、渡航前にしておくべき準備、緊急時の連絡先までをわかりやすく整理しました。出発前に押さえておきたいポイントを確認していきましょう。
目次

タンザニアの治安はサファリやリゾートを楽しむ観光地として一定の安定感がある一方、地域ごとに状況は大きく異なります。まずは外務省が発出している危険レベルと、近年の治安動向から確認しましょう。
2026年5月時点で、外務省はタンザニアに対して地域ごとに危険レベルを発出しています。最も高いのはキゴマ州西部などブルンジとの国境付近に発出されている「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」です。武装強盗の発生が確認されており、観光目的の渡航は避ける必要があります。
次に高いのが、モザンビークと国境を接するムトワラ州の「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」です。隣国モザンビーク北部のカーボデルガード州から越境してくる武装勢力による襲撃のリスクがあるため、業務目的でも慎重な判断が求められます。
それ以外の全土には「レベル1:十分注意してください」が発出されています。インド洋沿岸部(ザンジバル諸島を含む)やアルーシャ州、ダルエスサラームを含む地域が対象で、サファリ拠点やビーチリゾートの多くがこの範囲に含まれます。
2025年10月29日に行われた大統領選挙の前後から、ダルエスサラームを中心とした主要都市で抗議活動が発生しました。これを受けて、それまで危険情報が発出されていなかった地域に対して新たにレベル1が発出され、その後も注意喚起が継続されています。
抗議活動そのものは沈静化に向かっているとされていますが、政治イベントに合わせて再燃する可能性は残ります。デモが行われている場所には絶対に近づかず、ホテルでテレビやニュースサイトの最新情報を確認するようにしましょう。
外務省は渡航前に「たびレジ」への登録を推奨しています。登録すると現地の安全情報がメールで届くほか、緊急時に大使館からの支援を受けやすくなります。
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タンザニアではここ数年、経済情勢の悪化を背景に強盗事件の発生件数が増加傾向にあると指摘されています。特に外国人観光客を狙った犯行が、ダルエスサラームやザンジバルといった人気観光地で繰り返し報告されています。
リスクの種類としては、銃器を用いた路上強盗・車両強盗(カージャック)・バイクに乗った犯人によるひったくり・置き引き・偽警官を装った金品要求などが挙げられます。日中の繁華街でも油断はできず、夜間の単独行動はさらにリスクが高くなります。
テロのリスクは欧州各国に比べれば限定的ですが、過去にはタンガニーカ湖周辺やインド洋沿岸部でテロ関連事案が報告されています。海岸線沿いには国際テロ組織関係者が潜伏している可能性があるとされており、人混みや観光名所では周囲への注意を怠らないようにしましょう。
タンザニアの治安は同じ国内でも都市や観光地ごとに大きく異なります。サファリの拠点となる街、ビーチリゾート、首都圏など、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
タンザニア最大の都市ダルエスサラームは、商業と人口が集中する分、犯罪発生件数も多い都市です。日中であっても、混雑する市場や公共バスターミナルではスリやひったくりが発生しています。
特に注意したいのが夜間の治安悪化です。21時以降の単独外出は非常に危険とされており、徒歩での移動は避けるべきです。レストランやバーから宿泊先に戻る際は、ホテル手配の車両や信頼できる配車アプリを利用しましょう。
滞在エリアとしては、各国大使館や高級ホテルが集まるマサキ地区やオイスターベイ地区が比較的安全とされています。一方、カリアコー市場周辺やテメケ地区などローカル色の強いエリアは、夜間に近づかないほうが無難です。
ザンジバル島は美しいビーチが広がるリゾート地で、ヌングイやパジェなどの観光エリアは警備員や監視カメラが整備されており、比較的安全に過ごせます。日中はローカルマーケットや海沿いの散策も問題なく楽しめるでしょう。
ただし、世界遺産ストーンタウンの裏通りや夜間のビーチでは、ひったくりや薬物がらみのトラブルが発生しています。狭い路地でスマートフォンを手に持ったまま地図を確認する行為は、犯人に「観光客」と認識されやすいので避けましょう。
また、ザンジバルはイスラム文化圏のため、ビーチ以外のエリアでは肌の露出を控えた服装が無難です。文化的な配慮は、結果的に犯罪者に狙われにくくする効果もあります。
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アルーシャはセレンゲティ国立公園やンゴロンゴロ保全地域へのサファリツアーの出発地として、多くの旅行者が滞在する街です。ツアー会社や観光客向けレストランが集まる中心部は、日中はにぎわいがあり活気のある雰囲気です。
しかし夕方以降は治安が一気に悪化し、セントラルマーケット周辺などではスリや路上強盗のリスクが高まります。サファリ前後でアルーシャに泊まる場合は、明るいうちに移動を済ませ、夜間は宿泊施設の敷地内で過ごすのが安全です。
