韓国旅行の準備で「入国カードはどうすればいい?」と調べている方も多いのではないでしょうか。実は、従来の紙の入国カードは2025年12月末をもって廃止されました。 2026年1月以降、韓国に入国するすべての外国人は「e-Arrival Card(電子入国申告書)」を事前にオンラインで登録する必要があります。パソコンやスマートフォンから無料で手続きできるため、空港で慌てる心配はありません。 さらに、日本国籍の方はK-ETA(電子渡航認証)が2026年12月末まで免除されており、入国手続きは以前より簡素化されています。 この記事では、e-Arrival Cardの登録手順から記入項目の書き方、入国審査の流れ、税関申告の最新ルールまで、韓国渡航前に押さえておきたい情報をわかりやすく解説します。
目次

韓国では長年、入国時に機内で配られる黄色い紙の入国カード(到着カード)に必要事項を記入し、入国審査官に提出するのが一般的でした。しかし、韓国法務部は入国手続きのデジタル化を推進し、2025年12月31日をもってこの紙の入国カードを全面廃止しました。
2026年1月1日以降は、紙の入国カードに代わって「e-Arrival Card(電子入国申告書)」を事前にオンラインで登録することが求められています。ここでは、廃止の背景と新制度の概要を確認しましょう。
韓国政府がペーパーレス化に踏み切った理由は、入国審査の効率化と正確性の向上です。従来の紙カードは手書きのため、文字の判読ミスやスペルの誤りが審査の遅延につながるケースがありました。
また、韓国は2030年に向けた観光大国化を目標に掲げており、外国人観光客の受け入れ体制を強化しています。入国手続きのデジタル化は、空港での待ち時間短縮に直結する施策です。
すでにアメリカやイギリス、タイなど多くの国が紙の入国カードを廃止しており、韓国もこの国際的な流れに沿った形です。
e-Arrival Card(電子入国申告書)は、韓国法務部が提供するオンラインの入国申告システムです。2025年2月24日から運用が始まり、2026年1月1日以降は原則としてすべての外国人に登録が求められています。
公式サイト(https://www.e-arrivalcard.go.kr)からパソコンやスマートフォンで手続きでき、登録料は無料です。入国日を含む3日前(72時間前)から申請できるため、出発前に自宅で落ち着いて準備できます。
登録が完了するとPDF形式の確認書が発行され、そこに記載された番号を入国審査時に提示します。有効期間は発行から72時間以内のため、あまり早く登録しすぎないよう注意が必要です。
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K-ETA(電子渡航認証)を取得済みの方は、e-Arrival Cardの登録が免除されます。K-ETAの有効期間内であれば、入国申告情報がすでにシステム上で紐づけられているためです。
ただし、2026年4月現在、日本国籍の方はK-ETAの取得自体が免除されています。そのため、多くの日本人旅行者はe-Arrival Cardの登録が必要になる点を覚えておきましょう。
e-Arrival Cardの登録は5つのステップで完了します。所要時間は5〜10分程度で、難しい操作はありません。以下の手順に沿って進めれば、迷わず登録を完了できます。
韓国電子入国申告書の公式サイト(https://www.e-arrivalcard.go.kr)にアクセスします。パソコンでもスマートフォンでも利用可能です。
トップページで「個人申告」を選択し、「申告する」ボタンをクリックします。団体の場合は「団体申告」もありますが、個人旅行者は「個人申告」を選んでください。
公式サイトのドメインは必ず「go.kr」で終わるものを利用しましょう。類似の非公式サイトで手数料を請求される被害が報告されているため、URLの確認が重要です。
利用規約と個人情報の収集・利用に関する同意事項を確認し、同意にチェックを入れます。続いて、連絡用のメールアドレスを入力してください。
次に、パスポートの顔写真ページ全体を撮影した画像をアップロードします。スマートフォンのカメラで撮影する場合は、光の反射を避けてページ全体がはっきり写るようにしましょう。
アップロード後、パスポート情報(氏名・生年月日・国籍・パスポート番号)が自動で読み取られます。読み取り結果に誤りがないか必ず確認し、間違いがあれば手動で修正してください。
