韓国は日本から3時間ほどで行ける身近な海外旅行先ですが、最近は「以前より物価が上がった」「カフェやコスメは日本より高い」という声もよく聞かれます。実際にどの程度の出費を見込めばよいのか、出発前に把握しておきたい方も多いのではないでしょうか。 韓国の通貨は韓国ウォン(KRW)で、2026年8月現在のレートは1ウォン=約0.11円前後で推移しています。なお、わかりやすさを優先して1,000ウォン=約110円を目安に日本円換算しています。 この記事では、外食費・コンビニ・交通費・宿泊費・観光入場料といった項目別の最新相場と、2泊3日・3泊4日の予算感、旅行中の節約術までまとめて解説します。 出発前に韓国のリアルな物価を押さえて、無駄のない旅行計画を立てましょう。
目次

韓国の物価はかつて「日本より安い旅行先」というイメージが強くありましたが、近年は項目によって日本と同等、もしくはそれ以上に感じる場面が増えています。とくにカフェや外食、宿泊費の上昇が目立ちます。
韓国統計庁の発表では、2026年7月の消費者物価指数は前年同月比で2.8%上昇しており、食料品とエネルギーを除いたコア物価も2.6%上昇しています。直近数年で食料品や外食メニューの値上げが続いた結果、旅行者にとっても「割安感」が薄れてきているのが実情です。
為替面では円安傾向が続いており、円換算した際の価格が以前より高く見えやすくなっています。2026年8月時点では1ウォン=約0.11円、1,000ウォンが約110円前後の水準です。
レートは日々変動するため、出発前にXEやWiseなどで最新のレートを確認しておきましょう。本記事の日本円換算も、1,000ウォン=約110円を目安にそろえています。
物価上昇率は2026年6月に3.2%、7月に2.8%と2〜3%台で推移しています。外食やカフェなど目に見える項目は値上げを体感しやすく、SNSでも「ソウルのカフェが東京より高い」といった声が増えています。日本人旅行者にとって、円安と現地の物価上昇のダブルパンチで負担が増しているのが2026年の現状です。
項目別の傾向を整理すると、以下のようになります。
カテゴリ | 韓国の傾向 | 日本との比較 |
|---|---|---|
食堂・屋台 | 値上げが続くがメニューは豊富 | やや安い〜同等 |
カフェ・スイーツ | チェーンも個人店も値上げ傾向 | 同等〜やや高い |
コンビニ | 自社ブランドは安いが定価品は高い | 同等 |
地下鉄・バス | 交通系ICカードで割安 | 安い |
タクシー | 初乗りが日本より安い | 安い |
ホテル・宿泊 | エリアと時期で変動が大きい | 同等〜やや高い |
もっとも日本との価格差を感じやすいのが交通費です。地下鉄の初乗りは1,550ウォン(約170円)で、東京メトロのIC初乗り178円とほぼ同水準です。ただし韓国は距離が延びても運賃が上がりにくいため、移動が長くなるほど割安に感じられ、タクシーも同じ距離なら日本より安く済みます。一方で、カフェや観光地の飲食店は日本のチェーン店並みか、それ以上の価格に感じることも珍しくありません。
ソウルの食費は、利用するお店のジャンルによって大きく変わります。ローカル食堂や屋台は手頃な価格で楽しめますが、人気店や観光地のカフェは日本以上の価格帯になることもあります。
項目ごとの目安は以下のとおりです。
地元の食堂や屋台は、韓国旅行で食費を抑えやすい強い味方です。キンパ(韓国風のり巻き)は1本4,000〜5,000ウォン、カルグクスやスンドゥブチゲなどの定食メニューは8,000〜10,000ウォン前後で食べられる店が多くあります。
屋台ではトッポッキ1人前が5,000ウォン〜、ホットク1個が2,500ウォン前後、スンデ1人前が6,000ウォン〜と、軽食をはしごしながら街歩きを楽しめる価格帯です。明洞や鐘路などの繁華街にある屋台は観光地価格でやや高めなので、地元客が多い東大門や弘大エリアの方がリーズナブルに感じやすいでしょう。
サムギョプサルは店によって価格差が大きい料理です。輸入豚を使うリーズナブルな店なら1人前8,000〜10,000ウォン、人気店や国産豚にこだわる店では1人前15,000〜18,000ウォン前後が目安です。サイドメニューや飲み物を加えると、1人あたり25,000〜30,000ウォン(約2,800〜3,300円)程度になります。
人気の参鶏湯(サムゲタン)専門店は1人前16,000〜20,000ウォン前後が相場です。ランチタイムでも2,000円弱の出費を見込んでおきましょう。
韓国はカフェ激戦区で、ソウル中心部だけでも数えきれないほどの店舗があります。価格はチェーン店と個人店で大きく差があり、チェーン店のアメリカーノは4,500〜5,000ウォン、ラテは5,000〜6,000ウォン前後が標準です。
韓国スターバックスのアメリカーノ(トールサイズ)は2025年1月の値上げで4,700ウォンになりました。日本のスターバックスと同等か、少し高めの価格帯です。個人経営のおしゃれカフェでは、ドリンク1杯6,000〜8,000ウォン、ケーキやかき氷(ピンス)は8,000〜15,000ウォン程度になることもあります。
