イギリス旅行でスマートフォンの通信手段を確保するなら、eSIMがもっとも手軽な選択肢です。SIMカードの差し替えが不要で、出発前にオンラインで購入・設定まで済ませられるため、ヒースロー空港の到着ロビーですぐにインターネットが使えます。 しかし、イギリスで使えるeSIMサービスは数が多く、料金体系やデータ容量、接続キャリア、サポート体制がそれぞれ異なります。「無制限プランが安いのはどこか」「Brexit後はイギリスのeSIMでEU各国も使えるのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。 この記事では、イギリス旅行におすすめのeSIM6社を実際の公式サイト価格をもとに比較し、滞在日数やデータ利用量に合った最適なeSIMの選び方を解説します。EE・Vodafone・O2など現地キャリアの特徴や、Brexit後の周遊プランの注意点まで踏み込んでいるので、初めてeSIMを使う方にも参考になるはずです。
目次

イギリスは日本から飛行機で約12〜14時間、ロンドンを中心に観光・留学・出張で多くの日本人が訪れる人気の渡航先です。現地でのインターネット接続手段としてeSIMを選ぶメリットを整理しておきましょう。
eSIMはスマートフォンに内蔵されたチップに通信プランをダウンロードする仕組みです。物理SIMカードのように端末から取り出す必要がなく、紛失や破損のリスクがありません。
日本で使っているSIMカードはそのまま挿した状態で、eSIMを追加してデュアルSIM運用ができます。イギリスから帰国後も、eSIMの回線をオフにするだけで元の通信環境に戻せます。
多くのeSIMサービスは、アプリやWebサイトからプランを購入し、QRコードを読み取るだけで設定が完了します。空港のSIMカウンターに並ぶ時間を省けるため、到着後すぐに観光をスタートできます。
ヒースロー空港やガトウィック空港にも現地キャリアの自販機やSIMカウンターはありますが、入国審査の混雑で疲れた直後に英語で手続きするのは負担が大きいものです。事前にeSIMを設定しておけば、機内モードを解除するだけで現地ネットワークに自動接続できます。
eSIMは店舗運営や物流のコストがかからないぶん、同等のデータ容量でも物理SIMカードやモバイルWi-Fiより安く提供されるケースが多いです。イギリスの場合、3日間1GBのプランが700円台から選べるサービスもあり、短期旅行ではコスト面のメリットが特に大きくなります。
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イギリス旅行で利用できるeSIMサービスのうち、料金・データ容量・サポート体制のバランスが取れた6社を厳選しました。以下の比較表で全体像をつかんだうえで、各サービスの詳細を確認していきましょう。
サービス | 接続キャリア | 最安プラン | 無制限プラン | 日本語サポート | テザリング |
|---|---|---|---|---|---|
trifa | 現地キャリア | — | — | 24時間365日有人チャット | プランによる |
Airalo | EE | ¥700(1GB/3日) | — | 多言語チャット | 対応 |
Holafly | Vodafone・O2・Three他 | $11.70(無制限/3日) | $11.70〜 | 24時間チャット | 1GB/日 |
World eSIM | Vodafone・O2・Three | 230円(500MB/10日) | 880円(1日)〜 | 24時間電話+LINE | プランにより制限あり |
Nomad | Vodafone・O2・Three | 714円(1GB/7日) | 1,745円(3日)〜 | 英語中心 | 対応 |
Saily | 現地キャリア | $4.49(1GB/7日) | $71.99(30日) | 英語中心 | 対応 |
※ trifaの具体的な料金はアプリ内で確認できます。
※ USD建て価格は1ドル=約158円(2026年5月時点)で換算。
ここからは、各サービスの通信品質やサポート体制、プランの特徴を詳しく解説していきます。自分の旅行スタイルに合ったeSIMを見つける参考にしてください。
trifaは利用者No.1の海外eSIMアプリで、全世界200カ国対応をうたっています。イギリスは単発の国別プランに加えてヨーロッパ周遊プランも用意されており、複数国を回る場合は1枚で対応できます。
最大の強みは、24時間365日対応の日本人スタッフによる有人チャットサポートです。通信トラブルや設定の不明点を日本語でリアルタイムに相談できるため、eSIMを初めて使う方でも安心して利用できます。購入・インストール・残量確認・チャージまでアプリ内で完結する設計も、海外旅行慣れしていない方には心強い特徴です。
Airaloはシンガポール発の世界最大規模のeSIMプラットフォームで、190以上の国・地域をカバーしています。イギリス向けには容量制プランのみで、1GB/3日が¥700から50GB/30日が¥6,350まで12種類が用意されています。
容量制プランは1GB/3日が¥700、10GB/30日が¥3,100と、短期から長期まで予算に応じて選べます。接続キャリアはEEで、ロンドン市内はもちろん地方都市でも安定した4G/5G通信が期待できます。サポートはアプリで多言語チャットに対応していますが、日本語の応答はAirloyという英語ベースの自動翻訳が中心です。
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Holaflyはスペイン発のeSIMサービスで、データ無制限プランに特化したラインナップが特徴です。イギリス向けには3日$11.70から30日$74.90まで6種類の無制限プランがあります。