渡航情報として、入国予定日、利用する航空会社名、便名を入力します。出発地(例:NRT、KIX)も選択が必要です。
滞在先情報では、ホテル名と住所を入力します。住所は韓国語または英語の道路名住所(道路名+建物番号の形式)で記載する必要があります。予約確認メールに記載されたホテルの英語住所をそのまま入力するのが確実です。
訪問目的(観光・ビジネス・親族訪問など)と韓国での滞在日数も選択します。入力項目に不明点がある場合は、航空券の予約確認書やホテルの予約メールを手元に用意しておくと迷いません。
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すべての入力が完了したら内容を最終確認し、送信ボタンを押します。問題がなければ、その場で登録完了画面が表示されます。
完了画面には発給番号が記載されたPDF形式の確認書が表示されます。この確認書をスマートフォンに保存するか、スクリーンショットを撮っておきましょう。入国審査時にスマートフォンの画面で提示できます。
登録完了後でも、入国審査を受ける前であれば内容の修正が可能です。滞在先の変更やフライト情報の訂正が必要になった場合は、公式サイトから再度ログインして修正してください。
パスポートの画像認識がうまくいかないケースが多く報告されています。照明の反射や影が原因のことが多いため、明るい場所でパスポートを平らに置いて撮影し直すと改善します。
また、住所入力でエラーが出る場合は、ホテル名だけでなく正式な道路名住所を入力する必要があります。予約サイトに記載された住所をコピーするか、ホテル公式サイトで道路名住所を確認しましょう。
72時間の有効期限を過ぎてしまった場合は、再度登録し直す必要があります。出発の2〜3日前に登録するのがベストなタイミングです。
韓国への入国手続きには、e-Arrival Cardのほかに「K-ETA(電子渡航認証)」という制度もあります。名前が似ていて混同しやすいため、それぞれの役割と違いを整理しておきましょう。
K-ETA(Korea Electronic Travel Authorization)は、ビザなしで韓国に入国する外国人が事前に取得する電子渡航認証です。アメリカのESTA、カナダのeTAに相当する制度で、2021年に導入されました。
通常は渡航前にオンラインで申請し、10,000ウォン(約1,100円)の手数料を支払って認証を受ける必要があります。有効期間は3年間で、期間内であれば何度でも韓国に入国できます。
しかし、韓国政府は観光促進の一環として、日本を含む22か国を対象にK-ETAの一時免除措置を実施しています。この免除期間は2026年12月31日まで延長されています。
K-ETAとe-Arrival Cardは名前が似ていますが、目的が異なる別の制度です。以下の表で違いを確認してください。
項目 | K-ETA | e-Arrival Card |
|---|---|---|
目的 | 渡航認証(入国許可の事前審査) | 入国申告(到着カードの電子版) |
手数料 | 10,000ウォン(免除期間中は不要) | 無料 |
有効期間 | 3年間 | 発行から72時間 |
日本人の必要性(2026年) | 免除(2026年12月末まで) | 必要 |
登録タイミング | 渡航72時間前まで | 入国日を含む3日前から |
2026年4月現在、日本国籍の方が観光目的で韓国に渡航する場合の手続きは非常にシンプルです。K-ETAは免除されているため、必要な事前手続きはe-Arrival Cardの登録のみです。
まとめると、出発の2〜3日前にe-Arrival Cardの公式サイトで登録を済ませ、確認書を保存しておけば準備は完了します。有効なパスポート(残存有効期間が入国時に6か月以上あることが望ましい)があれば、ビザも不要です。
なお、K-ETAの免除措置は2026年12月31日までの時限的な措置です。2027年以降は再びK-ETAの取得が必要になる可能性があるため、渡航前に最新情報を確認しましょう。

e-Arrival Cardの登録が完了したら、あとは空港での入国手続きです。韓国到着後の流れを事前に把握しておけば、落ち着いて手続きを進められます。
韓国の空港に到着したら、まず「入国審査(Immigration)」の案内表示に従って審査場へ向かいます。外国人用の窓口に並び、パスポートとe-Arrival Cardの確認書(スマートフォン画面またはPDF印刷)を審査官に提示してください。
