
歴史と伝統が息づくイギリスは、世界中から旅行者が訪れる人気の観光大国です。ロンドンのバッキンガム宮殿やビッグ・ベンといった王道スポットだけでなく、のどかな田園風景が広がるコッツウォルズや、世界遺産に登録された湖水地方など、地方にも魅力的な観光地がたくさんあります。 この記事では、イギリス各地のおすすめ観光地をエリア別に厳選してご紹介します。定番の名所から知る人ぞ知る穴場スポットまで、初めてのイギリス旅行でも迷わないようにまとめました。 また、ベストシーズンや入国に必要なETA(電子渡航認証)の情報、旅行費用の目安など、出発前に知っておきたい実用的な情報もあわせて解説しています。ぜひ旅行計画の参考にしてみてください。
目次
イギリス旅行といえば、まずはロンドンの観光が欠かせません。世界有数の大都市であるロンドンには、歴史的建造物や博物館、王室ゆかりの名所が集まっています。ここでは、初めてのロンドン観光で必ず訪れたい定番スポットを紹介します。

バッキンガム宮殿は、イギリス王室の公式住居として世界的に知られる観光名所です。宮殿前で行われる衛兵交代式は、赤い制服に黒い帽子をかぶった近衛兵たちが整然と行進する様子を間近で見られる、ロンドンならではの体験です。
衛兵交代式は毎週月曜・水曜・金曜の午前11時から約45分間にわたって行われます(国家行事などで変更になる場合あり)。見学は無料ですが、良い場所で見るには30分前には到着しておくのがおすすめです。
また、夏季(7月下旬から9月)には宮殿内部の「ステート・ルーム」が一般公開されます。豪華な調度品や美術品が並ぶ部屋の数々は、王室の歴史と格式を肌で感じられる貴重な機会です。
ビッグ・ベンの愛称で親しまれるエリザベス・タワーは、高さ約96メートルの時計塔で、ロンドンを象徴するランドマークです。隣接するウェストミンスター宮殿(国会議事堂)とともに世界遺産に登録されています。
すぐそばにあるウェストミンスター寺院も見逃せないスポットです。1066年以来、歴代君主の戴冠式が行われてきたこの寺院には、ニュートンやダーウィンなど著名人の墓所もあります。ゴシック建築の荘厳な内部空間は圧巻です。
ウェストミンスター橋からは、ビッグ・ベンとロンドン・アイ(大観覧車)を同時に眺められ、写真撮影にぴったりのスポットとしても人気があります。
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大英博物館は、世界中から集められた約800万点のコレクションを所蔵する世界最大級の博物館です。ロゼッタストーンやエジプトのミイラ、パルテノン神殿の彫刻など、教科書で見たことのある展示品を無料で鑑賞できます。
1日ではとても回りきれないほどの規模なので、事前に見たいエリアを絞っておくとよいでしょう。なお、入場は無料ですが、現在は事前のタイムスロット予約が強く推奨されています。予約なしでは混雑時に入場を断られるケースもあるため、公式サイトから日時指定チケットを取得しておくと安心です。日本語の音声ガイドも用意されているため、歴史的背景を理解しながら鑑賞を楽しめます。
トラファルガー広場に面したナショナル・ギャラリーも入場無料です。ゴッホの「ひまわり」やレオナルド・ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」など、西洋美術の名画を間近で楽しめます。美術に詳しくなくても、一度は本物を目にしておきたい作品ばかりです。
テムズ川にかかるタワー・ブリッジは、ヴィクトリア朝のゴシック様式が美しい跳ね橋です。橋の上部にはガラス張りの通路があり、地上約42メートルの高さからロンドンの街並みを一望できます。
タワー・ブリッジのすぐ近くにあるロンドン塔は、約1000年の歴史を持つ城塞です。かつては王宮や監獄として使われ、現在はイギリス王室の宝石「クラウン・ジュエル」が展示されています。世界遺産にも登録されており、ロンドン屈指の見どころです。
ロンドンから西へ約2時間、イングランド中部に広がるコッツウォルズ地方は、「イギリスで最も美しいエリア」として知られています。蜂蜜色のライムストーン(石灰岩)で造られた家々が並ぶ風景は、まるで絵本の世界に迷い込んだかのようです。ここでは、特に人気の高い村をご紹介します。

