アルプスの絶景や美しい湖、チョコレートやチーズなど、スイスは一度は訪れたい憧れの旅行先です。しかし「スイスは物価が高い」というイメージから、費用面で不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、スイス旅行にかかる費用を項目ごとにわかりやすく解説します。1週間の予算目安や、航空券・宿泊費・食費・交通費の具体的な内訳をまとめました。 物価が高いスイスでも工夫次第で費用を抑えることは十分に可能です。スイストラベルパスの活用法やお得な時期の選び方など、実践的な節約術もあわせて紹介しますので、旅行計画の参考にしてください。
目次

スイス旅行の総費用は、旅行スタイルや時期によって大きく変わりますが、1週間の場合は1人あたり40万〜60万円が目安です。ヨーロッパの中でもスイスは特に物価が高い国として知られており、日本と比べて2〜3倍の物価水準となっています。
まずは日数別の予算感を把握しておきましょう。
スイスを1週間かけて旅行する場合、1人あたりの予算は約40万〜60万円が目安です。航空券が費用全体の約4割を占め、次いで宿泊費と食費が大きな割合となります。
費用項目 | 目安金額 |
|---|---|
航空券(往復) | 15万〜30万円 |
宿泊費(5泊) | 10万〜20万円 |
食費 | 6万〜10万円 |
交通費(現地移動) | 3万〜5万円 |
観光・アクティビティ | 2万〜5万円 |
通信費(eSIM等) | 2,000〜5,000円 |
海外旅行保険 | 3,000〜5,000円 |
お土産・雑費 | 2万〜5万円 |
上記はスタンダードな旅行スタイルの場合の目安です。高級ホテルに宿泊したり、展望台やアクティビティを多く組み込んだりする場合は、70万円以上になることもあります。
日数によって総額は大きく変わりますが、航空券は日数に関係なく一定額がかかるため、滞在日数が長いほど1日あたりのコストは下がります。
日数 | 総費用目安 | 1日あたりの滞在費 |
|---|---|---|
3泊5日 | 30万〜45万円 | 約3万〜5万円 |
5泊7日 | 40万〜60万円 | 約3万〜4.5万円 |
8泊10日 | 50万〜75万円 | 約2.5万〜4万円 |
短期滞在の場合は主要都市を1〜2か所に絞ることで、移動費を抑えながら効率よく観光できます。10日間以上の長期滞在なら、スイストラベルパスのコストパフォーマンスが高くなるためおすすめです。
スイスは世界でもトップクラスの物価水準を誇る国です。日常的な買い物でも日本との差を実感する場面が多いでしょう。
品目 | スイスの相場 | 日本の相場 |
|---|---|---|
カフェのコーヒー | 約800〜1,000円 | 約400〜500円 |
レストランのランチ | 約3,000〜5,000円 | 約800〜1,200円 |
ペットボトルの水 | 約300〜400円 | 約100〜120円 |
ビッグマック | 約1,100〜1,200円 | 約450〜500円 |
ホテル(スタンダード) | 約2万〜4万円/泊 | 約8,000〜1.5万円/泊 |
特に外食費は日本の3〜4倍になることも珍しくありません。しかしスーパーマーケットでの食材購入や、テイクアウトを活用すれば、食費を大幅に抑えることが可能です。
個人手配が不安な方には、旅行会社のパッケージツアーも選択肢のひとつです。航空券・ホテル・現地移動がセットになっているため、手間をかけずにスイスの主要スポットを効率よく回れます。
ツアータイプ | 日数 | 費用目安(1人) |
|---|---|---|
フリープラン(チューリッヒ拠点) | 5日間 | 20万〜30万円 |
周遊プラン(添乗員なし) | 8日間 | 39万〜50万円 |
添乗員同行(展望台・絶景列車込み) | 8日間 | 60万〜80万円 |
ハイシーズン(6〜9月)は同じ内容でも10万〜20万円ほど高くなる傾向があります。出発時期をずらせるなら、4〜5月や10月頃のツアーを選ぶと費用を抑えやすいでしょう。
ツアーには食事や入場料が含まれないプランも多いため、総額の見積もりには別途現地でかかる費用も加味しておくと安心です。