審査官からは渡航目的や滞在日数を聞かれることがありますが、観光であれば「Sightseeing」と答えれば問題ありません。指紋採取と顔写真の撮影が行われ、問題がなければ入国スタンプが押されます。
入国審査にかかる時間は混雑状況によりますが、仁川国際空港では30分〜1時間程度が目安です。到着便が集中する時間帯はさらに待つこともあるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
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韓国では「SES(Smart Entry Service)」と呼ばれる自動出入国審査システムを導入しています。2025年12月から仁川国際空港で日本国籍者も利用対象となり、指紋と顔認証で入国審査を自動で通過できます。
SESの登録は空港内の専用カウンターで行います。パスポートの提示、両手指紋のスキャン、顔写真の撮影で完了し、所要時間は数分程度です。一度登録すればパスポートの有効期間内は継続して利用できます。
SESを利用すると審査官との対面やりとりがほぼ不要になり、混雑時でも短時間で通過できます。ただし、SESは入国審査の効率化制度であり、e-Arrival Cardの事前登録は別途必要です。
韓国では2023年5月から、税関に申告すべき物品を持っていない旅行者は税関申告書の提出が不要になりました。申告が必要な物品がなければ、そのまま税関ゲートを通過できます。
申告が必要なのは、1万米ドル相当額を超える現金や有価証券を持ち込む場合、免税範囲(800米ドル)を超える購入品がある場合、持ち込み制限品(たばこ200本・酒2本(合わせて2リットル以下、400米ドル以下)等)を超える場合などです。
申告が必要な場合は、「旅行者税関申告」アプリ(iOS/Android)を使ってQRコードで電子申告するか、紙の申告書に記入して有人ゲートで提出します。アプリでは事前に入力・QRコード発行ができるため、空港で時間を節約できます。
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韓国の入国手続きで多くの旅行者が疑問に感じるポイントをまとめました。出発前の不安解消にお役立てください。
e-Arrival Cardを事前に登録していなくても、韓国の空港に到着してから手続きする方法があります。到着ロビーに設置された端末やWi-Fiを利用してその場で登録することは可能です。
ただし、到着後に登録すると時間がかかり、入国審査の待ち時間がさらに長くなる可能性があります。空港のWi-Fi環境が不安定なこともあるため、出発前に登録を済ませておくのが安心です。
韓国の空港で乗り継ぎをするだけで入国しない場合、e-Arrival Cardの登録は不要です。トランジットエリア内にとどまり、韓国の入国審査を通過しないのであれば申告の対象になりません。
ただし、乗り継ぎ時間を利用して韓国に一時入国する場合は、通常の入国手続きと同じくe-Arrival Cardの登録が必要です。
Q-CODEは新型コロナウイルス流行時に導入された検疫情報の事前入力システムです。2023年7月以降、日本からの入国者は原則としてQ-CODEの提出が不要になっています。
2026年4月現在も、通常の健康状態であればQ-CODEを登録する必要はありません。ただし、発熱などの症状がある場合や、感染症が流行している地域を経由して入国する場合は、Q-CODEまたは健康状態質問書の提出を求められることがあります。
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e-Arrival Cardは入国者1人につき1件の登録が必要です。子どもを含む家族全員分をそれぞれ登録してください。
未成年の場合は保護者が代理で登録できます。公式サイトの「代理申告」機能を使えば、1つのメールアドレスで複数人分の申告が可能です。

韓国の入国手続きがデジタル化された今、渡航前後のネット環境の確保はこれまで以上に重要になっています。e-Arrival Cardの登録確認や、空港から市内への移動中の地図アプリ利用など、スマートフォンがつながる状態を早めに整えておきましょう。
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入国手続きの電子化に対応するためにも、渡航前の通信準備を忘れずに行いましょう。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。