シンガポール旅行を安心して楽しむためには、入国に必要な書類や決済手段、通信環境など、持ち物の準備が欠かせません。 本記事では、シンガポールに行く際に必須の持ち物から旅行を快適にする便利グッズ、現地調達できるアイテム、持ち込み禁止のものまで解説しています。 シンガポールにはじめて行く方は、本記事で紹介する持ち物をチェックリストとして活用し、準備を進めていきましょう。
目次
シンガポール旅行では、以下の4点はとくに優先して確認すべき必須アイテムです。
忘れてしまうと、入国や現地での滞在などに影響が出てしまうので、まず上記のアイテムを揃えるところからはじめましょう。
シンガポールに渡航するためには、パスポート(残存有効期間の確認)とコピーが必要です。
入国には6ヶ月以上の残存有効期間が必須で、条件を満たさないと入国できないため、出発前の確認が欠かせません。
たとえば、2025年8月出発で有効期限が2026年1月末なら残り5ヶ月しかないため、更新が必要です。
さらに紛失時の再発行に備え、以下の対策も取りましょう。
シンガポールに行く際は忘れてはいけない持ち物であるため、出発前に必ず確認しておきましょう。
航空券(Eチケット)は、印刷したものとデータの両方を準備しましょう。
SG Arrival Card(SGAC) の入力やホテルチェックインで便名・到着時刻の提示を求められるためです。
SG Arrival Cardとは、シンガポール入国時に必要な電子入国カードで、2020年以降、紙の入国カードに代わって導入された仕組みです。
2025年現在、すべての旅行者に義務化され、渡航前に事前に提出しなければなりません。
航空券では、「SQ12便・成田発・SIN着14:25」といった正確な情報が即時確認できる状態が求められます。
印刷したものは、通信障害やバッテリー切れの際に有効で、復路便も含め携行すると安心です。
シンガポールは、決済の95%以上がキャッシュレスで可能な国です。
そのため、現金は100シンガポールドル程度(1万円程度)に抑え、Visa/Mastercard対応のクレジットカードをメインにしましょう。
キャッシュレス決済の主な利用シーンは、以下の通りです。
盗難・磁気不良などのリスクやブランドの非対応などに備えて、メインカードとは異なるブランドでもう1枚用意しておくと、より安心です。
旅行中は通信環境が移動や決済に欠かせないため、SMS認証が可能な通信手段が必須です。
シンガポールで快適に過ごしたいときに、おすすめの通信手段の組み合わせは以下の通りです。
現地回線で通信を行う国際ローミングによる高額請求をデータ通信用のeSIMで避けながら、日本で使用している物理SIMカードで通話や決済をいつも通りできます。
下記は、海外旅行で必要なスマホの設定と注意点を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
必須アイテムに加えて、旅行をより快適にする便利グッズを準備することで、現地での行動がより快適かつスムーズになるでしょう。
4つの項目に分けて、シンガポール旅行にあると便利なものを紹介します。
日本からシンガポールまでの約7時間のフライトを快適に過ごすには、疲労を軽減したり、スマホやイヤホンの充電用にモバイルバッテリーを用意したりするのがおすすめです。
機内でゆっくり休みたい方は、ネックピローやアイマスク、ノイズキャンセリングイヤホンなどで睡眠環境を整えましょう。
長時間のフライトでは、同じ体勢が続いて足のむくみや疲労を感じることもあるため、スリッパや着圧ソックスなどで足元を楽にする工夫をしてみてください。
シンガポールは平均気温28〜33℃の高温多湿環境で、室内は20℃前後の強冷房が効いています。
屋外では暑さ対策、屋内では冷房対策が必要になるため、体温調節のしやすい服装を用意しましょう。
屋外の日差し対策をしつつ、さっと羽織って冷房対策できる薄手の長袖シャツは便利です。観光で歩き回ると汗で蒸れることもあるため、通気性がよく動きやすいパンツが活躍します。
肌に触れるものは日本製を優先し、重くかさばる液体は現地調達が効率的です。
体質に合わない製品を使用することで肌トラブルが起こることがあるため、持参するべきものと現地調達でもよいものを決めておきましょう。
常備薬や化粧品などは、普段から使っている体にあったものを持参するのが安全です。
シャンプーやボディソープなどは、特別なこだわりがない限りは、現地のコンビニやスーパーなどで調達すると、身軽に移動できます。
シンガポールでの観光を楽しむために、旅行で役立つグッズも揃えておきましょう。
スマホやタブレットなどの電子機器は、バッテリー切れを起こすと、検索や決済などができなくなるため、モバイルバッテリーを用意するのがおすすめです。
