台湾・桃園国際空港(TPE)は、第1ターミナルと第2ターミナルに合わせて十数か所のラウンジが点在しており、初めて利用する方は「どこに行けばよいのか」「自分のカードで入れるのか」と迷いやすい空港です。航空会社専用ラウンジに加えて、プライオリティパスや当日購入で使える共用ラウンジも複数あり、選択肢が多いのが特徴です。 この記事では、桃園空港のラウンジをターミナル別にまとめ、場所・営業時間・滞在制限・対応カードといった旅行者がチェックすべきポイントを比較しやすい形で整理しました。出発便のターミナルや所持しているカードに応じて、最適なラウンジを選ぶための判断材料として活用できます。 また、ラウンジで快適にくつろぐためには、無料Wi-Fiの不安定さを補う通信手段の準備も重要なポイントです。フライト前にラウンジでメールチェックや動画視聴をしたい方向けに、海外通信の準備方法もあわせて紹介します。
目次

桃園国際空港は第1ターミナル(T1)と第2ターミナル(T2)の2つのターミナルで構成されており、それぞれ独立したラウンジが配置されています。一般的にLCC(格安航空会社)が第1ターミナルを、フルサービスキャリア(チャイナエアライン・エバー航空・JAL・ANA等)が第2ターミナルを使用します。
搭乗ターミナルは航空会社によって決まっているため、ラウンジを選ぶ前にまず自分のフライトがT1とT2のどちらから出発するのかを確認しましょう。ターミナル間は無料のシャトルバスやスカイトレインで移動できますが、保安検査後の制限エリアでの行き来はできません。
桃園空港のラウンジは大きく分けて、共用ラウンジ(プラザプレミアムラウンジ・オリエンタルクラブラウンジ)と航空会社ラウンジ(チャイナエアライン・エバー航空など)の2タイプに分類されます。共用ラウンジはプライオリティパスや一部クレジットカードの特典、当日購入で利用できる一方、航空会社ラウンジは特定の搭乗クラスや上級会員資格が必要です。

共用ラウンジを運営するプラザプレミアムグループは、世界各地の空港で展開する大手ブランドで、プライオリティパスの主要対応先です。一方、オリエンタルクラブラウンジは台湾発の共用ラウンジで、シャワーやマッサージ機など設備が充実しています。なお2023年9月以降、JAL利用者の指定ラウンジはチャイナエアライン ダイナスティラウンジ(梅苑)に変更されているため、JAL搭乗時は当日の案内に従って向かいましょう。
チャイナエアラインの「ダイナスティラウンジ」とエバー航空の「ザ・インフィニティ」「ザ・ガーデン」「ザ・スター」「ザ・クラブ」は、いずれも上級会員や上位クラス搭乗者向けの航空会社ラウンジです。スターアライアンス・スカイチームの上級会員は、提携ラウンジとして利用できる場合があります。
2026年は桃園空港のプラザプレミアムラウンジが順次リノベーションを行っており、一部ラウンジが期間限定で休業しています。利用予定のラウンジが営業しているか、出発前に公式サイトで確認するのが確実です。各ターミナルでは少なくとも1か所のプラザプレミアムラウンジが営業を続けるよう調整されています。
また、一部の航空会社ラウンジは閉鎖中の状態が続いており、過去のレビューブログで紹介されていても現在は利用できないケースがあります。当日のラウンジ案内表示に従って判断しましょう。
第1ターミナルは主にLCCや一部のスカイチーム加盟航空会社が利用するターミナルで、ラウンジ数は第2ターミナルに比べると少なめです。ただし、プライオリティパスで使える共用ラウンジと、チャイナエアラインの航空会社ラウンジが揃っており、主要ニーズはカバーできます。
T1の制限エリア4階、ゾーンCに位置する共用ラウンジです。営業時間は午前5時から午後9時で、軽食やビール、Wi-Fi、充電設備、ベジタリアン対応メニューを備えています。プライオリティパスでの利用に加えて、当日購入も可能です。
