
韓国旅行では、地下鉄やバスでカバーしきれないエリアへの移動にタクシーが欠かせません。日本と比べて初乗り料金が手頃なうえ、配車アプリを使えば言葉の壁も気にならず快適に利用できます。 しかし、タクシーの種類による料金差や深夜割増のルール、ドアの開閉方法など、日本とは異なるポイントも多くあります。知らずに乗ると思わぬ出費やトラブルにつながることも。 この記事では、韓国のタクシーの種類と見分け方、最新の料金体系、乗り方の手順、配車アプリの活用法、支払い方法、注意点までまとめて解説します。初めての韓国旅行でも安心してタクシーを使いこなせるよう、ぜひ参考にしてください。
目次

韓国のタクシーは大きく4種類に分かれており、車体の色で簡単に見分けられます。それぞれ料金やサービスレベルが異なるため、目的や予算に合わせて選ぶことが大切です。
一般タクシーは韓国で最も数が多く、街中で見かけるタクシーの大半がこのタイプです。車体の色はオレンジ、シルバー、白の3色があり、いずれも同じ料金体系で運行されています。
オレンジ色はソウル市内の法人タクシーに多く、シルバーや白は個人タクシーに多い傾向があります。法人・個人で料金に差はないため、どの色でも安心して利用できます。
一般タクシーのドライバーは韓国語のみ対応のケースがほとんどです。行き先を伝えるときは、目的地の韓国語住所やNAVERマップの画面を見せるとスムーズに伝わります。
模範タクシー(モボムタクシー)は黒い車体に金色のラインが入った高級タクシーです。一般タクシーに比べて車内が広く、サービスの質も高いのが特徴です。
料金は一般タクシーより約1.5倍高くなりますが、その分ドライバーの接客レベルが高く、日本語や英語に対応できるドライバーも多く在籍しています。初めての韓国旅行で言葉に不安がある方には心強い選択肢です。
模範タクシーになるには無事故・無違反の実績が必要なため、運転技術や接客マナーの面でも安心感があります。空港やホテル前のタクシー乗り場で見つけやすいでしょう。
インターナショナルタクシーは外国人旅行者向けのサービスで、英語・日本語・中国語に対応したドライバーが運転します。事前予約制で、空港送迎や観光ツアーに適しています。
大型タクシー(ジャンボタクシー)はワンボックスタイプの車両で、7〜8人まで乗車可能です。大人数のグループ旅行やスーツケースが多い場合に便利で、料金は模範タクシーと同水準です。
観光地や空港のタクシー乗り場で乗車できるほか、カカオタクシーアプリからも予約できます。荷物が多い到着直後の空港移動などで重宝するタイプです。
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韓国のタクシー料金は日本と比べて大幅に安く、短距離の移動でも気軽に利用できます。ただし深夜割増や渋滞時の加算ルールを知っておかないと、想定以上の金額になることもあります。
以下はソウル市内のタクシー料金の比較表です。
項目 | 一般タクシー | 模範タクシー |
|---|---|---|
初乗り料金 | 4,800ウォン(約520円) | 7,000ウォン(約760円) |
初乗り距離 | 1.6km | 3.0km |
距離加算 | 131mごとに100ウォン | 151mごとに200ウォン |
時間加算 | 30秒ごとに100ウォン | 36秒ごとに200ウォン |
ソウル市内の主要観光地間の移動であれば、一般タクシーで5,000〜15,000ウォン(約540〜1,620円)程度が目安です。明洞から弘大までは約10,000ウォン(約1,080円)前後で移動できます。
料金は都市によって異なり、釜山や済州島ではソウルより若干安い傾向にあります。ただし基本的な料金体系は全国共通です。
韓国のタクシーには深夜割増制度があり、時間帯によって割増率が異なります。
時間帯 | 割増率 |
|---|---|
22:00〜23:00 | 20%割増 |
23:00〜翌2:00 | 40%割増 |
翌2:00〜4:00 | 20%割増 |
