
LINEMOは月額料金の安さやLINEギガフリーが魅力の格安プランですが、海外でもそのまま使えるのか気になる方は多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、LINEMOは「世界対応ケータイ」に加入することで海外でも音声通話・SMS・データ通信が利用できます。 ただし、国内プランのデータ容量は海外では使えず、別途「海外あんしん定額」か「海外パケットし放題」への申し込みが必要です。LINEギガフリーも海外では対象外になるため、事前に料金体系を理解しておかないと予想外の出費につながることがあります。 この記事では、LINEMOの海外利用で選べる2つのプランの料金比較、出発前に済ませておきたい設定手順、高額請求を防ぐための注意点、さらにeSIMなどの代替手段とのコスト比較まで、渡航前に確認しておきたい情報をわかりやすくまとめました。
目次

LINEMOを海外で使うには、ソフトバンクが提供する「世界対応ケータイ」という国際ローミングサービスへの加入が必要です。このサービスに加入すると、渡航先の現地通信事業者のネットワークを経由して、音声通話・SMS・データ通信が利用できるようになります。
まずは、世界対応ケータイの加入条件と対応エリアを確認しておきましょう。
世界対応ケータイへの加入には、LINEMOの対象料金プランに契約していることが前提です。ミニプラン(3GB)・スマホプラン(20GB)のどちらでも加入できます。月額料金は無料で、My Menuからオンラインで手続きが完了します。
ただし、新規契約の場合は、課金開始日から4ヶ月間は世界対応ケータイに加入できません。5ヶ月目以降に加入が可能になるため、海外渡航の予定がある方は早めに契約しておくことをおすすめします。なお、MNP(他社からの番号移行)での契約であれば、この制限はなく契約直後から加入できます。
世界対応ケータイは、アジア・ヨーロッパ・北米・南米・オセアニア・アフリカ・中東の幅広い国と地域で利用できます。韓国・台湾・タイ・アメリカ・ハワイ・ヨーロッパ主要国など、日本人に人気の旅行先はほぼカバーされています。
利用できるサービスは、渡航先や端末の対応周波数によって異なります。多くの国では音声通話・SMS・データ通信のすべてが利用可能ですが、一部の国ではデータ通信のみ、または音声通話・SMSのみの場合もあります。渡航前にLINEMO公式サイトで対応状況を確認しておくと安心です。
世界対応ケータイや海外あんしん定額の申し込みには、時間制限がある点にも注意が必要です。午後11時25分から翌日午前0時30分(日本時間)の間は、My Menuからの各種手続きができません。
出発直前に慌てて申し込もうとすると、この時間制限に引っかかるおそれがあります。渡航の数日前には手続きを済ませておきましょう。

LINEMOの海外データ通信プランは「海外あんしん定額」と「海外パケットし放題」の2種類があります。それぞれ料金体系が大きく異なるため、渡航先や利用日数に合ったプランを選ぶことが大切です。
以下の比較表で、両プランの違いを確認してみましょう。
海外あんしん定額は、利用開始から一定時間内に定額でデータ通信を利用できるプランです。渡航先が「定額国L」か「定額国S」かによって、料金が大きく変わります。
定額国L(主要な旅行先が対象)の料金:
プラン | データ容量 | 料金(税抜) |
|---|---|---|
24時間 | 3GB | 980円 |
72時間 | 9GB | 2,940円 |
96時間 | 12GB | 3,920円 |
定額国Lには、アメリカ本土・ハワイ・韓国・台湾・タイ・シンガポール・オーストラリア・イギリス・フランス・ドイツ・イタリアなど、日本人に人気の渡航先が含まれています。24時間3GBで980円と、1日あたりのコストを抑えやすいのが特徴です。
定額国S(定額国L以外の国)の料金:
プラン | データ容量 | 料金(税抜) |
|---|---|---|
1MB | 1MB | 1,980円 |
5MB | 5MB | 9,800円 |
10MB | 10MB | 19,600円 |
定額国Sは定額国Lに比べて料金が大幅に高くなります。渡航先が定額国Sに該当する場合は、eSIMやWi-Fiレンタルなど別の通信手段を検討した方が経済的です。
海外パケットし放題は、1日あたりのデータ使用量に応じて料金が決まる従量制プランです。
1日のデータ使用量 | 料金(税抜) |
|---|---|
12.5MB以下 | 0〜1,980円 |
12.5MB超 | 2,980円(上限) |
1日の上限が2,980円に設定されているため、どれだけ使っても青天井にはなりません。ただし、海外あんしん定額の定額国Lプラン(24時間3GB/980円)と比べると、1日あたりのコストは約3倍です。
定額国Lの対象エリアに渡航する場合は、海外あんしん定額の方がコストパフォーマンスに優れています。
具体的に、定額国Lの対象エリアに3日間・5日間・7日間滞在した場合の料金を比較してみましょう。
滞在日数 | 海外あんしん定額 | 海外パケットし放題 |
|---|---|---|
3日間 | 2,940円(72時間プラン) | 8,940円(2,980円×3日) |
5日間 | 4,900円(24時間×5回) | 14,900円(2,980円×5日) |
7日間 | 6,860円(24時間×7回) | 20,860円(2,980円×7日) |
このように、定額国Lの対象エリアであれば海外あんしん定額の方が大幅に安くなります。特に3日間の滞在では、72時間プランを使えば2,940円に抑えられるため、短期旅行には海外あんしん定額がおすすめです。

