
VPNを使いたいと思ったとき、まず気になるのが料金ではないでしょうか。月額数百円のサービスから1,000円を超えるものまで幅広く、どれを選べばいいのか迷ってしまうものです。 VPNの料金は、契約期間やプランによって大きく変わります。同じサービスでも1ヶ月契約と2年契約では月額が5倍以上違うケースもあり、仕組みを理解しておくことが節約の第一歩です。 この記事では、主要VPNサービス6社の料金を契約期間別に比較し、料金の相場感をわかりやすくまとめました。無料VPNと有料VPNの違いや、利用目的に合った選び方のポイントも解説しています。 自分に合ったVPNを見つけるための参考にしてみてください。
目次

VPNの料金体系は、契約期間の長さによって月額単価が変わる仕組みが一般的です。ほとんどのVPNサービスが「1ヶ月プラン」「1年プラン」「2年プラン」の3つを用意しており、長期契約ほど月あたりの料金が安くなります。
ここでは、VPN料金の基本的な仕組みと相場感を確認していきます。
VPNの料金が契約期間によって変動するのは、サブスクリプション型ビジネスの特性によるものです。サービス提供側にとって、長期契約は安定した収益を確保できるため、ユーザーに割引を提供しやすくなります。
具体的な相場としては、1ヶ月プランで月額1,500〜2,500円程度、1年プランで月額500〜1,000円程度、2年プランで月額300〜700円程度が一般的です。つまり、2年プランを選べば1ヶ月プランの3分の1から5分の1の費用で利用できることになります。
ただし、長期プランは初回に一括払いが必要な点に注意が必要です。2年プランの月額が300円でも、契約時に約7,000〜9,000円をまとめて支払うことになります。途中解約すると割高になるケースもあるため、利用期間をしっかり見極めてから契約しましょう。
VPNの月額料金は、主に3つの要素で決まります。1つ目はサーバーの規模です。世界中に数千台のサーバーを展開しているサービスは、インフラ維持コストが高くなる分、料金もやや高めに設定されています。
2つ目はセキュリティ機能の充実度です。VPN接続だけでなく、マルウェアブロックや広告ブロック、パスワードマネージャーなどの付加機能が含まれるプランは、基本プランより料金が上がります。
3つ目は同時接続台数です。1アカウントで5台まで使えるサービスと、無制限に接続できるサービスでは料金設定が異なります。家族でシェアしたい場合は、同時接続台数の多いサービスを選ぶとコストパフォーマンスが高くなります。
初回契約時の割引料金は、更新時には適用されないケースがほとんどです。たとえば、初回2年プランが月額396円でも、更新時には月額1,000円前後に戻るサービスもあります。
更新料金は各サービスの公式サイトに記載されていますが、見落としやすいポイントです。契約前に更新時の料金も確認しておくと、長期的なコストを正確に把握できます。
また、更新時期が近づくとキャンペーン価格で再契約できる場合もあるため、自動更新を切っておいて手動で更新するのも賢い方法です。

