街じゅうの人が色粉と色水を掛け合う、インドのホーリー祭。写真や動画で目にして「一度は参加してみたい」と思った方も多いのではないでしょうか。 一方で、開催日を調べようとすると情報がなかなか揃いません。ホーリー祭はヒンドゥー暦にもとづく行事のため、太陽暦での日付が毎年変わります。さらに参照する暦によって1日前後することもあり、「結局いつ行けばいいのか」で迷いやすい祭りです。 この記事では、2027年の開催日と日付が動く理由から、マトゥラーやバラナシといった開催地の選び方、捨ててもよい服やゴーグルなどの持ち物、色粉が肌や目に与える影響と応急処置、そして祭り当日に交通機関や店舗が止まるという旅程上の落とし穴までを順番に解説します。 ホーリー祭は楽しい祭りですが、準備の有無で体験の質が大きく変わります。出発前に押さえておきたい点を、公式の情報にあたりながら整理しました。
目次

ホーリー祭は、春の訪れを祝うヒンドゥー教の祭りです。色粉や色水を掛け合う光景から、英語では「Festival of Colours(色の祭典)」とも呼ばれています。
まずは祭りの中身を押さえておきましょう。このセクションでは以下の4点を扱います。
ホーリー祭は、インドやネパールを中心に祝われるヒンドゥー教の春祭りです。街頭で色粉(グラール)や色水を掛け合うのが最大の特徴で、相手が知り合いかどうかは関係ありません。
この日は身分や性別、年齢の区別を持ち込まない無礼講の日とされています。普段は距離のある相手同士でも、この日ばかりは同じように色まみれになります。
宗教行事ではありますが、ヒンドゥー教徒でなければ参加できないという決まりはありません。旅行者が輪に加わっている光景もごく一般的です。
ただし「誰でも参加できる」ことと「誰にとっても安全」であることは別の話です。後半で扱う注意点は、参加を決める前に必ず目を通してください。
ホーリー祭の由来としてもっとも広く語られるのが、ホーリカーの伝説です。神を信仰する王子プラフラーダを、火に強いとされた叔母ホーリカーが焼き殺そうとしたものの、逆にホーリカーが焼け落ちて王子が助かったという物語です。
この伝説は「善が悪に打ち勝つ」象徴として受け継がれ、前夜に焚き火を焚く儀式の根拠になっています。
もう一つよく語られるのが、クリシュナ神とラーダーの物語です。自分の肌の色を気にしたクリシュナが、ラーダーの顔に色を塗ったという逸話が、色を掛け合う習慣の由来だとされています。
このほか、カシミール地方には、悪鬼を追い払うために泥を投げ合うという地域独自の慣習が伝わっています。どれが唯一の正解というより、複数の伝承が重なって現在の形になったと理解しておくとよいでしょう。
ホーリー祭は、性格の異なる2日間で構成されています。1日目と2日目を混同すると、目当ての光景を見逃すことになります。
1日目は「ホリカー・ダハン」と呼ばれる前夜祭です。日が落ちてから広場や街角で焚き火が焚かれ、ホーリカーに見立てた人形を燃やして悪を払います。この日の中心は焚き火の儀式で、色粉の掛け合いは翌日が本番です。
2日目が「ランガワリー・ホーリー」、いわゆる本祭です。朝から街に人が出て、色粉と色水の掛け合いが始まります。午前中が中心で、昼を過ぎると次第に落ち着いていくといわれます。
つまり、写真で見るようなカラフルな光景は2日目の午前中に集中します。焚き火の儀式も見たいのであれば、前日の夕方には現地に入っておく必要があります。
掛け合う色にはそれぞれ意味があるとされています。赤は愛と豊穣、黄は繁栄、青はクリシュナ神と神聖さ、緑は春の再生を表すという整理がよく用いられます。
とはいえ、現地で色を選ぶときに厳密な作法が求められるわけではありません。露店では複数の色がまとめて売られており、参加者は好みで手に取っています。
知識として押さえておくと、なぜこの祭りが「色の祭典」と呼ばれるのかが腑に落ちます。色の前ではみな平等、という考え方が祭り全体を貫いています。

ホーリー祭でもっとも調べにくいのが開催日です。ヒンドゥー暦にもとづくため太陽暦での日付が毎年変わり、しかも参照する暦によって前後することがあります。
このセクションでは、次の4点を確認します。
