シンガポール旅行の準備で気になるのが、シンガポールドル(SGD)の両替方法です。「日本で両替すべき?それとも現地?」「キャッシュレス先進国だから現金は少なくていい?」と悩む方も多いのではないでしょうか。 結論から言えば、シンガポールドルの両替は現地の市内両替商(マネーチェンジャー)でまとめて行うのがもっともお得です。さらにシンガポールはキャッシュレス決済が高度に普及しているため、必要な現金は他のアジア諸国に比べて少なめで済みます。 この記事では、シンガポールドルの基本情報や両替場所ごとのレート比較、キャッシュレス決済の活用術、旅行に必要な現金の目安までわかりやすくまとめました。 初めてのシンガポール旅行の方も、リピーターでよりお得な両替方法を知りたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次

シンガポールドル(SGD)は、シンガポール共和国の通貨で「S$」と表記されます。まずは紙幣・硬貨の種類や、現在の為替レートの目安を押さえておきましょう。
このセクションでは以下を解説します。
シンガポールドルの通貨コードは「SGD」、表記は「S$」または「$」です。1シンガポールドルは100セント(cent)に分かれており、シンガポール金融管理局(MAS)が発行しています。
紙幣はS$2、S$5、S$10、S$50、S$100、S$1,000の種類があります。日常的に使うのはS$2からS$50までで、S$100以上の高額紙幣は屋台や小規模店舗では受け取りを断られる場合もあるため注意しましょう。
硬貨は5セント、10セント、20セント、50セント、S$1の5種類です。MRTやバスの運賃、屋台での支払いで小銭を使う場面が多いため、ある程度持っておくと便利です。
2026年5月現在、シンガポールドルと日本円のレートは1シンガポールドル=約122円前後で推移しています。おおよその目安として、シンガポールドルの金額に約120を掛けると日本円の概算がわかります。
シンガポールドル | 日本円の目安 |
|---|---|
S$1 | 約120円 |
S$10 | 約1,200円 |
S$50 | 約6,000円 |
S$100 | 約12,000円 |
たとえば、ホーカーセンターでの食事がS$5なら約600円、ナイトサファリの入場料がS$56なら約6,720円という計算になります。為替レートは日々変動するため、旅行直前には最新レートを確認しておきましょう。
シンガポール旅行と合わせてマレーシアを訪れる方は、通貨が別物である点に注意が必要です。マレーシアの通貨はリンギット(MYR)で、1リンギット=約40円前後とSGDよりかなり価値が低くなっています。
また、両国の国境付近では「シンガポールドルもリンギットも使える」と案内する店もありますが、レートが不利に設定されていることが多いため、現地の通貨に両替してから使うのが基本です。シンガポール出国時に余ったSGDをリンギットに替えるのは現地両替商で対応可能です。
シンガポールドルの両替は、場所によってレートが大きく異なります。同じS$500を両替しても、場所が違えば数千円の差が出ることも珍しくありません。ここでは主な両替場所のメリット・デメリットを比較します。
以下の表で、各両替場所のお得度を一覧で確認しましょう。
両替場所 | お得度 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
市内の両替商(マネーチェンジャー) | ★★★★★ | レート最良・店舗選び放題 | 営業時間が短め・休業日あり |
シンガポールの銀行 | ★★★★☆ | 安心感・パスポート提示で対応 | 平日昼間のみ・並ぶことも |
チャンギ国際空港 | ★★★☆☆ | 24時間営業・到着後すぐ | 市内よりレートが2〜4%劣る |
クレカキャッシング | ★★★★☆ | ATMで手軽・好レート | 利息が発生 |
日本の空港・銀行 | ★★☆☆☆ | 出発前に準備可能 | レートが大幅に不利 |
シンガポールでもっともレートが良いのは、市内のショッピングモール内にあるライセンス取得済みの両替商(マネーチェンジャー)です。シンガポール政府公認の両替商はスピード・透明性ともに優れており、両替手数料も基本的に無料です。
有名な集積エリアとしては、オーチャード地区の「Lucky Plaza(ラッキープラザ)」、ラッフルズプレイス駅近くの「The Arcade(ジ・アーケード)」、リトルインディアの「Mustafa Centre(ムスタファセンター)」が知られています。各店舗で提示レートが異なるため、複数店を見比べてから両替するのがコツです。
Mustafa Centreは24時間営業で、夜遅い到着便でも安心して利用できる貴重なスポットです。観光ついでに立ち寄れる立地のため、シンガポール旅行者の定番両替先として人気があります。