実際にどのVPNサービスがいくらで使えるのか、主要6社の料金を契約期間別に比較します。料金だけでなく、サーバー数や同時接続台数などのスペックも合わせてチェックしてみましょう。
以下の比較表は、各社の最も基本的なVPNプラン(VPN機能のみ)の料金です。
サービス名 | 1ヶ月プラン | 1年プラン | 2年プラン | サーバー数 | 同時接続 |
|---|---|---|---|---|---|
NordVPN | $12.99/月 | $4.99/月 | $3.39/月 | 9,000台以上 | 10台 |
ExpressVPN | $12.99/月 | $4.99/月 | $3.49/月 | 3,000台以上 | 10台 |
Surfshark | 2,398円/月 | 623円/月 | 335円/月 | 4,500台以上 | 無制限 |
MillenVPN | 1,738円/月※ | 594円/月 | 396円/月 | 2,000台以上 | 無制限 |
CyberGhost | 1,790円/月 | — | 320円/月 | 9,800台以上 | 7台 |
Proton VPN | €9.99/月 | €3.99/月 | €2.99/月 | 15,000台以上 | 10台 |
※ NordVPN・ExpressVPNはドル表記、Proton VPNはユーロ表記です。日本円での請求額は為替レートにより変動します。Surfshark・MillenVPN・CyberGhostは税抜価格です。
※※ MillenVPNの1ヶ月プランは30日間ワンタイムプラン(税抜1,580円、税込1,738円)の価格です。月額サブスクリプションプランはありません。
NordVPNは世界で最も利用者が多いVPNサービスの一つです。2年プランの月額は$3.39(Basicプラン)からで、上位プランのPlusは$4.39/月、Completeは$5.39/月となっています。
9,000台以上のサーバーを世界129カ国以上に展開しており、通信速度と安定性に定評があります。10台まで同時接続可能で、Windows・Mac・iOS・Androidなど主要なOSに対応しています。
上位プランにはマルウェア対策やパスワードマネージャー、情報漏洩スキャンなどの機能が含まれます。30日間の返金保証があるため、試してから判断できるのもポイントです。
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ExpressVPNは通信速度の速さで高い評価を得ているサービスです。2年プランの月額はBasicプランで$3.49、Advancedプランで$4.49となっています。
105カ国以上に3,000台以上のサーバーを設置しており、動画ストリーミングやオンラインゲームなど、速度が求められる用途に向いています。Advancedプランでは12台、Proプランでは14台まで同時接続が可能です。
他社と比べると上位プランの料金はやや高めですが、Basicの2年プランでは競争力のある価格になります。30日間の返金保証も付いています。
Surfsharkは同時接続台数が無制限という点が魅力のサービスです。2年プランのStarterは月額335円(税込369円)と、最安クラスの価格設定になっています。
家族全員のデバイスで使いたい場合や、スマホ・パソコン・タブレットなど複数の端末を持っている方にとって、接続台数を気にせず使えるのは大きなメリットです。4,500台以上のサーバーを100カ国以上に展開しています。
上位プランのSurfshark One(月額505円、税込)にはウイルス対策やデータ漏洩アラートなどのセキュリティ機能が含まれます。30日間の返金保証があります。
MillenVPNは日本のアズポケット株式会社が運営するVPNサービスです。2年プランの月額は396円(税込)と手頃な価格で、日本語のサポートが充実しています。
海外から日本の動画配信サービスを利用したい方に人気があり、日本向けの最適化がされている点が強みです。同時接続台数も無制限で、2,000台以上のサーバーを72カ国以上に展開しています。
短期利用向けの「ワンタイムプラン」(7日間638円、15日間1,078円、30日間1,738円、いずれも税込)も用意されており、海外旅行中だけ使いたい方にも柔軟に対応できます。30日間の返金保証があります。
関連記事: 海外でVPNは必要?選び方・使い方・注意点を徹底解説
CyberGhostは26ヶ月プラン(約2年2ヶ月)の月額が320円と、長期契約では最安クラスの料金設定です。9,800台以上という業界最大級のサーバー数を持ち、100カ国以上をカバーしています。
7台まで同時接続が可能で、ストリーミング専用サーバーやゲーム用サーバーなど、用途に特化したサーバーが用意されている点もユニークです。ノーログポリシーを掲げており、プライバシー保護にも力を入れています。
長期プランの返金保証は45日間と他社より長く設定されています。ただし、1ヶ月プランの返金保証は14日間と短くなる点に注意してください。
Proton VPNは、制限はあるものの完全無料で使えるプランを提供している点が他社と大きく異なります。無料プランでは10カ国のサーバーが利用でき、1台まで接続可能です。接続先は自動で最適なサーバーが割り当てられます。
有料のVPN Plusプランは2年契約で€2.99/月、1年契約で€3.99/月となっています。120カ国以上に15,000台以上のサーバーを設置しており、10台まで同時接続が可能です。
スイスに本社を置き、厳格なプライバシー保護法の下で運営されています。オープンソースのアプリを提供しており、透明性を重視するユーザーから高い評価を受けています。30日間の返金保証があります。

「無料で使えるなら有料VPNは必要ないのでは」と思う方もいるかもしれません。しかし、無料VPNと有料VPNには料金以外にも重要な違いがあります。安全に利用するために、その違いを理解しておきましょう。
無料VPNサービスの多くは、運営費用を広告収入やデータ収集で賄っています。つまり、ユーザーの閲覧履歴や個人情報を第三者に販売しているケースがあるのです。
セキュリティの専門機関による調査では、無料VPNアプリの中にマルウェアが含まれていた事例や、通信内容が暗号化されていなかった事例も報告されています。VPNを使う目的がセキュリティ向上であるにもかかわらず、かえってリスクを高めてしまうのは本末転倒です。
すべての無料VPNが危険というわけではありませんが、信頼できるサービスを見極めるのは簡単ではありません。先ほど紹介したProton VPNの無料プランのように、有料サービスが提供している無料枠であれば比較的安心です。
無料VPNは利用できるサーバーの数や場所が限られているため、通信速度が遅くなりがちです。特に利用者が集中する時間帯には、動画の視聴やビデオ通話が困難になることもあります。
有料VPNは世界中に数千台のサーバーを設置しており、混雑を分散できる仕組みが整っています。また、独自プロトコル(NordVPNのNordLynx、ExpressVPNのLightwayなど)を開発して通信速度を最適化しているサービスもあります。
日常的にVPNを使うのであれば、速度面でのストレスが少ない有料VPNの方が快適に利用できるでしょう。
無料VPNには月間のデータ容量に上限が設けられているケースが多く、動画視聴やファイルのダウンロードには不向きです。たとえばTunnelBearの無料プランでは月間2GBまでという制限があります。
有料VPNはデータ容量が無制限のサービスがほとんどです。加えて、キルスイッチ(VPN接続が切れた際に自動でインターネット接続を遮断する機能)やスプリットトンネリング(特定のアプリだけVPN経由にする機能)など、高度な機能も利用できます。
短期間の軽い利用であれば無料VPNでも十分ですが、海外旅行中の通信保護やリモートワークでの利用など、しっかりとした用途がある場合は有料VPNを選ぶのが無難です。
関連記事: スマホにVPNは必要?メリット・選び方・おすすめアプリを初心者向けに徹底解説

