
海外旅行でドコモのスマホをそのまま使いたいと考えている方は多いのではないでしょうか。ドコモでは「世界そのままギガ」や「世界ギガし放題」など、複数の海外利用サービスを提供しています。 しかし、プランごとに料金体系や対象エリア、利用条件が異なるため、どのサービスを選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。事前に正しい情報を把握しておかないと、帰国後に想定外の高額請求が届くリスクもあります。 この記事では、ドコモの海外利用サービスを網羅的に比較し、料金や設定方法、注意点をわかりやすく解説します。旅行の日数や目的に合わせた最適なプラン選びにお役立てください。 出発前に読んでおけば、海外での通信トラブルを未然に防ぎ、安心して旅行を楽しめるはずです。
目次

ドコモのスマホを海外で使うには、「WORLD WING(ワールドウィング)」という国際ローミングサービスへの加入が必要です。WORLD WINGに加入すれば、日本で使っている電話番号やメールアドレスをそのまま海外で利用できます。
ドコモの海外向けデータ通信サービスは主に以下の種類があります。
WORLD WINGは、ドコモの契約者であれば無料で加入できるサービスです。新規契約時に自動的に付帯されている場合がほとんどですが、念のため出発前に加入状況を確認しておきましょう。
加入状況の確認や申し込みは、My docomo(Webサイト)、電話(151)、またはドコモショップで行えます。My docomoの場合は「契約内容の確認・変更」から「海外」のカテゴリでWORLD WINGの状態をチェックできます。
WORLD WINGに加入すると、海外での音声通話・SMS・データ通信がすべて利用可能になります。ただし、データ通信の定額サービスは別途申し込みや設定が必要な場合があるため、次のセクションで詳しく解説します。
WORLD WINGを利用するためには、いくつかの前提条件を満たす必要があります。まず、利用中のスマートフォンが渡航先の通信規格に対応していることが求められます。
近年のドコモで販売されているスマートフォンであれば、ほとんどの国でそのまま利用可能です。ただし、古い機種やSIMフリー端末を使っている場合は、対応バンドの確認をおすすめします。
また、ドコモの利用料金の支払いに遅延がある場合は、海外利用が制限されることがあります。渡航前に料金の支払い状況を確認しておくと安心です。
ドコモの海外データ通信サービスは、利用シーンに応じて3つの選択肢があります。「世界そのままギガ」は事前予約制の定額プランで、最も柔軟に利用時間を選べるサービスです。
「世界ギガし放題」は申し込み不要で使える定額サービスですが、1日あたり最大2,980円と割高です。「海外パケ・ホーダイ」は旧サービスで、現在は一部のプラン向けに残されています。
ドコモが公式に推奨しているのは「世界そのままギガ」です。料金・利便性・対応エリアのバランスが最も優れており、多くの旅行者にとって最適な選択肢といえるでしょう。

ドコモの海外データ通信サービスの中で、最もおすすめなのが「世界そのままギガ」です。2023年5月に旧「パケットパック海外オプション」からリニューアルされ、より使いやすくなりました。
料金体系と対応エリアを詳しく見ていきましょう。
世界そのままギガの料金は、利用時間に応じた従量制です。渡航先によって「通常プラン」と「国・地域限定割プラン」の2つに分かれています。
プラン | 1時間 | 24時間 | 3日間 | 7日間 |
|---|---|---|---|---|
国・地域限定割 | 200円 | 980円 | 2,480円 | 5,280円 |
通常プラン | 300円 | 1,480円 | 3,980円 | 8,680円 |
国・地域限定割の対象には、日本人に人気の韓国、台湾、タイ、アメリカ(ハワイ・グアム含む)、ヨーロッパ主要国などが含まれています。人気の旅行先はほぼカバーされているため、多くの方が割安な料金で利用できるでしょう。
利用時間は1時間から最大30日間まで自由に組み合わせることが可能です。旅行の日程に合わせて無駄なく利用できるのが大きなメリットです。
世界そのままギガで利用できるデータ容量は、日本で契約しているプランのデータ量をそのまま海外で使える仕組みです。ただし、1カ月の海外利用分は合計30GBが上限となっています。
30GBを超過した場合は通信速度が制限され、快適なデータ通信が難しくなります。長期滞在で動画視聴やテザリングを多用する方は、データ残量に注意が必要です。
一方、短期の旅行であれば30GBは十分すぎる容量です。地図アプリやSNS、Webサイトの閲覧程度なら、容量を気にせず利用できるでしょう。
関連記事:データローミングとは?仕組み・設定方法・注意点をわかりやすく解説
世界そのままギガには便利な「予約機能」があります。渡航前に「ドコモ海外利用」アプリまたは専用Webサイトから利用を予約しておけば、現地到着後にデータローミングをオンにするだけで自動的にサービスが開始されます。
予約なしの場合は、現地到着後にアプリまたはWebサイトから手動で利用開始の操作を行う必要があります。予約機能を使えば操作の手間が省けるため、出発前に設定しておくのがおすすめです。
利用終了のタイミングも予約時に設定できるため、帰国後に切り忘れて余計な料金が発生するリスクを防げます。旅行日程が決まったら、早めに予約を済ませておきましょう。

