ホイアンは、ベトナム中部に位置する古い港町です。多くの旅行者がダナンを拠点に訪れ、車でおよそ40分ほどで到着する距離にあります。1999年に「ホイアンの古い町並み」として世界文化遺産に登録され、夜になると無数のランタンが灯る幻想的な景色で知られています。 ただ、いざ計画を立てようとすると「旧市街の入場券は本当に必要なの?」「ランタン祭りの日じゃないと夜は楽しめない?」「日帰りで夜まで遊んで、帰りの足は大丈夫?」といった疑問が次々と出てきます。こうした実務的な不安に、断片的にしか答えていない情報も少なくありません。 この記事では、旧市街の見どころと入場券の最新ルール、ランタンの楽しみ方、ダナンからのアクセスと帰り道、グルメの値段やお土産の相場、雨季と治安、そして現地での通信手段まで、ホイアン旅行に必要な情報をまとめて解説します。半日でも1泊2日でも、自分に合った楽しみ方が見つかるはずです。
目次

ホイアンは、ベトナム中部にある世界遺産の古都です。まずは「どこにあるのか」「何日あれば楽しめるのか」という、旅行計画の土台となる基礎知識から押さえていきましょう。ダナンからのアクセスのよさや、半日から1泊2日が目安という滞在感を知っておくと、このあとの情報も整理しやすくなります。
ホイアンは、ベトナム中部の都市ダナンから南へ約30kmの場所にあります。多くの旅行者はダナンを拠点にして、車でおよそ40〜50分かけて訪れます。
トゥボン川の河口近くに広がる町で、かつては国際貿易港として栄えました。日本からは直行便のあるダナン国際空港が玄関口となり、空港からホイアンへ直接向かう人も多くいます。
コンパクトな旧市街は徒歩で十分に回れる広さで、町歩きそのものが観光の中心になります。
ホイアンの旧市街は、1999年に「ホイアンの古い町並み」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
16〜17世紀にかけて、ホイアンは日本・中国・ヨーロッパ諸国を結ぶ国際貿易港として大いに栄えました。当時の街並みや木造家屋、寺院、会館などが現在までよく保存されている点が、世界遺産としての価値とされています。
大規模な再開発を経ずに往時の景観が残るため、町全体がまるで時間が止まったような独特の雰囲気をまとっています。
ホイアンの旧市街だけを巡るなら、半日ほどでも主要なスポットは回れます。昼の街歩きに加えて、夜のナイトマーケットやランタンの景色まで楽しみたい場合は、1泊するとゆとりが生まれます。
滞在日数の目安は、おおまかに次のとおりです。
ダナンからは日帰りでも十分に楽しめます。昼すぎに出発しても、夕方からのランタン点灯や夜の街歩きまで体験できる距離感だからです。
ただし、夜のランタンを時間を気にせず満喫したい場合や、早朝の静かな旧市街を歩きたい場合は、ホイアンに宿泊する方が向いています。一方でビーチリゾートを重視するなら、ダナンに泊まって日帰りでホイアン観光を組み込むスタイルも人気です。

ホイアン観光で最も誤解されやすいのが、旧市街の「入場券(共通チケット)」の仕組みです。結論からいうと、街を散策するだけならチケットは不要で、有料の文化施設に入るときにだけ必要になります。ここでは料金や対象、購入場所を整理します。
ホイアンの旧市街は、通りを歩いたり、ナイトマーケットを見て回ったり、川沿いの景色を眺めたりするだけなら、チケットなしで楽しめます。
共通チケットが必要になるのは、来遠橋(日本橋)や会館、歴史的な家屋、博物館といった指定の文化施設に入場するときです。「旧市街に入るだけで必ずチケットが要る」と案内している古い情報もありますが、実際には散策自体は無料と考えてよいでしょう。
そのため、有料施設にこだわらず街の雰囲気だけを味わいたい人は、チケットを買わずに過ごせます。
ホイアン旧市街の共通チケットは、外国人向けで120,000ドン(日本円でおよそ720円前後)が目安です。
このチケットでは、旧市街の景観に加えて、来遠橋(日本橋)または関公廟などの指定施設、博物館、その他の歴史的建造物を、いくつか組み合わせて見学できる仕組みになっています。チケットは複数の券片に分かれており、施設に入るたびに係員が1枚ずつ切り取っていきます。
料金やチケットの構成は変更されることがあるため、現地の販売窓口で最新の内容を確認しておきましょう。
共通チケットは、旧市街の入口付近に点在する黄色いチケット販売ブースで購入できます。
有効範囲はホイアン滞在中とされており、購入したその日のうちに使い切る必要はありません。複数日に分けて施設を回ることも可能です。支払いは現金(ベトナムドン)が基本となるため、あらかじめ用意しておきましょう。
チケットを使わない場合でも、楽しみ方は豊富です。
カラフルな町並みの写真撮影、ランタンに彩られた夜の散歩、ナイトマーケットでの買い物や食べ歩き、川沿いのカフェでのひと休みは、どれも入場券なしで体験できます。そのうえで「特に見たい施設だけ」を選んで入る回り方なら、費用を抑えつつ見どころも逃しません。