そのほかには、買い物をしたものを入れるエコバッグや、暑さを緩和してくれる携帯扇風機、突然のスコールに対応できる折りたたみ傘も用意しておくと、観光中に活躍してくれます。
シンガポールでは、日用品や電子機器など多くの品が現地調達可能で、日本から持っていく荷物を減らすことができます。
現地で調達できるものの例は、以下の通りです。
カテゴリ | 調達できるもの |
飲み物・食料 | ミネラルウォーター、軽食、インスタント食品 など |
衣類 | Tシャツ、短パン、サンダル、下着 など |
日用品 | シャンプー、歯ブラシ、石鹸、化粧品 など |
医薬品 | 頭痛薬、胃腸薬、風邪薬 など |
雑貨 | 傘、帽子、サングラス、エコバッグ など |
電子関連 | 物理SIMカード、eSIM、充電ケーブル など |
ドラッグストアやコンビニ、ショッピングモールが観光エリアに多くあるため、必要な商品をすぐに入手できます。
日本から持参する荷物を減らしつつ、効率よく必要なものを調達したい方は、出発前に宿泊先周辺の店舗をGoogleマップで確認しておくとよいでしょう。
シンガポールには、厳しい入国規制があり、持ち込み禁止品を知らずに持参すると高額罰金や刑罰の対象になります。
以下の4つはとくに注意が必要です。
医療用を除き、すべてのチューインガムの持ち込みは法律で禁止されています。違反すると最大10,000シンガポールドル(約107万円)の罰金が科される可能性があります。
日本で購入した一般的なガムや機内で配布されたガムも対象です。
20,000シンガポールドル(約200万円)相当を超える現金や無記名証券を持ち込む場合は、オンラインでの事前申告が義務です。無申告は、マネーロンダリング防止規制に基づき厳罰対象となります。
通常の旅行であれば100シンガポールドル程度(約1万円)の現金とクレジットカードで十分対応可能です。
処方薬は3ヶ月分の服用量以内なら持ち込み可能ですが、向精神薬や医療用麻薬はシンガポール保健科学庁(HSA)の事前承認が必須です。
睡眠薬(ゾルピデム)や抗不安薬(ジアゼパム)は許可が必要です。持参する必要がある場合は、英文の診断書や処方箋を添付し、元の箱のまま持参してください。
ワインや日本酒などの酒類は、アルコール度数によって成人が持ち込める量が異なります。以下の組み合わせ以内の量であれば、免税の対象です。
詳しくはシンガポール税関の公式サイトをご確認ください。
電子たばこは持ち込み自体が全面禁止で、違反すると最大2,000シンガポールドル(約20万円)の罰金が課されるおそれがあります。
現地でお酒やたばこを楽しみたい場合は、リスクのある持ち込みよりも、現地購入の方が安全です。
シンガポール滞在で通信環境を確保することは、移動・決済・観光・ビジネスを円滑に進めるうえで必須です。
代表的な通信手段は、eSIM、物理SIMカード、レンタルWi-Fiの3種類で、それぞれの特徴を理解して使い分けることが重要です。
eSIMとは、スマホのプロファイルをダウンロードしてインストールすることで、物理SIMカード不要で利用できるSIMです。
物理SIMカードの差し替えが必要なく、オンラインでの購入や手続きで開通できるため、シンガポールに着く前にスムーズに準備できます。
デュアルSIMに対応した機種であれば、物理SIMカードとeSIMの切り替えが可能です。仕事用とプライベート用で回線を分けるなど、シンガポールでの通信を賢く切り替えられます。
eSIMのメリット・デメリットや活用方法を詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
eSIMとはSIMカード不要の通信方法!メリット・デメリットや海外旅行での活用方法を解説
物理SIMカードとは、スマホに差し込んで使用するカード型のSIMです。シンガポールでの通信に対応した物理SIMカードを自分のスマホに差し替えるだけで、現地での通信ができるようになります。
特別な設定が必要なく、手軽に使用できる一方で、小型でデリケートなため、紛失や破損のリスクには注意が必要です。
物理SIMカードについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
物理SIMカードとは?仕組み・対応端末・メリット・設定方法まで解説
レンタルWi-Fiは、現地の通信網で接続できる小型の通信機をレンタルできるサービスです。
1つの端末で複数のデバイスを接続できるため、スマホとタブレットを同時に接続したり、家族や友人とシェアしたりするなどの使い方ができます。シンガポールで複数の端末を同時に使いたいときや、複数人で接続したいときに便利です。
eSIMとポケットWi-Fiがどっちがよいかについては、以下の記事で解説しているので、どちらかで迷っている方はぜひチェックしてみてください。
