台湾は日本から飛行機で約3〜4時間と近く、グルメ・観光・歴史を一度に楽しめる人気の旅行先です。一方で「最近の台湾は物価が上がった」「台北のカフェやホテルは日本と変わらない」という声も増えており、出発前にどの程度の予算を見ておくべきか気になる方も多いのではないでしょうか。 台湾の通貨は新台湾ドル(TWD)で、2026年5月時点のレートは1台湾ドル=約4.97円前後で推移しています。本記事ではわかりやすさを優先して、1台湾ドル=約5円を目安に日本円換算しています。 この記事では、夜市やレストランの食費、MRTやタクシーといった交通費、ホテルの宿泊費、台北101など観光入場料の最新相場と、2泊3日・3泊4日の予算感、旅行中の節約術までまとめて解説します。 出発前に台湾のリアルな物価を押さえて、無駄のない旅行計画を立てましょう。
目次

台湾の物価は、夜市やローカル食堂、公共交通など「ローカル寄り」の項目では今も日本よりリーズナブルです。一方で、人気レストランやカフェ、観光地のホテルは日本と同等、もしくはそれ以上に感じる場面も増えてきました。
台湾の消費者物価上昇率は2025年が前年比1.66%、2026年は1〜7月平均で1.81%と2%前後で推移しており、外食費や家賃を中心に値上げが続いています。日本人旅行者にとっては円安と現地のインフレが重なり、以前のような「割安」感は薄れつつあるのが2026年の実情です。
為替面では、円に対して台湾ドルがやや強い水準が続いています。2026年5月時点では1台湾ドル=約4.97円で、1ヶ月前と比べてもほぼ横ばいです。
レートは日々変動するため、出発前にXEやWiseなど信頼できるサービスで最新値を確認しておきましょう。本記事では、暗算しやすさを優先して1台湾ドル=約5円を目安に日本円換算しています。
カテゴリ別に大まかな傾向を整理すると、以下のようになります。
カテゴリ | 台湾の傾向 | 日本との比較 |
|---|---|---|
夜市・ローカル食堂 | 屋台中心で1食100〜300台湾ドル | 安い |
人気レストラン・カフェ | 観光地は値上げが目立つ | 同等〜やや高い |
コンビニ | 飲料は安いが定価品は日本並み | 同等 |
MRT・市バス | 距離制で初乗りが安い | 安い |
タクシー | 初乗り85元〜と日本より安い | かなり安い |
ホテル・宿泊 | エリアと時期で価格差大 | 同等〜やや高い |
日本との価格差を最も感じやすいのは交通費と夜市の食事代です。MRTもタクシーも東京の半額前後で利用でき、夜市なら1食300〜500円台で満腹になれます。一方で、台北101周辺の有名カフェや高級ホテルは、東京と同水準かそれ以上の価格帯になっていることも珍しくありません。
台北の食費は、選ぶお店のジャンルで大きく変わります。夜市やローカル食堂は今でも手頃な価格が魅力ですが、有名チェーンや観光地のレストランは日本以上の価格帯になることもあります。
項目ごとの目安は以下のとおりです。
台湾旅行のハイライトのひとつである夜市は、士林夜市・饒河街観光夜市・寧夏夜市などが定番です。屋台メニューは小皿中心で、1品50〜150台湾ドル(約250〜750円)が中心価格帯になります。
士林夜市の名物「豪大大鶏排(巨大フライドチキン)」は1枚90台湾ドル前後、牡蠣オムレツ(蚵仔煎)は1皿80台湾ドル前後で食べられます。屋台を3〜4軒はしごしても、1人500〜800台湾ドル(約2,500〜4,000円)程度で満腹になるのが夜市のコスパの良さです。
ローカル食堂では、台湾を代表する家庭料理「魯肉飯」が1杯50〜80台湾ドル、牛肉麺の専門店でも1杯200〜300台湾ドル前後で食べられます。地元客で賑わうお店ほど価格は手頃で、日本円で1食1,000円以下に収まることがほとんどです。
観光客にも人気の鼎泰豐(ディンタイフォン)の小籠包は、2026年6月の値上げ後、看板メニューの小籠包10個入りが290台湾ドル(約1,450円)になっています。サイドメニューやドリンクを加えると、1人あたり600〜1,000台湾ドル(約3,000〜5,000円)程度を見込んでおきましょう。
中級レストランの食事代は1人400〜800台湾ドル(約2,000〜4,000円)が目安で、観光地ど真ん中の人気店ではコース料理1人1,500台湾ドル超になることもあります。一方、駅から少し離れたローカルエリアでは、同等のクオリティでも300〜500台湾ドル前後に抑えられる店が多くあります。
関連記事:台湾旅行の費用はいくら?2泊3日の予算や内訳、安くするコツも紹介
台湾発祥のタピオカミルクティーは、お店によって価格帯がはっきり分かれます。庶民派チェーンの「50嵐」ではタピオカミルクティーがSサイズ50台湾ドル前後(約250円)と手頃で、街歩きのお供にぴったりです。
