
「バリ島は行かない方がいい」という口コミを目にして、旅行を迷っている方も多いのではないでしょうか。SNSや旅行掲示板では「ぼったくりに遭った」「お腹を壊した」といったネガティブな体験談が目立ちます。 たしかにバリ島には、日本とは大きく異なる環境やリスクが存在します。治安面の不安や衛生環境の違い、深刻な交通渋滞など、事前に知っておかないと後悔するポイントがあるのも事実です。 しかし、これらの多くは正しい知識と準備があれば十分に回避できます。外務省の危険レベルは「レベル1:十分注意してください」であり、適切な対策を取れば安全に旅行を楽しめる観光地です。 この記事では、バリ島が「行かない方がいい」と言われる7つの理由を具体的に解説し、それぞれの対策をお伝えします。バリ島旅行を検討している方は、ぜひ出発前の判断材料にしてください。
目次
バリ島に対するネガティブな意見にはいくつかのパターンがあります。旅行前に把握しておくことで、現地で「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを大幅に減らせます。
ここでは、よく挙がる7つの理由を順番に見ていきましょう。
バリ島の外務省危険レベルは「レベル1:十分注意してください」です。海外の観光地としては安全度が高い部類に入りますが、観光客を狙ったスリや置き引きは日常的に報告されています。
特に注意が必要なのは、クタやスミニャック、チャングーといった繁華街の夜間です。人混みの中でのスマートフォンの盗難や、バッグの引ったくりが最も多い犯罪として報告されており、全体の約42%を占めています。
また、タクシーのぼったくりもよくあるトラブルです。メーター制の正規タクシーは「ブルーバードタクシー」のみで、それ以外の流しのタクシーでは相場の数倍から10倍の料金を請求されることがあります。配車アプリ「Grab」を使えば事前に料金が確定するため、安心して移動できます。
バリ島の水道水は飲用に適しておらず、そのまま飲むとお腹を壊す原因になります。「バリ腹」と呼ばれる感染性胃腸炎は、大腸菌やノロウイルスなどが原因で発症し、旅行者が最も悩まされるトラブルの一つです。
水道水だけでなく、歯磨きの際に口をゆすぐ水にも注意が必要です。飲料水は市販のミネラルウォーター(現地では「Aqua」と呼ばれるブランドが主流)を使用しましょう。屋台や小規模な飲食店では、生野菜や火の通りが不十分な料理にも気をつける必要があります。
きちんとしたホテルやレストランであれば衛生管理が行き届いていることが多いため、食事の場所選びが体調管理のカギになります。万が一体調を崩した場合に備えて、海外旅行保険への加入を強くおすすめします。
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公共交通機関がほとんど整備されていないバリ島では、移動手段は基本的にタクシーかバイクに限られます。観光客の増加と車両数の急増により、特に南部のクタ・スミニャック・チャングーエリアでは慢性的な交通渋滞が発生しています。
平日の朝夕のラッシュアワーや週末・祝日は特に深刻で、通常30分の距離に2時間以上かかることも珍しくありません。道路が狭く、バイクと車が入り混じる独特の交通事情は、東南アジアの旅行に慣れていない方にとって大きなストレスになります。
ただし、近年はインフラ整備が急速に進んでいます。海上道路「バリ・マンダラ・トール」の開通により、サヌールからヌサドゥアまでの移動が約12分に短縮されました。チャーター車を使って効率的な移動計画を立てることが、快適なバリ島旅行のカギになります。
「東南アジア=物価が安い」というイメージでバリ島を訪れると、リゾートエリアの価格に驚くことがあります。クタやスミニャックのおしゃれなカフェやビーチクラブでは、日本の都市部と同等かそれ以上の料金設定の店も少なくありません。
さらに、2024年2月からは外国人観光客に対する観光税(入島税)が導入されました。金額は1人あたり15万ルピア(約1,400円)で、子どもも同額です。事前にオンライン(Love Baliシステム)で支払うか、空港カウンターで現金またはクレジットカードで支払う必要があります。