eSIM・ポケットWiFiどっちがいい?海外利用で損しない選び方
シンガポール旅行でおすすめな通信手段はeSIMです。
事前準備から現地利用までオンラインで完結でき、物理SIMカードを交換する必要がありません。さらに柔軟なプランを提供している場合が多く、目的に合わせて利用しやすくなっています。
シンガポール旅行のインターネット利用に役立つeSIMの主な特徴を以下の3つです。
海外旅行でeSIMを利用するメリットは、以下の記事でも解説しているので、あわせて参考にしてみましょう。
海外旅行はeSIMがおすすめ!メリット・デメリットや利用手順を紹介
eSIMは、日本出発前にアプリやWebから購入・設定が可能で、現地到着後すぐに利用できます。
従来の物理SIMカードでは、空港や店舗での手続きが必要でしたが、eSIMならその時間を観光や移動に充てられます。
トリファ(trifa)では、無料のアプリをダウンロードすると、3分で設定が完了します。事前に購入しておけば、空港で物理SIMカードを購入するために並ぶ必要がなく、到着後すぐに通信を開始できます。
シンガポール旅行前にアプリをインストールし、手続きを進めておきましょう。
eSIMは、スマホにプロファイルをダウンロードしてインストールすれば利用できるため、物理SIMカードを差し替える手間がかかりません。
物理SIMカードは小型でデリケートなため、ちょっとした衝撃で破損したり、ふとしたときに紛失してしまったりしますが、eSIMを利用すれば、そのような心配がなくなります。
また、現地で物理SIMカードを使用する場合、日本で使用していた物理SIMカードを抜く必要があります。抜いた物理SIMカードを紛失・破損するリスクもあるため、そのまま利用できるeSIMは便利な選択肢といえるでしょう。
eSIMは、1日〜30日単位まで幅広いプランを提供している場合があり、滞在日数や利用目的に合わせて最適な選択が可能です。
従来の物理SIMカードは、「7日間」「30日間」など選択肢が限られていましたが、eSIMなら少量利用から大容量利用まで対応できます。
用途に応じて無駄のないプランを選べるため、コスト面でも優れています。出発前に自分の通信利用量を把握し、1.5倍程度の余裕を持ったプランを選びましょう。
eSIMは便利な通信手段ですが、事前確認を怠るとシンガポールで利用できずに、連絡や決済などができない事態に陥るおそれがあります。
シンガポールへの出発前に以下の3点を必ず確認し、安心して旅行を迎えましょう。
eSIMを利用するには、端末自体がeSIM対応機種であることが必須です。対応していない場合は物理SIMカードやWi-Fiを検討する必要があります。
代表的な対応機種は以下の通りです。
対応可否はなるべく早く確認し、非対応なら早めに代替手段を準備しましょう。
自分の端末がeSIMに対応しているかを確認したいときは、以下の記事を参考にチェックしてみてください。
eSIM対応機種の確認方法とは?オススメのスマホ・利用方法も紹介
シンガポールでは、政府の規制により、eSIMを含むすべてのSIMで実名登録が法的に義務付けられています。通信回線の不正利用や、犯罪を未然に防ぐための安全対策です。
旅行者がオンラインでeSIMを購入する際には、申し込み手続きの過程で必ずパスポート情報の入力、パスポートの顔写真ページを撮影した画像データのアップロードが求められます。
本人確認プロセスが完了・承認されなければ、eSIMを有効化して通信を開始できません。購入前に必ずパスポートが有効期限内であるかを確認し、手続きのために手元に準備しておきましょう。
プラン選びを誤ると、滞在中にデータ不足や割高な追加購入が必要になるおそれがあります。想定利用量と旅行日数に合わせて、最適なプランを選びましょう。
目安は1日300〜500MB、ヘビーユースなら無制限プランがよいでしょう。
ぴったりの容量だと思わぬ消費で超過してしまう可能性があるため、1.5倍程度の容量を選ぶと安心です。事前に自分の利用量を試算し、最適なプランを決めましょう。
数あるeSIMサービスの中でも、トリファ(trifa)はとくにシンガポール旅行者に適しています。シンガポールでは、3日間で最低790円から利用できます。
24時間365日の日本語対応サポートがあるため、はじめてeSIMを使う旅行者でも安心です。
アプリから3分で設定できるため、これからシンガポール旅行をする方は、まずは無料のダウンロードからはじめてみてはいかがでしょうか。
ライター
トリファ編集部
海外旅行の際に知っておくと良い情報や、通信に関する疑問点を解消できる情報を提供させていただきます。皆様の海外渡航がより良いものになるための手助けとなれればと思います。