ヒンドゥー暦にもとづいて祝日の日取りを算出するドリック・パンチャングによると、2027年のホーリー祭はニューデリー基準で3月21日(日)がホリカー・ダハンです。翌3月22日(月)がランガワリー・ホーリー(本祭)にあたります。
焚き火の儀式は日没後に行われます。ニューデリーでの2027年のホリカー・ダハンの推奨時間帯は、3月21日の18時33分から20時55分と算出されています。
本祭はインド中央政府が定める公休日(Gazetted Holiday)に指定されており、官公庁や銀行が休みになります。参考までに、2026年のホーリーは3月4日が公休日でした。
旅程を組むなら、前日の夕方までに現地入りし、本祭の翌日も移動の予備日として空けておく形が安全です。本祭の当日は交通機関が通常どおりに動かない可能性があるためで、詳しくは後半で解説します。
ホーリー祭の日程は、ヒンドゥー暦パールグナ月(ファルグナ月)の満月に連動して決まります。太陽暦と月の運行はずれていくため、グレゴリオ暦での日付は毎年動きます。
満月にあたる日(プールニマー)の夜にホリカー・ダハンを行い、翌日に本祭を迎えるのが基本的な組み立てです。太陽暦では、おおむね2月下旬から3月下旬のあいだに収まります。
そのため「毎年3月上旬」といった覚え方はできません。渡航を検討する年ごとに、必ず最新の暦を調べてください。
さらに厄介なのが、同じ年でも参照する暦や地域によって日付が動く点です。満月の始まりと終わりの時刻、そしてバドラと呼ばれる時間帯をどう扱うかで、儀式を行う日が変わるためです。
実際、ドリック・パンチャングで基準地を東京にすると、2027年のホリカー・ダハンは3月22日、本祭は3月23日と算出されます。ニューデリー基準の日程とは1日ずれるという結果です。暦の算出方法の違いから、インド国内向けでも異なる日程を案内している暦があります。
この点は、日本国内のホーリーイベントの開催日を見て「現地も同じ日だろう」と考えてしまうと予定を外す原因になります。現地で参加するなら、インド側の日付を基準にしてください。
航空券や宿を押さえる前に、渡航先の州や都市が公表する祝日カレンダーで最終確認しておくと安心です。祭りは公休日と連動して動くため、公休日の日付が実質的な答えになります。
もう一つ見落としやすいのが、地域によっては本祭よりも前から行事が始まっている点です。クリシュナゆかりの地であるブラジ地方(マトゥラー周辺)では、本祭の1週間から10日ほど前から寺院ごとの行事が続き、本祭の翌日まで行事が組まれる年もあります。
なかでも有名なのが、バルサナで行われるラトマール・ホーリーです。女性が棒を持って男性を追うという独特の行事で、本祭の1週間ほど前に行われるのが通例とされています。
花を撒くプーロン・キ・ホーリーなど、寺院ごとに日取りの異なる行事もあります。本祭の日程だけを見て2泊3日で組むと、こうした行事をまとめて逃すことになります。
ブラジ地方の行事は年ごとに日取りが調整されるため、渡航年の日程は現地の寺院や州の観光当局の告知で確認してください。

ホーリー祭はインド全土で行われますが、街によって性格がまったく違います。宗教色の濃い聖地もあれば、音楽イベントに近い雰囲気の街もあります。
主な開催地の傾向を整理すると次のとおりです。
開催地 | 州 | 特徴 |
|---|---|---|
マトゥラー・ブリンダーバン | ウッタル・プラデーシュ | クリシュナ生誕の地。寺院行事が本祭の前から続く |
バルサナ | ウッタル・プラデーシュ | ラトマール・ホーリーで知られる |
バラナシ | ウッタル・プラデーシュ | 熱量が高く、旅行者の間でも激しさで知られる |
プシュカル | ラジャスタン | 音楽イベント的な雰囲気で旅行者が多い |
デリー | デリー首都圏 | 交通の便がよく、宿のイベントも選びやすい |
マトゥラーはクリシュナ生誕の地とされ、隣接するブリンダーバンとあわせてホーリー祭の本場と呼ばれます。バンケ・ビハリ寺院をはじめ、寺院を中心に行事が組まれるのが特徴です。