一方で、ローカルエリアのワルン(食堂)やスーパーマーケットでは依然として手頃な価格で食事や買い物ができます。観光客向けの店とローカルな店を使い分けることで、予算を大幅に抑えられます。
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バリ島の気候は乾季(4月〜10月)と雨季(11月〜3月)の2シーズンに分かれています。年間の平均気温は約28度で、乾季の気温は26〜30度、雨季は28〜32度です。
雨季に訪れると、1日に数回のスコール(にわか雨)が発生します。1回あたり1〜2時間程度で止むことが多く、日本の梅雨のように一日中降り続けるわけではありません。しかし、突然の豪雨で観光スケジュールが乱れたり、道路が冠水したりすることがあります。
雨季を避けてベストシーズンに訪れたい場合は、乾季の中でも特に天候が安定する7月〜9月がおすすめです。ただし、この時期は観光客が集中するため、ホテルや航空券の価格が高騰します。混雑を避けつつ好天を狙うなら、乾季の始まりである4月〜6月が穴場の時期です。
バリ島では2008年に狂犬病の発症が確認されて以降、島内ほぼ全域に広がっています。2025年7月には、南部バドゥン県の複数の観光エリア(クタ、ジンバラン、ヌサドゥア、タンジュン・ブノアなど)が「狂犬病レッドゾーン」に指定されました。
放し飼いの犬や猿が多いバリ島では、動物に噛まれるリスクが常にあります。万が一噛まれた場合は、すぐに傷口を石鹸と流水で洗い、速やかに病院でワクチンを接種する必要があります。狂犬病免疫グロブリンは高価で品薄のため、島内に在庫がない場合もあります。
渡航前に狂犬病の予防接種を受けておくことが最も有効な対策です。また、野犬や猿にはむやみに近づかない、食べ物を見せないといった基本的な注意も徹底しましょう。
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バリ島は世界的な観光地であり、年間を通じて多くの観光客が訪れます。特にウルワツ寺院やタナロット寺院、ウブドのライステラスといった人気スポットでは、写真で見た「静かで神秘的な風景」と実際の混雑ぶりにギャップを感じる旅行者が少なくありません。
観光客の増加に伴い、ゴミの処理が追いつかない問題も深刻化しています。ビーチにプラスチックゴミが漂着したり、観光地周辺にゴミが散乱したりする光景は、理想のリゾートイメージとは程遠いものです。
混雑を避けるには、人気スポットを早朝に訪れる、ハイシーズン(7月〜9月、年末年始)を外す、有名観光地だけでなくローカルな穴場スポットに足を延ばすといった工夫が効果的です。ウブドの周辺には観光客が少ない美しい棚田や静かな寺院が点在しており、バリ島本来の魅力を体感できます。
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前述の7つの理由を踏まえると、バリ島旅行で後悔するかどうかは「事前準備の質」に大きく左右されます。ここでは、出発前に必ず済ませておきたい準備を整理します。
日本国籍の方がインドネシアに入国するには、ビザの取得が必要です。現在、日本人へのビザ免除措置は停止されているため、到着ビザ(VOA)を取得するのが一般的です。
VOAの費用は50万ルピア(約4,700円)で、最長30日間有効です。1回に限り延長が可能で、合計60日まで滞在できます。空港で取得できるほか、事前にオンライン(e-VOA)で申請することも可能です。e-VOAなら入国時の待ち時間を短縮できるため、おすすめです。
あわせて観光税(15万ルピア、約1,400円)も事前にオンラインで支払っておくと、到着時の手続きがスムーズになります。Love Baliの公式サイトからクレジットカードで決済でき、QRコード付きのバウチャーがメールで届きます。
バリ島では体調不良やケガのリスクが日本よりも高いため、海外旅行保険への加入は必須と言えます。「バリ腹」による通院はもちろん、狂犬病ワクチンの接種費用は高額になることがあります。
クレジットカード付帯の保険だけでは補償が不十分な場合もあるため、渡航日数や行動計画に合わせた保険を別途検討しましょう。保険に加入していれば、体調を崩した際に保険会社を通じて日本語対応の病院を紹介してもらえるケースもあります。
