
上海は中国最大の商業都市であり、近未来的な高層ビル群と歴史的な租界建築が共存する唯一無二の街です。日本から飛行機で約3時間というアクセスの良さもあり、週末弾丸旅行から長期滞在まで幅広い楽しみ方ができます。 一方で、中国ならではのインターネット規制やキャッシュレス事情など、事前に知っておかないと困るポイントも少なくありません。特にGoogleマップやLINEが使えない環境は、日本人旅行者にとって大きなハードルになります。 この記事では、上海の定番観光スポットから地元の人に愛される穴場エリアまで厳選して紹介するとともに、通信手段やビザ情報など旅行準備に役立つ実用的な情報もあわせて解説します。 初めての上海旅行でも安心して楽しめるよう、ぜひ出発前の参考にしてみてください。
目次

上海は中国東部の長江河口に位置する、人口約2,400万人を超える世界有数のメガシティです。古くから国際貿易の拠点として発展し、現在はアジア屈指の金融・商業の中心地となっています。ここでは旅行前に押さえておきたい基本情報を整理します。
東京(成田・羽田)、大阪(関西)、名古屋(中部)、福岡など主要都市から上海への直行便が毎日運航されています。フライト時間は約2時間半から3時間半で、時差はわずか1時間(日本が1時間進んでいる)のため、体への負担が少ないのも魅力です。
航空券の相場はエコノミークラスの往復で3万円から7万円程度が一般的ですが、LCCを利用すれば往復2万円台で見つかることもあります。ゴールデンウィークや年末年始、中国の春節(1月末から2月)や国慶節(10月上旬)の時期は価格が高騰しやすいため、早めの予約がおすすめです。
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2026年現在、日本国籍の方は観光・商用目的で30日以内の滞在であればビザなしで中国に入国できます。この措置は2026年12月31日まで延長されています。
ただし、入国時にはパスポートの残存有効期間が6か月以上必要です。また、入国カードの記入が求められる場合があるため、宿泊先の住所を控えておくとスムーズに手続きできます。
上海は東京と似た温帯気候で、四季がはっきりしています。旅行のベストシーズンは春(3月から5月)と秋(9月から11月)です。春は桜や菜の花が咲き、秋は上海蟹の旬と重なるため、グルメ目的の旅行者にも人気があります。
6月中旬から7月上旬は梅雨にあたり、8月は気温が35度を超える日が続くため、夏場の旅行はやや体力を消耗しやすいでしょう。冬(12月から2月)は気温が氷点下近くまで下がることもあるため、防寒対策が必要です。

上海観光のハイライトともいえるのが、黄浦江を挟んで向かい合う外灘(ワイタン)と浦東(プードン)のエリアです。歴史的な西洋建築と未来都市のような高層ビル群が一度に楽しめる、上海を象徴する景観が広がります。
外灘は黄浦江の西岸に約1.5キロメートルにわたって続く遊歩道で、20世紀初頭に建てられたゴシック様式やアール・デコ様式の重厚な建築が52棟並んでいます。かつて各国の銀行や商社が入居していたこれらの建物は「万国建築博覧」とも称され、上海の歴史を体感できる場所です。
夜になるとライトアップされた対岸の浦東高層ビル群と合わせて壮大な夜景を楽しむことができます。散策は日没前から始めて、昼と夜の両方の表情を見るのがおすすめです。
黄浦江の東岸に広がる浦東新区には、上海を象徴する超高層ビルが集中しています。なかでも高さ632メートルの上海タワーは中国で最も高いビルであり、118階の展望台からは上海の街を360度見渡せます。
球体が連なるユニークなデザインの東方明珠塔(高さ468メートル)は上海のシンボル的存在で、足元のガラス床から地上を見下ろすスリル満点の体験が人気です。また「栓抜きビル」の愛称で知られる上海環球金融中心(高さ492メートル)にも展望台があり、外灘方面の夜景を一望できます。3つのタワーを見比べながら、お気に入りの展望スポットを選んでみてください。

