
海外旅行で多くの方が不安を感じるのが、現地空港での入国審査です。英語で質問されたらどう答えればいいのか、何を準備しておけばいいのか、出発前に心配になる方も多いのではないでしょうか。 入国審査で聞かれることは、実はパターンが決まっています。渡航目的・滞在期間・滞在先・職業など、基本的な質問がほとんどです。事前に回答を準備しておけば、英語が苦手な方でもスムーズに通過できます。 この記事では、入国審査でよく聞かれる質問と英語での回答例を一覧で紹介します。さらに、国ごとの審査の違いや事前に用意すべき書類、万が一のトラブル時の対処法まで網羅しました。 初めての海外旅行の方も、久しぶりに海外に行く方も、この記事を読めば入国審査の不安を解消できます。ぜひ出発前の準備にお役立てください。
目次

入国審査とは、渡航先の国が外国人の入国を許可するかどうかを判断する手続きです。空港に到着してから入国審査を終えるまでの一連の流れを把握しておくと、当日も落ち着いて対応できます。
ここでは、飛行機を降りてから入国審査を通過するまでの基本的なステップを解説します。
飛行機を降りたら、空港内の案内表示に従って入国審査場へ向かいます。英語では「Immigration」や「Passport Control」と表記されていることが多いです。
空港の規模にもよりますが、到着ゲートから入国審査場までは徒歩5〜15分ほどかかります。乗り継ぎ便がある場合は「Transfer」の表示に進んでしまわないよう注意しましょう。
入国審査場に着いたら、外国人用のレーン(Foreign Passport / Non-Residents)に並びます。国によっては自国民専用レーンと外国人レーンが明確に分かれているため、案内表示をよく確認してください。
混雑する時間帯は複数の便が同時刻に到着するタイミングです。ハイシーズンには審査待ちで1時間以上かかることもあるため、乗り継ぎの予定がある場合は余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。
自分の順番が来たら、審査官にパスポートを提示します。国によっては帰りの航空券やホテルの予約確認書の提示を求められることもあります。
審査官はパスポートの写真ページを確認し、本人確認を行います。その後、渡航目的や滞在期間に関するいくつかの質問をされます。質問に答え終わると、パスポートに入国スタンプが押されて審査完了です。
アメリカやオーストラリアなど一部の国では、顔写真の撮影や指紋の採取が行われます。これは生体認証による本人確認で、犯罪歴やテロリストのデータベースとの照合が目的です。指示に従って順番通りに進めれば問題ありません。
審査を終えたら、手荷物受取所(Baggage Claim)で預けた荷物を受け取り、税関検査を経て到着ロビーへ向かいます。
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以前は多くの国で紙の出入国カード(EDカード)の記入が必要でしたが、近年はペーパーレス化が進んでいます。
アメリカは2013年に紙の出入国カード(I-94)を廃止しています。韓国は2026年から電子入国申告書(e-Arrival Card)に完全移行し、シンガポールはSG Arrival Card、タイはTDAC(タイデジタル到着カード)と、いずれも紙からオンライン事前申請に切り替わっています。一方、オーストラリアやインドネシアなど、紙の入国カードの記入が引き続き必要な国もあります。
出入国カードが必要な国では、機内で配布されることがほとんどです。ボールペンを1本持参しておくと、機内で慌てずに記入できます。記入はすべて英語(大文字のアルファベット)で行い、パスポートの表記と一致するように書きましょう。

入国審査で聞かれる質問は、世界共通でほぼパターンが決まっています。基本的には「なぜ来たのか」「いつまでいるのか」「どこに泊まるのか」の3つが中心です。
以下では、頻出質問とその英語フレーズ、回答例を具体的に紹介します。出発前にひと通り確認しておけば、自信を持って審査に臨めるはずです。
入国審査で最初に聞かれることが多い質問が、渡航目的です。審査官は「この人が不法就労や不法滞在をする可能性がないか」を確認しています。
英語では以下のように聞かれます。
回答は短く、はっきりと答えるのがポイントです。
文法的に完璧な文章でなくても、単語だけで十分伝わります。「Sightseeing」の一言で問題ありません。
渡航目的の次に多い質問が滞在期間です。ビザなし渡航の場合、許可された滞在日数を超えないかを確認されます。
英語での質問パターンは以下の通りです。
回答例はこちらです。
帰りの航空券を見せるよう求められることもあります。スマートフォンにEチケットの画面を保存しておくと、すぐに提示できて便利です。