交通渋滞を見越した移動計画を立てておくことが、現地での時間ロスを防ぐコツです。空港からホテルまでの移動手段は、事前にホテルの送迎サービスか配車アプリ「Grab」を手配しておくと安心です。
観光日程が決まっている場合は、チャーター車を1日単位で手配するのも効率的です。日本語ガイド付きのチャーターなら、言語の壁を感じることなく観光を楽しめます。渡航前にスマートフォンにGrabアプリをダウンロードしておくことを忘れないようにしましょう。
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「行かない方がいい」と言われる理由がある一方で、バリ島には他の観光地では味わえない独自の魅力があります。リスクを正しく理解し、対策を取ったうえで訪れれば、忘れられない旅行体験が待っています。
インドネシアはイスラム教徒が多数を占める国ですが、バリ島ではバリ・ヒンドゥーと呼ばれる独自の宗教文化が守り継がれています。島内には数千の寺院が点在し、毎日のように供物(チャナン)が捧げられる光景は、バリ島ならではの風景です。
海に浮かぶタナロット寺院の夕景や、断崖絶壁に建つウルワツ寺院でのケチャダンスは、他のリゾート地では体験できない唯一無二のものです。宗教行事に合わせて訪れれば、地元の人々と一緒にバリ文化を体感する貴重な機会にもなります。
ウブド近郊のテガラランをはじめとするライステラス(棚田)の風景は、ユネスコ世界遺産にも登録されており、緑が幾重にも重なる美しい景観が広がります。バリ島の自然は海だけではなく、キンタマーニ高原の火山湖やアユン川でのラフティングなど、多様なアクティビティが楽しめます。
ビーチも南部のクタやスミニャックだけでなく、東部のアメッドや北部のロビナなど、観光客が少なく静かに過ごせるスポットが豊富です。シュノーケリングやダイビングでは、熱帯魚やマンタとの遭遇も期待できます。
バリ島は世界有数のスパリゾートとしても知られています。伝統的なバリニーズマッサージをはじめ、フラワーバスやホットストーンなど多彩なメニューを、日本の半額以下で体験できるのが大きな魅力です。
ウブドを中心にヨガスタジオやリトリート施設も充実しており、日常の疲れをリセットする「癒しの旅」を目的にバリ島を訪れるリピーターも増えています。心身のリフレッシュを旅行の目的に据えるなら、バリ島は最適な選択肢の一つです。
ナシゴレン(炒飯)やミーゴレン(焼きそば)といった定番料理に加え、バリ島にはバビグリン(子豚の丸焼き)やラワール(ココナッツと香辛料の和え物)といった島独自の郷土料理があります。
ローカルのワルン(食堂)なら、一食あたり3万〜5万ルピア(約280〜470円)程度で満腹になれます。観光客向けのレストランでも、日本の同等レベルの店と比べれば割安に本格的な料理を楽しめます。食の多様性もバリ島の隠れた魅力です。
バリ島にはバックパッカー向けのゲストハウスから五つ星リゾートまで、あらゆる価格帯の宿泊施設が揃っています。特にウブドやチャングーでは、プール付きのヴィラが1泊1万円前後で利用できることもあり、日本では考えられないコストパフォーマンスです。
長期滞在者向けのマンスリープランを提供する宿泊施設も多く、1〜2週間のゆったりとした滞在スタイルも人気があります。リゾート気分を手頃な価格で味わえる点は、バリ島が世界中の旅行者から繰り返し選ばれ続けている理由の一つです。
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バリ島特有の気候やリスクに備えるには、持ち物の準備が重要です。日本から持参すべきアイテムと、現地の服装マナーを押さえておきましょう。
バリ島旅行では、以下の持ち物を日本から準備しておくと安心です。
カテゴリ | アイテム | 備考 |
|---|---|---|
衛生用品 | 整腸剤・下痢止め | バリ腹への応急処置用 |
衛生用品 | ウェットティッシュ | 屋台や食堂での手拭き用 |
衛生用品 | 携帯用浄水ボトル | 水道水対策 |
