古代文明の遺産が残るエジプトは、ピラミッドや大エジプト博物館をはじめ見どころが豊富な旅行先です。一方で「旅行費用はいくらかかるの?」と予算面が気になる方も多いのではないでしょうか。 エジプトは物価が日本より安く、現地の食事や交通費は驚くほどリーズナブルです。ただし航空券や観光スポットの入場料は決して安くないため、事前の予算計画が欠かせません。 この記事では、2026年最新の情報をもとにエジプト旅行にかかる費用を項目別に解説します。日数別の予算シミュレーションから節約のコツまで紹介するので、旅行計画の参考にしてみてください。
目次

エジプト旅行の総額は、旅行日数や時期によって大きく変わります。ここでは4泊6日と6泊8日の2パターンで、1人あたりの予算目安を紹介します。
4泊6日はカイロとギザを中心に観光するスタンダードなプランです。乗り継ぎ便を利用し、スタンダードクラスのホテルに宿泊する想定で試算しています。
費目 | 閑散期(6〜9月) | 繁忙期(12〜2月) |
|---|---|---|
航空券(往復) | 約14万円 | 約22万円 |
ホテル(4泊) | 約4万円 | 約5万円 |
食費 | 約1.2万円 | 約1.2万円 |
交通費 | 約0.5万円 | 約0.5万円 |
観光・入場料 | 約1.5万円 | 約1.5万円 |
ビザ | 約4,000円 | 約4,000円 |
海外旅行保険 | 約3,000円 | 約3,000円 |
通信費 | 約2,000円 | 約2,000円 |
お土産 | 約5,000円 | 約5,000円 |
合計 | 約22万円 | 約31万円 |
閑散期であれば約22万円から、繁忙期でも約31万円が目安です。航空券の価格差が最も大きいため、時期選びが総額に直結します。
6泊8日ならカイロに加えてルクソールやアスワンまで足を延ばせます。国内線の移動費が加わるため、4泊6日より5〜8万円ほど上乗せになります。
費目 | 閑散期(6〜9月) | 繁忙期(12〜2月) |
|---|---|---|
航空券(往復) | 約15万円 | 約24万円 |
国内線(カイロ〜ルクソール) | 約2万円 | 約2.5万円 |
ホテル(6泊) | 約5万円 | 約6.5万円 |
食費 | 約1.8万円 | 約1.8万円 |
交通費 | 約0.8万円 | 約0.8万円 |
観光・入場料 | 約2.5万円 | 約2.5万円 |
ビザ | 約4,000円 | 約4,000円 |
海外旅行保険 | 約4,000円 | 約4,000円 |
通信費 | 約2,500円 | 約2,500円 |
お土産 | 約5,000円 | 約5,000円 |
合計 | 約28万円 | 約39万円 |
6泊8日の場合は閑散期で約28万円、繁忙期で約39万円が目安です。ルクソールやアスワンはカイロより宿泊費が安い傾向にあるため、日数が増えても1泊あたりのコストは抑えやすくなります。

エジプト旅行で発生する主な費用を、航空券・宿泊費・食費・交通費・観光費・その他の6項目に分けて詳しく見ていきましょう。費目ごとの相場を把握しておくと、自分の旅行スタイルに合わせた予算が立てやすくなります。
日本からカイロへはエジプト航空が成田発の直行便を週2便(金・日)運航しており、フライト時間は約14時間です。直行便の往復航空券は17〜30万円ほどが相場になります。
カタール航空やエミレーツ航空などの乗り継ぎ便を利用すれば、14〜22万円程度に抑えられます。乗り継ぎ時間を含めた所要時間は18〜22時間ほどです。
航空券は時期による価格差が大きく、1〜2月や10〜11月が比較的安い傾向にあります。反対にゴールデンウィークや年末年始は高騰するため、早めの予約がおすすめです。
エジプトのホテルは日本と比べてかなりリーズナブルです。カイロ中心部の場合、1泊1室(2名利用)あたりの相場は次のとおりです。
ランク | 1泊の目安(1室2名) |
|---|---|
エコノミー(1〜2つ星) | 5,000〜10,000円 |
