アメリカへ渡航する際に必要な電子渡航認証「ESTA(エスタ)」は、公式サイトからオンラインで申請できます。しかし入力項目が多く、住所や電話番号を英語でどう書けばよいか迷う方も少なくありません。 この記事では、ESTA公式サイトでの申請手順を入力項目ごとに解説し、日本語の住所をローマ字に変換する方法や電話番号の入力形式など、具体的な記入例を示しながら紹介します。 2026年4月現在の最新料金や、2025年から義務化されたセルフィー写真の撮影ルールにも対応しています。初めてESTAを申請する方はもちろん、久しぶりに再申請する方もぜひ参考にしてください。
目次

ESTAの申請をスムーズに進めるために、まず基本的な情報と必要な準備物を確認しておきましょう。申請前に以下のポイントを押さえておくことで、入力時に慌てることなく手続きを完了できます。
ESTA(Electronic System for Travel Authorization)は、ビザ免除プログラム(VWP)対象国の国民が、アメリカに90日以内の短期滞在(観光・商用・乗り継ぎ)で渡航する際に必要な電子渡航認証です。日本国籍の方はVWP対象国に含まれるため、観光や短期の出張でアメリカを訪れる場合はESTAの取得が必須となります。
承認されたESTAは取得日から2年間有効で、期間内であれば何度でもアメリカに渡航できます。ただし、パスポートの有効期限がESTAの有効期間中に切れる場合は、パスポート更新後に再申請が必要です。
90日を超える滞在や留学・就労目的の場合はESTAではなくビザの取得が必要になるため、渡航目的に応じて申請する認証を確認してください。
2026年4月現在、ESTAの申請料金は1人あたり40.27ドル(約6,100円)です。2025年9月30日に21ドルから40ドルへ値上げされ、さらに2026年1月1日にインフレ調整により40.27ドルに改定されました。
支払い方法は以下のとおりです。
申請が不承認となった場合はシステム管理費の10.27ドルのみが請求されます。承認された場合は全額の40.27ドルが請求される仕組みです。
ESTA申請を始める前に、以下の4点を手元に用意しておきましょう。
準備物 | 用途 |
|---|---|
有効なパスポート | パスポート番号・発行日・有効期限の入力に使用 |
メールアドレス | 認証コードの受信・審査結果の通知に使用 |
クレジットカードまたはPayPal | 申請料金の支払いに使用 |
米国内の滞在先情報 | ホテル名・住所の入力に使用(未定の場合は「UNKNOWN」と入力可) |
申請は出発の72時間前までに完了しておくことが推奨されています。審査結果は多くの場合数分で通知されますが、最大72時間かかるケースもあるため、余裕を持って手続きを進めてください。
ESTAの制度概要や申請条件についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しています。
ESTA申請は、米国税関・国境警備局(CBP)の公式サイト(https://esta.cbp.dhs.gov)からのみ行えます。検索結果には公式サイトに似せた代行サイトが表示されることがあり、正規の料金に加えて高額な手数料を請求されるトラブルが報告されています。
URLが「esta.cbp.dhs.gov」であることを必ず確認してから申請を開始してください。公式サイトでは日本語表示に切り替えることもでき、画面右上の言語選択ボタンから「日本語」を選べます。
公式サイトの見分け方や代行サイトとの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
公式サイトにアクセスしたら、「新規に申請を作成する」から「個人による申請」を選択し、免責事項に同意して入力を開始します。ここではパスポート情報と個人情報の記入例を項目ごとに解説します。
まずパスポートの画像をアップロードします。スマートフォンのカメラでパスポートの顔写真ページを撮影し、鮮明な画像をアップロードしてください。読み取りが成功すると、氏名・生年月日・パスポート番号などが自動入力されます。
自動入力された内容がパスポートの記載と一致しているか、必ず確認してください。誤りがある場合は手動で修正できます。
項目 | 記入例 | 入力のポイント |
|---|---|---|
姓(Last Name) | YAMADA | パスポートのローマ字表記と完全一致させる |
名(First Name) | TARO | パスポートのローマ字表記と完全一致させる |
生年月日 | 1990年1月15日 | 月/日/年の順で選択 |
パスポート番号 | TK1234567 | パスポート顔写真ページの右上に記載されている番号 |
パスポート発行国 | JAPAN | プルダウンから選択 |
パスポート発行日 | 2023年3月10日 | パスポートに記載の発行日を選択 |
パスポート有効期限 | 2033年3月10日 | パスポートに記載の有効期限を選択 |
国籍 | JAPAN | プルダウンから選択 |