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スイス旅行の費用で最も大きな割合を占めるのが航空券です。時期や航空会社の選び方によって数万円〜10万円以上の差が出るため、賢く購入することが重要です。
日本からスイスへは、チューリッヒへの直行便がスイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)から運航されています。フライト時間は往路約14時間半・復路約12時間で、直行便の往復料金は15万〜30万円が相場です。
ルート | 直行便(目安) | 経由便(目安) |
|---|---|---|
東京→チューリッヒ | 15万〜30万円 | 10万〜18万円 |
東京→ジュネーブ | なし(経由のみ) | 10万〜20万円 |
経由便では、中東系エアライン(エミレーツ、カタール航空、ターキッシュエアラインズなど)を利用すると、直行便より5万〜10万円ほど安くなるケースがあります。乗り継ぎ時間は増えますが、費用を重視するなら検討する価値があるでしょう。
スイス行きの航空券がもっとも安くなるのは、11月〜3月のオフシーズンです。スキーシーズンの年末年始を除けば、往復10万〜15万円台で購入できることもあります。
一方、6〜9月のハイシーズンは航空券が高騰し、直行便で25万〜35万円になることも珍しくありません。ゴールデンウィークや夏休みなどの大型連休は特に高くなるため、時期をずらせるなら5月下旬や9月中旬が狙い目です。
予約のタイミングは出発の2〜3か月前がもっともお得とされています。スカイスキャナーやGoogleフライトなどの比較サイトでアラートを設定しておくと、価格が下がったタイミングを逃さずに済みます。
航空券に次いで予算を圧迫するのが、宿泊費・食費・交通費の3つです。スイスは世界でも物価の高い国ですが、宿泊施設のグレードや食事の選び方によって費用は大きく調整できます。
スイスの宿泊費は、スタンダードクラスのホテルで1泊2万〜4万円(1室)が相場です。チューリッヒやジュネーブなどの大都市は特に高く、インターラーケンやルツェルンなどの観光都市もハイシーズンは高騰します。
宿タイプ | 1泊の目安(1室) | 特徴 |
|---|---|---|
ユースホステル | 5,000〜1万円 | 費用重視の一人旅向け |
バジェットホテル | 1.2万〜2万円 | 必要十分な設備 |
スタンダードホテル | 2万〜4万円 | 快適で立地もよい |
山岳リゾート | 3万〜8万円 | アルプスの絶景を満喫 |
アパートメント | 1.5万〜3万円 | キッチン付きで自炊可能 |
費用を抑えたい場合は、キッチン付きのアパートメントタイプの宿がおすすめです。スーパーで食材を買って自炊すれば、高額な外食費を大幅にカットできます。
スイスの外食費は非常に高く、レストランでの食事は1回3,000〜5,000円が当たり前です。しかし、いくつかの工夫で食費を抑えながらスイスの食文化を楽しむことは十分に可能です。
スーパーマーケット(Migros、Coop)を活用するのがもっとも効果的な節約法です。サンドイッチやサラダ、デリカテッセンが充実しており、1食1,000〜1,500円程度で済ませられます。
ランチにはビジネスランチメニュー(タゲスメニュー)を提供するレストランもあり、通常の食事よりもリーズナブルに本格的なスイス料理を味わえます。チーズフォンデュやラクレットなどの名物料理は1回の体験として割り切り、普段はスーパーやテイクアウトを活用するというメリハリのある食事プランがおすすめです。
スイス国内の移動費も日本と比べて高額です。チューリッヒからインターラーケンまでの鉄道チケットは片道約70CHF(約1.5万円)、チューリッヒからルツェルンまでは約27CHF(約5,400円)が目安です。
そこで活用したいのがスイストラベルパスです。スイス国内の鉄道、バス、湖船が乗り放題になるほか、500か所以上の美術館・博物館への無料入場や、主要な山岳展望台の割引(最大50%オフ)も受けられます。
パスの種類 | 価格目安(2等) | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
3日間パス | 約5.4万円 | 主要都市を集中的に回る |
4日間パス | 約6.5万円 | 2〜3都市の周遊 |
8日間パス | 約9.3万円 | スイス全土をじっくり周遊 |