3日間で$11.70(約1,850円)、7日間で$27.30(約4,310円)と、滞在日数に応じて選べます。Vodafone UK・Virgin Media O2 UK・Three(H3G UK)など複数キャリアの回線に対応しており、エリアカバーは良好です。ただしテザリングは1日1GBまでの制限があるため、PCで大量にデータを使う場合は注意が必要です。日本語のチャットサポートは24時間対応しています。
World eSIMは東証プライム上場企業の株式会社ビジョンが運営する日本発のeSIMサービスです。イギリス向けには無制限プランと容量制プランの両方を提供しています。
無制限プランは1日880円から15日6,880円まで6種類、容量制プランは500MB/10日が230円からと低価格帯です。最大の特徴は、24時間対応の電話サポートとLINEサポートを備えていること。チャットだけでは不安な方にとって、電話で直接相談できるのは大きな安心材料です。接続キャリアはVodafone UK・Telefonica UK(O2)・Three UKの3社で、5G通信にも対応しています。
Nomadはアメリカ・シリコンバレーのLotusFlare社が運営するeSIMサービスで、170以上の国・地域に対応しています。イギリスでは容量制プランと無制限プランの両方を提供しており、1GB/7日が714円からという低価格が魅力です。
無制限プランは3日1,745円から、30日のフルスピード無制限プランが7,774円までと幅広く選べます。「無制限」プランは1日2GBまで5G/高速通信で、超過後は512kbpsに制限されるフェアユース型です。接続キャリアはVodafone・O2・Threeの3社で、データ通信のみのサービスです。サポートは英語中心のため、英語に抵抗がない方向けの選択肢といえます。
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SailyはサイバーセキュリティブランドNordVPNを運営するNord Securityの傘下サービスで、200以上の国・地域に対応しています。イギリス向けには1GB $4.49(約710円)から、無制限/30日 $71.99(約11,370円)までのプランが用意されています。
主要プランは1GB/7日 $4.49、5GB/30日、10GB/30日 $19.99、20GB/30日 $30.99など。NordVPNとの統合により、購入後に追加のVPN機能やマルウェアブロックを利用できる点が他社にはない特徴です。サポートは24時間チャット対応ですが、日本語応答は機械翻訳ベースで、込み入った相談には英語が前提となります。
6社のeSIMサービスを比較しましたが、自分に合ったeSIMを選ぶには「データ容量」「接続キャリア」「サポート」の3軸で絞り込むのが効率的です。以下のポイントを確認してみてください。
イギリス旅行でのデータ使用量は、地図アプリやSNS、翻訳アプリの利用が中心なら1日500MB〜1GBが目安です。動画視聴やビデオ通話を頻繁に行う場合は1日2GB以上を見込んでおくとよいでしょう。
利用スタイル | 1日の目安 | おすすめサービス |
|---|---|---|
地図・SNS・翻訳が中心 | 500MB〜1GB | Airalo(¥700/1GB/3日)、Nomad(714円/1GB/7日) |
SNS投稿+動画少々 | 1〜2GB | Airalo(¥1,500/3GB/7日)、World eSIM(1,406円/5GB/30日) |
動画・テザリング多用 | 2GB以上 | Holafly($11.70/無制限/3日)、World eSIM(1,780円/無制限/3日) |
とにかく安く抑えたい | — | World eSIM(230円〜)、Airalo(¥700〜) |
イギリスには4つの主要通信事業者があり、それぞれ得意なエリアや特徴が異なります。
キャリア | 特徴 |
|---|---|
EE | BTグループ傘下、英国最大手の一角で4G/5Gのカバー率が高い |
Vodafone UK | 都市部の5G展開に積極的、ヨーロッパ全般で強い |
O2(Virgin Media O2) | ロンドン・主要都市で安定、Tescoモバイル等のMVNOにも回線提供 |
Three UK | 4G/5Gのデータ料金が比較的安価、ロンドン中心部に強い |
AiraloはEE、Holafly・World eSIM・NomadはVodafone・O2・Threeを中心に複数キャリアに接続します。ロンドンや主要都市の観光であればどのキャリアでも大きな差は出にくいですが、スコットランドの山間部やウェールズの田舎などカバレッジが薄いエリアに行く場合は、最大手EEの回線を利用するAiraloや、複数キャリアに切替えできるサービスを選ぶと安心です。
海外でeSIMにトラブルが起きた場合、すぐにサポートへ相談できるかどうかは重要な判断基準です。
日本語で24時間サポートを受けられるのはtrifaとWorld eSIMです。trifaはアプリ内の有人チャット、World eSIMは電話とLINEの2チャネルに対応しています。Holaflyも24時間チャットを提供していますが、日本語対応の品質にはばらつきがある場合もあります。
Airalo・Nomad・Sailyは英語が中心で、Sailyは日本語応答も機械翻訳ベースです。海外での通信トラブルに備えたい方は、日本語サポートの手厚いサービスを選ぶのが無難です。
滞在日数によって、お得なプランは変わります。3〜5日の短期旅行なら、Airaloの3GB/7日プラン(¥1,500)や、Holaflyの3日無制限プラン($11.70)が選択肢になります。
