海外にいる家族や取引先に電話をかけたいとき「国際電話っていったいいくらかかるの?」と不安になる方は多いはずです。実は国際電話の料金はキャリアごと、そして相手の国ごとに大きく異なり、知らずにかけると数千円単位の請求が来ることもあります。 本記事では、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル・ahamo・povoの主要6キャリアの国際電話料金を、米国・韓国・中国・タイ・英国・台湾の6か国別に一覧で比較します。さらに固定電話・携帯電話・コレクトコールの料金差や、各社が提供する定額オプションについても整理しました。 後半ではLINEやWhatsAppなどのIP電話、海外データeSIMを組み合わせて通話料を実質無料にする節約術も紹介します。料金の仕組みを理解すれば、目的に合った最適な方法を選べるようになります。 なお国際電話のかけ方の手順(010や+の使い方、国番号一覧)については別記事で詳しく解説しているため、本記事は料金にフォーカスして進めます。
目次

国際電話の料金は「契約しているキャリア」「相手の国・地域」「相手が固定電話か携帯電話か」の3つで決まります。同じ国にかけても、キャリアによって倍以上の差が出ることも珍しくありません。
まずは料金が変わるポイントを押さえて、自分の状況に合った比較ができるようにしましょう。
国内通話とは異なり、国際電話は短い時間単位で課金される仕組みが一般的です。docomo・au・povoは30秒単位、ソフトバンクは6秒単位で通話料が加算されます。
たとえばauから米国本土に1分通話すると、30秒あたり39円なので合計78円となります。短い秒数で切り上げ計算される点に注意が必要です。
楽天モバイルの「Rakuten Link」アプリ同士の通話のみ、相手国を問わず通話料が無料になる独自の仕組みを採用しています。
同じキャリアでも相手国によって料金は大きく変動します。たとえばauの場合、米国本土は30秒39円ですが、英国は30秒119円と約3倍の差があります。
一般的に米国・カナダなど通信インフラが整った国は安く、ヨーロッパや一部のアジア・アフリカ諸国は高くなる傾向があります。
ソフトバンクなど一部キャリアでは、相手が固定電話か携帯電話かによって料金が変わります。一般的に携帯電話宛のほうが料金は高く設定されています。
また相手国の事業者設備の都合で、特定の番号帯には接続できない場合もあります。
ここでは主要キャリアから日本→海外への通話料金を、国別に1分あたりの目安でまとめました。実際の課金は秒単位で行われるため、表は分単価に換算した参考値です。
各キャリアの最新料金は変動するため、長時間の通話前には公式サイトで確認することをおすすめします。
ドコモの国際電話サービス「WORLD CALL」は、申込料・月額料金ともに無料の従量課金制です。ドコモ回線契約者は申し込み不要で利用できます。
料金は時間帯(昼間/夜間)で異なり、夜間・深夜・早朝・土日祝が割安になります。
国 | 昼間(30秒) | 夜間(30秒) | 1分あたり(昼間) |
|---|---|---|---|
米国本土 | 34円 | 31円 | 68円 |
韓国 | 57円 | 49円 | 114円 |
中国 | 57円 | 49円 | 114円 |
タイ | 68円 | 63円 | 136円 |
英国 | 108円 | 78円 | 216円 |
台湾 | 57円 | 49円 | 114円 |
ahamoもドコモ回線のため、WORLD CALLと同等の料金体系で利用できます。申し込み不要・月額無料な点も同じです。
auの国際電話サービスは、申込料・月額料金が無料の従量課金制で、課金単位は30秒です。povoもau回線のためほぼ同じ料金で利用できます。
国 | 30秒あたり | 1分あたり |
|---|---|---|
米国本土 | 39円 | 78円 |
韓国 | 99円 | 198円 |
中国 | 99円 | 198円 |
タイ | 99円 | 198円 |
英国 | 119円 | 238円 |
台湾 | 99円 | 198円 |