前述のとおり行事は本祭の1週間から10日ほど前から続くため、滞在日数に余裕があるほど見どころが増えます。逆に日帰りで訪れると、その日にたまたま行われている行事しか見られません。
宗教的な意味合いが濃い場所なので、寺院の内部では撮影や服装の制限が設けられていることがあります。現地の案内表示と係員の指示に従ってください。
デリーから陸路でおよそ2時間半〜3時間半の距離ですが、祭り期間は道路が混み合います。移動時間は多めに見積もっておきましょう。
バルサナはラーダーゆかりの地とされ、ラトマール・ホーリーで知られています。女性が棒(ラート)を振るい、男性が盾で受けるという儀式性の高い行事です。
見どころは大きい一方で、密集度も高くなります。棒が振るわれる範囲に不用意に近づかないよう、現地の人の動きを見ながら距離を取ってください。
本祭とは別日に行われるため、訪問を計画するなら日程を個別に確認する必要があります。マトゥラーやブリンダーバンと組み合わせて回る旅行者が多い場所です。
バラナシはガンジス川沿いの聖地で、ホーリー祭の熱量がとくに高い街として知られています。本場の空気を体感したい人には魅力的ですが、混雑と過激さも相応です。
旅行ガイドや現地の宿では、バラナシのホーリーは激しさで知られる場所として紹介され、単独行動は避けるよう案内されています。初めてのインドで、いきなりここを選ぶのは慎重に判断してください。
ラジャスタン州のプシュカルは、宗教色よりもイベント色が強い街です。音楽が流れるなか国籍を問わず参加者が集まるため、旅行者にとっては雰囲気をつかみやすい場所といえます。
どちらを選ぶかは「本場らしさ」と「参加のしやすさ」のどちらを優先するかで決まります。写真で見た光景に近いのは前者ですが、難易度も上がります。
デリーは国際線が発着する玄関口で、宿の選択肢も豊富です。街全体が聖地のように盛り上がるわけではありませんが、そのぶん参加の強度を自分で選びやすい街です。
宿やゲストハウスが敷地内でホーリーのイベントを開くことも多く、外の混雑に飛び込まずに雰囲気を味わえます。初めて参加する場合や、女性だけで旅行する場合に現実的な選択肢です。
ただしデリーであっても、当日の路上は色粉と水が飛び交う場所になります。宿から一歩出れば巻き込まれると考えて準備してください。
マトゥラーからアーグラは近く、ホーリー祭とタージマハル観光を組み合わせる旅程は現実的です。ただし本祭当日は移動そのものが難しくなるため、観光日は前後にずらすのが無難です。
タージマハルには休館日や時間帯ごとの入場ルールがあり、祭りの日程と合わないと訪問できないこともあります。開館日と入場条件は事前に確認しておきましょう。
色粉が付いた状態での入場は他の来場者の迷惑にもなります。祭りの翌日に訪れるなら、髪や肌の色をしっかり落としてから向かってください。
(関連記事: タージマハル観光ガイド|公式の入場料内訳と日の出逆算の入場術【2026年】)

ホーリー祭は開放的な祭りである一方、旅行者にとってのリスクがはっきりしている祭りでもあります。危険を漠然と怖がるより、何が起こりうるかを具体的に知っておくほうが対策できます。
ここでは次の4点を扱います。
結論から言えば、女性が単独で路上のホーリーに飛び込むのは避けたほうがよい、というのが現地の宿や旅行ガイドに共通する見解です。混雑に紛れて体を触られる被害が毎年報告されています。
色粉を塗るという行為自体が体に触れる行為であるため、加害と伝統の境目が曖昧になりやすいという構造的な問題があります。人混みのなかでは相手を特定することも難しくなります。
参加をあきらめる必要はありませんが、条件を整えることが前提になります。複数人で行動する、宿が主催するイベントに参加する、混雑のピーク時間帯を避ける、といった選択肢があります。
露出の少ない服装を選ぶこと、貴重品を持たないことも基本です。安全側に倒した結果として楽しめなかった、という後悔のほうが取り返しがつきます。
混雑した路上では、スリや置き引きの発生率が上がります。色水で服が濡れるためポケットは使えず、荷物の管理が普段より難しくなる点も背景にあります。