バイブリーは、19世紀の詩人・デザイナーであるウィリアム・モリスが「イングランドで最も美しい村」と称えた場所です。村を流れるコルン川のほとりには白鳥やマスが泳ぎ、のどかな田園風景が広がります。
なかでも有名なのが「アーリントン・ロウ」と呼ばれる14世紀に建てられた石造りの家並みです。蜂蜜色の壁にツタが絡まる風景は、イギリスの田舎暮らしを象徴する光景として、ガイドブックの表紙にもよく使われています。
村自体はコンパクトなので、1〜2時間あればゆっくり散策できます。ロンドンからの日帰りツアーでも訪れやすい場所です。
ボートン・オン・ザ・ウォーターは「コッツウォルズのヴェネツィア」とも呼ばれる水辺の村です。村の中央を流れるウィンドラッシュ川には200年以上前に造られた石橋が架かり、川沿いでピクニックを楽しむ人々の姿が見られます。
カフェやアンティークショップも充実しており、散策しながらのんびりと過ごすのに最適です。「モデル・ヴィレッジ」という村の9分の1サイズの精巧なミニチュアも人気を集めています。
チッピング・カムデンは、コッツウォルズの北端に位置する歴史ある町です。中世の羊毛貿易で栄えた面影が残るハイストリートには、趣のあるショップやティールームが並び、落ち着いた雰囲気を楽しめます。
コッツウォルズの各村は公共交通機関が限られているため、効率よく回るにはレンタカーか現地ツアーの利用がおすすめです。ロンドンから出発する日帰りツアーは数多く催行されており、バイブリーやボートン・オン・ザ・ウォーターなど人気の村を1日で巡れます。
鉄道を使う場合は、ロンドンのパディントン駅からモートン・イン・マーシュ駅まで約1時間半です。駅からはバスやタクシーで各村にアクセスできます。
春から夏にかけては花が咲き誇り、特に美しい景色を楽しめます。ただし、夏のハイシーズンは観光客で混み合うため、のんびり過ごしたい方は5月や9月の訪問もよいでしょう。
イングランド北西部に広がる湖水地方は、2017年に世界遺産に登録された自然豊かなエリアです。ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターがこよなく愛した風景が今もそのまま残り、イギリスで最も美しい自然景観のひとつとされています。

湖水地方最大のウィンダミア湖は、全長約17キロメートルにわたる雄大な湖です。湖上クルーズでは、周囲の山々と緑の丘陵が織りなす絶景を船上から堪能できます。
クルーズ船は複数のルートが運航されており、湖の南北を結ぶコースや、途中の船着き場で下船して周辺を散策できるコースもあります。湖畔の町ボウネス・オン・ウィンダミアが拠点となるため、ここを起点に観光を計画するのがおすすめです。
また、ボウネスには「ビアトリクス・ポターの世界」という資料館があり、ピーターラビットの物語に登場するキャラクターたちの展示を楽しめます。日本語の解説も用意されており、お子さま連れのご家族にも人気です。
ウィンダミア湖のほとりにあるニア・ソーリー村は、ビアトリクス・ポターが晩年を過ごした場所です。彼女が暮らした「ヒル・トップ」は現在ナショナル・トラストによって管理されており、当時の暮らしぶりをそのまま見学できます。
絵本の挿絵のモデルになった庭園や部屋がそのまま残されており、ファンにとってはたまらない聖地です。村の周囲には絵本そのままの牧歌的な風景が広がり、散策するだけでも心が安らぎます。
ロンドンからは鉄道でオクセンホルム駅まで約2時間半、そこからローカル線でウィンダミア駅まで約20分です。現地では1泊2日の滞在がおすすめですが、日帰りでも主要なスポットは回れます。
イギリスの自然や歴史に触れるなら、ソールズベリー平原にあるストーンヘンジも外せません。紀元前3000年頃から造られたとされる巨大な環状列石は、今なお多くの謎に包まれた神秘的な遺跡です。
年間約100万人が訪れるイギリスを代表する世界遺産で、ロンドンからは車で約2時間の距離にあります。日帰りバスツアーも多数催行されているため、ロンドン滞在中に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
ビジターセンターでは遺跡の歴史や建造の過程を学べる展示があり、音声ガイドも日本語に対応しています。朝夕の光に照らされた巨石群は、時間帯によってまったく異なる表情を見せてくれます。
イングランドの北に広がるスコットランドには、独自の文化と壮大な自然が待っています。なかでも首都エディンバラは、旧市街と新市街がともに世界遺産に登録された美しい都市です。ロンドンとはひと味違うイギリスの魅力を発見できるエリアをご紹介します。