サファリ自体は信頼できるツアー会社を選べば、ガイドとドライバーが同行するため大きなリスクは少なくなります。口コミや評価の高いツアー会社を事前に予約し、空港送迎込みのプランを選ぶと安心です。
ブルンジと国境を接するキゴマ州西部や、モザンビークと接するムトワラ州は前述のとおり危険レベルが発出されており、観光目的での渡航は推奨されません。これらの地域へ向かうツアーは販売されないのが一般的ですが、独自ルートで訪れることは避けてください。
タンガニーカ湖岸付近やルワンダとの国境付近もレベル1の対象に含まれており、地方への陸路移動には注意が必要です。長距離バスでは強盗事件が報告されているケースもあるため、移動は国内線フライトを優先しましょう。
地方部の医療インフラは限定的なため、体調を崩した場合のリスクも都市部より高まります。ツアー以外の単独行動で奥地へ向かうのは控え、ガイドや現地ツアーオペレーターを介した移動を基本にしましょう。
日本人旅行者がタンザニアで被害に遭いやすい犯罪には、いくつか典型的なパターンがあります。手口を知っておくことで、被害を未然に防ぐ確率を高められます。
ダルエスサラームやアルーシャでは、バイクに乗った2人組による路上強盗が報告されています。歩道を歩く観光客に近づき、バッグやスマートフォンを奪って走り去る手口で、けがを伴うこともあります。在タンザニア日本国大使館も注意喚起を出しているリスクの高い犯罪です。
車両強盗(カージャック)は、信号待ち中の車両を狙うケースが代表的です。窓を割って車内のバッグを奪うパターンと、運転席のドアを開けて運転手ごと脅すパターンがあります。レンタカーで自走する場合は、車内の見える位置に荷物を置かないようにしましょう。
夜間の路上強盗は銃器を伴うことがあり、抵抗すると重傷につながる可能性があります。万が一遭遇してしまったら、抵抗せずに金品を渡し、その後に必ず警察と大使館へ届け出ることが大切です。
スリや置き引きは、市場・バスターミナル・観光地など人混みのある場所で頻発します。レストランやカフェのテーブルに置いたスマートフォンや、椅子の背にかけたバッグが数秒で持ち去られるケースが報告されています。
リュックの外ポケットや後ろポケットに財布やパスポートを入れるのも危険です。貴重品はファスナー付きの内ポケットに分散して持ち、首から下げるパスポートケースを併用すると安心です。
さらに、警察を装って身分証提示や所持品検査を求め、金品を奪う「偽警官詐欺」も発生しています。怪しいと感じたら、その場での提示には応じず、最寄りの警察署や宿泊先のフロントへ同行を求めるのが基本対応です。
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犯罪以外でも、サファリやビーチでの自然環境リスクは無視できません。サファリ中はガイドの指示に従い、車から無断で降りないことが大原則です。ライオンやゾウなどの大型動物に襲われる事故が、ガイドの注意を聞かなかった旅行者の間で報告されています。
マラリアは年間を通じて感染リスクがあるため、長袖・長ズボンの着用と虫よけ剤(DEET含有)の使用、就寝時の蚊帳の活用が推奨されます。出発前に旅行外来でマラリア予防薬の処方を受けるかどうか医師に相談しましょう。
ビーチでも、人の少ない場所での貴重品放置は避けてください。泳いでいる間に荷物が盗まれるケースもあるため、リゾート敷地内のセーフティーボックスを活用し、最低限の現金と日焼け止めだけを持ってビーチへ向かうのが理想です。

安全な旅のためには、出発前の準備と現地での行動の両輪が大切です。タンザニアならではのチェックポイントを整理しておきましょう。
タンザニアへ入国する日本人観光客はビザ(査証)の取得が必須です。事前にオンラインで申請するeVisaのほか、空港や主要国境ではアライバルビザの取得も可能です。一般的な観光ビザは滞在90日まで有効で、パスポートの残存有効期間は入国時に6ヶ月以上必要です。
黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)は、日本など黄熱リスクのない国から直接入国する場合は2023年以降不要となりました。ただし、ケニアなど黄熱リスクのある国を経由してタンザニアへ入る場合は提示を求められるため、ルートに応じて証明書を準備してください。
推奨される予防接種は、A型肝炎・B型肝炎・腸チフス・破傷風・狂犬病などです。サファリで動物との接触機会がある旅行では、狂犬病ワクチンの追加接種も検討しましょう。出発の1〜2ヶ月前には、トラベルクリニックで相談しておくのが理想です。
タンザニアでの服装は、肌の露出を抑えた控えめなスタイルが基本です。特にザンジバルなどイスラム文化圏では、ノースリーブやショートパンツを避けたほうがトラブルを招きにくくなります。サファリでは、土ぼこりが目立ちにくいベージュやカーキ系の長袖・長ズボンが定番です。
持ち物としては、財布を2つに分けるのがおすすめです。当日使う少額の現金とクレジットカード1枚を「使う用」にし、残りはホテルのセーフティーボックスに保管しましょう。スマートフォンの予備バッテリーや、地図アプリをオフラインでも使える設定も役立ちます。
