ベトナムは「物価が安いアジアの旅行先」として人気が高く、初めての海外旅行や久しぶりの海外にも選ばれやすい国です。実際にローカル食堂で食事をしたり、タクシーで移動したりすると、日本との価格差に驚くことも少なくありません。 ベトナムの通貨はベトナムドン(VND)です。2026年5月現在、1万VNDはおよそ60円前後、1日本円はおよそ165VND前後で推移しています。記事内の日本円換算は、わかりやすさを重視して1万VND=約60円を目安にしています。 この記事では、ローカルフードからレストラン・カフェ、交通費、宿泊費、観光地の入場料まで、ベトナムの物価をジャンル別に日本と比較しながら解説します。 具体的な価格帯を把握して、現地での予算管理に役立ててください。
目次

ベトナム旅行の魅力のひとつが、屋台やローカル食堂で楽しめる手頃な価格の食事です。同じ味でも観光地と地元エリアで価格が変わるため、相場を知っておくと注文時に迷いません。
ベトナムを代表する麺料理や軽食の価格は以下のとおりです。
メニュー | 現地価格(VND) | 日本円換算(約) | 日本の目安 |
|---|---|---|---|
フォー(屋台) | 25,000〜50,000VND | 150〜300円 | 800〜1,200円 |
フォー(ハノイ旧市街などの観光地) | 50,000〜70,000VND | 300〜420円 | ー |
バインミー | 25,000〜50,000VND | 150〜300円 | 600〜900円 |
ブンチャー | 50,000〜80,000VND | 300〜480円 | ー |
揚げ春巻き | 30,000〜60,000VND | 180〜360円 | 400〜600円 |
ローカル食堂や屋台では、麺料理1杯がワンコイン以下で食べられることが多く、観光客に人気の店でも500円前後で本格的な味が楽しめます。一方、ハノイ旧市街やホーチミン1区などの観光地では、地元エリアの2倍近い価格になることもあります。
ベトナムは世界有数のコーヒー生産国で、街のいたるところにカフェがあります。
メニュー | 現地価格(VND) | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
路上のカフェスダ(練乳入りアイスコーヒー) | 15,000〜30,000VND | 90〜180円 |
ハイランズコーヒー(ベトナム大手チェーン) | 35,000〜70,000VND | 210〜420円 |
スターバックス(ホーチミン・ハノイ) | 70,000〜90,000VND | 420〜540円 |
ハイランズコーヒーのケーキ類 | 29,000VND | 約145円 |
ベトナム最大手のチェーン「ハイランズコーヒー」は、2026年6月に国内1,000店舗を達成しました。空調の効いた店内ではWi-Fiも利用できます。観光中の休憩や打ち合わせに便利な存在で、価格も日本のコーヒーチェーンの半額程度です。
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自炊や軽食用にスーパーやコンビニで買える商品の価格をまとめました。
商品 | 現地価格(VND) | 日本円換算(約) | 日本の目安 |
|---|---|---|---|
牛乳(1L) | 35,000VND | 約205円 | 200〜250円 |
鶏むね肉(1kg) | 80,000VND | 約470円 | 600〜1,000円 |
ミネラルウォーター(500ml) | 5,000〜10,000VND | 30〜60円 | 100〜150円 |
ローカルビール(缶・スーパー) | 15,000〜25,000VND | 90〜150円 | 220〜260円 |
トロピカルフルーツ(バナナ・1kg) | 20,000〜30,000VND | 120〜180円 | 300〜400円 |
ミネラルウォーターやビールは日本の半額以下で買えるため、ホテル滞在中の飲料費を抑えやすいのが特徴です。
ベトナムのレストランは、ローカル食堂・カジュアルレストラン・観光客向けのおしゃれな店で価格帯が大きく異なります。同じメニューでも店のグレードによって2〜5倍の価格差が出ることも珍しくありません。
レストランで食事をする場合の1人あたりの目安を、店のタイプ別に見てみましょう。
食事のタイプ | 1人あたりの目安(VND) | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
ローカル食堂(フォー・コムタムなど) | 40,000〜80,000VND | 240〜480円 |
カジュアルレストラン(ランチ) | 100,000〜200,000VND | 600〜1,200円 |