テイクアウト専門のコーヒースタンドであれば、アメリカーノが2,000〜3,000ウォン台で楽しめる店も残っています。コスパ重視ならMEGAコーヒーやコンポーズコーヒーといった大型チェーンを利用するのが定番です。
関連記事:韓国旅行の費用はいくら?2泊3日・3泊4日の予算を解説
GS25・CU・セブンイレブンといった韓国のコンビニは、商品ラインナップが豊富で旅行中の食事や買い足しに重宝します。ただし、定価で買うと日本のコンビニと大差ない、もしくは項目によってはやや高く感じることもあります。
商品 | 韓国の価格 | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
ミネラルウォーター(500ml) | 1,000〜1,200ウォン | 110〜130円 |
カップラーメン | 800〜1,500ウォン | 90〜170円 |
おにぎり(サムガクキンパ) | 1,500〜2,500ウォン | 170〜280円 |
サンドイッチ | 3,000〜4,500ウォン | 330〜500円 |
缶コーヒー | 1,500〜2,000ウォン | 170〜220円 |
コンビニでは「2+1(2個買うと1個無料)」「1+1」といったセールが頻繁に開催されています。スナックや飲料の対象商品が多く、滞在中の小腹満たしには上手に活用したいキャンペーンです。
スーパーや大型ディスカウントストア(ロッテマート・イーマートなど)を使えば、カップラーメンが500ウォン前後、ペットボトル飲料も100〜200ウォンほど安く買えます。お土産用の海苔やお菓子をまとめ買いしたいときにも便利です。
ソウルをはじめとする韓国の主要都市は、地下鉄・バス・タクシーといった公共交通機関が充実しています。日本と比べると料金は全般的に安く、観光客でも交通費はあまりかさまない傾向があります。
移動手段別の料金目安は次のとおりです。
交通手段 | 料金の目安 | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
ソウル地下鉄 初乗り(ICカード) | 1,550ウォン | 170円 |
市内バス(ICカード) | 1,500ウォン前後 | 165円 |
タクシー初乗り(一般/1.6kmまで) | 4,800ウォン | 530円 |
模範タクシー初乗り(3kmまで) | 7,000ウォン | 770円 |
KTX ソウル〜釜山(一般席) | 約59,800ウォン | 約6,580円 |
ソウルの地下鉄は2025年6月28日から基本料金が値上げされ、交通系ICカード利用時の初乗りは1,400ウォンから1,550ウォンになりました。1回券(紙のきっぷ)を購入する場合は1,650ウォンとなり、ICカードの方が100ウォン安く乗車できます。
市内バスも交通系ICカード利用時の運賃は1,500ウォン前後で、地下鉄との乗り換え割引が適用されるのもメリットです。仁川国際空港からソウル駅までを結ぶ空港鉄道(A'REX)の一般列車は5,000ウォン前後で利用でき、市内中心部までコストを抑えて移動できます。
T-moneyやWOWPASSといった交通系ICカードを使えば、地下鉄・バス・コンビニ決済まで1枚でこなせるため、滞在中の利便性が大きく向上します。定額乗り放題の「気候同行カード」は2026年10月1日で運営を終了し、9月1日からは全国共通の「モドゥのカード」をベースにした「気候同行パス」へ移行します。旅行者が使いやすい短期券(1・2・3・5・7日券)は継続して提供される予定ですが、利用前にソウル市の最新案内を確認しておきましょう。
関連記事:韓国の交通カード比較|T-money・WOWPASS・気候同行カードの選び方
韓国の一般タクシーは初乗り1.6kmまで4,800ウォン(約530円)で、同じ1.6kmを東京で乗ると約800円かかることを考えると割安です。その後は131mまたは30秒ごとに100ウォンが加算される仕組みで、観光や深夜の移動にも気軽に使えるのが魅力です。
より高品質な「模範タクシー」や「大型タクシー」は3kmまで7,000ウォンが初乗りで、加算は151mまたは36秒ごとに200ウォンです。一般タクシーの深夜割増は、22時〜23時と深夜2時〜4時が20%、もっとも需要が集中する23時〜翌2時は40%に設定されています。模範タクシー・大型タクシーは、22時〜4時が一律20%割増です。夜間の移動では運賃が大きく上がる点に注意が必要です。
配車アプリ「カカオタクシー(Kakao T)」は、日本の電話番号でも登録でき、行き先を韓国語で伝えづらい場合に便利です。アプリで料金を事前確認できるため、観光地から離れたエリアやホテルへ戻るときも安心して利用できます。
釜山や大邱、慶州といった他の都市まで足を伸ばすなら、高速鉄道KTXが定番です。ソウル〜釜山間(約400km)の所要時間は最短2時間17分で、一般席の正規運賃は約59,800ウォンです。