現金は最小限にし、パスポートや予備のカードは宿のセーフティボックスに預けるのが基本です。スマートフォンも防水ケースに入れ、首から下げるなどして手放さない工夫が必要です。
祭りが進むにつれて酒や後述のバングの影響で群衆が興奮していくため、時間帯によってリスクが変わります。午前中の早い時間に切り上げるという判断も有効です。
渡航前には、外務省の海外安全ホームページで滞在予定地の最新の危険情報を確認してください。地域ごとに状況が異なるため、渡航年ごとの確認が欠かせません。
(関連記事: インドの治安は本当に危険?最新の渡航情報と旅行者の防犯対策を解説)
ホーリーの時期には、バングと呼ばれる大麻を含む調製品をタンダイ(スパイス入りのミルク飲料)や菓子に混ぜて振る舞う習慣があります。祭りの高揚感のなかで勧められることも珍しくありません。
バングはインドの州によって扱いが異なり、政府認可の店で販売されている州もあれば、禁じられている州もあります。旅行者が自己判断で口にするのは避けるべきです。
量の見当がつかないまま摂取して体調を崩す例が報告されており、混雑した路上で意識がはっきりしなくなること自体が大きなリスクになります。
無償で差し出された飲食物には手を出さず、飲み物は自分で買った未開封のものにする。これは祭りに限らずインド旅行全般で有効な原則です。
色粉は必ずしも天然素材とは限りません。米国の中毒情報センターであるPoison Controlは、市販のホーリー用色粉に硫酸銅、硫化水銀、酸化鉛といった金属系顔料が混入していた報告があると指摘しています。マラカイトグリーンなどの工業用顔料や、タルク、雲母、ガラス片の混入報告もあります。
影響として挙げられているのは、皮膚のかゆみ・炎症・乾燥、吸い込んだ場合の呼吸のしづらさ、そして目の刺激です。目については、軽い違和感で済む場合から手術が必要な損傷まで報告されています。
目に入った場合の対処として、Poison Controlは無理のない温度の水で15分間洗い流すことを推奨しています。洗浄後も症状が続く場合は医療機関を受診してください。皮膚に付いた場合は速やかに洗い流し、汚れた衣類を着替えます。
リスクを下げる方法として、インドの州保健当局(ハリヤナ州保健局など)は、合成色粉ではなくオーガニック色粉や花の使用を推奨しています。自分で色粉を買う場合はハーバル表記のものを選び、口や目の周りには塗らない・塗られないよう気をつけましょう。

ホーリー祭は、持ち物の準備で快適さが大きく変わります。加えて、祭り当日はインドの生活インフラが通常どおりに動かないという、旅程上の重要な前提があります。
このセクションでは、持ち物・当日のインフラ・機器の保護・事後のケアまでを順に押さえます。
服装は「捨ててもよいもの」が大前提です。色粉は洗っても完全には落ちず、下着まで染まることがあります。白い服は色が映えるため定番ですが、それも使い捨てる前提で選んでください。
持ち物は次のとおりです。
持ち物 | 目的 |
|---|---|
捨ててよい服・下着・靴 | 色は洗っても落ちきらない |
ゴーグルまたはサングラス | 目に色粉が入るのを防ぐ |
ココナッツオイルなどの油分 | 肌と髪に塗って色の付着を抑える |
防水ケース | スマートフォンやカメラの水濡れ対策 |
最小限の現金 | 紛失・盗難のリスクを下げる |
帽子またはバンダナ | 髪への色付着を減らす |
着替えとタオル | 祭り後にすぐ着替えるため |
事前に肌と髪へ油分を塗っておくと、色粉が入り込みにくくなります。医療機関の情報サイトでは、ココナッツオイルなどを外出前に塗って保護膜をつくる方法が紹介されています。
女性はメイクを控えめにし、インナーの色移りも想定しておくと安心です。祭りのあとは長時間シャワーを使うことになるため、宿の設備も確認しておきましょう。
見落とされがちですが、これがもっとも旅程に影響します。本祭は中央政府の公休日にあたるため、官公庁や銀行は休みになります。飲食店や商店の対応は地域や店によって分かれますが、当日は閉める店も少なくありません。