LINEMOの海外利用では、データ通信だけでなく通話やSMSにも別途料金が発生します。特に、日本国内の通話定額オプションは海外では適用されないため、通話料金の仕組みを事前に把握しておくことが重要です。
海外での通話料金は、滞在先の国と発信先によって異なります。主要な渡航先での通話料金の目安は以下のとおりです。
滞在先 | 滞在先の国内への発信 | 日本への発信 | 着信 |
|---|---|---|---|
アメリカ本土・ハワイ | 125円/分 | 140円/分 | 175円/分 |
韓国 | 25円/分 | 190円/分 | 75円/分 |
台湾 | 70円/分 | 290円/分 | 150円/分 |
タイ | 70円/分 | 180円/分 | 195円/分 |
海外での通話は着信にも料金がかかる点に注意してください。特に台湾やタイでは日本への発信が割高になるため、通話時間が長くなりそうな場合はWi-Fi環境下でのIP通話を検討しましょう。
関連記事: データローミングとは?設定方法やオン・オフの違い・注意点をわかりやすく解説
SMSの料金は送信と受信で異なります。送信は1通あたり100円(税抜・全角70文字まで)で、文字数が多い場合は複数通としてカウントされます。一方、SMSの受信は無料です。
海外あんしん定額の利用開始手続きでは、渡航先に到着するとソフトバンクからSMSが届き、その中のリンクから専用サイトにアクセスしてプランを選択します。このSMS受信自体には料金はかかりません。
LINEMOの大きな魅力であるLINEギガフリー(LINEのトーク・音声通話・ビデオ通話のデータ消費がゼロになる機能)は、海外では適用されません。海外でLINEを使ったメッセージのやり取りや通話を行うと、海外あんしん定額や海外パケットし放題のデータ容量を消費します。
また、国内で契約している通話定額オプション(5分以内かけ放題・かけ放題)も海外での通話には適用されません。海外での通話には、前述の従量料金が発生します。通話料を抑えたい場合は、Wi-Fi環境下でLINEやSkypeなどの通話アプリを活用するとよいでしょう。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、必要なデータ容量だけを手頃な価格で購入でき、LINEMOの通話機能と組み合わせて通信費を大幅に節約できます。

海外でLINEMOを使うためには、渡航前と現地到着後にそれぞれ設定が必要です。ここでは、出発前の事前準備から現地での利用開始までを3つのステップで解説します。
渡航前に、まずMy Menuにログインして「世界対応ケータイ」に加入済みかを確認します。未加入の場合は、以下の手順で申し込みます。
1. LINEMOのMy Menuにログイン
2. 「サービス一覧を見る」を選択
3. 「世界対応ケータイ」の加入を申し込む
加入手続きが完了すると、海外あんしん定額と海外パケットし放題が利用可能になります。なお、世界対応ケータイ自体の月額料金は無料です。
渡航先でデータ通信を利用するには、スマホの「データローミング」設定をオンにする必要があります。
iPhoneの場合:
1. 「設定」→「モバイル通信」を開く
2. 「通信のオプション」をタップ
3. 「データローミング」をオンにする
Androidの場合:
1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く
2. 「SIM」をタップ
3. 「ローミング」をオンにする
データローミングをオンにするタイミングは、渡航先に到着してからでも構いません。ただし、海外あんしん定額の利用開始前にデータローミングをオンにすると、海外パケットし放題が自動適用されて高額になる可能性があるため、利用開始の手順を必ず確認してから設定を変更しましょう。
関連記事: 海外でスマホを使う方法は?2026年最新の通信手段と料金を徹底比較
渡航先に到着すると、ソフトバンクからSMSが届きます。SMSに記載されたリンクから専用サイトにアクセスし、以下の手順で利用を開始します。
1. SMSのリンクから海外あんしん定額の専用サイトを開く
2. 利用したいプラン(24時間・72時間・96時間)を選択
3. 利用開始ボタンをタップ
利用開始後は、選択したプランの時間が経過するまで定額でデータ通信が利用できます。時間が経過した後に再度利用する場合は、同じ手順でプランを追加購入します。
海外あんしん定額は利用開始後のキャンセルができないため、プランの選択は慎重に行いましょう。