2026年5月1日から6月30日まではリノベーションのため休業しており、この期間はゾーンDのラウンジ利用が案内されています。
T1の制限エリア4階、ゾーンDにある24時間営業の共用ラウンジで、深夜便や早朝便を利用する方に重宝されます。シャワー設備が備わっており、長距離フライト前後のリフレッシュにも適しています。
ゾーンCがリノベーションで閉鎖中の期間は、T1のプライオリティパス対応共用ラウンジはこちらに集約されるため、混雑が予想されます。
第1ターミナルの制限エリア4階、コンコースA(A・Bゲート方向)に位置するチャイナエアラインのフラッグシップラウンジです。営業時間は午前5時30分から午後11時で、シャワー設備があります。チャイナエアラインのビジネスクラス以上の搭乗者、スカイチーム エリートプラス会員などが利用対象となります。
第2ターミナルはチャイナエアライン・エバー航空・JAL・ANAなどフルサービスキャリアの拠点で、ラウンジの選択肢が豊富です。共用ラウンジ・航空会社ラウンジともに第1ターミナルより充実しています。
T2の制限エリア4階、出発ホールにある共用ラウンジで、ゾーンAとゾーンA1の2か所が並んで運営されています。両方とも営業時間は午前5時から午後11時で、最長滞在時間はプライオリティパス利用で2時間です。食事・Wi-Fi・充電設備に加えて、ゾーンAではシャワーやミーティングルームも利用できます。
2026年3月3日から4月30日までは、ゾーンAがリノベーションのため休業し、ゾーンA1またはオリエンタルクラブラウンジへの誘導が行われていました。期間によって営業状況が変わるため、出発前の確認が安心です。
T2の制限エリア4階ゾーンC、台湾文学館の近くに位置する共用ラウンジです。営業時間は午前5時から午後11時、ビュッフェのラストオーダーは午後10時30分で、滞在時間は最長3時間と長めに設定されています。シャワーやマッサージスペース、子ども向けエリアなど設備が充実しており、2023年8月まではJAL利用者の指定ラウンジに採用されていた実績もある共用ラウンジです。なお、現在のJAL指定ラウンジは後述のチャイナエアライン ダイナスティラウンジ(梅苑)に切り替わっているため、JAL利用時の方は最新の案内を確認しましょう。
プライオリティパスでの利用が可能なほか、KKdayやKlookなどで事前購入チケットを取得して入室することもできます。
第2ターミナルの出発エリアにあるエバー航空のフラッグシップラウンジで、ビジネスクラス以上の搭乗者やスターアライアンス ファースト・ビジネスクラスの利用者向けです。中華・洋食のビュッフェに加えて、シャワールームや個室スペースも備えており、Skytraxの4つ星評価を獲得しています。
エバー航空のダイヤモンド会員などが利用できる上位ラウンジで、高い天井と緑豊かな内装が特徴です。台湾風の麺料理を含む豊富なメニューが提供され、座席にはWi-Fiと電源が用意されています。
スターアライアンスゴールド会員やエバー航空ゴールド会員向けのラウンジで、第2ターミナルでは最も利用しやすい位置にあります。ANAのダイヤモンド・プラチナ会員も提携利用できる場合があります。
エバー航空シルバー会員や一部のスターアライアンスゴールド会員が利用するラウンジで、営業時間が朝と夕方の2回に分かれているため、利用前に時間帯の確認が必要です。
第2ターミナルの制限エリア3階、D4ゲート付近に位置するチャイナエアラインのラウンジで、営業時間は午前5時30分から午後11時です。他の共用ラウンジが集まる4階エリアからは少しずれた位置にあり、D4ゲート付近に到達したところで入り口が見つけられます。
桃園空港のラウンジは「誰でも当日購入で入れるラウンジ」「特定のクレジットカード特典で入れるラウンジ」「上位クラス・上級会員のみ入れるラウンジ」に分かれます。自分の状況に合わせて入室方法を整理しておきましょう。