15日間パス | 約10.5万円 | 長期滞在でフル活用 |
3都市以上を回る予定がある場合は、個別にチケットを購入するよりもスイストラベルパスの方がお得になるケースがほとんどです。
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スイス旅行の醍醐味であるアルプスの展望台や絶景列車は、別途入場料や乗車券が必要です。事前に費用を把握して、予算に組み込んでおきましょう。
スイスを代表する山岳観光スポットには、それぞれ登山鉄道やロープウェイの料金がかかります。スイストラベルパスを持っている場合は割引が適用されますが、それでもまとまった出費となるため、訪れるスポットを絞っておくのが賢明です。
スポット | 往復料金の目安 | スイストラベルパス割引 |
|---|---|---|
ユングフラウヨッホ | 約4.5万円 | 25%オフ |
ゴルナーグラート(マッターホルン展望) | 約2.8万円 | 50%オフ |
ピラトゥス山 | 約2.4万円 | 50%割引(パス適用) |
シルトホルン | 約2万円 | 50%オフ |
リギ山 | 約1万円 | 無料(パス適用) |
ユングフラウヨッホは「ヨーロッパの屋根」とも呼ばれるスイス観光のハイライトです。料金は高めですが、標高3,454mの展望台から見渡すアレッチ氷河のパノラマは一生の思い出になるでしょう。
スイスの絶景列車は、車窓から雄大なアルプスの景色を楽しめる人気のアクティビティです。氷河特急(グレッシャー・エクスプレス)やベルニナ急行は世界的にも有名で、鉄道ファンでなくても楽しめます。
氷河特急はツェルマットからサンモリッツまで約8時間をかけて走り、座席予約料として約9,200円(CHF 54)が必要です(乗車券はスイストラベルパスでカバー可能)。ベルニナ急行はクール/サンモリッツからイタリアのティラーノまでを結び、座席予約料はCHF 28〜44(約4,800〜7,500円)です。
いずれも事前予約が推奨されており、ハイシーズンは満席になることも多いため、早めに予約しておくとよいでしょう。
スイスは物価が高い国ですが、無料や格安で楽しめるスポットも数多くあります。チューリッヒやベルンの旧市街散策は無料で楽しめますし、湖畔や公園でのピクニックもスイスの自然を満喫する方法のひとつです。
スイストラベルパスがあれば、チューリッヒ湖やルツェルン湖のクルーズ船に無料で乗船可能です。湖上から眺めるアルプスと街並みの景色は格別で、追加費用なしで贅沢な体験ができます。
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スイスは物価の高い国ですが、いくつかのポイントを押さえれば費用を大幅に抑えることができます。ここでは、出発前から現地滞在中まで活用できる節約術を紹介します。
スイス旅行の費用を抑えるもっとも効果的な方法は、オフシーズンに渡航することです。時期によって航空券・宿泊費が大きく変動するため、月ごとの特徴を押さえておくと計画が立てやすくなります。
時期 | 費用の傾向 | 気候・観光の特徴 |
|---|---|---|
11月 | 年間最安(航空券10万円台〜) | 気温2〜8℃、曇天が多い。スキーシーズン前で閑散期 |
1〜3月 | 安め(スキーリゾート周辺は除く) | 積雪あり。スキー目的なら好シーズン |
4〜5月 | ショルダーシーズン(20〜30%安) | 気温10〜18℃、花が咲き始め観光客少なめ |
6〜8月 | ハイシーズン(航空券25万〜35万円) | 気温18〜28℃、ハイキング好適。混雑・高額 |
9〜10月 | ショルダーシーズン(20〜30%安) | 気温10〜20℃、紅葉が美しく観光客もやや減少 |
12月(年末年始) | 高め(航空券・宿とも高騰) | クリスマスマーケットが魅力。予約は早めに |
費用面でもっともお得なのは11月で、航空券・宿泊費ともに年間最安値になることが多い時期です。ただし天候が不安定で山岳観光には向かないため、費用と観光のバランスを取るなら4〜5月や9〜10月のショルダーシーズンがおすすめです。ハイシーズンと比べて総額で10万〜15万円ほど節約できる可能性があります。
スイストラベルパスは、交通費と観光費を大幅に節約できる旅行者の必需品です。鉄道・バス・湖船の乗り放題に加え、美術館の無料入場や山岳鉄道の割引など、1枚で幅広い特典が受けられます。
