
楽天モバイルは、Rakuten最強プランの契約者であれば追加申し込みなしで海外ローミングが利用できます。毎月2GBまでの高速データ通信がプラン料金内で使えるため、短期の海外旅行であれば追加費用をかけずにスマホをそのまま使えるのが大きなメリットです。 ただし、海外ローミングを利用するにはmy楽天モバイルでの事前設定とスマホ本体の設定変更が必要です。設定を忘れたまま渡航すると現地でデータ通信ができなかったり、逆に意図しない通信で高額請求につながったりする可能性もあります。 この記事では、楽天モバイルの海外ローミングの設定方法をiPhone・Android別に詳しく解説します。料金体系や対応エリア、2GBでできることの目安、帰国後にやるべき設定まで、渡航前に知っておきたい情報をまとめました。
目次

楽天モバイルの海外ローミングは、日本で契約しているRakuten最強プランをそのまま海外でも利用できるサービスです。ここでは料金体系や対応エリアなど、設定の前に押さえておきたい基本情報を整理します。
楽天モバイルの海外ローミングでは、毎月2GBまでの高速データ通信がプラン料金の支払いのみで利用できます。海外で使った分のデータ量は、国内利用分と合算してRakuten最強プランの月間データ量に加算されます。
2GBを超過すると、海外ローミングエリアでの通信速度は最大128kbpsに制限されます。128kbpsではテキストメッセージの送受信は可能ですが、画像の読み込みや地図アプリの利用はかなり厳しくなります。
超過後も高速通信を続けたい場合は、1GBあたり500円でデータチャージが可能です。チャージしたデータ容量は購入日を含めて31日間有効で、my楽天モバイルからいつでも購入できます。
楽天モバイルの海外ローミングは、飛行機内を含む海外指定106の国と地域で利用できます。アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアなど主要な渡航先はおおむねカバーされています。
ただし、ドコモの200以上、auの160以上と比べると対応エリアはやや少なめです。渡航先が対応しているかどうかは、楽天モバイル公式サイトの「海外ローミング 対応エリア・料金」ページで事前に確認しておきましょう。
対応エリア外の国や地域に渡航する場合は、現地SIMカードやeSIMなど別の通信手段を検討する必要があります。
Rakuten Linkアプリを使えば、海外から日本国内の電話番号への発信が無料になります。出国前にアプリの初期設定を完了しておくことが条件です。
Androidスマホの場合、Rakuten Link経由の着信も無料で受けられます。一方、iPhoneではRakuten Linkでの着信ができないため、相手がRakuten Linkを使っていない場合はiOS標準の電話アプリで着信することになり、国際電話の着信料金が発生します。
また、Rakuten Link経由のSMS送受信もAndroidでは無料ですが、iPhoneでは制限があります。海外での通話・SMSコストを抑えたい方は、この違いを把握しておくことが重要です。
関連記事:モバイルデータ通信とは?仕組み・Wi-Fiとの違い・節約術をわかりやすく解説

海外ローミングを利用するには、まずmy楽天モバイルで海外ローミング機能を有効にする必要があります。現地でも設定可能ですが、出発前に済ませておくのが確実です。ここではWebブラウザとアプリそれぞれの手順を紹介します。
Webブラウザからmy楽天モバイルにログインし、以下の手順で設定します。
1. 「契約プラン」ページを開く
2. 「プランに含まれるオプションサービス(国際)」の項目を見つける
3. 「海外ローミング(データ通信)」のスイッチをオンにする
4. 「変更する」をタップして完了
複数の楽天モバイル回線を契約している場合は、設定する電話番号が正しいか事前に確認してください。
my楽天モバイルアプリからも同様の設定が可能です。
1. アプリを起動し、画面下部の「契約プラン」をタップ
2. 「プランに含まれるオプションサービス(国際)」を開く
3. 「海外ローミング(データ通信)」をオンに変更
4. 「変更する」をタップして完了
アプリの場合はプッシュ通知でデータ使用量の目安を確認できるため、渡航中の管理にも便利です。
my楽天モバイルの設定に加えて、出発前に以下の準備も済ませておきましょう。
Rakuten Linkアプリの初期設定がまだの方は、日本国内で完了させておいてください。海外での無料通話を利用するには、出国前の設定完了が必須条件です。
渡航先の対応状況も確認しておきましょう。楽天モバイル公式サイトの対応エリアページで、渡航先の国や地域が海外ローミングに対応しているかをチェックできます。
また、スマホのOSを最新バージョンにアップデートしておくことをおすすめします。古いバージョンではローミング接続がうまくいかないケースが報告されています。