DBS、UOB、OCBCなどシンガポール大手銀行の窓口でも両替が可能ですが、市内の両替商と比べるとレートはやや劣ります。営業時間も平日の9時から15時前後と限られており、土曜日は短縮営業、日祝は休業の店舗が大半です。
パスポートの提示が必須で、両替金額によっては書類記入が必要な場合もあります。手数料が無料の銀行が多いものの、レート面では市内両替商に軍配が上がるため、わざわざ銀行を選ぶメリットは薄いのが実情です。
どうしても銀行で両替したい場合は、観光ついでに通りかかった支店を利用する程度にとどめ、メインは両替商で済ませるのがおすすめです。
チャンギ国際空港の到着ロビーには複数の両替カウンターがあり、24時間営業の店舗もあります。深夜便や早朝便で到着しても両替できるのは大きな利点です。
ただし、空港の両替商は市内の両替商と比べてレートが2〜4%程度劣ります。S$300を両替する場合、市内に比べて1,000〜1,500円程度損をする計算です。
空港から市内までの交通費(MRTやタクシー)として、最小限の現金(S$50〜S$100程度)を空港で両替し、まとまった金額は市内に着いてから両替するのがバランスの良い方法です。
日本の空港や銀行でもシンガポールドルに両替できますが、レートはシンガポール現地に比べて大きく不利です。具体的には、市内の両替商と比べて1万円あたり500〜800円程度損をする水準です。
S$500(約6万円相当)を両替する場合、日本の空港とシンガポール市内では3,000〜5,000円の差が出ることもあります。日本での両替は「市内に着くまでの当座の現金」として2,000〜3,000円分にとどめ、残りは現地で両替するのが賢明です。
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シンガポールはアジア有数のキャッシュレス先進国で、クレジットカード・QRコード決済・モバイルウォレットが幅広く普及しています。両替所に並ばなくても、賢く使えば現金の出番をかなり減らせます。
クレジットカードの海外キャッシング機能を使えば、シンガポールのATMから直接シンガポールドルを引き出せます。MRT駅構内やコンビニのATMで24時間利用可能なため、両替所の営業時間を気にする必要がありません。
海外キャッシングの為替レートはVISAやMastercardの国際ブランドレートが適用され、市内両替商に近い好レートで現金が手に入ります。ただし利用日から返済日までの利息が発生するため、帰国後すぐに繰り上げ返済するのがお得に使うコツです。
利息は年率18%前後が一般的で、30日間で約1.5%です。S$200(約24,000円)を引き出した場合、30日後の利息は約360円程度に収まります。
シンガポールではクレジットカード決済が広く普及しており、ホテル、レストラン、ショッピングモール、コンビニ、MRTの券売機まで幅広く対応しています。VISA・Mastercardはほぼどこでも使え、JCBやAmerican Expressも観光エリアでは概ね利用可能です。
さらに、PayNow(QRコード決済)やSGQR、NETSといった独自の決済システムが普及しており、ホーカーや街中の小規模店舗でもQRコードでの支払いが一般的になっています。ただしPayNowは原則シンガポールの銀行口座が必要なため、旅行者は基本的にクレジットカードや国際ブランドのモバイルウォレット(Apple Pay、Google Pay)を使うのが現実的です。
クレジットカードの海外事務手数料は1.6〜2.2%程度が一般的で、両替手数料と比較しても遜色ありません。対応店舗ではカード決済を積極的に活用しましょう。
EZ-Linkは日本のSuicaのような交通系ICカードで、MRT、バス、一部のコンビニや飲食店で使えます。チャンギ空港のMRTステーションや市内の主要MRT駅の窓口・自動販売機で購入でき、標準的なカード代はS$10(うちS$5は乗車額にチャージ済み)です。
2024年以降は、SimplyGoシステムへの完全移行により、海外発行のVisa・Mastercardのコンタクトレス対応カードを直接MRT・バスの改札にタッチして利用することもできるようになりました。短期滞在の旅行者なら、EZ-Linkを買わずに手持ちのコンタクトレスカードだけで完結させる方法も選択肢です。
ただし、海外カードを直接タッチした場合はSimplyGoから1日あたりS$0.60の管理手数料(Foreign Bank Card Admin Fee)が課されるほか、カード発行会社側の海外事務手数料も別途発生します。長く滞在する方や複数人で使い回したい方はEZ-Linkを購入したほうが結果的にお得です。