VPN選びで大切なのは、自分の利用目的に合ったサービスを選ぶことです。「最安のVPN」が必ずしも「最適なVPN」とは限りません。ここでは利用シーン別に、おすすめのVPNと費用の目安を紹介します。
海外旅行中にホテルやカフェのフリーWi-Fiを安全に使いたい場合、短期プランがあるサービスが便利です。MillenVPNのワンタイムプランは7日間638円(税込)からと、旅行期間だけピンポイントで利用できます。
長期プランを契約する場合は、CyberGhostの26ヶ月プラン(月額320円)やSurfsharkの2年プラン(月額369円、税込)がコストパフォーマンスに優れています。年に数回海外旅行をする方なら、長期プランの方がトータルではお得です。
なお、海外旅行中の通信手段としては、VPNだけでなくeSIMの活用もおすすめです。利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」を使えば、渡航先ですぐにモバイルデータ通信が利用でき、フリーWi-Fiに頼らない安全な通信環境を確保できます。
海外から日本の動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Video、TVerなど)を視聴したい場合は、日本サーバーの安定性と通信速度が重要です。
NordVPN(2年プラン$3.39/月〜)やExpressVPN(2年プラン$3.49/月〜)は、ストリーミングに強いサーバーを持っていることで知られています。日本語対応を重視するなら、MillenVPN(2年プラン396円/月)も有力な選択肢です。
動画視聴はデータ通信量が大きいため、データ容量無制限の有料VPNを選ぶことが前提になります。無料VPNでは容量制限に引っかかり、まともに視聴できないケースがほとんどです。
関連記事: VPN接続方法をOS別に徹底解説!初心者向け設定手順と選び方ガイド
個人情報の保護やリモートワークでの社内ネットワークへの安全なアクセスを目的とする場合は、セキュリティ機能の充実度を重視しましょう。
Proton VPN(2年プラン€2.99/月)はスイスの厳格なプライバシー法に基づいて運営されており、オープンソースのアプリで透明性を確保しています。NordVPNのPlusプラン(2年プラン$4.39/月)にはダークウェブモニタリングやマルウェア対策も含まれています。
リモートワークで毎日使う場合は、2年プランでの契約が最もコストを抑えられます。月額300〜500円程度で、安全な通信環境を確保できると考えれば、費用対効果は十分に高いといえるでしょう。
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VPNは選び方と契約タイミング次第で、年間の費用に大きな差が出ます。少しでもお得に利用するために、押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
ほとんどの有料VPNサービスには30日間の返金保証が付いています。CyberGhostの長期プランは45日間と、さらに長い保証期間を設けています。
この返金保証を活用すれば、実質的に1ヶ月間無料でサービスを試すことができます。通信速度、接続の安定性、アプリの使いやすさなどを実際に体験してから、継続するかどうかを判断できるのです。
気になるサービスが複数ある場合は、順番に返金保証期間内で試していくのも賢い方法です。ただし、返金手続きの方法はサービスによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
VPNサービスは定期的にセールを実施しており、通常価格よりさらに安く契約できることがあります。特に大きな割引が行われるのは、ブラックフライデー(11月下旬)やサイバーマンデー(12月初旬)の時期です。
年末年始や夏のセールでも割引キャンペーンが行われることがあります。急いでいない場合は、セール時期を待ってから契約するとよいでしょう。
ただし、セール価格も初回契約のみの適用がほとんどです。更新時の料金は通常価格に戻る点を念頭に置いてください。
多くのVPNサービスはデフォルトで自動更新がオンになっています。初回の割引価格で契約した後、気づかないうちに通常価格で更新されてしまうケースは少なくありません。
契約後にアカウント設定から自動更新をオフにしておけば、更新時期に改めて最適なプランを検討できます。他社のセール情報と比較したり、乗り換えを検討したりする余裕も生まれます。
更新時期が近づくと、既存ユーザー向けの特別割引が提示されることもあるため、自動更新をオフにしておく方が結果的にお得になることが多いです。

VPNは通信の暗号化に有効ですが、セキュリティ対策をさらに強化するなら、通信回線そのものを見直すことも検討してみてください。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、195以上の国と地域で使えるモバイルデータ通信サービスです。アプリからプランを購入するだけで設定が完了し、SIMカードの差し替えも必要ありません。
現地キャリアの回線を直接利用するため、通信品質が高く速度も出やすいのが特徴です。自分専用のデータ回線を持つことで、VPNの保護と合わせて二重のセキュリティ対策が実現します。
海外での通信環境を万全にしたい方は、VPNとeSIMの併用をぜひ検討してみてください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。