インドへ渡航する日本国籍の方は、観光・ビジネス・乗り継ぎを問わず原則ビザが必要です。以前は大使館に出向いての紙ビザ申請が一般的でしたが、現在はオンラインで完結できるe-Visa(電子ビザ)が主流になっています。 とはいえ「種類が多くてどれを選べばよいかわからない」「申請サイトが英語で不安」「写真やパスポートのアップロード規格が厳しいと聞いた」といった声が多いのも事実です。手続きでつまずくと出発直前にバタつくことになりかねません。 この記事では、インドe-Visaの種類と料金、オンライン申請の手順、必要書類、入国時に使える空港・港、よくあるエラーへの対処法までまとめました。初めて申請する方でも安心して手続きできる構成にしています。 出発前に確認しておきたいポイントを順に解説していきますので、申請のタイミングから本文中の注意点までしっかりチェックしてください。
目次

インドは日本国籍の方にとってビザが原則必要な国です。観光であっても入国時にビザがなければ搭乗を拒否される可能性があるため、出発前の取得が必須となります。現在は紙ビザ(大使館申請)と電子ビザ(e-Visa)の2種類があり、短期の観光・ビジネス・医療目的であればe-Visaが手軽でおすすめです。
ここでは、インドビザの全体像と選び方のポイントを整理します。
紙ビザは在京インド大使館または総領事館で申請する従来型のビザです。長期滞在や就労目的、e-Visa対象外の入国地点を使う場合に必要となります。
一方e-Visaは、インド政府が運営する公式サイトからオンラインで申請でき、自宅で手続きが完結します。承認はメールで届き、印刷したETA(電子渡航認証)を入国時に提示する仕組みです。
短期の観光やビジネスであれば、ほとんどの方はe-Visaで対応できます。手間と時間を考えれば、対象になる方はe-Visaを選ぶのが現実的です。
インドのe-Visaは渡航目的別に複数のカテゴリが用意されています。一般の旅行者が利用するのは観光・ビジネス・医療の3種類が中心です。
そのほか乗り継ぎ用のe-Transit Visaや会議参加用のe-Conference Visaなどもあります。渡航目的に合わせて適切なカテゴリを選びましょう。
e-Tourist Visaには3つの有効期間があり、料金体系が共通しているため5年ビザを選ぶ人が多くなっています。
種類 | 有効期間 | 入国回数 | 1回の最長滞在 |
|---|---|---|---|
30日 | 入国日から30日 | 2回 | 30日 |
1年 | 発行日から1年 | 複数回 | 各回最長180日 |
5年 | 発行日から5年 | 複数回 | 各回最長180日 |
料金が同じであれば、再訪の可能性を考えて1年または5年を選ぶのが合理的です。一方で、明確に1回限りの短期訪問であれば30日ビザでも十分対応できます。
インドe-Visaの料金は種類と申請月によって変動します。日本国籍の場合、1年・5年は通年で同額、30日は4〜6月のオフシーズン料金が設定されています。決済時に別途サービス手数料がかかる点にも注意が必要です。
料金の最新情報は申請前に必ず公式サイトで確認しましょう。
2026年5月時点の日本国籍向けe-Tourist Visa料金は以下のとおりです。
種類 | 料金(4〜6月) | 料金(7〜3月) |
|---|---|---|
30日 e-Tourist Visa | 10米ドル | 25米ドル |
1年 e-Tourist Visa | 25米ドル | 25米ドル |
5年 e-Tourist Visa | 25米ドル | 25米ドル |
ビジネスや医療用のe-Visaは料金体系が異なるため、それぞれのカテゴリを選択した上で公式サイトで確認してください。
決済はクレジットカードまたはPayPalに対応しています。VISA・MasterCardが基本で、銀行振込や現金支払いには対応していません。
決済が3回連続で失敗するとApplication IDがブロックされるため、カード情報の入力ミスには十分注意しましょう。申請が却下された場合でも、ビザ料金とサービス手数料は返金されません。
申請をスムーズに進めるには、事前に必要書類を揃えておくことが何より重要です。とくに写真とパスポートのスキャンデータは規格が細かく定められており、サイズや形式が合わないとアップロード時にエラーが出ます。
ここでは申請に必要なものを整理します。
インドe-Visaの申請には、以下の条件を満たすパスポートが必要です。
残存期間が足りない場合は、先にパスポートの更新手続きを行ってからe-Visaを申請してください。スタンプ用の余白が足りないケースもあるため、出発前にパスポートを開いて確認しておきましょう。
顔写真はJPEG形式で、以下の条件を満たす必要があります。
スマートフォンで撮影した写真をそのまま使うと比率が合わないことがあります。証明写真機やオンラインのリサイズツールを使って規格に合わせるのが確実です。
パスポートの顔写真ページはPDF形式でアップロードします。
スマートフォンで撮影した画像をPDF変換アプリで保存する方法でも問題ありません。ファイルサイズが大きすぎる場合は圧縮してからアップロードしましょう。
申請フォームでは個人情報のほか、職業・学歴・両親の氏名・直近10年の渡航履歴などを入力します。事前にメモにまとめておくと入力がスムーズです。
インド国内で滞在するホテルや知人の住所・電話番号も求められるため、予約確定後の情報をすぐ参照できるようにしておきましょう。