世界そのままギガ以外にも、ドコモには海外データ通信サービスがあります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったサービスを選びましょう。
「世界ギガし放題」は、事前の申し込みや予約が不要な海外データ定額サービスです。海外でデータローミングをオンにするだけで自動的に適用され、手軽に利用できるのが特徴です。
料金は1日あたり約24.4MBまでが1,980円、それ以上利用すると最大2,980円です。日本時間の0時から23時59分までを1日としてカウントするため、時差のある地域では日付変更のタイミングに注意が必要です。
世界そのままギガと比べると割高ですが、予約を忘れた場合や急な海外出張で事前準備ができないケースでは、自動適用される手軽さが役立ちます。
「海外パケ・ホーダイ」はドコモの旧海外データ通信サービスで、現在は一部の旧料金プランを利用している方向けに提供されています。料金体系は世界ギガし放題と同様で、1日最大2,980円の定額制です。
新規申し込みはできないため、これから海外利用を始める方は世界そのままギガまたは世界ギガし放題を利用することになります。現在海外パケ・ホーダイを利用中の方も、世界そのままギガへの切り替えを検討するとよいでしょう。
料金面では世界そのままギガの方が圧倒的に有利なため、対象プランに加入している方はプラン変更を含めて検討するのがおすすめです。
ドコモの海外データ通信サービスの料金を、7日間の旅行を想定して比較してみましょう。
サービス | 7日間の目安料金 | 事前申し込み | データ容量上限 |
|---|---|---|---|
世界そのままギガ(限定割) | 5,280円 | 必要(予約可) | 月30GB |
世界そのままギガ(通常) | 8,680円 | 必要(予約可) | 月30GB |
世界ギガし放題 | 最大20,860円 | 不要 | 無制限 |
海外パケ・ホーダイ | 最大20,860円 | 不要 | 無制限 |
表から明らかなように、世界そのままギガは他のサービスと比べて大幅にコストを抑えられます。特に国・地域限定割の対象国への旅行であれば、7日間で5,280円と非常にリーズナブルです。
こうした不安を解消してくれるのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」です。ドコモの海外プランよりもさらにコストを抑えたい場合、渡航先に特化したeSIMプランを選ぶことで通信費を大幅に節約できます。

ドコモのスマホを海外で使う際、最も気をつけたいのが高額請求です。正しい設定と使い方を知っておけば、想定外の出費を防ぐことができます。
海外出発前に以下の3つの設定を必ず確認しておきましょう。これだけで高額請求のリスクを大幅に軽減できます。
まず、世界そのままギガの予約を完了させてください。予約なしでデータローミングをオンにすると、世界ギガし放題の料金(最大2,980円/日)が適用されてしまいます。
次に、「ドコモ海外利用」アプリをインストールしておきましょう。このアプリでは利用状況の確認やサービスの開始・停止がリアルタイムで行えます。
最後に、アプリの自動更新やクラウドバックアップなど、バックグラウンドでのデータ通信を一時的にオフにしておくことをおすすめします。これにより、意図しないデータ消費を防げます。
海外では音声通話の料金が国内とは大きく異なります。特に注意が必要なのは、海外では着信にも料金が発生するという点です。
例えば、アメリカで着信した場合の通話料は1分あたり175円です。意図しない着信が重なると、通話料だけで数千円になることもあります。不要な着信を避けるため、留守番電話サービスの転送設定を見直しておくのも有効な対策です。
SMSは受信無料、送信は1通あたり100円(国・地域問わず一律)です。通話よりは安価ですが、チャットアプリ(LINEやWhatsApp)を使えばデータ通信扱いとなり、さらにコストを抑えられます。
関連記事:海外eSIMとは?おすすめの選び方・料金・設定方法を初心者向けに徹底解説
帰国後は速やかにデータローミングをオフに切り替えましょう。世界そのままギガを予約利用した場合は設定した終了時刻で自動停止しますが、手動で利用開始した場合は自分で停止操作を行う必要があります。
「ドコモ海外利用」アプリまたはMy docomoから利用状況を確認し、不要なサービスが継続していないかチェックしてください。帰国後にWi-Fi環境下で確認するのが安全です。
また、帰国後の料金明細はMy docomoで確認できます。海外利用分の料金は翌月以降の請求に含まれることが多いため、念のため翌月の明細もチェックしておくとよいでしょう。