深夜帯はメーターの上がり方が通常時より速くなるため、長距離の移動では料金差が大きくなります。夜遊びの帰りに明洞からホテルまで乗る場合は、通常の1.2〜1.4倍程度の料金を見込んでおくと安心です。
深夜のタクシーは需要が高く、流しのタクシーがつかまりにくくなります。カカオタクシーなどの配車アプリを活用すると、待ち時間を短縮できます。
仁川国際空港からソウル市内(明洞・江南エリア)までのタクシー料金は、一般タクシーで65,000〜90,000ウォン(約7,000〜9,800円)が目安です。これに加えて高速道路の通行料が別途かかります。
金浦空港からソウル市内までは近いため、一般タクシーで20,000〜30,000ウォン(約2,200〜3,300円)程度で移動できます。空港鉄道やリムジンバスより割高ですが、荷物が多い場合やグループでの移動には便利です。
空港のタクシー乗り場には一般タクシーと模範タクシーの列が分かれています。到着ロビーの案内表示に従って進めば迷うことはありません。

韓国でタクシーに乗る方法は「流しを拾う」「タクシー乗り場を使う」「アプリで配車する」の3つです。場面に応じて使い分けることで、スムーズに移動できます。
韓国で流しのタクシーを拾うときは、フロントガラスやルーフのランプで空車かどうかを確認します。「빈차(ピンチャ)」と表示されていれば空車のサインです。
手を挙げてタクシーを止めるときは、日本のように真上に手を挙げるのではなく、肩の高さ程度に手を伸ばすのが韓国流です。大通りや交差点の近くで待つとつかまりやすくなります。
注意したいのは、韓国のタクシーのドアは手動式です。日本のように自動で開くのを待っていると、乗車の意思がないと判断されて走り去ってしまうことがあります。自分でドアを開けて乗り込みましょう。
ソウル駅や明洞、空港など主要スポットにはタクシー乗り場が設置されています。乗り場を利用すれば順番に乗車できるため、流しのタクシーを探す手間が省けます。
乗り場には係員が常駐していることも多く、行き先を伝えるとドライバーに代わりに説明してくれる場合もあります。韓国語が話せない旅行者にとって心強いサービスです。
繁華街の乗り場は夜間に混雑することがあるため、時間に余裕をもって並ぶか、アプリでの配車を検討しましょう。
カカオタクシー(Kakao T)は韓国で最も利用されている配車アプリです。日本の電話番号でもSMS認証で登録でき、目的地を入力するだけでタクシーを呼べます。
アプリ上で乗車地点と行き先を設定すると、近くのドライバーとマッチングされます。到着予定時間や車両ナンバーが画面に表示されるため、安心して待つことができます。
アプリ上で配車し、降車時に車内でクレジットカード(Visa・Mastercard)や現金で直接支払う方法が確実です。日本発行のカードをアプリ内に登録してのアプリ内決済は制限される場合があるため、支払い方法は「車内で直接支払い(一般呼び出し)」を選択するのがおすすめです。韓国旅行中の通信環境が整っていれば、最も便利な方法といえるでしょう。
関連記事: カカオタクシーの使い方を徹底解説!韓国旅行で失敗しない登録・配車ガイド

韓国のタクシーでは複数の支払い方法が利用できます。現金以外にもクレジットカードやアプリ決済に対応しているため、自分に合った方法を選べます。
韓国のタクシーはほぼすべての車両にカード端末が搭載されており、Visa・Mastercard・JCBのクレジットカードで支払いが可能です。降車時にドライバーにカードを渡すか、端末にタッチするだけで決済が完了します。
現金を用意する手間が省けるうえ、おつりのトラブルも避けられるため、クレジットカード払いが最もスムーズな方法です。海外利用手数料は1.6〜2.2%程度で、両替の手数料と比較してもお得な場合が多いでしょう。
万が一カードが使えない車両に当たった場合に備えて、少額の現金も持っておくと安心です。
現金で支払う場合は韓国ウォンを用意しておく必要があります。日本円での支払いには対応していません。