スタンダード(3〜4つ星) | 10,000〜30,000円 |
高級ホテル(5つ星) | 20,000〜100,000円 |
ルクソールやアスワンはカイロより安く、スタンダードクラスで8,000〜15,000円程度です。ナイル川沿いのリゾートホテルでも2万円前後から泊まれます。
5つ星ホテルが1万円台から見つかるのはエジプトならではの魅力です。予約サイトで早割やセールを活用すると、さらにお得に宿泊できます。
エジプトの食費は物価の安さを最も実感できる項目です。ローカル食堂を中心に利用すれば、1日2,000〜3,000円で十分に楽しめます。
メニュー | 価格の目安 |
|---|---|
コシャリ(国民食) | 60〜120EGP(約200〜400円) |
シャワルマ(肉のサンド) | 50〜100EGP(約150〜300円) |
ターメイヤ(そら豆のコロッケ) | 20〜50EGP(約60〜150円) |
カジュアルレストラン(1食) | 300〜700EGP(約1,000〜2,000円) |
高級レストラン(1食) | 1,500EGP〜(約5,000円〜) |
ミネラルウォーター(1.5L) | 8〜15EGP(約25〜45円) |
カイロの老舗コシャリ店「アブー・ターレク」では、ボリューム満点の一皿が60EGP(約200円)ほどで食べられます。観光エリアのレストランはローカル店の2〜3倍の価格帯になるため、地元の食堂を混ぜると食費を抑えやすくなります。
カイロ市内の移動は地下鉄とタクシーが中心です。地下鉄は1回8〜20EGP(約25〜60円)と格安で、主要観光エリアをカバーしています。
タクシーは10kmで約100EGP(約300円)が目安ですが、メーターを使わないドライバーも多いため、配車アプリ「Uber」や「Careem」の利用がおすすめです。Uberの基本料金は12〜14EGPからで、ぼったくりの心配がありません。
カイロからルクソールへの移動は、国内線(約1時間・片道1万円前後)か寝台列車(約10時間・片道3,000〜5,000円)が一般的です。ナイル川クルーズで移動するプランもあり、3泊4日で5〜15万円ほどかかります。
エジプトの観光地は外国人料金が設定されており、入場料が比較的高めです。主要スポットの料金は次のとおりです。
スポット | 入場料(外国人) |
|---|---|
ギザのピラミッドエリア | 700EGP(約2,100円) |
クフ王のピラミッド内部 | 1,500EGP(約4,500円) |
大エジプト博物館 | 1,450EGP(約4,350円) |
王家の谷(ルクソール) | 700EGP(約2,100円) |
ツタンカーメンの墓 | 700EGP(約2,100円) |
カルナック神殿 | 600EGP(約1,800円) |
2025年11月にグランドオープンした大エジプト博物館は、ツタンカーメンの黄金マスクをはじめ10万点以上の収蔵品を誇る世界最大級の考古学博物館です。チケットは公式サイトからの事前予約制で、時間帯指定が必要です。
1日に複数の遺跡を巡ると入場料だけで1万円を超えることもあるため、訪問先の優先順位を決めておくと予算管理がしやすくなります。
日本人がエジプトに入国するにはビザが必要です。取得方法は3つあり、いずれもシングルエントリー(1回入国)で30日間滞在できます。
取得方法 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|
アライバルビザ(空港取得) | 30USD(約4,500円) | 現金USD支払い、手続き簡単 |
eVisa(オンライン申請) | 25USD(約4,000円) | 事前にオンラインで取得 |
大使館申請 | 3,300円 | 東京の大使館で事前取得 |
海外旅行保険は1週間で2,500〜5,000円が相場です。クレジットカード付帯の保険を確認したうえで、不足分を補う形で加入すると費用を抑えられます。