ドコモの海外利用サービスは便利ですが、他のキャリアにも海外向けのサービスがあります。料金やサービス内容を比較して、自分にとって最適な選択肢を見つけましょう。
主要キャリアの海外データ通信サービスを以下の表で比較します。
キャリア | サービス名 | 料金目安(7日間) | データ容量 | 対象国数 |
|---|---|---|---|---|
ドコモ | 世界そのままギガ | 5,280円〜 | 月30GB | 200カ国以上 |
au | 世界データ定額 | 6,580円〜 | 契約プランに準ずる | 150カ国以上 |
ソフトバンク | 海外あんしん定額 | 6,860円〜 | 契約プランに準ずる | 対応エリアによる |
楽天モバイル | 海外ローミング | 0円〜(2GB無料) | 月2GB+チャージ | 106カ国 |
ahamo | 海外データ通信 | 0円(プラン内) | 月30GB(15日間) | 91カ国 |
ahamoはドコモのオンライン専用プランで、月額2,970円のプラン料金に海外データ通信が含まれています。追加料金なしで30GBまで利用できるため、海外利用のコストパフォーマンスでは最も優れているといえるでしょう。
ただし、ahamoの海外利用は15日間を超えると速度制限がかかり、日本に帰国するまで解除されません。2週間以上の長期旅行には不向きな点に注意が必要です。
また、ahamoの対応エリアは91カ国とドコモの200カ国以上に比べて限定的です。渡航先がahamoの対応エリアに含まれているかどうか、事前に確認しておくことが大切です。
楽天モバイルは毎月2GBまで海外データ通信が無料で使えるため、短期旅行で通信量が少ない方にとっては最もコストを抑えられる選択肢です。データが不足した場合は1GBあたり500円で追加チャージも可能です。
しかし、2GBという容量は動画視聴やテザリングにはまったく足りません。地図アプリやSNSの利用が中心であっても、1週間の旅行では心もとない容量です。
ドコモの世界そのままギガは月30GBと大容量で、通信量を気にせず使いたい方には安心感があります。旅行日数やデータ使用量に応じて、最適なキャリアを選びましょう。
キャリアの海外ローミング以外に、海外eSIMサービスを利用するという方法もあります。eSIMなら渡航先に特化したプランを選べるため、キャリアのローミングよりも割安にデータ通信を利用できるケースが多いのが特徴です。
ドコモのSIMカードをそのまま残して通話・SMS用に使いつつ、データ通信専用のeSIMを併用するデュアルSIM運用も可能です。この方法なら、日本の電話番号を維持しながら通信費を抑えることができます。
特にeSIM対応のiPhoneやAndroid端末をお持ちの方は、キャリアのローミングとeSIMの併用を検討する価値があるでしょう。渡航先や旅行日数に応じて、最もお得な組み合わせを選んでみてください。

ドコモでは世界そのままギガを中心に、複数の海外データ通信サービスを提供しています。世界そのままギガなら1時間200円から利用でき、予約機能で手間なく使い始められるのが魅力です。一方で、長期滞在や複数国の周遊ではコストがかさむ場合もあるため、旅行プランに合わせたサービス選びが重要です。
ドコモの海外利用と合わせて検討したいのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」です。アプリをダウンロードして簡単な設定を行うだけで利用でき、物理SIMカードの交換やWi-Fiルーターの持ち歩きは一切不要です。世界200以上の国と地域に対応しており、渡航先に合わせたプランを自由に選べます。
24時間対応の日本語サポートがあるため、eSIMの設定に不慣れな方でも安心して利用できます。ドコモのSIMはそのまま残して通話用に使いつつ、データ通信はトリファで行うという併用スタイルなら、通信費を抑えながら快適な海外通信を実現できるでしょう。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。