滞在先の質問は、連絡先の確認や不法滞在の防止が目的です。ホテル名や住所をすぐに答えられるよう準備しておきましょう。
英語での質問パターンです。
回答例です。
ホテルの予約確認書やBooking.comの画面を見せるのも効果的です。住所を英語で言えなくても、画面を見せれば審査官は確認できます。
渡航目的・滞在期間・滞在先の3大質問に加えて、以下の質問をされることがあります。
職業について
回答例: "I'm an office worker."(会社員です)/ "I'm a student."(学生です)/ "I'm retired."(退職しています)
同行者について
回答例: "With my family."(家族と一緒です)/ "With my friend."(友人と一緒です)
帰りの航空券について
回答例: "Yes, here it is."(はい、こちらです)と言ってEチケットの画面を見せましょう。
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入国審査の厳しさや手続きの内容は、国によって大きく異なります。人気の渡航先について、それぞれの特徴を知っておくと安心です。
ここでは、日本人旅行者が多い国・地域の入国審査の特徴を解説します。
アメリカは世界的に見ても入国審査が厳しい国の一つです。日本人は90日以内の観光・商用目的であればビザ不要ですが、渡航前に電子渡航認証「ESTA」の取得が必須です。
ESTA申請はオンラインで行い、申請料は40.27ドル(2026年1月のCPI調整後の金額)です。有効期限は2年間で、期間内であれば何度でもアメリカに渡航できます。
アメリカの入国審査では、渡航目的や滞在先に加えて「アメリカに知り合いはいるか」「何の仕事をしているか」など、やや踏み込んだ質問をされることがあります。顔写真の撮影と両手全指の指紋採取も行われます。
審査官の質問には正直に、簡潔に答えることが最も重要です。冗談を言ったり、曖昧な回答をしたりすると、別室に案内されて追加審査を受ける可能性があります。
韓国は日本人にとって最も入国審査がスムーズな国の一つです。90日以内の観光目的であればビザもK-ETAも不要(2026年12月末まで免除中)で、パスポートを提示するだけで通過できるケースがほとんどです。
台湾も同様に審査はスムーズです。90日以内の滞在であればビザ不要で、質問されずにスタンプを押されるだけということも珍しくありません。
タイ、ベトナム、シンガポールなどの東南アジア諸国も、観光目的の短期滞在であれば審査は比較的簡単です。ただし、タイでは帰りの航空券の提示を求められることがあるため、Eチケットを準備しておきましょう。
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ヨーロッパのシェンゲン協定加盟国(フランス、ドイツ、イタリア、スペインなど)では、最初に到着した加盟国で入国審査を受ければ、その後は加盟国間を自由に移動できます。
日本人は90日以内の滞在であればビザ不要です。審査自体は比較的簡単で、渡航目的と滞在期間を聞かれる程度です。
今後はETIAS(欧州渡航情報認証制度)の導入が予定されており(2026年後半の開始が見込まれています)、事前にオンラインで渡航認証を取得する必要が出てきます。申請料は7ユーロで、導入後はESTAと同様に事前申請が必須となるため、最新情報を確認しておきましょう。
イギリスはシェンゲン協定に加盟していないため、別途入国審査が必要です。6ヶ月以内の観光であればビザ不要ですが、滞在先や資金に関する質問をされることがあります。
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入国審査で慌てないためには、出発前の準備が欠かせません。必要な書類を揃えておくことはもちろん、英語での回答を事前に考えておくだけで、当日の緊張は大きく和らぎます。
ここでは、出発前にやっておくべき具体的な準備を紹介します。
入国審査で提示を求められる可能性がある書類を、出発前に揃えておきましょう。以下の書類はスマートフォンに保存しておくと、すぐに見せられて便利です。
書類 | 必要度 | 備考 |
|---|---|---|
パスポート | 必須 | 有効期限が6ヶ月以上残っているか確認 |
帰りの航空券(Eチケット) | ほぼ必須 | スマホに保存しておく |
ホテルの予約確認書 | 推奨 | Booking.com等のアプリ画面でも可 |
ESTA / ETA等の電子渡航認証 | 対象国のみ | 承認画面のスクリーンショットを保存 |
海外旅行保険の証書 | 推奨 | 一部の国では提示を求められる |
出入国カード | 対象国のみ | 機内で配布される場合が多い |