観光客向けレストラン(ディナー) | 200,000〜400,000VND | 1,200〜2,400円 |
高級レストラン(ディナー) | 500,000〜1,500,000VND | 3,000〜9,000円 |
ローカル食堂では1食500円以下で済むことがほとんどで、観光客向けの清潔なレストランでも1食1,000〜2,000円程度に収まります。日本の同等のお店と比べると、半額〜3分の1程度の価格帯が一般的です。
ベトナムは世界的にもビール消費量が多く、屋台やレストランで気軽に飲めるのが魅力です。
商品 | 現地価格(VND) | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
屋台のローカルビール(生ビール・bia hơi) | 10,000〜15,000VND | 60〜90円 |
レストランの瓶ビール(333、サイゴンなど) | 25,000〜50,000VND | 150〜300円 |
観光客向けバーのビール | 50,000〜100,000VND | 300〜600円 |
カクテル(観光客向けバー) | 100,000〜200,000VND | 600〜1,200円 |
ハノイの旧市街にある「ビアホイ・コーナー」と呼ばれる屋台街では、生ビールが1杯100円以下で楽しめます。日本の居酒屋に比べると、アルコールも全般的に手頃な価格帯です。
ベトナムには日本のような厳格なチップ文化はありませんが、レストランやホテルではサービス料が請求書に含まれることがあります。
高級レストランでは「Service Charge 5〜10%」「VAT」といった追加料金がメニュー価格とは別に加算されるケースがあります。VATは2026年12月31日まで軽減税率が適用され、料理やソフトドリンクは8%です。ビールなどの酒類は特別消費税の対象で減税対象外となり、10%がかかります。会計前にメニュー欄外の小さな注記を確認しておきましょう。
スパやマッサージ店ではチップとして20,000〜50,000VND(約120〜300円)程度を渡すのが一般的です。あくまで任意ですが、サービスへの感謝として用意しておくとスムーズです。
ベトナムでの移動や通信にかかる費用は、旅行の予算を左右する重要な要素です。配車アプリの普及で旅行者でも安く移動できる環境が整っています。
ベトナムでは配車アプリ「Grab」が普及しており、タクシーよりも安く明朗な料金で移動できます。
移動手段 | 料金の目安(VND) | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
Grabバイク(市内短距離) | 15,000〜25,000VND | 90〜150円 |
Grabカー(市内5km程度) | 40,000〜70,000VND | 240〜420円 |
Grabカー(タンソンニャット空港〜ホーチミン市内) | 80,000〜150,000VND | 480〜900円 |
Grabカー(ノイバイ空港〜ハノイ旧市街) | 300,000〜400,000VND | 1,800〜2,400円 |
路線バス | 8,000〜12,000VND | 50〜70円 |
ホーチミンのタンソンニャット空港から市内中心部までは、Grabを使えば500〜900円程度で移動できます。一方、ハノイのノイバイ空港は市内まで距離があるため、タクシーやGrabでも2,000円前後の料金がかかります。なお、ホーチミン市では2026年7月1日から12月31日まで、市内180路線のうち134路線でバス運賃が無料になっています。
ピーク時間や雨天時は通常より20〜40%ほど料金が上がる場合があります。乗車前にアプリ上で金額を確定させておくと、想定外の出費を避けられます。
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ハノイでは2024年8月にメトロ3号線が開業し、市内移動の選択肢が広がりました。ホーチミンでも2024年12月に1号線が開業しています。
路線 | 運賃(VND) | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
ハノイメトロ3号線(全線) | 15,000VND | 約90円 |
ハノイメトロ3号線(1駅) | 9,000VND | 約54円 |
ハノイメトロ3号線(1日乗り放題) | 40,000VND | 約240円 |
ハノイメトロ2A号線(1日乗車券) | 40,000VND | 約240円 |
日本の電車運賃と比較すると、メトロは3分の1以下の価格帯です。観光地のアクセスにも便利なので、ハノイ滞在ではメトロを活用すると交通費を節約できます。