タピオカミルクティー発祥として有名な「春水堂」では、珍珠奶茶がSサイズ100台湾ドル、Mサイズ190台湾ドル(約500〜950円)で、店内で飲む場合は別途10%のサービス料が加算されます。東京のカフェと同程度の価格帯です。落ち着いた店内で飲める分、ドリンクスタンドより割高に設定されています。
おしゃれなカフェのコーヒーやラテは1杯120〜200台湾ドル(約600〜1,000円)程度で、日本のスターバックスと大きな差はありません。コスパ重視ならテイクアウト中心のドリンクスタンドや、地元チェーンのカフェを活用するのがおすすめです。
セブンイレブン・ファミリーマート(全家)といった台湾のコンビニは、ペットボトル飲料や軽食、台湾ビールまで幅広く揃っており、旅行中の補給にも便利です。
商品 | 台湾の価格 | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
ミネラルウォーター(500ml) | 20〜30台湾ドル | 100〜150円 |
缶ビール(330ml) | 30〜40台湾ドル | 150〜200円 |
おにぎり | 25〜40台湾ドル | 125〜200円 |
サンドイッチ | 40〜70台湾ドル | 200〜350円 |
カップラーメン | 35〜70台湾ドル | 175〜350円 |
コンビニのドリンクや軽食は、日本のコンビニと比べてやや安い〜同等程度です。台湾ビールやスーパー独自の限定フレーバー飲料はお土産にも人気で、1本60〜80台湾ドル前後で購入できます。
台湾家樂福(カルフール)やPXマートといったスーパーを使えば、ペットボトル水や即席麺がコンビニより1〜2割安く買えます。お土産用のパイナップルケーキやお菓子をまとめ買いするなら、スーパーの方がコスパは良くなります。
台北をはじめとする台湾の主要都市は、MRT(地下鉄)・バス・タクシー・台湾高鉄(高速鉄道)のいずれも利用しやすく、観光客にとって交通費の負担が小さい国です。日本と比べると料金は全般的に2分の1〜3分の1程度で、移動費を抑えやすいのが大きな魅力です。
移動手段別の料金目安は次のとおりです。
交通手段 | 料金の目安 | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
台北MRT 初乗り | 20台湾ドル | 100円 |
台北市バス(1区間) | 15台湾ドル | 75円 |
タクシー初乗り(1.25kmまで) | 85台湾ドル | 425円 |
桃園空港MRT 台北駅〜桃園空港 | 160台湾ドル | 800円 |
台湾高鉄 台北〜左営(左営=高雄、自由席) | 1,445台湾ドル | 約7,225円 |
台北MRTは距離制運賃で、初乗りは20台湾ドル(約100円)、最大でも65台湾ドル(約325円)です。台北市内の主要観光スポット間なら、ほとんどの区間が25〜40台湾ドル程度で移動できます。
市バスは1区間15台湾ドル前後で、MRTでカバーしきれないエリアも安価に移動可能です。空港アクセスを担う「桃園機場捷運(桃園空港MRT)」は、桃園空港から台北駅まで普通車・直達車ともに160台湾ドル(約800円)で、所要時間は直達車で約36分です。
交通系ICカード「悠遊カード(EasyCard)」を使うと、MRTとバスの乗り継ぎで8台湾ドルの割引が適用されるほか、コンビニ決済にも使えるため滞在中の利便性が大幅に向上します。台北のセブンイレブン・ファミリーマートで100台湾ドルから購入でき、初回購入時は別途カード代100台湾ドルが必要です。
関連記事:台湾の移動手段まとめ|エリア別・目的別・おすすめアプリなどすべて紹介
台北のタクシーは2023年4月の改定で、初乗りが1.25kmまで85台湾ドル(約425円)になりました。その後は200mごとに5台湾ドル、または時速5km以下では60秒ごとに5台湾ドルが加算される仕組みです。
夜間(23時〜翌6時)は初乗りが20台湾ドル割増になり、初乗り料金が105台湾ドル前後になります。それでも日本のタクシー初乗り(500〜600円台)と比べると安く、観光地から離れたエリアやホテルに戻るときも気軽に利用できます。
配車アプリでは「Uber」が台北エリアで広く使われており、行き先を地図で指定できるためコミュニケーションの不安もありません。アプリで料金を事前に確認できるので、観光客にとって安心感のある選択肢です。
関連記事:台湾のタクシー完全ガイド!料金相場・乗り方・配車アプリまで徹底解説
高雄や台中といった他の都市まで足を伸ばすなら、高速鉄道の台湾高鉄が定番です。台北から左営(高雄)までの所要時間は最短90分前後で、自由席なら1,445台湾ドル、指定席は1,490台湾ドル、ビジネスクラスは2,440台湾ドルが正規運賃です。
外国人向けの「台湾高鉄パス(THSR Pass)」や、KKday・Klook経由で購入できる早割チケットを使えば、運賃を1〜2割ほど安く抑えられます。台北〜台中なら最短47分・約700台湾ドル前後で移動でき、日帰り観光にも使い勝手の良い選択肢です。