エジプトでは英語が通じにくい場面も多いため、スマートフォンの通信環境を整えておくことが重要です。地図アプリや翻訳アプリを活用すれば、移動や買い物がぐっとスムーズになります。
通信費については、海外eSIMアプリ「トリファ」を使えば、渡航前にスマートフォンだけで簡単に設定が完了します。現地でSIMカードを購入する手間が省けるため、到着後すぐにインターネットを利用できて便利です。
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エジプトはエリアによって物価に差があります。旅行先を選ぶ際の参考として、主要3都市の物価を比較してみましょう。
カイロはエジプトの首都であり、国内で最も物価が高いエリアです。とはいえ日本と比べると大幅に安く、ローカル食堂のランチは200〜400円、カフェのコーヒーは100〜300円ほどで楽しめます。
宿泊費はスタンダードクラスで1泊10,000〜30,000円が中心帯です。ピラミッドビューの部屋があるホテルは人気が高く、早めの予約が必要です。
観光地周辺のレストランやお土産店はローカルエリアの2〜3倍の価格設定になっていることが多いため、少し離れた場所で食事をすると出費を抑えやすくなります。
ルクソールはカイロより物価が安く、ホテルはスタンダードクラスで1泊8,000〜15,000円程度です。ナイル川沿いのリゾートホテルでも2万円前後から利用できます。
食費もカイロより1〜2割ほど安い傾向にあります。ナイル川沿いのレストランではエジプト料理を楽しみながら、夕日を眺めるぜいたくな時間を過ごせます。
王家の谷やカルナック神殿など見どころが集中しているため、1〜2日の滞在で効率よく観光できるのも魅力です。
アスワンは3都市のなかで最も物価が安いエリアです。ホテルの相場はスタンダードクラスで1泊6,000〜12,000円ほどで、ナイル川に浮かぶフェルッカ(帆船)でのクルーズは1〜2時間で500〜1,000円程度と手頃です。
アスワンからはアブシンベル神殿への日帰りツアー(約8,000〜15,000円)に参加できます。片道約3時間のバス移動ですが、巨大な岩窟神殿は一見の価値があります。
ヌビア村の散策や香辛料市場の買い物など、のんびりとした時間を過ごせるのがアスワンの魅力です。

航空券からホテル、現地での過ごし方まで、エジプト旅行の費用を抑えるための具体的な方法を紹介します。少しの工夫で数万円の節約が可能です。
航空券はエジプト旅行で最も大きな出費です。直行便より乗り継ぎ便を選ぶだけで3〜8万円ほど安くなります。
エティハド航空やカタール航空は比較的リーズナブルで、閑散期なら往復13〜15万円台で見つかることもあります。出発の2〜3か月前に予約すると安値をつかみやすいため、旅行日程が決まったら早めに航空券を押さえましょう。
比較サイトで複数の航空会社を一括検索し、曜日や時間帯を柔軟に調整すると、さらにお得な運賃が見つかる可能性があります。
エジプトでは3〜4つ星ホテルでも清潔で快適な部屋が多く、5つ星に泊まらなくても十分に満足できます。1泊10,000〜15,000円のスタンダードホテルを選べば、4泊で4〜6万円に収まります。
地下鉄駅の近くや観光エリアへのアクセスが良い立地を選ぶと、タクシー代の節約にもつながります。朝食付きプランを選べば食費も抑えられるため、予約時に確認してみてください。
エジプトのローカル食堂にはおいしい料理が揃っています。コシャリやターメイヤ、フール(そら豆の煮込み)など、エジプトの国民食は1食100〜400円で楽しめます。
毎食レストランで食べると1日5,000〜10,000円かかりますが、朝と昼をローカル食堂にして夜だけレストランにすれば、1日2,000〜3,000円に抑えることも可能です。
スーパーマーケットで水やスナックを買いだめしておくのも効果的です。観光地の売店は割高になりがちなので、事前に用意しておくと無駄な出費を防げます。
入場料が高めのエジプトでは、すべてのスポットを回ろうとすると観光費だけで2〜3万円に膨らみます。事前に「絶対に行きたい場所」をリストアップし、優先順位をつけて回ると予算内に収まりやすくなります。