パスポートの残存有効期間は国によって条件が異なります。多くの国で「入国時に6ヶ月以上」を条件としているため、出発前に必ず確認してください。
英語に自信がない方でも、入国審査を乗り切る方法はいくつかあります。
まず、よく聞かれる質問の回答をメモに書いておく方法が有効です。渡航目的(Sightseeing)、滞在日数(5 days)、ホテル名などを英語で書いたメモを用意しておけば、聞き取れなくてもメモを見せることができます。
審査官の質問が聞き取れなかった場合は、「Could you say that again?」や「Pardon?」と聞き返しましょう。曖昧にうなずいたり適当に答えたりするのは、かえって怪しまれる原因になります。
また、スマートフォンの翻訳アプリを活用するのも一つの手段です。ただし、審査中にスマートフォンを操作すると不審に思われる場合もあるため、使う際は審査官に「翻訳アプリを使ってもいいですか」と一声かけましょう。
海外旅行では、空港での入国審査以外にもレストランや交通機関で英語が必要な場面があります。利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」でスマートフォンの通信環境を確保しておけば、翻訳アプリやマップアプリをいつでも使えて安心です。
入国審査では、口頭で答えるだけでなく画面を見せて説明できると非常にスムーズです。以下の情報をスマートフォンに保存しておきましょう。
これらの情報はオフラインでも確認できるよう、スクリーンショットとして保存しておくのがおすすめです。空港のWi-Fiが繋がらない場合でも、すぐに提示できます。
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入国審査は基本的にスムーズに進みますが、思わぬトラブルに遭遇することもあります。別室に連れて行かれたり、質問が長引いたりする原因の多くは、事前に防げるものです。
ここでは、入国審査で気をつけるべきポイントと、トラブル時の対処法をまとめます。
入国審査で別室に案内される(セカンダリーインスペクション)ケースがあります。これは必ずしも悪いことではなく、追加の確認が必要だと判断された場合に行われます。
別室審査に呼ばれやすい主な理由は以下の通りです。
別室に案内された場合は、落ち着いて質問に正直に答えることが最も重要です。帰りの航空券やホテルの予約、十分な旅行資金があることを示す書類を見せると、スムーズに解放されることが多いです。
入国審査では、以下の行動を避けてください。審査官に不信感を与え、審査が長引く原因になります。
入国審査はあくまで「その国に入る許可をもらう場」です。審査官に対して礼儀正しく、簡潔に対応することを心がけましょう。
「Hello」と挨拶をしてからパスポートを渡し、質問には短く明確に答える。最後に「Thank you」と伝える。この基本的な流れを守るだけで、審査官に好印象を与えられます。
近年、多くの空港で自動化ゲートや顔認証ゲートが導入されています。これらを利用すれば、審査官と対面することなく入国審査を通過でき、待ち時間も大幅に短縮できます。
日本の空港では、成田空港(第1・第2ターミナル)、羽田空港(第3ターミナル)、中部空港(第1ターミナル)、関西空港(第1・第2ターミナル)に自動化ゲートが設置されています。利用には事前登録が必要で、出国審査前に空港の登録カウンターで手続きできます。所要時間は約5分です。
渡航先の空港でも自動化ゲートの導入が進んでいます。韓国の仁川空港では2025年12月から日本人もSES(スマートエントリーサービス)を利用できるようになりました(初回は空港での事前登録が必要)。オーストラリアのシドニー空港などではスマートゲートが日本人に開放されています。英語でのやり取りに不安がある方は、自動化ゲートの利用を検討してみてください。

入国審査で聞かれることは、渡航目的・滞在期間・滞在先の3つが中心です。事前に回答を準備しておけば、英語が苦手でも問題なく通過できます。
この記事で紹介した英語フレーズや回答例を参考に、出発前にシミュレーションしておきましょう。パスポート、帰りの航空券、ホテルの予約確認書をスマートフォンに保存しておくことも忘れずに。
入国審査を無事に通過したら、いよいよ海外旅行のスタートです。現地での通信環境の確保も、快適な旅には欠かせません。利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、アプリから簡単にeSIMを購入・設定でき、到着後すぐにインターネットが使えます。翻訳アプリやマップアプリを自由に使える環境があれば、入国審査後の旅もさらに安心です。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。