交通機関も通常運転とは限りません。デリー・メトロを運営するDMRCは、2026年のホーリー当日(3月4日)に、空港線を含む全路線で運行開始を午後2時30分へ繰り下げました。同様の措置は過去の年にも取られていますが、実施は年ごとの告知によるため、渡航年の発表を確認してください。
つまり、午前中に空港へ向かう、あるいは午前中に到着してメトロで市内へ入るという想定が崩れます。当日の移動が避けられない場合は、事前に配車や送迎を手配しておく必要があります。
食事と飲料水は前日までに確保しておきましょう。食事付きの宿泊プランを選ぶ、あるいは宿のイベントに参加する形にしておくと当日の不安が減ります。
なお、酒類の販売を停止するドライデーの扱いは州ごとに異なり、年によって運用も変わります。滞在先の州の告知を事前に調べてください。
色水で濡れた手のまま充電器に触れるのは危険です。祭り当日は充電のタイミングを分け、乾いた状態で作業できるようにしておきましょう。
インドのコンセント形状と電圧は日本と異なるため、変換プラグは必須です。祭りで人と連絡を取り合うことを考えると、モバイルバッテリーもあわせて用意しておくと安心できます。
宿によっては停電が起きることもあります。前夜のうちに機器を満充電にしておくのが確実です。
(関連記事: インドのコンセントは何タイプ?電圧230Vと変換プラグの選び方を解説)
ホーリーでは色粉だけでなく色水も飛びます。防水ケースなしでスマートフォンを持ち歩くのは、故障を覚悟する行為だと考えてください。
首から下げられる防水ケースであれば、水濡れと落下の両方に対応できます。ケースに入れたまま操作できるタイプを選ぶと、連絡や地図の確認も止まりません。
カメラを持ち込む場合は、防水ハウジングか使い捨てカメラが現実的です。高価な機材を持ち込む必然性がなければ、置いていくという判断も選択肢に入ります。
祭り中はスマートフォンが唯一の連絡手段になります。はぐれたときの合流場所を事前に決めておけば、通信に頼りきらずに済みます。そのうえで、海外eSIMのトリファのように、日本にいるうちに通信を用意できる手段を押さえておきましょう。
色を落とすときは、こすらないことが原則です。医療機関の情報サイトでは、まず乾いた粉を柔らかい布で払い、次に油分で色を浮かせてから低刺激の洗浄料で洗う手順が推奨されています。
強くこすると肌を傷めるうえ、かえって色素が入り込みます。時間をかけて数回に分けて落とすほうが結果的に早く済みます。
爪の間や生え際は色が残りやすい部分です。祭りの前に爪を短く切っておく、髪をまとめておくといった準備が効きます。
肌に赤みやかゆみが出て、症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断で対処せず医療機関に相談してください。

ホーリー祭に合わせてインドへ行くなら、ビザの取得時期と現地の気候も押さえておく必要があります。あわせて「参加しない」という選択肢についても触れておきます。
日本国籍の旅行者がインドを訪れるにはビザが必要で、観光目的ではオンラインで取得できるe-Visaが一般的です。
インド政府の公式ポータルによると、観光目的のe-Visaは到着日の最短4日前までに申請する必要があり、申請自体は渡航予定日の120日前から可能です。日本国籍の旅行者が観光目的で選べる有効期間は、30日・1年・5年の3種類が一般的です。公式ポータルにはこれ以外の区分の掲載もあるため、申請時に最新の区分を確認してください。
ただし最短の4日前はあくまで受付上の下限です。申請が集中する時期には審査に時間がかかるため、余裕をもって手続きしてください。ホーリー期間は渡航者が増えるため、なおさら早めの申請が安全です。
あわせて、2026年4月1日から紙の入国カードが廃止され、電子版のe-Arrival Cardの提出がすべての外国人に義務づけられています。到着前72時間以内にインド政府の専用ページ(indianvisaonline.gov.in/earrival/)で申請し、発行されたQRコードを入国時に提示します。ビザとは別の手続きなので、出発直前にやることとして旅程に組み込んでおきましょう。
パスポートの残存期間や顔写真の規格など、申請でつまずきやすい点もあります。手順は別の記事にまとめています。