LINEMOの海外利用で最も気をつけたいのが、意図しない高額請求です。以下の5つのポイントを渡航前に確認しておくことで、安心して海外でスマホを使えます。
世界対応ケータイに加入していても、海外あんしん定額を申し込まずにデータローミングをオンにすると、海外パケットし放題が自動適用されます。定額国Lの対象エリアでも1日最大2,980円かかるため、3日間で約9,000円、1週間で約21,000円になります。
海外あんしん定額の定額国Lプランなら、同じ期間でも2,940円〜6,860円に抑えられます。必ず渡航前に海外あんしん定額を申し込んでおきましょう。
定額国Sの対象エリアでは、わずか1MBの利用で1,980円、10MBで19,600円という高額な料金設定になっています。SNSの閲覧や地図アプリの利用だけでも数十MBのデータを消費するため、定額国Sではデータ通信を控えるか、eSIMやWi-Fiレンタルなどの代替手段を利用する方が賢明です。
渡航先が定額国Lと定額国Sのどちらに該当するかは、LINEMO公式サイトの世界対応ケータイページで確認できます。
スマホはユーザーが操作していない間も、アプリの自動更新やメールの同期などでデータ通信を行っています。海外ではこのバックグラウンド通信がデータ容量を消費するため、以下の設定を確認しておきましょう。
帰国後にデータローミングをオンのままにしておくと、端末が海外の電波を拾った際に意図せずローミング通信が発生する可能性があります。帰国したら忘れずにデータローミングをオフに戻しましょう。
海外あんしん定額の利用中は、専用サイトで残りのデータ容量や有効期限を確認できます。プランのデータ容量を超過した場合は通信速度が制限されますが、追加料金は発生しません。ただし、プランの有効期限が切れた後にデータ通信を続けると、海外パケットし放題の料金が適用されるため注意が必要です。
関連記事: ahamoは海外でそのまま使える!設定方法・注意点・15日制限を徹底解説

LINEMO以外にも、海外でインターネットを使う方法としてeSIMやWi-Fiレンタルがあります。それぞれの特徴と、LINEMOの海外プランとの料金差を比較してみましょう。
韓国に3日間滞在する場合を例に、各通信手段の料金を比較します。
通信手段 | 料金目安(3日間) | データ容量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
LINEMO 海外あんしん定額 | 2,940円 | 9GB(72時間プラン) | 電話番号そのまま使える |
LINEMO 海外パケットし放題 | 8,940円 | 無制限 | 申し込み不要で自動適用 |
海外eSIM | 500〜1,500円程度 | 1GB〜無制限 | 最も安価、アプリで購入可能 |
Wi-Fiレンタル | 2,000〜3,000円程度 | 無制限プランあり | 複数人でシェア可能 |
コストだけを比較すると、海外eSIMが最も経済的です。一方、LINEMOの海外あんしん定額は電話番号がそのまま使えるため、仕事の電話やSMSの受信が必要な場合に適しています。
LINEMOの海外プランがおすすめのケース:
仕事の電話やSMSの受信が必要
短期出張でデータ利用量が少ない
追加のSIMやデバイスを管理したくない
海外eSIMがおすすめのケース:
データ通信のコストを最小限に抑えたい
SNSや地図アプリの利用がメイン
LINEやIP電話で通話を済ませられる
Wi-Fiレンタルがおすすめのケース:
家族やグループで1台をシェアしたい
パソコンやタブレットも接続したい
LINEMOの電話番号を維持しつつコストを抑えたい場合は、データ通信を海外eSIMで行い、通話・SMSだけLINEMOを使うという併用方法もあります。この場合、LINEMOのデータローミングはオフにして、eSIMでのみデータ通信を行います。
eSIM対応のスマートフォンであれば、LINEMOのSIMと海外eSIMを1台の端末で同時に利用できます。電話がかかってきたときはLINEMOの回線で着信し、インターネット利用時はeSIMの回線に切り替わるため、使い勝手もスムーズです。
関連記事: 海外eSIMとは?おすすめの選び方・料金・設定方法を初心者向けに徹底解説

LINEMOの海外プランは手軽に利用できますが、利用日数が長くなるほどコストがかさむのも事実です。データ通信の費用を抑えつつ、快適にインターネットを使いたいなら、海外eSIMという選択肢もぜひ検討してみてください。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、渡航先に合ったデータプランをアプリから数タップで購入できます。物理SIMカードの差し替えは不要で、QRコードを読み取るだけで設定が完了します。195以上の国と地域に対応しており、渡航先に到着した瞬間からインターネットが使えます。
LINEMOの電話番号は維持したまま、データ通信だけをトリファに切り替えれば、通話・SMSはLINEMO、インターネットはトリファという賢い使い分けが可能です。次の海外旅行では、出発前にトリファアプリをダウンロードして、手頃な価格で快適な通信環境を手に入れましょう。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。