
台湾は日本から飛行機でわずか3〜4時間の距離にありながら、訪れるたびに新しい発見がある奥深い旅行先です。台北の活気あるナイトマーケットや近代的なランドマーク、九份のノスタルジックな街並み、台中のアートスポット、台南の歴史建築、高雄の港町グルメと、地域ごとに異なる個性を持っています。 「台湾旅行に行きたいけれど、台北以外にどんな見どころがあるのかわからない」「エリアごとのおすすめスポットを効率よく回りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。 台湾は鉄道やバスなどの公共交通機関が充実しており、台北を拠点に日帰りで訪れられるスポットも数多くあります。この記事では、台北・台北近郊・台中・台南・高雄の5エリアに分けて、おすすめの観光スポットと効率的な回り方を紹介します。 それぞれのエリアの特徴や所要時間もあわせて解説していますので、旅行プランの参考にしてください。
目次

台湾観光の中心となる台北には、歴史・文化・グルメ・ショッピングのすべてが詰まっています。初めての台湾旅行なら、まずは台北の定番スポットを押さえておきましょう。
台北のランドマークである台北101は、高さ508メートルの超高層ビルです。89階の展望台からは台北市内を360度見渡すことができ、天候が良ければ遠くの山々まで望めます。
展望台のチケットは事前にオンラインで購入しておくと、現地で並ぶ時間を短縮できます。夕方に訪れれば、昼間の街並みと夜景の両方を楽しむことも可能です。
台北101が位置する信義エリアは、台北随一のショッピング街でもあります。デパートやブランドショップが集まる信義商圏で買い物を楽しんだ後、101の展望台に上るコースが効率的です。
龍山寺は1738年に創建された台北最古の寺院で、縁結びや商売繁盛のパワースポットとして地元の人々にも深く信仰されています。色鮮やかな装飾と荘厳な雰囲気が特徴で、台湾の伝統的な宗教文化を肌で感じられる場所です。
龍山寺がある萬華エリアには、華西街観光夜市や剥皮寮歴史街区などの見どころもあります。剥皮寮は清朝時代の街並みが保存されたエリアで、赤レンガの建物が連なるフォトジェニックな一角です。
龍山寺はMRT龍山寺駅から徒歩1分とアクセスが良く、早朝から参拝可能です。朝の時間帯は地元の方々が真剣にお参りしている姿を見られ、観光地でありながら台湾の日常に触れることができます。
国立故宮博物院は、約70万点のコレクションを所蔵する世界有数の博物館です。中国歴代の皇帝が収集した書画・陶磁器・玉器などが展示されており、数千年にわたる中華文化の粋を堪能できます。
最も有名な展示品は「翠玉白菜」と「肉形石」です。翠玉白菜は翡翠から彫り出された精巧な白菜の彫刻で、肉形石は豚の角煮そっくりの天然石です。どちらも人気が高く、混雑する時間帯は行列ができることもあります。なお、これらの至宝は国内外の施設へ貸し出されることがあるため、訪問前に公式サイトで展示スケジュールを確認しておくことをおすすめします。
MRT士林駅からバスで約15分の場所にあります。展示の量が膨大なため、すべてを見ようとすると1日では足りません。事前に見たい展示を絞り込んでおくと、2〜3時間で効率よく回れます。
士林夜市は台北で最も有名なナイトマーケットで、毎晩多くの観光客と地元の人々で賑わいます。広大なエリアに数百の屋台や商店が並び、台湾のストリートフードの宝庫です。
定番グルメとしては、大鶏排(巨大フライドチキン)、胡椒餅、蚵仔煎(牡蠣オムレツ)、芒果冰(マンゴーかき氷)などが人気です。1品50〜150台湾ドル(約250〜750円)程度と手頃な価格で、食べ歩きをしながら台湾の味を満喫できます。
夜市が最も活気づくのは19時〜22時頃です。MRT剣潭駅から徒歩5分とアクセスも便利で、台北観光の夜の定番コースとして組み込むのがおすすめです。
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台北から電車やバスで1〜2時間の範囲には、台北市内とはまったく異なる魅力を持つスポットが点在しています。日帰りで気軽に訪れられるため、台北滞在中にぜひ足を延ばしてみてください。
九份は台北近郊で最も人気の高い観光スポットの一つです。山の斜面に広がる古い街並みと、赤い提灯が灯る石段の風景は、映画「千と千尋の神隠し」の世界観を連想させるとして世界中から観光客が訪れます。
九份老街では、芋圓(タロイモ団子)や草仔粿(よもぎ餅)、魚丸湯(魚のつみれスープ)などのローカルグルメを楽しめます。阿妹茶酒館のテラス席からは、山と海を一望する絶景が広がります。
台北からのアクセスは、MRT忠孝復興駅からバスで約1時間半、またはTRA(台湾鉄路)瑞芳駅からバスで約15分です。夕方から夜にかけて提灯が灯り始める時間帯が最も雰囲気が良いため、午後に出発するのがおすすめです。
十分は天燈(ランタン)上げで有名な小さな街です。願い事を書いたランタンに火を灯し、空に放つ体験は台湾旅行のハイライトの一つです。ランタンの色によって願い事の種類が異なり、赤は健康運、黄色は金運、ピンクは恋愛運とされています。