虫除け | 虫除けスプレー | デング熱対策にも有効 |
虫除け | かゆみ止め | 蚊に刺された際の応急用 |
日焼け対策 | 日焼け止め(SPF50+) | 赤道に近く紫外線が強い |
日焼け対策 | 帽子・サングラス | 日中の屋外観光時に必須 |
雨具 | 折りたたみ傘・レインコート | 雨季はもちろん乾季も突然の雨に備える |
現地でもミネラルウォーターや日焼け止めは購入できますが、整腸剤などの薬は日本で使い慣れたものを持参するのが安心です。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ」を出発前にセットアップしておけば、到着直後からスマートフォンでGrabの配車や地図アプリが使えるため、空港からの移動もスムーズです。
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バリ島の寺院を訪れる際には、肩と膝が隠れる服装が求められます。タンクトップやショートパンツでは入場を断られることがあるため、薄手の長袖シャツやロングスカート・長ズボンを準備しておきましょう。
多くの寺院では入口でサロン(腰布)をレンタルまたは購入できますが、大きな寺院以外では用意がないこともあります。薄手のストールを1枚持参しておくと、肩掛けにも腰巻きにも使えて便利です。
普段の観光では、軽装で問題ありません。年間を通じて気温が28度前後あるため、通気性のよいTシャツやワンピースが快適です。ただし、ホテルやレストランの冷房が強い場合があるため、羽織ものを1枚持っておくと安心です。
バリ島旅行で後悔しないためには、渡航時期の選び方も重要です。避けるべき時期とおすすめの時期を具体的に解説します。
雨季のピークにあたる12月〜2月は、スコールの頻度が増し、道路の冠水や観光スケジュールの乱れが起きやすい時期です。マリンアクティビティも天候次第で中止になることがあり、海の透明度も乾季に比べて低下します。
また、バリ・ヒンドゥーの新年「ニュピ」の日は特に注意が必要です。2026年のニュピは3月19日(木)で、この日はバリ島全域で外出禁止となり、空港も閉鎖されます。ニュピの前後はフライトのスケジュールにも影響が出るため、旅行日程と重ならないよう事前に確認しておきましょう。
天候が安定する乾季、中でも4月〜6月は観光客がまだ少なく、ホテルや航空券の料金も比較的抑えられる穴場シーズンです。湿度が低く晴天が続くため、寺院巡りやライステラスの散策、マリンアクティビティを存分に楽しめます。
7月〜9月はバリ島のハイシーズンにあたり、世界中から観光客が集まります。天候は最も安定していますが、人気スポットの混雑やホテル料金の高騰を覚悟する必要があります。早めの予約で費用を抑えつつ、朝の時間帯を活用して観光するのがおすすめです。
目的 | おすすめ時期 | 理由 |
|---|---|---|
ビーチ・マリンスポーツ | 4月〜10月 | 乾季で海の透明度が高い |
寺院・文化体験 | 4月〜6月 | 涼しく混雑が少ない |
サーフィン | 5月〜9月 | 南西のうねりが安定する |
スパ・リトリート | 通年 | 屋内施設のため季節を問わない |
費用を抑えたい | 4月〜6月・10月 | ショルダーシーズンで割安 |

バリ島旅行では、現地に着いてすぐスマートフォンが使える通信環境の確保が安全面でも利便性でも大切です。配車アプリ「Grab」での移動、地図アプリでの道案内、緊急時の連絡手段など、ネット接続があるかないかで旅の快適さは大きく変わります。
トリファ(trifa)は、利用者No.1の海外eSIMアプリとして、世界200以上の国と地域に対応しています。物理SIMカードの差し替えが不要で、アプリからプランを購入するだけでインドネシアでの通信がすぐに使えるようになります。
現地SIMの購入やWi-Fiルーターのレンタルと比べて、出発前にアプリ1つで手続きが完了する手軽さが最大の強みです。バリ島に降り立った瞬間からGrabの配車や翻訳アプリを活用でき、空港で通信手段を探す手間もありません。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。