民間運営の高速鉄道SRTは、KTXより1割ほど安い運賃で似たルートを走っており、選択肢が広がります。国内線(ジンエアー、ティーウェイ、エアプサンなど)も活用すれば、片道3万〜5万ウォン台で釜山や済州島へ移動可能です。
早割や週末割引を組み合わせれば、KTXよりLCCの方が安くなるケースもあります。スケジュールに余裕がある場合は、複数の手段を比較して選ぶとよいでしょう。
関連記事:韓国の主要都市を徹底比較!目的別のおすすめ都市と移動方法

韓国の宿泊費は、エリア・グレード・時期によって価格差が大きい項目です。明洞や弘大、江南など人気エリアは観光のしやすさと引き換えに価格が高くなりがちで、繁忙期と閑散期でも倍近く差が出ることがあります。
宿泊スタイル別の相場感をまとめました。
宿泊タイプ | 1泊あたりの目安 | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
ゲストハウス・ドミトリー | 25,000〜60,000ウォン | 2,800〜6,600円 |
3つ星クラスのホテル | 70,000〜130,000ウォン | 7,700〜14,300円 |
4つ星クラスのホテル | 130,000〜220,000ウォン | 14,300〜24,200円 |
5つ星クラスのホテル | 250,000ウォン〜 | 27,500円〜 |
ソウルのホテル相場は、3つ星クラスで1泊7,000〜14,000円が目安です。明洞・東大門・弘大といった人気エリアは観光に便利な反面、同じグレードでも2,000〜3,000円ほど高くなることがあります。
4つ星以上のホテルになると、1泊15,000〜25,000円台が中心です。週末や桜の季節(3〜4月)、紅葉シーズン(10〜11月)は需要が集中して料金が跳ね上がるため、可能であれば平日や閑散期を狙うとコストを抑えられます。
ゲストハウスやドミトリーは1泊3,000〜7,000円程度で、一人旅や予算重視の旅行者から根強い人気があります。最近は韓屋(ハノク)をリノベーションした宿や、共用ラウンジが充実したデザイン系の施設も増えており、価格以上の体験を楽しめます。
韓国の主要な観光スポットの入場料は、東京や大阪の有名観光地と比べてもリーズナブルな水準です。
観光スポット | 入場料の目安 | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
景福宮(大人19〜64歳) | 3,000ウォン | 約330円 |
Nソウルタワー展望台 | 29,000ウォン | 約3,200円 |
ロッテワールド・アドベンチャー(パーク利用券・1日) | 64,000ウォン | 約7,000円 |
国立中央博物館 | 無料 | 無料 |
Nソウルタワー+ケーブルカー(往復) | 44,000ウォン | 約4,800円 |
景福宮は大人3,000ウォンで、外国人は満18歳以下と満65歳以上が身分証明書の提示で無料になります。さらに、毎月最終水曜日の「文化の日」は誰でも無料で入場できます。韓服(チマチョゴリ)を着用していれば常時無料になる仕組みも継続中です。
国立中央博物館やソウル市立美術館など、入場料が無料のスポットも多くあります。文化施設を中心に回れば、低予算でも充実した時間を過ごせます。
関連記事:韓国観光スポット完全ガイド|定番名所からモデルコースまで徹底解説
韓国旅行のトータル予算は、航空券を含むかどうかとシーズン、宿泊グレードで大きく変わります。LCCを利用した一般的な3つ星ホテル泊・1日2〜3食外食を前提にすると、目安は次のようになります。
旅行日数 | 1人あたりの目安 |
|---|---|
1泊2日 | 約60,000〜80,000円 |
2泊3日 | 約80,000〜120,000円 |
3泊4日 | 約100,000〜150,000円 |
5泊6日 | 約140,000〜200,000円 |
航空券は時期によって2万〜6万円台と幅があり、ハイシーズン(春の桜・GW・夏休み・年末年始)は予算を多めに見積もる必要があります。一方、平日中心の旅程やオフシーズン(梅雨や真夏)を選べば、宿泊費・航空券ともに大きく抑えられます。

韓国の物価は、項目によって日本より安いものもあれば、日本以上に感じるものもあるという二面性が特徴です。事前に主要な相場を押さえておけば、無駄な出費を避けながら効率よく旅行を楽しめます。
さらに、忘れてはいけないのが現地でのスマートフォン通信費です。地図アプリの利用や翻訳、SNSへの投稿、レストラン検索など、韓国旅行ではインターネットが手放せません。空港のWi-FiやWi-Fiルーターのレンタルでも対応はできますが、近年は手軽さとコスパの面でeSIMを選ぶ人が増えています。
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ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。
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