ピラミッドエリアの入場(700EGP)とクフ王ピラミッドの内部見学(1,500EGP)はセットで計画するのがおすすめです。大エジプト博物館は半日〜1日かけてじっくり見学する価値があるため、別日に組み込むとよいでしょう。
オプショナルツアーは個人手配より割高になりがちです。ギザのピラミッドやカイロ市内の観光は個人でも回りやすいため、ガイドが必要な遺跡だけツアーを利用するとメリハリのある予算配分ができます。
海外用のポケットWi-Fiをレンタルすると1日1,000〜2,000円ほどかかりますが、eSIMを利用すればより手頃な費用でインターネット環境を確保できます。
現地の空港でSIMカードを購入する方法もありますが、到着直後の慣れない環境での手続きは不安が残ります。eSIMなら日本にいるうちにアプリから設定を済ませておけるため、現地に着いたらすぐに通信を開始できます。
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費用面だけでなく、通貨や気候、治安などの基本情報も押さえておくと安心です。エジプト旅行をスムーズに楽しむためのポイントを紹介します。
エジプトの通貨はエジプトポンド(EGP)で、2026年4月時点のレートは1EGP=約2.9円です。日本国内での両替はレートが悪いため、現地の空港や銀行で両替するのがおすすめです。
カイロやルクソールの観光地ではクレジットカード(Visa・Mastercard)が広く使えます。ただしローカルの食堂や市場では現金のみの場合が多いため、ある程度の現金は持ち歩いておきましょう。
チップ文化が根づいているエジプトでは、レストランで食事代の10〜15%、ホテルのポーターに10〜20EGP(約30〜60円)程度を渡すのが一般的です。小額紙幣を多めに用意しておくとスムーズです。
エジプト旅行のベストシーズンは10〜3月の冬季です。日中の気温が20〜25度前後と過ごしやすく、観光に最適な気候が続きます。
4〜5月と9月は気温がやや高めですが、航空券やホテルが安くなる時期です。予算重視なら狙い目といえます。
6〜8月の夏季は気温が40度を超えることも珍しくありません。体力の消耗が激しいため、屋外観光が中心のエジプト旅行にはあまり向いていません。この時期に渡航する場合は、早朝に観光を済ませるなどの工夫が必要です。
エジプトの主要観光地(カイロ、ギザ、ルクソール、アスワン)は観光警察が配置されており、旅行者が安心して過ごせる環境が整っています。
ただし、観光地周辺では声をかけてくるガイドやお土産の売り込みが多いため、毅然とした態度で断ることが大切です。タクシーはメーター不使用のケースがあるため、前述のとおり配車アプリの利用をおすすめします。
外務省の海外安全情報を渡航前に確認し、最新の治安状況を把握しておきましょう。シナイ半島の一部やリビア国境付近は渡航中止勧告が出ている地域もあるため、注意が必要です。
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エジプト旅行の費用を項目別に見てきました。航空券と宿泊費が全体の7割以上を占めるため、この2つを抑えることが節約の鍵です。
現地の物価は日本よりかなり安く、食事や交通費はリーズナブルに楽しめます。一方で観光地の外国人料金は高めに設定されているため、訪問先の優先順位をつけて予算を管理しましょう。
渡航前の通信準備には、海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」がおすすめです。アプリをダウンロードするだけで、エジプト対応のデータプランを手軽に購入できます。現地に到着してすぐインターネットに接続できるので、地図アプリや翻訳アプリもスムーズに使えます。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。