注意したいのは、小銭のおつりが返ってこないケースがあることです。ドライバーが小銭を持ち合わせていない場合、端数を切り上げられることがあります。10,000ウォン札や5,000ウォン札を多めに持っておくと支払いがスムーズです。
領収書(영수증 / ヨンスジュン)は降車時に「ヨンスジュン ジュセヨ」と伝えれば発行してもらえます。忘れ物をした際の問い合わせにも使えるため、受け取っておきましょう。
WOWPASS(ワウパス)は外国人旅行者向けのプリペイドカードで、カカオタクシーのアプリ決済と連携させて使うことができます。事前にチャージしておけば、タクシー利用時にも便利です。
T-moneyカードは地下鉄やバスで広く使われている交通カードで、多くのタクシーでも利用可能です。ただし、端末の故障や残高不足で使えないケースもあるため、タクシー利用にはクレジットカードやWOWPASSも合わせて持っておくと安心です。
韓国旅行中はスマホで地図を確認したり配車アプリを使ったりと、安定した通信環境が不可欠です。利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」を事前に設定しておけば、到着直後からスムーズにネットが使えます。
関連記事: 韓国旅行に必須のtマネーカードとは?買い方・チャージ・使い方を解説

韓国のタクシーは全体的に安全ですが、観光客を狙ったトラブルがゼロではありません。事前に知っておけば、万が一のときも冷静に対処できます。
乗車したらまずメーターが作動しているか確認しましょう。メーターを使わず定額料金を提示してくるドライバーは、正規料金より高い金額を請求している可能性があります。
NAVERマップやカカオマップでルートを事前に確認しておくと、意図的な遠回りに気づきやすくなります。アプリの到着予想時間と大きくずれている場合は注意が必要です。
被害に遭った場合は、タクシーの車内に掲示されているドライバーの名前と車両番号を控えておきましょう。韓国観光公社の観光苦情申告センター(電話1330)に連絡すれば、日本語で相談できます。
コールバンとは、タクシーの営業許可を持たない車両が旅行者を乗せる違法営業のことです。空港や繁華街で「タクシー?」と声をかけてくる人物には応じないようにしましょう。
正規のタクシーには車体にタクシー表示があり、ルーフにはランプが付いています。車内にはドライバーの身分証が掲示されており、これらがない車両は避けてください。
カカオタクシーなどの配車アプリを利用すれば、登録済みの正規ドライバーとマッチングされるため、違法タクシーに乗るリスクを大幅に減らせます。
タクシーに忘れ物をした場合は、領収書に記載された車両番号を手がかりに探すことができます。カカオタクシー利用時は、アプリの乗車履歴からドライバーに直接連絡できるため、対応がスムーズです。
それでも見つからない場合は、最寄りの警察署(경찰서 / キョンチャルソ)に届け出を出しましょう。韓国では遺失物管理システムが整備されており、登録後にオンラインで検索もできます。
スマートフォンの紛失は特に深刻です。位置追跡アプリをあらかじめ設定しておくと、万が一の際にも発見できる可能性が高まります。
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韓国のタクシーは種類ごとに料金やサービスが異なるため、目的に合わせて賢く選ぶことが大切です。一般タクシーは手頃な料金で気軽に使え、模範タクシーは快適さと安心感を重視する方に向いています。
カカオタクシーなどの配車アプリを活用すれば、言葉の壁を感じることなくスムーズにタクシーを利用できます。深夜割増の時間帯や空港からの移動では、事前に料金の目安を把握しておくと予算管理にも役立ちます。
タクシー利用に限らず、韓国旅行では地図アプリやSNSなど、スマホの通信環境が旅の快適さを大きく左右します。出発前にeSIMを準備しておけば、到着後すぐにインターネットが使えて安心です。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。