上海の中心部に位置する豫園・南京路エリアは、中国の伝統文化とにぎやかな商業エリアが融合した観光の王道ルートです。古典庭園の静けさとショッピングストリートの活気を同時に味わえます。
豫園は1559年に明代の官僚が両親のために造った江南様式の古典庭園です。約2万平方メートルの敷地内には精巧な石山や回廊、池、楼閣が配置され、都会の喧騒を忘れるような静かな時間を過ごせます。入場料は大人30元から40元(約600円から800円)で季節によって変動し、所要時間は1時間ほどが目安です。
豫園のすぐ外に広がる豫園商城は、中国風の建物が立ち並ぶ観光向けショッピングエリアです。名物の小籠包や上海料理を楽しめる飲食店が多く、南翔饅頭店の小籠包は特に有名で行列ができるほどの人気があります。お土産探しにもぴったりのエリアです。
南京路は外灘から人民広場まで約5.5キロメートル続く、上海で最も有名なショッピングストリートです。東側の南京東路は歩行者天国になっており、百貨店やブランドショップ、飲食店がずらりと並んでいます。
夜になるとネオンサインが一斉に点灯し、華やかな雰囲気に包まれます。外灘からの散策コースに組み込みやすい立地なので、夜景鑑賞の前後に立ち寄るのがおすすめです。
上海博物館は、青銅器、陶磁器、書画、玉器など約14万点の文化財を所蔵する中国有数の博物館です。2024年に全面開館した浦東の東館が現在のメイン施設となっており、青銅器や陶磁器など主要コレクションの多くが移転しています。人民広場の本館は特別展を中心に運営されています。
入場料は無料ですが、東館・本館ともに事前のオンライン予約が必要です。特に青銅器コレクションは世界的にも評価が高く、東館でじっくり鑑賞するなら2時間ほど確保しておくとよいでしょう。

