ベトナム旅行で「タクシーのぼったくりが心配」「言葉が通じるか不安」と感じている方は多いのではないでしょうか。そんな不安を解消してくれるのが、東南アジアで広く使われている配車アプリ「Grab(グラブ)」です。 Grabはハノイ・ホーチミン・ダナンといった主要都市で利用でき、目的地を入力するだけで料金が事前に表示されるため、価格交渉や言葉のやり取りが不要です。クレジットカードや現金など支払い方法も柔軟で、初めての海外旅行でも安心して使えます。 この記事では、Grabベトナムの料金体系、登録から乗車までの使い方、各空港での乗り場、安全に利用するための注意点を順番に解説します。出発前にひと通り読んでおけば、現地で迷うことなくスムーズに移動できるはずです。
目次

Grab(グラブ)は、シンガポール発祥の配車アプリで、ベトナムを含む東南アジア各国で広く利用されている移動手段です。スマートフォンから車やバイクを呼べるうえ、フードデリバリーや配送など複数の生活サービスをひとつのアプリで利用できる「スーパーアプリ」として知られています。
ベトナムでは2014年からサービスを開始しており、ハノイやホーチミンといった大都市では生活に欠かせないインフラとして定着しています。旅行者にとっても、価格の透明性と言語の壁を越える使いやすさから「ベトナム旅行で最初に入れるべきアプリ」と言える存在です。
Grabが旅行者から支持される最大の理由は、乗車前に料金が確定する仕組みにあります。目的地を入力するとアプリ上で運賃が表示され、その金額で確定するため、メーター改ざんや遠回りといったぼったくりのリスクを大きく減らせます。
また、ドライバーとのやり取りはアプリ内のチャット機能で完結します。ベトナム語が話せなくても、翻訳機能を使えば行き先や待ち合わせ場所の伝達はスムーズです。配車から到着までの位置情報も常にアプリで確認できるため、初めての街でも安心して利用できます。
Grabにはいくつかの車種・サービスが用意されており、用途に応じて選べます。旅行者がよく使うのは以下の3種類です。
このほか、フードデリバリーの「GrabFood」、スーパーの買い物代行「GrabMart」、荷物配送の「GrabExpress」など、現地滞在を快適にする機能も揃っています。
Grabの料金は乗車前にアプリで確定する仕組みのため、現地でメーターを気にする必要がありません。ここでは車種別の初乗り料金と、主要な利用シーン別の相場をまとめます。
ハノイ・ホーチミンにおけるGrabの初乗り料金は、車種ごとに以下のように設定されています。
車種 | ハノイ初乗り | ホーチミン初乗り |
|---|---|---|
GrabCar(4人乗り) | 29,000VND | 29,000VND |
GrabCar(7人乗り) | 34,000VND | 34,000VND |
GrabBike | 13,500VND | 12,500VND |
初乗り以降は1kmごとの加算料金が積み上がる方式ですが、最終的な総額は乗車前にアプリ上で確定するため、旅行者が細かい単価を意識する必要はありません。
なお、料金は「キャンペーンや為替状況、現地の交通事情に応じて変更される」とGrab公式が案内しています。最新の運賃は乗車時にアプリで表示される金額を確認してください。
旅行者がよく利用するルートの料金目安は次の通りです。実際の料金はその時の交通状況によって変動します。
短距離であれば日本円換算で数百円〜千円程度に収まることがほとんどで、観光中の移動コストを抑えやすい点も大きな魅力です。
Grabは需要と供給のバランスに応じて運賃が変動する「ダイナミックプライシング」を採用しています。雨天時や夕方の渋滞時間帯、深夜などは需給に応じてサージ料金(割増)が適用され、状況によっては通常の2〜3倍程度まで上がるケースも報告されています。
割増後の金額もアプリ上に事前表示されるため、必ず配車確定前にアプリ上の表示料金を確認してください。割増が大きい時は少し時間をずらすか、待機して再度料金を確認すると安く済む場合もあります。
Grabは事前の準備さえしておけば、現地での操作は数タップで完結します。日本にいるうちにアカウント登録と支払い方法の設定まで済ませておくと、到着後すぐに使い始められます。
GrabはApp StoreおよびGoogle Playから無料でダウンロードできます。インストール後、電話番号またはメールアドレスでアカウントを作成し、SMSで届く認証コードを入力します。
登録は日本の電話番号でそのまま行えるため、現地のSIMカードがなくても問題ありません。Wi-Fi環境下で事前に済ませておけば、ベトナム到着直後でも慌てずに使い始められます。
Grabベトナムで旅行者が選べる主な支払い方法は、クレジットカードと現金の2種類です。アプリ内のメニューから事前にクレジットカード(Visa/Mastercardなど)を登録しておけば、降車時のやり取りが不要になりスムーズです。
クレジットカードを登録していない場合や、設定をスキップした場合は現金払いとなります。ベトナム通貨(ドン)の少額紙幣を用意しておくと、おつりのトラブルを避けられます。なお、Grab公式ヘルプによれば、海外発行のクレジットカードも使用可能ですが、銀行によっては海外取引手数料がかかる場合があります。
実際の利用フローはとてもシンプルで、初めてでも迷いません。
1. アプリを開いて「Car」「Bike」など利用したいサービスを選ぶ
2. 出発地(現在地)と目的地を入力する
3. 表示された料金と車種を確認し、配車を確定する
4. ドライバーが決まったら車種・ナンバー・到着予定時刻を確認する
5. 表示された場所で待ち、合流したら乗車する
6. 目的地に到着したら、登録済みのカードで自動決済または現金で支払う
ドライバーから電話がかかってくることもありますが、ベトナム語に対応できない場合は応答せず、アプリ内チャットで「I can't speak Vietnamese」と返信すれば問題ありません。チャットには簡単な定型文が用意されています。
参考: ベトナムビザ最新ガイド|45日間免除の条件とe-Visa