インドe-Visaは公式サイト(https://indianvisaonline.gov.in/evisa/)からのみ申請できます。代行業者を装った類似サイトも存在するため、URLを必ず確認してから手続きを始めてください。
ここでは申請の流れと、申請から承認までの目安時間を解説します。
申請は10前後のステップに分かれています。途中で保存できるTemporary Application IDが発行されるため、入力途中で中断しても再開可能です。
1. 国籍・パスポート種別・入国予定空港・生年月日を入力
2. 個人情報(性別・宗教・学歴・職業など)を入力
3. 現住所・電話番号・両親の情報を入力
4. ビザ詳細・過去のインド訪問歴・SAARC加盟国の渡航歴を入力
5. 犯罪歴などのセキュリティ質問に回答
6. 顔写真とパスポートPDFをアップロード
7. 入力内容を最終確認
8. クレジットカードまたはPayPalで決済
9. メールで承認通知を受領
10. ETA(電子渡航認証)をダウンロード・印刷
各ページで「Save and Continue」を押すと進めます。Application IDは控えておき、メモやスクリーンショットで保存しておくと安心です。
申請サイトはSafariでうまく動かないことがあるため、Microsoft EdgeまたはGoogle Chromeの利用が推奨されています。
読み込みエラーが頻発するため、定期的にApplication IDを控えながら進めましょう。エラーが出てもブラウザを再起動して再ログインすれば続きから入力できます。
申請から承認までは通常72時間以内とされています。多くの場合は1〜3日で承認メールが届きますが、混雑期や審査内容によっては72時間を超えるケースもあります。
出発の4日前まで申請可能ですが、書類の不備や追加質問が来た場合のリスクを考えると、出発の2〜4週間前までに申請を済ませるのが安心です。
e-Visa保持者がインドに入国できる地点は、政府が指定する空港・港・陸路国境に限られています。指定外の入国地点を使う場合は紙ビザの取得が必要です。
出発前に、利用予定の空港がe-Visa対応かどうか必ず確認しておきましょう。
インド政府は約30以上の国際空港をe-Visa対応として指定しています。日本からの直行便・経由便で利用される主要空港は以下のとおりです。
そのほか、コーチ・ジャイプル・バラナシ・トリヴァンドラム・アムリトサル・ラクナウなども対応しています。最新の指定空港リストはインドビザ公式サイトで確認できます。
海港はムンバイ・コーチ・モルムガオ・チェンナイ・ニューマンガロールの5港が従来からの対応港で、2026年にはグジャラート・タミル・ナードゥなど14港が新たに追加されました。クルーズ旅行で利用する場合は、利用する港が対応しているか必ず確認してください。
陸路は、ラクサウル・ルパイディハ・ダランガ・ジョグバニの4か所のみがe-Visa対応です。それ以外の陸路国境を使う場合は紙ビザを別途取得する必要があります。
インド到着後の入国審査では、ETAの印刷物・パスポート・帰国便の予約確認書を提示します。電子渡航認証は端末画面のみだと受け付けないケースがあるため、必ず紙で持参するのが安全です。
また、e-Visaで入国した場合は出国時に指定空港・港以外からも出国できますが、念のため入国地点と同じ場所からの帰国便を予約しておくと手続きがスムーズです。
インドe-Visaの申請は、入力項目が多いうえにシステムが不安定なため、エラーや不備で時間を取られるケースが珍しくありません。事前によくあるトラブルを把握しておけば、慌てずに対処できます。
ここでは申請時・到着時に起こりやすいトラブルと解決策をまとめます。
申請フォームでは「The page is not responding」「Application ID invalid」といったエラーが出ることがあります。多くはアクセス集中による一時的な不具合です。
それでも解消しない場合は、別の端末やネットワークから試すと改善することがあります。
顔写真やパスポートPDFのアップロードでエラーが出る場合、規格を満たしていない可能性が高いです。
オンラインの画像リサイズツールやPDF圧縮サービスを使って規格に合わせ直しましょう。サイズに余裕を持たせる(例:900KB以下)と通りやすくなります。
申請から72時間を過ぎても承認メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認してください。Gmailの場合、承認メールがプロモーションタブに振り分けられることがあります。
公式サイトの「Visa Status Enquiry」ページにApplication IDとパスポート番号を入力するとステータスを確認できます。長期間Pendingが続く場合は、申請内容に不備がないかを再確認しましょう。
ビザ取得と並んで重要な準備が、現地でのインターネット環境です。インドではUberや配車アプリ・地図・翻訳アプリの利用がほぼ必須で、通信が不安定だと旅程が大きく崩れます。
海外通信の選択肢は、レンタルWi-Fi・現地SIM・eSIM・国際ローミングの4種類が主流です。
それぞれにメリット・デメリットがあり、滞在期間や用途で使い分けるのが基本です。
短期旅行や1人での移動が中心なら、手続きの手軽さからeSIMを選ぶ方が増えています。
利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、世界200カ国対応のeSIMをアプリ上で購入・管理できるサービスです。出発前に日本でセットアップを済ませておけば、インドの空港に着いた瞬間から通信を利用できます。
トリファの主な特徴は以下のとおりです。
ビザ申請とあわせて出発前に通信手段を確保しておけば、現地で慌てる心配がありません。

インド渡航には原則ビザが必要で、観光やビジネスの短期滞在ならe-Visaが便利です。30日・1年・5年から選べるe-Tourist Visaは料金体系が共通のため、再訪の可能性があれば1年・5年が有力候補となります。
申請は公式サイトからオンラインで完結し、承認まで通常72時間ほど。写真とパスポートPDFの規格、ブラウザ選びには注意が必要ですが、事前準備をしておけば大きなトラブルなく取得できます。
ビザの準備が整ったら、現地での通信手段もあわせて確保しておきましょう。海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、アプリで購入・管理が完結し、到着直後からインターネットを利用できます。万全の準備で、安心してインドへ出発してください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。