旅行中のスマートフォン通信は、地図アプリや配車アプリの利用に欠かせません。ベトナムでの主な通信手段と費用を比較します。
通信手段 | 料金の目安 | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
現地SIMカード(プリペイド7日間) | 150,000〜250,000VND | 900〜1,500円 |
eSIM(7日間・3GB〜) | 1,000〜2,500円相当 | 1,000〜2,500円 |
Wi-Fiルーターレンタル(1日) | ー | 800〜1,500円 |
ホテル・カフェの無料Wi-Fi | 無料 | 無料 |
近年はeSIMの普及により、事前にアプリで購入・設定を済ませておけば、到着後すぐにインターネットが使えるようになりました。日本語対応のeSIMアプリ「トリファ」なら、ベトナム用のデータプランをスマートフォンから数分で購入でき、SIMカードの差し替えも不要です。
現地SIMカードは空港や市内のショップで購入できますが、パスポートの提示やSIMカードの差し替えが必要になります。手軽さを重視するなら、eSIMがもっとも便利な選択肢といえるでしょう。

食事や交通費以外にも、ホテル代や観光地の入場料は旅行予算を左右します。日本と比べて手頃な水準が多く、グレードを上げてもコストパフォーマンスの高い宿泊が可能です。
ベトナムの主要都市の1泊あたりのホテル料金は、グレード別に次のような水準です。
グレード | ホーチミン | ハノイ | ダナン |
|---|---|---|---|
3つ星ホテル | 約5,000円〜 | 約5,500円〜 | 約5,500円〜 |
4つ星ホテル | 約8,000円〜 | 約8,000円〜 | 約9,000円〜 |
5つ星ホテル | 約19,500円〜 | 約15,000円〜 | 約14,000円〜 |
ホステル | 約900〜1,500円 | 約900〜1,500円 | 約900〜1,500円 |
ダナンはリゾート地としての性格が強く、ビーチ沿いの高級リゾートホテルでも1万円台から泊まれる物件があります。同じグレードのホテルでも、日本と比べると半額以下で泊まれるケースが多く、設備やサービスのコストパフォーマンスは高い水準です。
オフシーズン(5〜10月)はさらに価格が下がる傾向があり、3つ星ホテルが2,000円前後で予約できることもあります。
ベトナムの主要な観光スポットの入場料は以下を参考にしてください。
観光スポット | 入場料の目安(VND) | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
ホアロー収容所(ハノイ) | 50,000VND | 約300円 |
統一会堂(ホーチミン) | 40,000VND | 約240円 |
統一会堂セットチケット(展示込み) | 80,000VND | 約480円 |
ハロン湾日帰りクルーズツアー | ー | 5,000〜10,000円 |
ハロン湾1泊2日クルーズ | ー | 18,000〜24,000円 |
ホイアン旧市街共通入場券 | 120,000VND | 約720円 |
単独の博物館や歴史的建造物の入場料は数百円程度で、日本の観光地と比べてかなり安く感じられるでしょう。一方、ハロン湾やメコン川といったツアー型の観光は移動費が含まれるため、半日〜日帰りで5,000〜10,000円程度の予算を見ておくと安心です。
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ベトナム滞在中に必要になりやすい日用品や、定番のお土産の価格帯は次のとおりです。
商品 | 現地価格(VND) | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
日焼け止め(薬局・100ml) | 150,000〜300,000VND | 900〜1,800円 |
シャンプー(小型ボトル) | 60,000〜120,000VND | 360〜720円 |
ベトナムコーヒー(豆・250g) | 80,000〜200,000VND | 480〜1,200円 |
ノンラー(伝統的な笠) | 50,000〜150,000VND | 300〜900円 |
アオザイ(既製品) | 500,000〜1,500,000VND | 3,000〜9,000円 |
日焼け止めや化粧品など日本で使い慣れた銘柄は割高になる傾向があるため、必要なものは日本から持参するのが基本です。一方、ベトナムコーヒーや伝統的な手工芸品は現地で購入したほうが種類も豊富で、お土産としても喜ばれます。