現金は米ドルが広く流通していますが、2021年以降の発行年で破れのない紙幣が好まれます。ATMでの現地通貨(タンザニアシリング)引き出しは、ホテルや銀行の中に設置された機種を選ぶと安全です。
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市内の移動には、Boltなどの配車アプリやホテル手配の車両を利用するのが基本です。流しのタクシーや乗合バス(ダラダラ)は、料金トラブルや車内でのスリのリスクが高いため、観光客には推奨されません。
宿泊先は、警備員が24時間常駐するホテルや、敷地が塀で囲まれたロッジを選ぶと安心です。エアビーアンドビーなどの個人宅滞在も選択肢にはなりますが、エリアの治安や鍵の管理を必ず確認してください。
夜間は、暗くなる前に宿泊先に戻ることを基本ルールにしましょう。どうしても夜間外出が必要な場合は、複数人で行動し、ホテル手配の往復車両を利用するなどしてリスクを最小化します。
事前にどれだけ対策をしても、トラブルがゼロになるわけではありません。万が一に備えて、緊急連絡先や通信・医療面の備えを整えておきましょう。
タンザニアの緊急通報番号は、警察が「112」、消防が「114」、救急が「115」です。ただし通信事業者や地域によってはつながらないことがあり、公的な救急車サービスも十分に整っていません。外務省はダルエスサラームのAga Khan HospitalやIST Clinicなど民間病院の救急直通番号を案内しているため、滞在先近くの病院と海外旅行保険の緊急連絡先を渡航前に控えておきましょう。日本語通訳は基本的に期待できないので、現在地と症状・被害内容を簡潔な英語で伝えられるようメモしておくと安心です。
在タンザニア日本国大使館はダルエスサラームに設置されており、代表電話は+255-22-211-5827/5829です。執務時間外の緊急連絡も可能で、パスポートの盗難・紛失、重大な事件・事故に巻き込まれた際はここへ連絡しましょう。
警察への被害届(ポリスレポート)は、海外旅行保険を請求する際にも必要です。被害に遭ったら必ず最寄りの警察署で発行してもらい、コピーを大使館へも共有しておくと、その後の対応がスムーズになります。
タンザニアの公的医療水準は限定的で、地方や国立公園周辺では本格的な治療が受けられない場合もあります。重症の場合はナイロビ(ケニア)やヨーロッパへの医療搬送が必要になることもあるため、海外旅行保険には必ず加入しましょう。
保険を選ぶ際は、治療費の上限金額だけでなく「キャッシュレス治療」と「医療搬送費用」の補償範囲も確認してください。クレジットカード付帯の保険は、補償額や補償期間が限られている場合があるので、不足分を別契約で補うのが安全です。
マラリアや胃腸炎は旅行者が罹患しやすい病気の代表です。発熱・下痢・倦怠感などの症状が出たら、自己判断せず早めに現地のクリニックを受診し、医師の指示に従いましょう。
海外旅行中のトラブル対応では、安定した通信環境が安全度を大きく左右します。緊急通報や大使館への連絡、配車アプリの呼び出し、地図アプリでの現在地確認など、スマートフォンが使える状態であることが防犯対策そのものになります。
空港やホテルの公衆Wi-Fiは便利ですが、暗号化されていないネットワークではクレジットカード情報やパスワードの盗み見リスクがあります。観光地や交通機関のフリーWi-Fiは閲覧専用にとどめ、決済や個人情報のやり取りは避けるのが鉄則です。
そこで活用したいのが、出発前に契約できる海外eSIMです。アプリダウンロード数No.1(2025年4月〜2026年3月、AppTweak調べ、iOS/Android合算)の海外eSIMアプリ「トリファ」なら、アプリのダウンロードとプラン購入だけで200以上の国・地域でデータ通信が利用でき、タンザニア到着直後から自分専用の通信回線を使えます。SIMカードの差し替えやレンタル機器の受け取りが不要なので、空港から市内への移動中でも配車アプリや地図がすぐに使えます。

タンザニアは魅力的な観光資源が豊富な一方、地域によって治安状況が大きく異なる国です。外務省の最新の危険情報を確認しつつ、夜間外出を避ける、信頼できる移動手段を使う、貴重品を分散管理するといった基本を守れば、リスクを大きく減らせます。
どれだけ準備をしても、現地で予期せぬトラブルに巻き込まれることはあります。そのときに頼りになるのが、いつでもつながるスマートフォンの通信環境です。緊急通報、大使館への連絡、家族との安否共有、地図アプリ、配車アプリの利用まで、安全と安心を支えるインフラとなります。
トリファは国内eSIMアプリのダウンロード数No.1で、App Storeでの評価も4.6と高評価を獲得しています。日本語アプリで完結するため、英語が苦手な方でも出発前にプランを購入し、到着後すぐに通信を開始できます。料金は手頃な水準で利用でき、サファリやリゾートの感動を逃さずシェアできる環境が整います。
出発前の準備として、トリファのタンザニアeSIMプランページもあわせて確認しておくとスムーズです。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。
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