(関連記事: インドビザ完全ガイド|e-Visa申請方法と料金・必要書類を解説)
日本とインドのあいだには直行便が運航されています。2026年1月には日本航空が成田=デリー線を開設し、日本航空の日印路線は既存の羽田=デリー線、成田=ベンガルール線とあわせて3路線となりました。このほか羽田=デリー線は、日本航空に加えて全日空、エア・インディアも運航しています。
運航ダイヤは季節や年度で変わるため、予約時には各航空会社の公式サイトで最新の運航状況を確かめましょう。
気候の面では、3月のデリーは乾季の終わりにあたります。気象庁の平年値によると、ニューデリーの3月の月平均気温は22.9度、月降水量は21.4ミリです。日中は過ごしやすい一方、朝晩は冷え込みます。
注意したいのは、色水で全身が濡れた状態での体感です。日が高くなるまでは想像以上に寒く感じるため、祭りのあとにすぐ着替えられる準備をしておきましょう。
現地の宿からは、無理に路上へ出ないという選択肢も繰り返し案内されています。とくに単独の女性旅行者や、初めてインドを訪れる人にとっては妥当な判断です。
宿やゲストハウスが敷地内で開くイベントは、参加者が限られるぶん安全度が上がります。写真を撮りながら雰囲気を味わうには十分です。
屋上やバルコニーから街を眺めるだけでも、普段とはまったく違う光景が見られます。祭りに参加しないと決めた場合でも、その日は外出そのものを控えるのが無難です。
ホーリー祭はインドだけの行事ではありません。ネパールではファグ・プルニマとして祝われ、丘陵部とタライ地方で開催日が分かれるなど、地域ごとの慣習があります。
日本国内でも、在日インド・ネパール系のコミュニティが中心となったホーリーイベントが首都圏や名古屋などで例年開催されています。色粉遊びに加えて料理や音楽を楽しめる催しで、国籍を問わず参加できるものが一般的です。
ただし開催時期や会場は年ごとに変わり、現地の本祭とは日程がずれることもあります。参加を検討する場合は主催者の告知を直接確認してください。
まずは日本国内のイベントで雰囲気をつかんでから現地へ、という段取りも十分ありえます。

ここまで見てきたとおり、ホーリー祭は準備の差がそのまま体験の差になる祭りです。日程の確認、持ち物、当日の移動手段、そして通信環境。最後の通信は見落とされがちですが、祭り当日はもっとも効いてきます。
インドで現地のSIMカードを契約するには、外国人の場合は本人確認の手続きが必要で、認証コードの受け取りなどで手間がかかると案内されています。到着してすぐに使える状態にするのは簡単ではありません。
さらにホーリー当日は、休業する店舗も出てきます。通信販売の窓口も例外ではなく、その日に契約しようとしても手段がないという事態が起こりえます。
通信が使えないと、配車アプリが呼べない、地図が開けない、はぐれた同行者と連絡が取れない、といった問題が一度に発生します。色粉で視界も足元も普段どおりではない状況で、スマートフォンだけが頼りになる場面は少なくありません。
eSIMであれば、日本にいるうちに購入と設定を済ませ、現地に着いた時点で通信が使える状態を作れます。SIMカードの受け取りや差し替えが不要なので、店舗が閉まっている当日でも影響を受けません。
トリファは、アプリダウンロード数No.1の海外eSIMアプリです。200以上の国と地域に対応しており、インドももちろん対象に含まれます。購入から設定、データ残量の確認までアプリ内で完結します。
日本語での有人サポートを受けられるため、設定でつまずいたときにその場で相談できます。初めてのインドで、しかも祭りの当日に通信が切れるという事態は避けたいところです。
出発前に通信環境を整えておけば、当日は目の前の色の海に集中できます。ホーリー祭を安心して楽しむために、渡航前の準備リストに通信手段も加えておきましょう。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。
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