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「キャッシュレス先進国だから現金はいらない」と聞く一方で、ホーカーや屋台では現金しか使えない場面もあります。ここでは旅行日数や使い方に応じた現金の目安を紹介します。
以下の目安は、ホテル代と航空券を除いた現地での支出(食費・交通費・観光・買い物)を想定し、カード決済を併用するパターンと現金メインのパターンに分けています。
旅行日数 | カード併用の場合 | 現金メインの場合 |
|---|---|---|
2泊3日 | S$150〜S$250 | S$400〜S$500 |
3泊4日 | S$200〜S$350 | S$500〜S$700 |
4泊5日 | S$300〜S$450 | S$700〜S$900 |
シンガポールはキャッシュレス決済が普及しているため、カードを併用するなら1日あたりS$50〜S$100程度の現金で十分です。ホーカー巡りやチャイナタウンでの買い物が多い方は、多めに用意しておきましょう。
キャッシュレス先進国とはいえ、シンガポール旅行では現金が必要な場面も意外と存在します。代表的なのは以下のようなシーンです。
ホーカーは1食S$5〜S$8程度が相場で、S$50札では「お釣りがない」と断られることもあります。S$2、S$5、S$10の小額紙幣を中心に持っておくと安心です。1日あたりS$30〜S$50の現金があれば、現金しか使えない場面でも困らないでしょう。
シンガポール旅行での両替は、以下の2段階に分けるのがもっとも効率的です。
1回目は到着直後にチャンギ空港でS$50〜S$100だけ両替します。空港から市内への交通費(MRTやタクシー)と当座の食事代をカバーする最小限の金額にとどめ、市内に着いてから両替商でまとまった金額を交換します。
2回目はオーチャードやリトルインディアなどのエリアで両替商を利用します。Lucky PlazaやMustafa Centreなど、複数店舗が集まるエリアならレートを比較しながら一番お得な店を選べます。
両替回数が増えるほど手数料・スプレッドの影響が大きくなるため、こまめに少額を両替するよりまとめて両替する方がお得です。
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シンガポールドルの両替と同じくらい大切なのが、現地での通信手段の準備です。両替商の場所を調べたり、PayNowやモバイルウォレットを使ったり、レートをリアルタイムで確認したりと、スマートフォンが使えるかどうかで旅の快適さが大きく変わります。
シンガポール旅行の通信手段としては、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」がおすすめです。渡航前にアプリからeSIMを購入・設定しておけば、シンガポールに到着した瞬間からデータ通信を使い始められます。
キャッシュレス決済が普及しているシンガポールでは、QRコード決済やマップアプリ、配車アプリ(GrabやTADAなど)を使う場面が多く、安定した通信環境が必須です。両替商の最新レートを確認したり、ホーカー巡りでお店をマップで探したりと、通信があるだけで旅の自由度が大きく変わります。
SIMカードの差し替えやWi-Fiルーターの持ち運びが不要なため、身軽に旅行を楽しめるのもeSIMの大きなメリットです。
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為替レートの確認には、XEやWiseなどの為替アプリが便利です。リアルタイムのレートをチェックできるため、両替商が提示するレートが妥当かどうか判断する材料になります。
スマートフォンの電卓を使って、提示レートで日本円換算を計算してみるのも有効です。「1万円で何シンガポールドルもらえるか」を事前にシミュレーションしておくと、両替時に損をしていないか即座に判断できます。
また、複数の両替商が並ぶエリアでは、まず数店舗のレートをチェックしてから一番有利な店を選ぶのが基本です。シンガポールではこの「比較してから両替」が当たり前の文化なので、遠慮せずに見比べましょう。

シンガポールドルの両替は、市内の両替商でまとめて行うのがもっともお得です。日本での両替や空港でのまとまった両替は避け、最小限にとどめましょう。クレジットカード決済やEZ-Link、コンタクトレス決済を組み合わせれば、現金の持ち歩きを減らしてスマートにシンガポール旅行を楽しめます。
キャッシュレス決済の活用や両替商の比較には、現地でのスマートフォン通信が欠かせません。トリファ(trifa)のeSIMなら、アプリで簡単に設定するだけでシンガポール到着後すぐにスマートフォンが使えるようになります。両替レートの確認からホーカー巡りのマップ検索まで、通信環境を万全にしてシンガポール旅行を満喫しましょう。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。