ベトナムの物価が日本より安い背景にはいくつかの要因があります。一方で、近年は経済成長に伴い物価が上昇傾向にある点も押さえておきたいポイントです。
ベトナムの物価が安い最大の理由は、人件費の低さです。
ベトナムの最低賃金は地域によって異なりますが、2026年1月から引き上げが実施されたハノイ・ホーチミンを含む第1地域でも月額5,310,000VND(約32,000円)程度です。日本の最低賃金(東京で月額換算 約18万円超)と比べて約5〜6分の1の水準で、これが商品やサービスの価格に大きく反映されています。
また、米や野菜、魚介類など主要な食材の多くを国内で生産していることも、食費が安い理由のひとつです。輸入品に依存しないため、物流コストが抑えられています。
ベトナムは経済成長が続いており、2026年の消費者物価指数(CPI)の上昇率は約4.5%と予測されています。特に都市部では飲食店や日用品の値上がりが目立ち、ホーチミンやハノイでは数年前と比べて2割ほど物価が上がった印象を持つ人も少なくありません。
それでも日本との価格差は大きく、観光予算で考えれば食費・交通費は日本のおおよそ3分の1〜半分程度に収まります。アジア各国で物価高騰が続く中でも、ベトナムは依然として「コストパフォーマンスの高い旅行先」といえる水準です。
ベトナムは全体的に物価が安い国ですが、観光客向けの店舗ばかりを利用すると意外に出費がかさむこともあります。ここでは旅行者が実践しやすい節約のコツを紹介します。
外食費を抑えるなら、観光地から少し外れたローカル食堂や屋台の活用がおすすめです。観光客向けのレストランが集まるエリアと、地元の人が利用するエリアでは、同じメニューでも2〜3倍の価格差が出ることがあります。
ハノイの旧市街、ホーチミン1区、ダナンのビーチ沿いといった観光中心地から1〜2本路地に入ると、地元価格の食堂が並んでいます。フォーやバインミーが200円以下で食べられるお店も多く、味のレベルも観光客向けの店と遜色ありません。
Grabは乗車前に料金が確定するため、ぼったくりの心配がありません。ホーチミン市内の短距離なら数百円、ハノイの市内移動も500円以下で済むケースが大半です。
流しのタクシーを利用する場合は「VINASUN(ヴィナサン)」「MAI LINH(マイリン)」といった大手会社の車両を選び、メーターが正常に動いているか確認しましょう。空港では正規タクシーカウンターを利用するか、出発前にGrabを呼ぶと安全です。
ベトナムでは2026年2月9日施行の政令340/2025/ND-CP号により、外貨両替は国家銀行の認可を受けた銀行・両替代理店(認可された金行や貴金属店を含む)でのみ行えます。認可のない店で両替すると、店側だけでなく両替した本人も罰金・外貨没収の対象になります。店頭に外貨両替の許可証(Giấy phép thu đổi ngoại tệ)が掲示されているかを必ず確認してください。認可を受けた市中の両替所は空港やホテルよりレートがよい傾向があり、同じ日でも店によってレートが1〜3%変わることがあります。
短時間の滞在なら空港で必要最低限だけ両替し、残りは街中の認可を受けた両替所で交換する方法が現実的です。クレジットカードが使える店も増えていますが、屋台や小規模店舗では現金が必要なため、ある程度のドンを用意しておくと安心です。
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ベトナムの物価は日本と比較して全体的に安く、食事や移動、宿泊にかかる費用を抑えやすい国です。一方で、観光地と地元エリアでの価格差が大きく、Grabや屋台を上手に使いこなすことが節約のポイントになります。事前に相場を把握しておけば、両替時の判断や予算配分にも役立ちます。
ベトナム旅行を充実させるには、現地でのスマートフォンの通信環境も重要です。地図アプリでの移動、Grabの配車、レストランの口コミチェック、両替レートの確認など、旅行中のあらゆる場面でインターネットが必要になります。
アプリダウンロード数No.1の海外eSIMアプリ「トリファ」なら、アプリをダウンロードして簡単な設定をするだけで、ベトナム到着後すぐにインターネットが使えます。物理SIMカードの差し替えやWi-Fiルーターの持ち歩きは不要で、24時間対応の日本語サポートもあるため、eSIMが初めての方でも安心です。
物価の安いベトナムだからこそ、通信手段は手間のかからない方法を選んで、旅行をスムーズに楽しみましょう。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。
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