3都市以上を回る場合はほぼ確実にお得になるため、旅行計画の段階でパスの購入を検討しましょう。オンラインで事前購入が可能で、空港のSBB窓口でも購入できます。
スイス旅行中の通信費も、選ぶ方法によって大きく変わります。現地のSIMカードは高額なことが多く、Wi-Fiルーターのレンタルも日数が長くなるほど費用がかさみます。
なかでも利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」は、アプリから手軽にスイス用のデータプランを購入でき、現地到着後すぐにインターネットが使えるのが特徴です。
Wi-Fiルーターを持ち歩く必要がなく、荷物を減らせるのもうれしいポイントです。地図アプリや翻訳アプリ、交通機関の時刻表確認など、スイス旅行ではスマホの通信環境が欠かせないため、出発前に準備しておくことをおすすめします。
スイスでの食費を節約するには、スーパーマーケットの活用が欠かせません。MigrosとCoopがスイスの二大スーパーで、サンドイッチ、サラダ、デリ、飲料などが手頃な価格でそろっています。
両替については、日本国内で事前に少額のスイスフランを用意しておき、現地ではクレジットカードをメインに使うのがもっともお得です。スイスではほとんどの場所でクレジットカードが使えるため、大量の現金を持ち歩く必要はありません。
ATMでの現金引き出しも可能ですが、海外キャッシング手数料がかかるため、為替手数料の低いカードを1枚用意しておくとよいでしょう。
スイスの通貨はスイスフラン(CHF)で、2026年3月時点のレートは1CHF=約200円前後です。為替変動が旅行費用に直結するため、出発前にレートをチェックしておくとよいでしょう。
スイスはキャッシュレス決済が浸透しており、ほとんどのレストラン・ショップ・公共交通機関でVISAやMastercardのクレジットカードが使えます。タッチ決済(コンタクトレス)やApple Pay・Google Payにも広く対応しているため、少額の現金があれば十分です。
ただし、山小屋や小規模なマーケットなど一部の場所では現金のみの場合もあります。緊急用として3万〜5万円分のスイスフランを日本の空港や銀行で両替しておくと安心です。
日本国籍の方がスイスに観光目的で短期滞在(90日以内)する場合、現時点ではビザは不要です。パスポートの残存有効期間がスイス出国時に3か月以上あることを確認しておきましょう。
2026年後半には、EU・シェンゲン圏向けの新しい渡航認証制度「ETIAS(欧州渡航情報認証制度)」が導入される予定です。スイスもシェンゲン協定加盟国のため、導入後は渡航前にオンラインでETIASの申請が必要になります。申請はオンラインで完結し、一度取得すれば3年間有効です。
ETIAS導入の正確な日程はEUから数か月前に告知される見通しです。2026年後半にスイス旅行を計画している方は、出発前に最新情報を確認しておくことをおすすめします。
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スイス旅行では、鉄道の時刻表検索や山岳展望台のチケット予約、地図アプリでのルート案内など、スマホを活用する場面がとても多くあります。特にスイスの公共交通機関はアプリ「SBB Mobile」での検索・予約が便利なため、安定した通信環境は旅の快適さに直結します。
海外での通信手段として選ばれているのが、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」です。物理SIMカードの差し替えやWi-Fiルーターの持ち歩きが不要で、アプリをダウンロードして簡単な設定を済ませるだけで利用を開始できます。
スイスだけでなく、周辺国(フランス、イタリア、ドイツなど)への周遊にも対応したデータプランが用意されているため、ヨーロッパ複数国を巡る旅行にもぴったりです。24時間対応の日本語サポートもあり、eSIMが初めての方でも安心して利用できます。
物価の高いスイスだからこそ、通信費は賢く抑えて、その分をアルプスの絶景体験や美食に充てるのがおすすめです。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。