ランタンは1つ150〜200台湾ドル(約750〜1,000円)で、4色ランタンを選べば複数の願い事を書くこともできます。線路の上でランタンを飛ばすユニークな光景は、SNS映えスポットとしても人気です。
十分には十分瀑布(滝)もあり、台湾最大の幕状の滝として知られています。落差約20メートル、幅約40メートルの壮大な滝で、「台湾のナイアガラ」とも呼ばれています。九份と十分を組み合わせた日帰りツアーが人気です。
淡水はMRT淡水信義線の終点駅で、台北駅から約40分で到着する港町です。淡水河沿いの遊歩道から眺める夕日は「台湾で最も美しい夕日」とも称され、多くのカップルや家族連れが訪れます。
淡水老街は食べ歩きスポットとしても人気で、阿給(豆腐の揚げ物)、鉄蛋(鉄卵)、魚丸などの名物グルメを手頃な価格で楽しめます。紅毛城や小白宮といった歴史建築も見どころです。
淡水からはフェリーで対岸の八里に渡ることもできます。八里左岸からの淡水の街並みの眺望は格別で、サイクリングロードも整備されています。午後から訪れて夕日を見届ける半日コースがおすすめです。
北投温泉は台北市内からMRTでわずか30分で到着する温泉地です。日本統治時代に開発された温泉街で、日本的な雰囲気が今も残っています。
北投温泉博物館は1913年に建てられた旧公共浴場を改装した施設で、入館無料で温泉の歴史を学べます。すぐ近くの地熱谷は、温泉が湧き出す自然の地熱スポットで、硫黄の蒸気が立ちのぼる幻想的な光景を見ることができます。
温泉に浸かりたい場合は、公共露天温泉の千禧湯が手頃です。入浴料は40台湾ドル(約200円)と格安で、水着着用での入浴となります。観光の疲れを癒すのにぴったりの場所です。

台湾中部に位置する台中は、温暖な気候とアート文化が融合した魅力的な都市です。台北から台湾新幹線(高鉄)で約50分とアクセスも良く、日帰りでも十分に楽しめます。
彩虹眷村は、当時90歳を超えた退役軍人の黄永阜さんが自宅周辺の建物や道路にカラフルな絵を描いたことで生まれたアートスポットです。赤・青・黄・緑の鮮やかなイラストが壁や地面を埋め尽くし、インスタ映えスポットとして世界的に知られています。
エリアはそれほど広くないため、30分〜1時間あれば十分に見て回れます。台中駅からバスで約30分の場所にあり、台中観光の定番コースに組み込みやすいスポットです。
入場は無料ですが、黄さんの活動を支援するためのグッズ販売が行われています。オリジナルのポストカードやマグネットはお土産にも最適です。
宮原眼科は、日本統治時代の眼科医院をリノベーションしたスイーツショップです。外観はレトロなレンガ造りですが、店内に入ると天井まで続く書棚風のディスプレイに圧倒されます。
名物のアイスクリームは18種類以上のフレーバーがあり、太陽餅やパイナップルケーキをトッピングに選べるユニークなスタイルです。お土産用のパイナップルケーキやチョコレートも人気が高く、パッケージのデザインも洗練されています。
台中駅から徒歩5分とアクセス抜群です。特に週末や祝日はアイスクリームの行列ができるため、平日の午前中に訪れるとスムーズに購入できます。
日月潭は台湾中部の南投県に位置する台湾最大の天然湖で、「台湾八景」の一つに数えられる景勝地です。湖の北側が太陽(日)、南側が三日月(月)の形に見えることからこの名前がつきました。
湖畔にはサイクリングロードが整備されており、自転車で湖を一周するコースが人気です。全長約30キロメートルで、CNN Travelが選ぶ「世界で最も美しいサイクリングロード」の一つにも選出されています。
台中から日月潭へはバスで約1時間半です。遊覧船で湖上から周辺の山々を眺めるツアーもあり、玄光寺や伊達邵などの湖畔の集落に立ち寄りながら湖の全景を楽しめます。
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台湾南部の台南と高雄は、台北とはまた違った魅力を持つエリアです。台南は台湾最古の都市として歴史遺産が豊富で、高雄は港町ならではの開放感とモダンアートが共存しています。
台南はかつて台湾の首都だった歴史ある街で、「台湾の京都」とも呼ばれています。オランダ統治時代の安平古堡や赤崁楼、日本統治時代の建築をリノベーションした林百貨など、さまざまな時代の建築が街中に点在しています。
台南は台湾随一のグルメ都市としても知られ、担仔麺の発祥地として有名です。他にも棺材板(棺桶パン)、碗粿(米プリン)、牛肉湯(牛肉スープ)など、台南でしか味わえないご当地グルメが豊富です。
神農街はリノベーションが進むレトロな通りで、古い町家を改装したカフェや雑貨店が並びます。夜にはライトアップされ、ノスタルジックな雰囲気が一層引き立ちます。
高雄は台湾第二の都市で、港町ならではの開放感が特徴です。高雄85ビルの展望台からは高雄港と市街地を一望でき、愛河沿いのリバークルーズでは夜景を水上から楽しめます。