台湾鉄道(在来線)はさらに安価ですが、所要時間は高鉄の2〜3倍かかります。スケジュールに余裕があり、車窓からの景色をゆっくり楽しみたい場合は在来線、効率重視なら高鉄と使い分けると良いでしょう。

台湾の宿泊費は、エリア・グレード・時期によって価格差が大きい項目です。台北駅・西門・東区など人気エリアは観光のしやすさと引き換えに価格が高くなりがちで、繁忙期と閑散期でも数千円単位で差が出ることがあります。
宿泊スタイルごとの目安は以下のとおりです。
宿泊タイプ | 1泊あたりの目安 | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
ゲストハウス・ホステル | 600〜1,200台湾ドル | 3,000〜6,000円 |
3つ星クラスのホテル | 1,500〜3,000台湾ドル | 7,500〜15,000円 |
4つ星クラスのホテル | 3,000〜5,000台湾ドル | 15,000〜25,000円 |
5つ星クラスのホテル | 6,000台湾ドル〜 | 30,000円〜 |
台北のホテル相場は、3つ星クラスで1泊7,500〜15,000円が目安です。台北駅周辺・西門・松山・東区といった人気エリアは観光に便利な反面、同じグレードでも観光地から離れたエリアより2,000〜3,000円高めになる傾向があります。
4つ星以上のホテルになると、1泊15,000〜25,000円台が中心です。週末や旧正月(春節)、夏休み、年末年始は需要が集中して料金が跳ね上がるため、可能であれば平日や閑散期を狙うとコストを抑えられます。
ゲストハウスやホステルは1泊3,000〜6,000円程度で、一人旅や予算重視の旅行者から根強い人気があります。台北の中心部にもおしゃれな個室タイプのホステルが増えており、清潔感のある共用ラウンジで他の旅行者と交流できる宿も多くあります。
台北の主要な観光スポットの入場料は、東京や大阪の有名観光地と比べてもリーズナブルな水準です。
観光スポット | 入場料の目安 | 日本円換算(約) |
|---|---|---|
台北101展望台(一般チケット・88〜89F) | 600台湾ドル | 約3,000円 |
台北101展望台(101F追加) | +380台湾ドル | +約1,900円 |
国立故宮博物院(大人) | 350台湾ドル | 約1,750円 |
中正紀念堂 | 無料 | 無料 |
国父紀念館(改修工事のため2026年内は館内休館・屋外の中山文化園区のみ開放) | 見学不可 | ー |
台北101の展望台は一般チケット600台湾ドル(約3,000円)で88・89階に入場でき、屋外展望フロアの101階に行くには追加で380台湾ドルが必要です。混雑を避けたい場合はファストパス(プライオリティパス)が1,200台湾ドルで購入できます。
国立故宮博物院は大人350台湾ドル、学生150台湾ドル、18歳未満は無料で入場できます。中正紀念堂など入場料無料の見どころも多く(国父紀念館は改修工事のため2026年内は館内が休館中で、屋外の中山文化園区のみ開放されています)、文化系の観光をメインに据えれば1日の観光予算を1,000〜1,500台湾ドル前後に抑えることも可能です。
関連記事:台湾の観光スポットおすすめ30選|エリア別に定番から穴場まで厳選紹介
台湾旅行のトータル予算は、航空券を含むかどうかとシーズン、宿泊グレードで大きく変わります。LCCを利用した3つ星ホテル泊・1日2〜3食外食を前提にすると、目安は次のようになります。
旅行日数 | 1人あたりの目安 |
|---|---|
2泊3日 | 約80,000〜120,000円 |
3泊4日 | 約100,000〜150,000円 |
4泊5日 | 約120,000〜180,000円 |
航空券は時期によって2万〜6万円台と幅があり、ハイシーズン(春節・GW・夏休み・年末年始)は予算を多めに見積もる必要があります。一方、平日中心の旅程やオフシーズン(梅雨や真夏)を選べば、宿泊費・航空券ともに大きく抑えられます。
夜市中心の食事スタイルにすれば1日の食費を1,500台湾ドル(約7,500円)前後に収めることもでき、トータル予算を1〜2万円ほど節約することも可能です。

台湾の物価は、夜市や交通費など日本より明らかに安い項目もあれば、人気店や高級ホテルでは日本以上に感じる項目もあるという二面性が特徴です。事前に主要な相場を押さえておけば、無駄な出費を避けながら効率よく旅行を楽しめます。
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ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。
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