auには「au国際通話定額」という月額980円または1,480円のオプションがあり、米国本土・韓国・中国・タイ・英国・台湾を含む世界23の国・地域への通話が、1回15分以内×月60回まで定額(最大900分)で利用できます。海外との通話頻度が高い方には有効な選択肢です。
ソフトバンクは6秒単位の課金で、時間帯によって「オフィスタイム(通常)」「ファミリータイム(割引)」「スーパーファミリータイム(特別割引)」の3区分があります。携帯電話宛の通常料金は以下のとおりです。
国 | 6秒あたり(通常) | 1分あたり(通常) |
|---|---|---|
米国本土 | 10円 | 100円 |
韓国 | 15円 | 150円 |
中国 | 20円 | 200円 |
タイ | 22円 | 220円 |
英国 | 20円 | 200円 |
台湾 | 20円 | 200円 |
ファミリータイムは約8割、スーパーファミリータイムは約6割の料金水準まで下がるため、深夜や週末を狙うと通話料を抑えられます。
楽天モバイルは、専用アプリ「Rakuten Link」を使うと国際通話の料金体系が大きく変わります。Rakuten Linkアプリ同士であれば、相手国を問わず通話料は無料です。
Rakuten Linkを使わない場合や、相手がRakuten Linkを利用していない場合は、国・地域別の従量課金が発生します。また「国際通話かけ放題」(月額980円・不課税)に加入すれば、指定の国・地域への通話がかけ放題になります(一部対象外あり)。
相手も楽天モバイルユーザーであればコストを最も抑えやすいキャリアといえます。
ここまでのキャリア別料金を、相手国の視点で整理し直してみましょう。同じ通話でも、どこにかけるかで負担額は大きく変わります。
米国本土への通話は、各キャリアともアジア・ヨーロッパに比べて安く設定されています。auでは30秒39円(1分78円)、ソフトバンクでは1分100円が目安です。
ビジネスや家族の連絡で頻繁に米国宛にかける方は、auの定額オプションも有力な選択肢になります。
東アジア・東南アジアは、米国に比べてやや高めです。auの場合、韓国・中国・タイ・台湾はいずれも30秒99円(1分198円)と統一されています。
ドコモは時間帯割引があり、夜間にかければ韓国・中国・台湾は30秒49円まで下がります。
ヨーロッパ向けの通話料は全体的に高めです。英国の場合、auは30秒119円(1分238円)、ドコモは昼間108円・夜間78円となります。
10分の通話で2,000円を超えるケースもあるため、長電話する場合は後述するIP電話やデータeSIM経由での通話が現実的です。
相手が固定電話か携帯電話かで料金が変わるキャリアもあります。一般的に固定電話宛のほうが安い傾向です。
また「コレクトコール(料金着信払い)」は受信側に料金が発生する仕組みで、KDDIの「ジャパンダイレクト」やNTTコミュニケーションズの国際オペレータ通話が利用可能です。料金は通常の国際電話より割高になるケースが多いため、緊急時の連絡手段と捉えておくとよいでしょう。
ここまで見てきたとおり、キャリアの国際電話を普通にかけると1分あたり数十円〜数百円の料金が発生します。長時間の通話や頻繁な連絡には現実的ではありません。
そこで活用したいのが、IP電話アプリやデータeSIMを使った節約術です。やり方を知っておけば、通話料を実質無料に近い水準まで下げられます。

相手も同じアプリを使っていれば、LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどの無料通話機能で通話料は0円になります。発生するのはデータ通信料のみです。
音声通話であれば1分あたり数MB程度しか消費しないため、自宅やホテルのWi-Fiにつながった状態であれば料金はほぼかかりません。家族や友人との連絡には最も有効な手段です。
注意点として、中国本土ではLINEやWhatsAppなど一部のアプリが規制されています。中国の知人と連絡を取る場合はWeChatの利用やVPNを併用する必要があります。