ホイアンの旧市街には、世界遺産ならではの見どころが集まっています。なかでも来遠橋(日本橋)は、かつての日本人街に由来するといわれ、日本の旅行者にとって特別な意味を持つスポットです。歴史の背景を知ってから歩くと、旧市街の散策が何倍も面白くなります。
来遠橋は、ホイアンを象徴する屋根付きの橋で、「日本橋」とも呼ばれています。16〜17世紀にホイアンへ渡った日本人によって架けられたと伝えられており、当時この一帯に日本人街があった名残とされています。
この橋は、ベトナムの20,000ドン紙幣の裏面にも描かれていることで知られています。お札と見比べながら橋を眺めるのも、ホイアンならではの楽しみ方です。
日本との縁を感じられるこの橋は、旧市街散策のハイライトのひとつです。
旧市街には、来遠橋のほかにも見ごたえのある建造物が点在しています。
福建会館は、ホイアンに暮らした華人が建てた中国式の集会所で、色鮮やかで豪華な装飾が特徴です。フーンフンの家をはじめとする古い商家は、日本・中国・ベトナムの様式が混ざり合った独特の建築として知られています。こうした施設は、共通チケットで見学できる代表的なスポットです。
それぞれの建物が、国際貿易港として栄えた往時の面影を今に伝えています。
ホイアンの旧市街は、エリアごとに雰囲気が異なります。
チャンフー通りは、会館や歴史的家屋が集まる王道の散策エリアです。トゥボン川沿いは、夜になるとランタンと屋台でにぎわい、ボート乗り場も並びます。川を渡ったアンホイ島はナイトマーケットの中心で、夜の写真撮影に向いています。
昼は通り沿いの建造物を、夜は川沿いとアンホイ島を、と時間帯で歩く場所を変えると効率よく楽しめます。
旧市街の歴史的家屋や施設は、おおむね日中に開いており、夕方には閉まる施設もあります。文化施設をしっかり見学したい場合は、明るいうちに回るのがおすすめです。
一方で、ランタンが灯る幻想的な景色は日没後が本番です。昼に施設見学と街歩き、夜にランタンと川沿い、と時間帯で目的を分けると、限られた滞在でも見どころを取りこぼしません。

ホイアンといえばランタンですが、「ランタン祭りの日でないと楽しめないのでは」と心配する人も少なくありません。この疑問への答えを軸に、灯篭流しやお土産の値段の目安まで見ていきましょう。
ホイアンのランタン祭りは、旧暦14日の満月の夜に開催される特別なイベントです。この日は街の電飾が落とされ、ランタンとろうそくの灯りだけが旧市街を照らす、より幻想的な雰囲気になります。
ただし、ランタン祭りでなくても、旧市街では基本的に毎晩ランタンが点灯します。「満月の日に合わせられないとランタンが見られない」というわけではないので、日程が合わなくても夜のホイアンは十分に楽しめます。
ランタン祭りは旧暦14日に行われるため、新暦の日付は毎月変わります。日にちを確認したいときは、旧暦カレンダーで満月前後の日を調べるのが確実です。
なお、満月の日であっても、ベトナムの祝日と重なる場合などはランタン祭りが開催されないことがあります。旅行の日程に組み込みたい場合は、現地の観光案内や旅行会社の最新情報も合わせて確認しておくと安心です。
トゥボン川では、ろうそくを灯した小さな灯篭を川に流す「灯篭流し」が人気の体験です。
灯篭は1個あたり数十円程度から購入でき、川沿いやボート上から流せます。ボートに乗って川面から夜のランタンを眺める遊覧も定番で、料金は乗り合いで1艇あたり十数万ドン程度が目安とされています。
なお、相場より高い金額を提示してくる業者もいるため、看板の出ている正規の販売ブースで購入し、乗船前に料金を確かめておきましょう。
ホイアンでは、名物のランタンをお土産として購入できます。
小さなものは手頃な価格から手に入り、大きさやデザインによって値段はさまざまです。折りたたみ式のランタンも売られており、かさばらず持ち帰りやすいため人気があります。市場やナイトマーケットでは値段交渉ができる店も多いので、いくつかの店を見比べてみるとよいでしょう。