出生国 | JAPAN | プルダウンから選択 |
出生した市区町村 | SHIBUYA-KU | ローマ字で入力(後述の変換ルール参照) |
パスポート番号はアルファベットと数字の組み合わせです。「O(オー)」と「0(ゼロ)」、「I(アイ)」と「1(イチ)」を間違えやすいため、パスポートの記載をよく確認してください。
2025年5月29日以降、ESTA申請時にパスポート所持者本人のカラー写真(セルフィー)のアップロードが義務化されました。2026年4月1日からは審査基準がさらに強化されています。
撮影時の要件は以下のとおりです。
パスポートの顔写真とは別の写真が必要です。自宅の白い壁の前など、条件を満たせる場所で事前に撮影しておくと手続きがスピーディーです。
パスポート情報に続いて、メールアドレスの認証を行い、個人情報を入力します。住所と電話番号は英語表記で入力する必要があります。
住所の変換例(東京都渋谷区神南1-2-3 メゾン渋谷405号室の場合):
項目 | 記入例 |
|---|---|
住所1(Address Line 1) | 1-2-3 Jinnan |
住所2(Address Line 2) | Maison Shibuya #405 |
市区町村(City) | Shibuya-ku |
都道府県(State/Province) | Tokyo |
郵便番号(Zip Code) | 150-0041 |
国(Country) | JAPAN |
住所1には番地と町名をローマ字で入力します。マンション名や部屋番号がある場合は住所2に記入してください。日本の住所を英語に変換する際は、番地→町名→区→都道府県の順に並べるのがポイントです。
電話番号の記入例(080-1234-5678の場合):
項目 | 記入例 |
|---|---|
国番号(Country Code) | 81 |
電話番号(Phone Number) | 8012345678 |
日本の国番号は「81」です。電話番号は先頭の「0」を削除し、ハイフンを入れずに数字のみで入力します。固定電話の場合も同様で、03-1234-5678であれば「312345678」と入力してください。
個人情報の入力が完了したら、渡航に関する情報と勤務先の情報を入力します。ここでは、記入に迷いやすい項目を中心に解説します。
渡航情報では、アメリカでの滞在先や連絡先を入力します。乗り継ぎのみの場合は「はい」を選択すると、最終目的地の国を入力する画面に切り替わります。
米国内の連絡先情報(ホテル滞在の場合):
項目 | 記入例 |
|---|---|
氏名またはホテル名 | Hilton Hawaiian Village |
住所1 | 2005 Kalia Road |
市区町村 | Honolulu |
州 | Hawaii |
電話番号 | 8089491111 |
滞在先が決まっていない場合は、各項目に「UNKNOWN」と入力できます。ただし、ホテルの予約が済んでいる場合は正確な情報を入力するのが望ましいです。
米国内の緊急連絡先も入力が求められます。アメリカ在住の知人がいない場合は、日本の緊急連絡先を入力しても問題ありません。
勤務先(雇用情報)の入力も求められます。会社名や住所を英語で記入する必要があるため、事前に調べておくと迷わず入力できます。
勤務先情報の変換例(株式会社トリファ、東京都港区の場合):
項目 | 記入例 |
|---|---|
雇用されていますか? | はい |
役職(Job Title) | Marketing Manager |
会社名(Employer Name) | Trifa Inc. |
住所1 | 1-1-1 Minato |
市区町村 | Minato-ku |
都道府県 | Tokyo |
国 | JAPAN |
電話番号 | 国番号81 + 先頭の0を除いた番号 |
学生の場合は「いいえ」を選択し、学校名を入力します。無職や退職済みの場合も「いいえ」を選択してください。役職名は一般的な英語表記で構いません。正式な英語名称がわからない場合は、自社の英語版名刺や公式サイトを確認してください。
ESTA申請フォームには、ソーシャルメディアのアカウント情報を入力する項目があります。2026年4月現在、この項目は任意入力のため、入力しなくても申請は可能です。
入力する場合は、プルダウンからプラットフォーム(Facebook、Instagram、Xなど)を選択し、アカウント名(ユーザーID)を記入します。複数のプラットフォームを追加することもできます。

渡航情報の入力後、適格性に関する質問が表示されます。全9問で構成され、「はい」または「いいえ」で回答します。一般的な観光旅行者の場合、すべて「いいえ」と回答するのが通常です。
以下が適格性に関する質問の全9問です。
質問1: 健康状態・感染症
身体的または精神的な疾患があるか、薬物乱用者であるか、または特定の感染症(結核、コレラ、ジフテリア、天然痘、黄熱病、重篤な急性呼吸器疾患など)に罹患しているかを問う質問です。一般的な風邪やインフルエンザは該当しません。
質問2: 犯罪歴(財産・身体への危害)