エディンバラ城は、キャッスル・ロックと呼ばれる岩山の上にそびえる壮大な城塞です。城内にはスコットランド王家の宝冠「オナーズ・オブ・スコットランド」が展示されており、スコットランドの歴史を間近に感じられます。
城の入り口から東に延びる「ロイヤル・マイル」は、約1.6キロメートルの歴史ある通りです。石畳の道沿いにはタータンチェックのスカーフやスコッチウイスキーを扱う土産物店、パブやレストランが立ち並び、歩くだけでもスコットランドの雰囲気を満喫できます。
ロイヤル・マイルの終点にはホリールードハウス宮殿があります。イギリス国王がスコットランド訪問時に滞在する公式宮殿で、宮殿内部や美しい庭園の見学が可能です。
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エディンバラ市街地のすぐそばにある「アーサーズ・シート」は、標高約251メートルの丘です。ホリールード公園内にあり、片道約1時間のハイキングで山頂にたどり着けます。頂上からはエディンバラの街並みと北海を一望でき、晴れた日には絶景が広がります。
もう少し気軽に景色を楽しみたい方には、カールトン・ヒルがおすすめです。市内中心部から徒歩で気軽に登れる丘で、エディンバラ城やスコット・モニュメントを含む美しいパノラマビューを楽しめます。
どちらも無料で訪れることができ、日没時には街が黄金色に染まる幻想的な風景を見られます。エディンバラ観光の合間にぜひ立ち寄ってみてください。
ロンドンから鉄道で約1時間半のバースは、ローマ時代の浴場遺跡が残る世界遺産の街です。「ローマン・バス」と呼ばれる古代の公衆浴場を見学でき、ジョージアン様式の美しい建築群「ロイヤル・クレセント」も見どころです。
一方、ロンドンから約1時間のオックスフォードは、世界最古の大学都市として知られます。38のカレッジが点在する街並みは「夢見る尖塔の街」とも称され、ハリー・ポッターの撮影に使われたクライスト・チャーチ・カレッジやボドリアン図書館など、映画ファンにも人気のスポットが数多くあります。
どちらもロンドンから日帰りで訪れやすく、イギリス旅行の日程に1日加えるだけで旅の充実度がぐっと高まります。
イギリス観光を思いきり楽しむためには、出発前の準備も大切です。入国に必要な手続きやベストシーズン、費用の目安など、旅行計画に役立つ基本情報をまとめました。

2025年1月8日より、日本国籍の方がイギリスに渡航する際にはETA(Electronic Travel Authorisation)の事前取得が義務づけられています。観光、商用、短期留学、乗り継ぎなどすべての目的で必要です。
ETAの申請はイギリス政府の公式アプリまたはウェブサイトから行います。申請料は20ポンド(約4,000円)で、取得後は2年間有効です。審査には通常3営業日以内とされていますが、余裕をもって出発の2週間前までに申請しておくと安心です。
10歳以上の日本国籍者はイギリスの空港でEゲート(自動化ゲート)を利用できます。パスポートにリンクされたETA情報が自動で照合されるため、入国手続きはスムーズです。
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イギリス旅行のベストシーズンは5月から9月です。この時期は日照時間が長く、夏至の頃には夜9時過ぎまで明るいため、1日を通じて観光を楽しめます。夏でも最高気温が20度前後と涼しく、日本の蒸し暑さとはまったく異なる快適な気候です。
イギリスの気候は「西岸海洋性気候」に属し、年間を通じて比較的穏やかです。ただし天気が変わりやすく、晴れていても急に雨が降ることがあります。折りたたみ傘やレインジャケットは季節を問わず持参しておきましょう。
旅費を抑えたい場合は、4月や10月がおすすめです。ハイシーズンに比べて航空券やホテルの価格が下がり、観光地の混雑も落ち着いています。ただし日が短くなるため、観光スケジュールには余裕をもたせるとよいでしょう。
イギリス旅行の費用は、5泊7日で1人あたり35万〜55万円が目安です。内訳としては、往復航空券が18万〜30万円、ホテル代が1泊1万5,000円〜、食費で1日あたり8,000円〜1万5,000円程度、交通費で1日あたり3,000円〜5,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。特にロンドンはパブでの食事が1回あたり20〜25ポンド程度かかるため、食費は余裕をもって計画することをおすすめします。
項目 | 費用目安 |
|---|---|
往復航空券(東京発) | 18万〜30万円 |
ホテル(1泊) | 1万5,000円〜3万円 |
食費(1日) | 8,000円〜1万5,000円 |
交通費(1日) | 3,000円〜5,000円 |
ETA申請料 | 約4,000円 |
節約のポイントとしては、大英博物館やナショナル・ギャラリーなど入場無料の施設を上手に活用することが挙げられます。また、ロンドン市内の移動にはオイスターカードやコンタクトレス決済を使うと、都度切符を買うよりもお得です。
こうした不安を解消してくれるのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」です。現地での通信手段を事前にアプリで簡単に準備でき、到着後すぐにマップや翻訳アプリを使えるため、初めてのイギリス旅行でも安心して行動できます。
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イギリスには、ロンドンの歴史的名所をはじめ、コッツウォルズの美しい村々、ピーターラビットの故郷である湖水地方、スコットランドの古都エディンバラなど、エリアごとに異なる魅力があります。どのエリアを訪れるにしても、現地での通信手段の確保は快適な旅の必須条件です。

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トリファなら、アプリをダウンロードして簡単な設定を行うだけで、渡航先でのデータ通信が使えるようになります。物理SIMカードの交換やWi-Fiルーターのレンタルは不要で、荷物を増やさずに通信環境を整えられるのが大きなメリットです。
eSIMの設定が初めてで不安な方でも、24時間対応の日本語サポートがあるため安心です。イギリス旅行の出発前に、ぜひトリファで通信手段を準備してみてはいかがでしょうか。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。