ホイアンへはダナンから向かうのが一般的で、移動手段はいくつかあります。日帰りで夜のランタンまで楽しむ場合、見落とされがちなのが「帰りの足」の問題です。ここでは移動手段の比較に加えて、夜の配車や治安、現地での通信の備えまでまとめて解説します。
ダナンからホイアンへの主な移動手段は、配車アプリのGrab、タクシー、バス、チャーター車などです。手段ごとの目安は次のとおりです。
移動手段 | 所要時間の目安 | 片道料金の目安 |
|---|---|---|
Grab・タクシー | 約45〜60分 | 約35万〜40万ドン(約2,200〜2,500円)前後 |
シャトルバス | 約60〜75分 | 約14万ドン(約800円)前後 |
路線バス | 約60〜90分 | 約3万5,000ドン(約210円)前後 |
チャーター車 | 約50分 | 約2,000円〜(人数による) |
手軽さで選ぶならGrabやタクシー、費用を抑えたいなら路線バスやシャトルバスが候補です。料金は時期や交渉によって変動するため、あくまで目安として考えてください。
日帰りで夜まで滞在する際に注意したいのが、帰りの交通手段です。
ランタンが灯る夜のホイアンは観光客でにぎわい、特に夜遅い時間帯はGrabやタクシーがつかまりにくくなることがあります。ランタン祭りの開催日はさらに混雑するため、帰路の確保が難しくなりがちです。
対策としては、早めに配車を手配する、復路の送迎がセットになったツアーを利用する、混雑のピークを避けて少し早めに切り上げる、といった方法が有効です。
ホイアンは昼間は比較的治安がよく、町歩きを安心して楽しめます。ただし、夜のにぎわう時間帯や混雑する場所では、スリや置き引きへの注意が必要です。
貴重品は身につけて分散して持つ、バッグは前に抱える、人混みでスマートフォンや財布の管理に気を配る、といった基本的な対策を心がけましょう。特に混雑するナイトマーケットやランタン祭りの当日は、油断しないことが大切です。
ホイアン旅行では、Grabの配車、地図アプリでの道案内、ランタンの写真の共有など、さまざまな場面でスマートフォンのデータ通信が欠かせません。特に帰りの配車を手配するうえで、現地でいつでもネットにつながる環境はとても重要です。
海外でスマホを使う手段にはいくつか選択肢がありますが、出発前にeSIMを準備しておけば、現地到着後すぐにデータ通信を使い始められます。利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ」なら、アプリ上で購入から設定まで完結し、複雑な手続きなしで海外通信を用意できます。

ここまで、ホイアンの見どころや入場券のルール、ランタンの楽しみ方、ダナンからのアクセスと帰り道までを解説してきました。最後に、旅行を快適にするうえで欠かせない通信手段について、改めて触れておきます。
ホイアン観光では、地図を見ながらの旧市街散策、Grabでの配車、ランタンの写真の共有、レストランやチケットの情報検索など、随所でデータ通信が活躍します。
なかでも帰りの配車を手配する夜の時間帯は、つながる通信環境があるかどうかで安心感が変わります。現地でネットが使えるかは、旅の快適さを大きく左右する要素です。
トリファは、利用者No.1の海外eSIMアプリです。アプリ上でプランの購入から設定まで完結するため、SIMカードの差し替えやレンタルWi-Fiの受け取りといった手間がかかりません。
海外旅行向けに幅広い国・地域に対応しており、日本語のサポート体制も整っています。夜の配車や写真共有で通信が欠かせないホイアンのような旅行先でも、出発前に申し込んでおけば、到着したその場から心強い味方になります。
最後に、ホイアン旅行をスムーズにするための準備をまとめます。
準備を整えて、世界遺産ホイアンの昼と夜、両方の魅力を存分に楽しんでください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。