財産への重大な損害、または他者への重大な危害をもたらした犯罪で逮捕・有罪判決を受けたことがあるかを問います。
質問3: 違法薬物
違法薬物の所持、使用、流通に関する法律に違反したことがあるかを問います。
質問4: テロ・スパイ活動
テロ活動、スパイ行為、破壊工作、集団虐殺に関与したことがあるか、または関与する意図があるかを問います。
質問5: ビザ詐欺・虚偽申告
ビザの取得やアメリカへの入国のために、詐欺や虚偽の申告を行ったことがあるかを問います。
質問6: 不法就労
現在アメリカでの就労を希望しているか、過去に許可なくアメリカで就労したことがあるかを問います。
質問7: ビザ・入国拒否歴
過去にアメリカのビザ申請を却下されたことがあるか、またはアメリカへの入国を拒否されたことがあるかを問います。
質問8: オーバーステイ(超過滞在)
過去に許可された滞在期間を超えてアメリカに滞在したことがあるかを問います。
質問9: 特定国への渡航歴
2011年3月以降に、キューバ、イラン、イラク、リビア、北朝鮮、ソマリア、スーダン、シリア、イエメンに渡航したことがあるかを問います。
いずれかの質問に「はい」と回答しても、それだけで自動的に不承認になるわけではありません。ただし、虚偽の回答をした場合は今後の渡米に重大な影響が出る可能性があるため、正直に回答してください。
質問9の特定国への渡航歴については、仕事や人道支援で渡航した場合でも「はい」と回答する必要があります。「はい」と回答すると追加情報の入力を求められることがありますが、正当な理由があれば承認される場合もあります。
それでもESTAが不承認となった場合は、在日米国大使館・領事館でビザの申請を検討してください。ESTAが不承認だからといってアメリカに渡航できないわけではなく、ビザを取得すれば渡航は可能です。
家族など複数人分をまとめて申請する場合は、「新規に申請を作成する」画面で「グループによる申請」を選択します。1人目の情報を入力して保存した後、「申請者を追加」ボタンから2人目以降の情報を入力していきます。
グループ申請のポイントは以下のとおりです。
すべての入力が完了したら、申請内容を確認して送信します。ここでは確認画面のチェックポイントと、申請後のステータス確認方法を解説します。
送信前に、入力した全項目の確認画面が表示されます。特に以下の項目は誤りがあると再申請が必要になるため、パスポートと照らし合わせて入念に確認してください。
確認が完了したら支払い画面に進みます。クレジットカード情報またはPayPalアカウントを入力し、決済を完了すると申請が送信されます。
申請送信後、審査結果は以下の3種類で表示されます。
ステータス | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
認証承認(Authorization Approved) | 渡航が承認された | 追加手続き不要。ESTAの承認番号を控えておく |
渡航認証保留(Authorization Pending) | 審査中(最大72時間) | 公式サイトで定期的にステータスを確認する |
渡航認証拒否(Travel Not Authorized) | 渡航が承認されなかった | 在日米国大使館でビザ申請を検討する |
ステータスを確認するには、公式サイト(https://esta.cbp.dhs.gov)にアクセスし、「既存の申請を確認する」を選択します。パスポート番号・生年月日・申請番号を入力すると、現在のステータスが表示されます。
ESTAが承認された後でも、メールアドレスや米国内の滞在先住所は公式サイトから変更できます。ただし、氏名・パスポート番号・国籍・性別などの基本情報は変更できないため、これらに誤りがある場合は新規に申請し直す必要があります。
パスポートを更新した場合は、ESTAも無効になります。新しいパスポートで改めて申請してください。
ESTAの料金改定の経緯や、値上げ前に知っておくべきポイントについては以下の記事をご覧ください。

ESTAの申請が完了したら、次に準備しておきたいのが現地での通信手段です。アメリカでは空港や一部のカフェでフリーWi-Fiが利用できますが、移動中や観光地ではインターネットに接続できない場面も少なくありません。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」を使えば、スマートフォンにeSIMをダウンロードするだけで、アメリカ到着後すぐにデータ通信を利用できます。SIMカードの差し替えが不要で、日本にいる間にセットアップを済ませておけるため、空港到着後から地図アプリや翻訳アプリがすぐに使える状態になります。
アメリカ入国後はESTAの承認画面を提示する場面はありませんが、ホテルの予約確認書や帰りの航空券情報など、スマートフォンでの確認が必要になるシーンは多くあります。安定した通信環境を確保しておくことで、渡航中の不安を軽減できます。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。