渡航先に到着したら、スマホ本体のデータローミング設定をオンにします。iPhoneとAndroidで操作手順が異なるため、それぞれの方法を解説します。
iPhoneでデータローミングをオンにする手順は次のとおりです。
1. 「設定」アプリを開く
2. 「モバイル通信」をタップ
3. 「通信のオプション」をタップ
4. 「データローミング」のスイッチをオンにする
デュアルSIMを利用している場合は、「設定」から「モバイル通信」を開き、「SIM」に表示されている楽天モバイルのSIMを選択してから「データローミング」をオンにしてください。
設定後、画面上部のステータスバーに現地キャリアの名前が表示されればデータ通信の準備は完了です。表示されるまでに数分かかることもあるので、少し待ちましょう。
Androidスマホでの設定手順は以下のとおりです。機種やOSバージョンによって表記が若干異なる場合があります。
1. 「設定」を開く
2. 「ネットワークとインターネット」をタップ
3. 「モバイルネットワーク」をタップ
4. 「ローミング」をオンにし、確認画面で「OK」をタップ
Androidの場合、機種によっては「SIM」や「接続」などのメニュー名になっていることがあります。見つからない場合は設定画面の検索機能で「ローミング」と入力して探してみてください。
設定をオンにしてもデータ通信ができない場合は、以下の対処法を試してください。
まず、機内モードのオン・オフを1回切り替えてみましょう。これによりネットワークの再接続が行われ、多くの場合は解決します。
それでもつながらない場合は、ネットワーク選択を「自動」から「手動」に切り替え、利用可能なネットワーク一覧から現地キャリアを選択してみてください。国によっては自動選択がうまく機能しないことがあります。
スマホの再起動も有効な手段です。特にiPhoneの場合、iOSのバージョンが古いとローミング接続に失敗するケースがあるため、出発前にアップデートしておくのが理想です。
関連記事:データローミングとは?設定方法やオン・オフの違い・注意点をわかりやすく解説

楽天モバイルの海外ローミングで毎月無料で使えるのは2GBです。この容量がどの程度の使い方に対応できるのか、目安を把握しておくことで渡航先でのデータ管理がしやすくなります。
2GBのデータ通信量で行える操作の目安は以下のとおりです。
用途 | 2GBでの利用目安 |
|---|---|
Web検索(1ページあたり約3.2MB) | 約625ページ |
Googleマップ(1回あたり約2MB) | 約1,000回 |
LINE メッセージ送受信 | 約100万通 |
LINE 音声通話 | 約111時間 |
Instagram閲覧(1分あたり約10MB) | 約3時間20分 |
YouTube視聴(低画質360p) | 約6時間40分 |
Web検索や地図アプリ、メッセージのやりとりが中心であれば、2〜3日の短期旅行なら十分にまかなえます。一方、SNSの動画閲覧や写真のアップロードが多い方は、あっという間に2GBに達してしまう可能性があります。
海外で2GBを有効に使うためのデータ節約術を紹介します。
まず、Googleマップのオフラインマップ機能を活用しましょう。渡航先の地図を事前にダウンロードしておけば、現地ではデータ通信なしでナビゲーションが使えます。
動画の自動再生をオフにすることも効果的です。SNSアプリの設定から動画の自動再生を無効にするだけで、データ消費量を大幅に削減できます。
アプリのバックグラウンド通信を制限するのも有効です。iPhoneでは「省データモード」、Androidでは「データセーバー」を有効にすることで、バックグラウンドでの不要なデータ消費を抑えられます。
ホテルやカフェのフリーWi-Fiも積極的に利用しましょう。写真のアップロードやアプリのアップデートなどデータ消費量の大きい操作は、Wi-Fi環境で行うことをおすすめします。
2GBを超過して速度制限がかかった場合、my楽天モバイルから1GBあたり500円でデータチャージが可能です。チャージしたデータ容量は購入日を含めて31日間有効なので、旅行中に必要な分だけ追加できます。
ただし、滞在日数が長い場合や動画視聴など大容量の通信が見込まれる場合は、2GBの無料枠とデータチャージだけでは割高になることもあります。そのような場合は、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ」のような海外eSIMを併用する方法も検討してみてください。eSIMなら渡航先に合わせたデータプランを選べるため、必要な容量を手頃な価格で確保できます。
関連記事:海外でスマホを使う方法は?2026年最新の通信手段と料金を徹底比較

