
ベトナムの首都ハノイは、フランス統治時代の面影が残る街並みと活気あふれるローカル文化が共存する魅力的な都市です。ホアンキエム湖を中心に広がる旧市街では、昔ながらの商店が軒を連ね、路地裏にはフォーの名店やカフェが点在しています。 ハノイ観光の醍醐味は、世界遺産のハロン湾への日帰りツアーや、水上人形劇などの伝統文化に触れられることです。日本からの直行便もあり、物価も比較的安いため、週末を含めた短期旅行でも十分に楽しめます。 この記事では、ハノイのおすすめ観光スポットからグルメ、ベストシーズン、旅行費用の目安まで幅広く紹介します。初めてハノイを訪れる方も、リピーターの方も、ぜひ旅の計画にお役立てください。
目次

ハノイ観光で最初に訪れたいのが、街の中心に位置するホアンキエム湖とその周辺の旧市街エリアです。徒歩で回れる範囲に見どころが集中しており、初めてのハノイ旅行でも効率よく観光できます。
このエリアでは以下のスポットが特に人気です。
ホアンキエム湖はベトナム語で「還剣湖」を意味し、英雄レー・ロイが神から授かった宝剣で明軍を撃退した後、大亀を通じて剣を返したという伝説が残る場所です。周囲約1.8kmの湖は南北に細長い形をしており、早朝には太極拳を楽しむ地元の人々の姿も見られます。
湖の北側に浮かぶ小島には「玉山祠」があり、赤い太陽橋を渡って参拝できます。祠の中には湖で発見された巨大な亀のはく製が展示されており、ハノイの歴史を感じられる貴重なスポットです。
湖の南側にはもう一つの小島があり、「亀の塔」と呼ばれる小さな塔が立っています。夜にはライトアップされ、湖面に映る幻想的な姿を楽しめます。週末の夜にはホアンキエム湖周辺がナイトマーケットになり、屋台やパフォーマンスで賑わいます。
ホアンキエム湖の北側に広がる旧市街は、約1平方kmの範囲にベトナムの歴史と日常が凝縮されたエリアです。かつてタンロン城の城下町として栄え、現在はベトナムの歴史的建造物保存地区に指定されています。
旧市街には36本の通りがあり、それぞれの通りに金物・絹・漢方薬など、かつて同業組合が扱っていた品物の名前が付けられています。現在もその名残があり、通りごとに異なる雰囲気を楽しめるのが特徴です。
歩き疲れたら、旧市街の路地裏に点在するカフェで休憩するのがおすすめです。ベトナムならではの濃厚なドリップコーヒーや、練乳入りのアイスコーヒー「カフェ・スア・ダー」を味わいながら、街の喧騒を眺める時間は格別です。
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ハノイ大教会(セント・ジョセフ大聖堂)は、フランス統治時代の1886年に建てられたネオゴシック様式の教会です。旧市街の南側に位置し、周辺にはおしゃれなカフェやアジア雑貨のショップが並んでいます。
一方、旧市街の北端にあるドンスアン市場は、地元の人々が日常的に利用する活気あふれるマーケットです。食品や日用品、衣類、雑貨まで何でも揃い、お土産探しにもぴったりです。値段交渉が基本なので、相場を確認してから購入するとよいでしょう。