1〜2週間の中期滞在では、Airaloの10GB/15日(¥3,050)や、World eSIMの無制限7日プラン(3,980円)がコストパフォーマンスに優れます。1か月の長期滞在の場合は、Airaloの20GB/30日(¥5,050)やNomadのフルスピード無制限/30日(7,774円)が選択肢に入ります。

イギリスのeSIMを使ううえで、Brexitに伴うEU周遊の扱いとロンドン地下鉄の通信事情は事前に押さえておきたいポイントです。利用前に確認しておくべき注意点を解説します。
2020年1月のBrexit(イギリスのEU離脱)以降、イギリス国内向けに販売されるeSIMは、原則としてEU加盟国では使えません。EU加盟国側のキャリアも、EU域内ローミング規制(Roam Like at Home)の対象からイギリスを外しています。
そのため、ロンドンとパリ、ロンドンとローマを周遊する旅行では、イギリス専用のeSIMだけでは不十分です。複数国を回る予定の方は、はじめから「ヨーロッパ周遊プラン」または「EU+UK対応プラン」を選びましょう。AiraloにはEU加盟国とイギリスをカバーする「Eurolink」プラン、Holaflyにはイギリスを含む33か国対応のヨーロッパeSIMがあります。trifaのヨーロッパ周遊プランもイギリスを含んでいるかをアプリ内で確認したうえで購入してください。
ロンドンの地下鉄(London Underground、通称チューブ)は、長年にわたり地下区間で携帯電波が入らない環境が続いていました。近年はTransport for London(TfL)とBoldyn Networksの連携で4G/5Gの整備が段階的に進められており、Elizabeth Line(エリザベス線)は2024年12月までに全区間で対応が完了。さらにJubilee・Central・Northern・Bakerloo・Piccadillyなどの路線でも一部区間で4G/5Gが利用可能になっています。
ただし、すべての路線・全区間がカバーされているわけではありません。TfLは2026年末までに全線対応を目標としていますが、まだ電波が届かない区間も残っています。地下区間ではWi-Fiが駅構内で提供されている駅もあるものの、列車走行中は電波が途切れることを前提に、地図アプリのオフラインマップ機能などを活用するのが安心です。
eSIMの利用経験がない方は、以下の点を出発前に確認しておきましょう。
端末の対応確認: eSIMに対応していない機種では利用できません。iPhone XS以降、Google Pixel 3a以降など、2018年以降に発売された多くの機種が対応しています。購入前に各サービスの対応機種一覧で確認してください。
SIMロック解除: 大手キャリアで購入した端末は、SIMロックがかかっている場合があります。2021年10月以降に発売された端末は原則SIMフリーですが、それ以前の端末はキャリアに解除申請が必要です。
Wi-Fi環境での設定: eSIMのダウンロードにはインターネット接続が必要です。自宅やホテルのWi-Fiに接続した状態で設定を行いましょう。
eSIMの購入が初めてでも迷わないよう、利用開始までの一般的な流れを紹介します。サービスによって細かな手順は異なりますが、基本的なステップは共通です。
まず、お使いのスマートフォンがeSIMに対応しているか確認します。iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「情報」で確認できます。Androidは機種によって確認方法が異なるため、各メーカーの公式サイトをチェックしてください。
各サービスのアプリまたはWebサイトから、渡航先(イギリス、または周遊の場合はヨーロッパ)を選択してプランを購入します。滞在日数とデータ利用量の目安を踏まえて、前述の比較表を参考に選んでください。
購入後にメールやアプリ内で発行されるQRコードを、Wi-Fi環境下でスマートフォンのカメラで読み取ります。画面の案内に沿って進めるだけで、eSIMのインストールは完了です。trifaの場合はQRコードの読み取りすら不要で、アプリ内のボタンをタップするだけで設定が完了します。
イギリスの空港に着いたら、モバイルデータ通信をeSIMの回線に切り替えます。iPhoneなら「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」でeSIM回線を選択します。機内モードを解除すると、自動的に現地のネットワークに接続されます。
日本に帰国したら、モバイルデータ通信を元のSIM回線に戻します。使い終わったeSIMプロファイルは削除しても構いませんし、次回の渡航に備えてそのまま残しておくことも可能です。

イギリスで使えるeSIM6社を比較してきましたが、通信品質・サポート・使いやすさの総合力で選ぶなら、日本発の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」がおすすめです。
イギリスの単発プランに加えてヨーロッパ周遊プランも用意されているため、ロンドンだけでなくパリやローマと合わせて複数国を回る旅行でも1つのアプリで完結します。アプリ内で対応プランを検索・購入できるので、Brexit後の複雑な周遊事情に悩まされる心配もありません。
24時間365日対応の日本人スタッフによる有人チャットサポートがあるため、海外旅行中の通信トラブルにもすぐに解決策を見つけられます。eSIMデビューの方から海外旅行のリピーターまで、幅広い旅行者に選ばれているのも納得の使いやすさです。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。