相手がアプリを使っていない、相手が固定電話や携帯電話の場合は、Skypeや050番号のIP電話サービスが有効です。インターネット回線経由で発信するため、キャリアの国際電話より大幅に安くなります。
たとえばIP電話でアメリカの固定電話・携帯電話に発信した場合、1分あたり9円前後で利用できるサービスもあります。キャリア通話と比べて10分の1以下の水準です。
ビジネス用途や、海外の店舗・施設への問い合わせなど、アプリが使えない相手に発信する場面で重宝します。
自分が海外に渡航中で日本や別の国に電話したい場合、現地で使える海外データeSIMを契約してIP電話アプリで通話するのが最もコスト効率が良い方法です。
データeSIMは音声通話プランより料金が安く、LINEやWhatsAppでの通話に必要なデータ通信量も少なくて済みます。海外のWi-Fiは速度や安定性に不安があるため、自前の通信回線を持っておくと安心です。
海外データeSIMを使えば、現地のデータ回線でIP通話アプリを安定して利用できます。サービスによっては購入後すぐに開通でき、到着直後から日本との連絡手段を確保できます。
国際電話を安くする手段はIP電話だけではありません。海外との通話頻度が高い方は、各キャリアが提供する国際通話の定額オプションも検討する価値があります。
auの「au国際通話定額」は月額980円または1,480円で、米国本土・韓国・中国・タイ・英国・台湾など世界23の国・地域への通話が、1回15分以内×月60回まで定額(最大900分)で利用できます。
対象国宛の通話が月に何度もある方は、従量課金より大幅に安くなります。15分を超えた部分には30秒ごとに20円の追加料金が発生する点に注意してください。
楽天モバイルの「国際通話かけ放題」は月額980円(不課税)で、指定の国・地域への通話がかけ放題になります。Rakuten Linkを使わない発信や、相手がRakuten Link非利用者の場合に有効です。最新の対象国は楽天モバイル公式サイトで確認してください。
Rakuten Linkアプリ同士なら無料のため、相手も楽天ユーザーかどうかで使い分けると無駄がありません。
2026年5月時点で、ドコモ・ahamo・ソフトバンク・povoには国際電話の定額オプションは提供されていません。これらのキャリアを利用していて通話頻度が高い方は、IP電話での代替を強く推奨します。
どうしてもキャリア通話を使いたい場合は、ソフトバンクであればファミリータイム(夜間・休日)を活用することで料金を抑えられます。
通話料の高額請求を避けるために、発信前に確認しておきたいポイントをまとめました。事前に把握しておくだけで、思わぬ料金トラブルを防げます。
これらを確認しておけば、月末に予想外の請求が届くリスクを大幅に減らせます。
本記事で解説しているのは「日本国内から海外へかける」ケースの料金です。自分が海外にいる状態でかける通話は「国際ローミング」となり、別の料金体系になります。
海外ローミングは1分あたり数百円かかることが多く、データeSIMでIP通話するほうが圧倒的に安く済みます。
本記事では料金面に絞って解説しました。実際のダイヤル方法(010や+の使い方)、国番号の一覧、相手の電話番号の入力ルールなどは、関連記事で詳しく解説しています。

ここまで紹介してきたとおり、国際電話を安く済ませる王道は「IP電話アプリ」と「安価なデータ通信回線」の組み合わせです。
海外渡航中であれば、現地で安定したデータ通信を確保することで、LINEやWhatsAppでの通話を実質無料に近いコストで利用できます。そこで活躍するのが、海外データeSIMアプリのトリファ(trifa)です。
トリファは全世界200か国・地域に対応する海外eSIMアプリで、アプリ完結のシンプルな購入フローが特徴です。アプリ内で渡航先と日数・データ容量を選んで購入すれば、即時に開通設定が完了します。
国際電話の高い通話料に悩んでいる方は、IP電話と組み合わせやすいデータeSIMの導入を検討してみてください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。