ハノイから足を延ばして訪れたいのが、ユネスコ世界遺産に登録されているハロン湾です。約4万ヘクタールの海域に大小3,000もの奇岩がそびえ立つ壮大な景観は、ベトナム旅行のハイライトといえます。
以下では、日帰りツアーの選び方と現地での楽しみ方を紹介します。
ハノイ市内からハロン湾までは、高速道路を利用して片道約2時間半です。日帰りツアーは4時間コースと6時間コースが主流で、それぞれ料金や体験内容が異なります。
項目 | 4時間コース | 6時間コース |
|---|---|---|
クルーズ時間 | 約4時間 | 約6時間 |
昼食 | 軽食付き | ビュッフェランチ付き |
主な体験 | 湾内クルーズ、鍾乳洞見学 | クルーズ、鍾乳洞、カヤック体験 |
ハノイ帰着 | 19時〜20時頃 | 21時〜22時頃 |
料金目安 | 約10,000〜15,000円 | 約15,000〜22,000円 |
日本語ガイド付きのツアーも多く用意されているため、言葉に不安がある方でも安心です。VELTRA、KKday、Klookなどの予約サイトから事前に手配しておくと、当日スムーズに出発できます。
クルーズでは、石灰岩の奇岩群が生み出す壮大なパノラマを船上から眺められます。特にスンソット鍾乳洞は、ハロン湾最大級の鍾乳洞で、内部の神秘的な造形に圧倒されるでしょう。
6時間コースではティートップ島に上陸し、展望台からハロン湾を一望できます。体力に自信がある方は、カヤックやバンブーボートで奇岩群の間を漕ぎ進む体験もおすすめです。水面から見上げる岩々の迫力は、船上とはまた違った感動があります。
天候が良い日は湾内でのシュノーケリングも可能です。ただし、6月〜8月の雨季はスコールが多く海が荒れやすいため、できれば10月〜12月の乾季に訪れるのがベストです。

ハノイはベトナム料理の本場として知られ、リーズナブルな価格で本格的なグルメを楽しめる街です。屋台で300〜500円程度から食べられるフォーをはじめ、ブンチャーやバインミーなど、街歩きをしながら味わえるローカルフードが豊富に揃っています。
ここでは、ハノイで外せないグルメを紹介します。
フォーはハノイ発祥とされるベトナムの国民食で、牛骨や鶏ガラを何時間も煮込んだ透明感のあるスープが特徴です。ハノイのフォーは、ホーチミンのものに比べてシンプルで上品な味わいが魅力といわれています。
旧市街周辺にはフォーの名店が点在しています。「フォー・ティン(Pho Thin)」は濃厚なスープが特徴の老舗で、地元の人々にも長年愛されています。また、ミシュランにも掲載された「フォー10・リークォックスー(Pho 10 Ly Quoc Su)」は、観光客にも入りやすい人気店です。
フォーを注文する際は、牛肉(フォー・ボー)か鶏肉(フォー・ガー)を選びます。テーブルに置かれたライムやチリソース、生ハーブを自分好みにトッピングして食べるのがベトナム流です。朝食として食べるのが一般的で、朝6時頃から営業している店も多くあります。
フォー以外にも、ハノイならではのグルメは数多くあります。ブンチャーは、炭火で焼いた豚肉と米麺をつけダレにつけて食べる料理で、2016年にオバマ元大統領がハノイで食べたことで世界的に有名になりました。
バインミーは、フランスパンにパテやなます、ハーブ、肉類を挟んだベトナム風サンドイッチです。屋台では1個150〜250円程度で購入でき、食べ歩きにぴったりです。旧市街には行列のできるバインミーの屋台がいくつもあります。
また、ハノイ発祥といわれるエッグコーヒー(カフェ・チュン)もぜひ試してほしい一品です。濃いベトナムコーヒーの上に卵黄と砂糖を泡立てたクリームがのった飲み物で、まるでティラミスのような味わいが楽しめます。

ハノイは約1,000年の歴史を持つ古都であり、観光スポットを巡るだけでなく、ベトナムの伝統文化や歴史に触れられるのも大きな魅力です。水上人形劇の鑑賞をはじめ、ホーチミン廟や文廟などの歴史的建造物を訪れることで、ハノイの奥深い魅力を感じられるでしょう。
水上人形劇はベトナム北部で11世紀に誕生した伝統芸能で、水面をステージに見立て、操り人形が物語を演じます。タンロン水上人形劇場はホアンキエム湖のすぐ北側に位置し、1日に複数回の公演が行われています。
公演時間は約50分で、17の短編エピソードで構成されています。農村の日常や伝説の竜などをテーマにしたユーモラスな演目が多く、言葉がわからなくても十分に楽しめます。生演奏のベトナム伝統音楽も見どころの一つです。
チケットは座席のランクによって異なり、前方席で約1,200円、後方席で約600円程度です。人気が高く当日券は売り切れることもあるため、旅行予約サイトで事前にチケットを手配しておくのがおすすめです。
ホーチミン廟は、ベトナム建国の父ホー・チ・ミン主席の遺体が安置されている荘厳な建物です。大理石で造られた廟内は厳粛な雰囲気に包まれており、ベトナムの人々にとって特別な場所となっています。入場無料ですが、短パンやノースリーブでの入場は禁止されているため注意が必要です。
文廟(バンミエウ)は1070年に建立されたベトナム最古の大学で、孔子を祀る儒教寺院でもあります。美しい庭園と伝統的な建築様式が見どころで、特に82基の石碑が並ぶ「進士の碑」は圧巻です。この碑には科挙の合格者の名前が刻まれており、ベトナムの教育の歴史を物語っています。
この2つのスポットは比較的近い場所にあるため、半日あれば両方を訪れることができます。午前中にホーチミン廟を見学し、午後に文廟を散策するコースが効率的です。