定番の観光地だけでなく、上海にはリノベーションされた路地裏や歴史的な街区を活用したおしゃれなスポットが点在しています。地元の人にも愛されるエリアを散策すれば、上海のもうひとつの魅力を発見できるはずです。
田子坊は、昔ながらの住宅街(里弄)をリノベーションして生まれたアートスポットです。細い路地が入り組んだ迷路のような空間に、ギャラリーやハンドメイド雑貨のショップ、個性的なカフェが軒を連ねています。
観光客向けの店と地元アーティストの工房が混在しているのが田子坊の魅力で、同じ路地を何度歩いても新しい発見があります。最寄りの地下鉄は9号線「打浦橋駅」で、アクセスも便利です。
新天地は、1920年代の石庫門住宅をリノベーションしたおしゃれなエリアです。レンガ造りの歴史的な外観はそのまま残しつつ、内部にはモダンなレストランやカフェ、バーが入っています。
昼はカフェでゆっくり過ごし、夜はバーでカクテルを楽しむといった使い分けができるのが新天地の魅力です。上海の新旧が融合した雰囲気を味わいたいなら、ぜひ訪れてみてください。
武康路はフランス租界時代の街並みが残る約1キロメートルの並木道で、洋風建築とプラタナスの木々が美しい上海屈指のフォトスポットです。近年はSNS映えする場所として人気が急上昇しており、おしゃれなカフェやベーカリーが次々とオープンしています。
上海郊外に足を延ばすなら、約1,700年の歴史を持つ水郷古鎮の朱家角がおすすめです。地下鉄17号線で市内中心部から約1時間でアクセスでき、石造りの橋や水路沿いの街並みを散策しながら粽(ちまき)などの名物を楽しめます。都会の喧騒から離れてのんびり過ごしたい方にぴったりのスポットです。
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上海を快適に旅行するためには、通信環境や交通手段、食事事情などを事前に把握しておくことが大切です。特に中国特有のインターネット規制は、日本人旅行者が最も戸惑いやすいポイントなので、しっかり準備しておきましょう。
中国では「グレート・ファイアウォール」と呼ばれるインターネット規制が実施されており、Google(Gmail、Googleマップ含む)、LINE、Instagram、X(旧Twitter)、YouTubeなど日本人が日常的に使うサービスのほとんどが利用できません。
この規制を回避するためにはVPN(仮想プライベートネットワーク)を利用する方法がありますが、接続が不安定になることも少なくありません。なかでも利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、中国向けに規制を回避できるデータプランを提供しており、VPNの設定なしでLINEやGoogleマップを使えるのが特徴です。
渡航前に通信手段をしっかり確保しておかないと、現地で地図が見られない、連絡が取れないといったトラブルに発展しかねません。出発前に必ず準備しておきましょう。
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上海の地下鉄は20路線以上が運行しており、市内のほぼ全域をカバーしています。初乗り3元(約60円)と非常にリーズナブルで、主要な観光スポットには地下鉄だけでアクセスできます。乗車にはAlipayアプリのQRコード決済が便利ですが、現金で切符を購入することも可能です。
タクシーも初乗り14元(約280円)からと手頃で、日本と比べるとかなり安く利用できます。ただし、ドライバーが日本語や英語を話せないことがほとんどなので、目的地の中国語名を画面に表示して見せるのがスムーズです。配車アプリ「DiDi」を使えば、行き先入力から支払いまでアプリ内で完結するため、言語の壁を感じにくくなります。
上海旅行で外せないグルメといえば、まず小籠包です。薄い皮の中に肉汁がたっぷり詰まった上海式の小籠包は、本場ならではの味わいがあります。豫園の南翔饅頭店は観光客に最も人気の老舗ですが、地元の人が通う萊萊小籠や大壺春の焼き小籠包もぜひ試してみてください。
秋(9月から11月)に訪れるなら、上海蟹は絶対に味わいたい季節の味覚です。濃厚な蟹味噌がぎっしり詰まった蒸し蟹は、この時期だけの贅沢です。そのほか、紅焼肉(豚の角煮)、生煎包(焼き小籠包)、葱油拌麺(ネギ油の和え麺)など、庶民的で美味しい料理が豊富にあります。
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上海ではAlipay(アリペイ)とWeChat Pay(ウィーチャットペイ)によるQRコード決済が主流で、現金が使えない店舗や屋台も増えています。日本人旅行者はAlipayアプリに日本発行のクレジットカード(VisaやMastercard)を直接登録して利用するのが最も手軽な方法です。パスポート認証を済ませるだけで、日本のコンビニ決済と同じ感覚で支払いができます。
とはいえ、一部のローカル飲食店や交通機関では現金が必要になることもあります。日本で事前に人民元を両替しておくか、上海の空港や市内の銀行で両替するとよいでしょう。クレジットカードはVISAやMastercardが使える場所もありますが、対応していない店舗も多いため、決済手段は複数用意しておくのが安心です。

上海は外灘の壮大な夜景、豫園の歴史ある庭園、田子坊のアートな路地裏など、何度訪れても新しい発見がある魅力的な街です。日本から約3時間のフライトで訪れることができ、2026年12月末までビザ免除で入国できるため、気軽に計画できるのも大きなメリットといえるでしょう。
ただし、中国ではGoogleやLINEなどが規制されているため、旅行中の通信手段は必ず出発前に準備しておく必要があります。通信環境が整っていないと、現地での情報収集や家族・友人との連絡に支障をきたしてしまいます。
そこでおすすめなのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」です。アプリをダウンロードして簡単な設定を済ませるだけで、物理SIMカードの交換やWi-Fiルーターの持ち歩きは不要。24時間対応の日本語サポートもあるため、eSIMが初めての方でも安心して利用できます。
上海旅行を快適に楽しむために、ぜひトリファで万全の通信準備を整えてから出発してください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。