楽天モバイルの海外ローミングは月2GBまで追加料金なしで使えますが、設定や使い方を誤ると思わぬ高額請求につながる可能性があります。渡航前に以下の注意点を確認しておきましょう。
iPhoneでは、Rakuten Linkアプリでの着信ができません。そのため、Rakuten Linkを使っていない相手から電話がかかってきた場合、iOS標準の電話アプリで着信することになります。
この場合、国際電話の着信料金が発生します。たとえばアメリカ滞在中の着信料金は1分あたり195円です。長時間の通話になると高額になるため、海外では電話を受ける際に通話時間を意識するか、Rakuten Linkでの折り返しを活用しましょう。
Androidユーザーの場合はRakuten Link経由で着信できるため、この問題は発生しません。
楽天モバイルでは、国際通話・国際SMSに月間20,000円の利用限度額が設定されています。Rakuten Linkを経由しない通常の電話やSMSで海外から頻繁に発信すると、この上限に達する可能性があります。
限度額に達すると、国際通話・SMSの発信が制限されます。緊急時に連絡が取れなくなるリスクもあるため、海外での通話はなるべくRakuten LinkやLINE通話などのインターネット回線を使う方法を選びましょう。
帰国後にデータローミングをオンのままにしておくと、日本国内でも海外のネットワークに接続してしまい、意図しない料金が発生するリスクがあります。
帰国したら、スマホのデータローミング設定をオフにしましょう。あわせて、my楽天モバイルの「海外ローミング(データ通信)」もオフに変更しておくと安心です。
Rakuten最強プラン(データタイプ)では、海外ローミング(データ通信)は通常プランと同様に月2GBまで利用できます。ただし、データタイプは電話・SMSが使えないプランのため、国際通話・国際SMSには対応していません。また、2026年2月24日以降の新規申し込み分ではSMSも利用不可となり、2026年3月5日以降はデータタイプ自体の新規申し込み受付が一時停止されています。
関連記事:海外でauのスマホは使える?海外ローミングの設定方法や注意点を解説

楽天モバイルの海外ローミングは月2GBまで無料で使える手軽さが魅力ですが、データ容量に不安がある方や対応エリア外に渡航する方には、海外eSIMという選択肢もあります。
トリファ(trifa)は、利用者No.1の海外eSIMアプリです。渡航先を選ぶだけでプランが表示され、SIMカードの差し替えなしで現地ですぐにデータ通信を開始できます。楽天モバイルの電話番号はそのまま維持しつつ、データ通信はeSIMに切り替えるという使い分けが可能です。
長期滞在や動画視聴が多い旅行では、ローミングの2GB枠だけでは心もとないケースもあります。出発前にトリファでプランを準備しておけば、現地で通信量を気にせず過ごせます。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。