ベトナムの主要3空港(ノイバイ・タンソンニャット・ダナン)はいずれもGrabに対応しており、専用のピックアップエリアが用意されています。到着後の最初の移動をGrabで済ませると、空港内の客引きトラブルを避けられます。
ノイバイ空港では、国際線(T2)と国内線(T1)でピックアップエリアが分かれています。T2の場合、到着ロビーを出て横断歩道を渡った先の駐車場エリアにGrabの待ち合わせポイントがあります。
柱に1〜20番台の番号が振られており、Grabアプリ上で指定される柱番号を目印にドライバーと合流するのが基本的な流れです。アプリのチャット機能で「I'm at pillar 7」のように番号を伝えるとスムーズです。T1の国内線も同様に、到着出口の外にある駐車スペースが集合場所となります。
タンソンニャット空港の国際線ターミナル(T2)では、到着ロビーを出て横断歩道を渡った先、「Ride Hailing」の看板が出ている一帯がGrabの乗り場です。国内線ターミナル(T1)は立体駐車場内に乗車エリアが指定されており、アプリで案内されるポイントに向かいます。
2025年に開業した新しい国内線ターミナル(T3)でも、1階の立体駐車場でGrabを利用できます。アプリ上で乗車ポイントを選択する画面が出るので、案内に従ってください。空港使用料が乗車料金に上乗せされる仕組みで、料金はアプリで事前に確認できます。
ダナン空港もGrabに対応しており、国際線・国内線ともに到着出口の外側に指定の乗車エリアがあります。アプリ上で乗車ポイントが表示されるため、その案内に従って向かう形です。
ダナン中心部やビーチエリアまでの移動も、Grabを使えば事前に料金を確認したうえで快適に移動できます。深夜便で到着した場合でも、配車自体は24時間可能です。
Grabはぼったくりのリスクを下げられる便利なサービスですが、利用時にいくつか押さえておきたい注意点があります。事前に知っておけば、不要なトラブルを避けてより安全に使えます。
ベトナムの空港や観光地では、Grabのドライバーを装った白タクが旅行者に声をかけてくるケースが報告されています。外務省からも注意喚起がなされており、特にタンソンニャット空港の到着ロビー周辺では客引きが多いとされています。
声をかけてきた相手にそのまま乗車するのは避け、必ずアプリで配車した車両に乗ることが鉄則です。乗車前にアプリ表示のナンバープレートと、実際の車両のナンバーが一致しているかを必ず確認してください。
ドライバーの多くは英語が得意ではないため、行き先の確認やルート変更のやり取りで戸惑うことがあります。事前に目的地を正確に入力しておけば、ドライバーはアプリのナビに従って走るため、口頭での説明はほぼ不要です。
どうしても伝えたいことがある場合は、アプリ内のチャット機能を使うのが確実です。チャットは自動翻訳に対応しており、日本語で入力した内容がドライバーにはベトナム語で表示されます。電話がかかってきた場合は、無理に応答せずチャットへ切り替えてもらうとよいでしょう。
Grabはアプリでの配車・チャット・地図確認すべてにインターネット接続が必要です。空港でWi-Fiを探している間にタクシーの客引きに捕まる、市内移動中に通信が切れて配車情報が確認できなくなる、といったトラブルを防ぐには、到着直後から使える通信手段を準備しておくことが欠かせません。
レンタルWi-Fiという選択肢もありますが、ベトナムでGrabや地図アプリを使う旅行者には、スマホ単体で動くeSIMの方がより手軽です。海外eSIMアプリのトリファなら、出発前にアプリで購入・設定を済ませておけば、ベトナム到着後すぐにネットが使える状態になります。料金もアプリ内で完結するため、現地での回線契約のような手間はありません。

Grabを快適に使いこなすうえで、出発前に整えておきたいのが現地の通信手段です。トリファは利用者No.1の海外eSIMアプリで、ベトナム旅行のネット環境をシンプルに整えられます。
トリファは全世界200カ国に対応しており、ベトナムでも快適にデータ通信が利用できます。アプリから国とプランを選んで購入するだけで、現地に到着すれば自動的につながる仕組みです。物理SIMの差し替えやレンタルWi-Fiの返却といった手間は一切ありません。
App Storeの評価は4.6と高く、初めてeSIMを使う方からの満足度も高水準です。トラブル時には日本人スタッフによる24時間365日のチャットサポートが受けられるため、現地でつながらないといった不安にも迅速に対応してもらえます。
Grabは配車から決済までスマホで完結する仕組みのため、安定した通信があってこそ本領を発揮します。空港到着直後からネットが使える状態になっていれば、最初のGrab配車で慌てることもありません。
出発前にトリファのアプリでベトナム用のプランを購入しておけば、現地での回線探しに時間を取られず、到着後すぐに観光やビジネスに集中できます。Grabと組み合わせることで、ベトナム滞在中の移動も通信も一気にスマートになります。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。