ハノイ旅行を計画するうえで気になるのが、旅行費用の目安や訪れるのに最適な時期です。ベトナムは日本と比べて物価が安く、費用を抑えながら充実した旅行が楽しめる点が大きな魅力です。
ここでは、費用の相場やベストシーズン、事前に準備しておきたいことを解説します。
ハノイへの旅行費用は、3泊4日で1人あたり約7万5千円〜15万円が目安です。主な費用の内訳を以下の表にまとめました。
項目 | 費用目安 |
|---|---|
航空券(往復) | 約3万〜6万円 |
ホテル(1泊) | 約3,000〜8,000円 |
食費(1日) | 約1,500〜3,000円 |
交通費(1日) | 約1,000〜3,000円 |
観光・ツアー | 約5,000〜20,000円 |
食費は屋台やローカル食堂を中心にすれば1食300〜600円程度で済みます。レストランでも1食1,000円前後と、日本の外食に比べてかなりリーズナブルです。移動にはGrab(配車アプリ)を活用すると、タクシーより安く快適に移動できます。
ハノイ観光のベストシーズンは、10月〜12月の秋から初冬にかけてと、3月〜4月の春です。この時期は気温が穏やかで降水量も少なく、街歩きに最適な気候が続きます。
季節 | 時期 | 気温目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
春 | 3月〜4月 | 20〜28度 | 過ごしやすいが短い |
夏 | 5月〜9月 | 28〜35度 | 高温多湿、スコール多発 |
秋 | 10月〜11月 | 22〜30度 | ベストシーズン |
冬 | 12月〜2月 | 14〜22度 | 肌寒い日もある |
6月〜8月の夏季はスコールが多く、湿度も高いため観光にはやや不向きです。冬の12月〜2月は日本ほど寒くはありませんが、朝晩は冷え込むため上着を持参しましょう。
日本国籍の方は、45日以内の観光目的の滞在であればビザなしでベトナムに入国できます。この措置は2025年3月から2028年3月14日までの期間で実施されており、2026年現在も有効です。ただし、パスポートの残存有効期限が入国時点で6か月以上必要な点には注意してください。
現地での通信手段も事前に準備しておくと安心です。ハノイでは地図アプリやGrab(配車アプリ)を頻繁に使うため、安定したインターネット環境が欠かせません。こうした不安を解消してくれるのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」です。事前にアプリでeSIMを購入・設定しておけば、ハノイに到着してすぐにインターネットが使えます。
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ハノイの観光スポット巡りからグルメ探し、ハロン湾へのツアー参加まで、快適な旅行にはスマホの通信環境が不可欠です。地図アプリでの道案内、Grabでのタクシー手配、お店の口コミ検索など、あらゆる場面でインターネットを使います。
ハノイ旅行の通信手段としては、eSIMがもっとも手軽でおすすめです。物理SIMカードのように現地で購入・差し替えをする必要がなく、Wi-Fiルーターのように荷物が増えることもありません。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、アプリをダウンロードして簡単な設定をするだけで、ベトナムでの通信環境が整います。渡航前に日本で設定を済ませておけば、ハノイの空港に到着した瞬間からインターネットに接続可能です。
トリファは24時間対応の日本語サポートも用意されているため、eSIMが初めての方でも安心して利用できます。SIMカードの交換やWi-Fiルーターの受け取り・返却の手間もなく、身軽にハノイ旅行を楽しめるのが大きなメリットです。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。