蓮池潭は龍虎塔で有名な観光スポットです。龍の口から入り虎の口から出ると厄除けになるとされ、カラフルな塔が湖面に映る光景はフォトジェニックです。
駁二芸術特区は旧倉庫群をリノベーションしたアートエリアで、ストリートアートやギャラリー、カフェが集まっています。高雄MRTの美麗島駅にある「光のドーム」はステンドグラスの巨大なアート作品で、世界で最も美しい地下鉄駅の一つに選ばれています。
台北から台南・高雄へは、台湾新幹線(高鉄)の利用が便利です。台北から高雄の左営駅までは約1時間35分、台南の高鉄台南駅までは約1時間50分で到着します。
台南と高雄は隣接しているため、両方を組み合わせた1泊2日の旅程が効率的です。高鉄で高雄に入り、高雄を半日観光した後に台南へ移動し、翌日は台南を巡って台北に戻るコースが人気です。
台南市内は徒歩やレンタサイクルでの移動が中心です。高雄市内はMRT(地下鉄)とLRT(ライトレール)が整備されており、主要観光スポットへのアクセスは良好です。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」があれば、台南・高雄での移動中もGoogle Mapsでルートを確認したり、グルメスポットの口コミを検索したりできます。特に台南は鉄道駅から離れた場所に見どころが点在するため、常にスマホでナビゲーションを使える状態にしておくと安心です。
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台湾東部には、西部の都市部とは対照的な大自然の絶景が広がっています。太魯閣峡谷をはじめ、手つかずの自然が残るエリアで、台湾のもう一つの魅力を体感できます。
太魯閣国家公園は台湾東部の花蓮県に位置する国立公園で、大理石の断崖が切り立つ壮大な渓谷が最大の見どころです。「台湾八景」の一つに数えられ、台湾を代表する自然景観として国内外から多くの観光客が訪れます。
主な見どころは、長春祠(滝のそばに建つ祠堂)、燕子口(断崖に穿たれた遊歩道)、九曲洞(大理石の岩壁をくり抜いたトンネル歩道)です。それぞれ独特の景観が楽しめるため、半日〜1日かけてゆっくり回るのがおすすめです。
台北からのアクセスは、TRA(台湾鉄路)で花蓮駅まで約2時間(特急タロコ号利用)、花蓮駅から太魯閣までバスで約30分です。日帰りも可能ですが、花蓮に1泊すれば東部の海岸線やアミ族の文化にも触れることができます。
2024年の地震の影響により、長春祠・燕子口・九曲洞などの一部遊歩道や景勝地は復旧工事中で立ち入り制限がかかっている場合があります。訪問前に太魯閣国家公園の公式サイトで最新の開放状況を確認してください。
花蓮は台湾東部最大の都市で、太魯閣国家公園への玄関口として知られています。花蓮市内には東大門夜市があり、台湾原住民のグルメや手工芸品が楽しめます。
清水断崖は花蓮と宜蘭の間にある海岸の絶景スポットで、高さ1,000メートル以上の断崖が太平洋に面して垂直に切り立っています。台湾で最も迫力のある海岸景観の一つとして知られ、蘇花公路のドライブルートから眺めることができます。
花蓮周辺では七星潭も人気のスポットです。弓形の海岸線に丸い小石が敷き詰められたビーチで、背後には中央山脈の山々がそびえます。波の音を聞きながらのんびりと過ごせる癒しの場所です。
台湾を一周する場合、最低でも5〜7日間の日程が必要です。台湾新幹線と在来線を組み合わせた一般的なルートは以下のとおりです。
1日目〜2日目: 台北・台北近郊(九份・十分)
3日目: 台中(彩虹眷村・宮原眼科・日月潭)
4日目: 台南・高雄(安平古堡・美麗島駅・蓮池潭)
5日目: 高雄→花蓮(清水断崖・七星潭)
6日目: 太魯閣国家公園
7日目: 花蓮→台北
台湾鉄路の環島(一周)切符を利用すると、指定された日数内で全線乗り放題になるためお得です。時間に余裕がある方は、各エリアにもう1泊ずつ追加して、よりゆったりとした旅程を組むのもおすすめです。
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【画像】Unsplashで検索 → taiwan temple
台湾のさまざまなエリアを巡る旅行では、安定した通信環境があるとぐっと快適になります。マップアプリでの経路検索や翻訳アプリの活用、SNSへの投稿など、スマホが活躍する場面は数えきれません。
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台湾は全土でモバイル通信のカバレッジが充実しており、台北はもちろん台南・高雄・花蓮といった地方都市でも快適にデータ通信が使えます。太魯閣の渓谷内など一部の山岳エリアでは電波が弱くなることがありますが、主要な観光スポットでは問題なく接続できます。
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ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。