桃園空港でプライオリティパスを使って入室できる主な共用ラウンジは、プラザプレミアムラウンジ(T1ゾーンC・ゾーンD、T2ゾーンA・ゾーンA1)とオリエンタルクラブラウンジ(T2)です。同伴者の料金は発行元のクレジットカードや会員プランの条件によって異なるため、出発前に契約内容を確認しておくと安心です。
また、ターミナル内のレストラン「homee KITCHEN」「espressamente illy」など一部店舗では、プライオリティパスでクーポン利用ができる仕組みもあります(カード発行元によって対象外の場合あり)。
日本国内のクレジットカードで提供される「空港ラウンジサービス」は、原則として国内の主要空港のラウンジを対象とした特典であり、桃園空港のラウンジは含まれません。海外空港のラウンジを使いたい場合は、プライオリティパスの会員資格や、海外ラウンジ特典付きの上位カード(プラチナクラス)が必要になるのが一般的です。
プラザプレミアムラウンジとオリエンタルクラブラウンジは、当日料金を支払えばカード会員でなくても入室できます。KKdayやKlookなどの旅行系プラットフォームでは事前予約割引チケットも販売されており、当日カウンターで購入するより割安になるケースがあります。
料金は時期や購入経路で変動しやすいため、利用予定のラウンジ公式サイトや購入サイトで最新料金を確認するのが確実です。
チャイナエアラインのダイナスティラウンジ、エバー航空の各ラウンジは、対象航空会社のビジネスクラス以上の搭乗者、または同社・提携アライアンス(スカイチーム/スターアライアンス)の上級会員が利用対象です。エコノミークラスの場合は、当日のアップグレードやマイルでの有料利用ができる場合もありますが、原則としては対象資格者向けの設計です。
桃園空港のラウンジを使う方法は主に3つあります:①航空会社の上級会員、②プライオリティパスなどの年会費型ラウンジサービス、③トリファのラウンジパス(年会費なし・使う日だけ料金を払う仕組み)。アプリで予約してQRを提示するだけで入室でき、カード発行や会員登録は不要です。 → トリファのラウンジパスを詳しく見る
ラウンジを利用するシーンでは、無料Wi-Fiでネット作業をする方が多いですが、桃園空港の無料Wi-Fi「TPE Free」は到着直後や混雑時間帯に接続が不安定になりがちです。フライト前にメール対応や動画視聴をしたい方は、自分の通信手段を別途準備しておくと心強いでしょう。
TPE Freeは無料で利用できますが、入国審査前のエリアやピーク時間帯は通信が途切れやすく、ビジネスメールの送受信や決済アプリの認証など、確実につながってほしい場面でストレスになることがあります。フリーWi-Fiは暗号化が弱い場合もあり、ID・パスワードを伴う通信や決済情報の入力には注意が必要です。
さらに、ラウンジ独自のWi-Fiが提供されている施設でも、混雑時にスループットが落ちることがあるため、自前の通信手段を持っておくと選択肢が広がります。
桃園国際空港の到着エリアには、台湾の主要キャリア(中華電信・遠伝・台湾大哥大)のカウンターがあり、プリペイドSIMカードを購入できます。日数別のデータプランが用意されており、当日の旅程に合わせて選べる手軽さがあります。
一方で、深夜便や早朝便ではカウンターが閉まっている場合があり、SIM挿し替えにはピンが必要、SIMピン紛失のリスクもあります。短時間の乗り継ぎや、すぐにラウンジへ向かいたい場合は、現地カウンターでの購入は不便に感じることもあります。
スマートフォンがeSIMに対応していれば、日本にいる段階でアプリから台湾用プランを購入し、桃園空港に到着した瞬間から自分のデータ通信を使い始めることができます。SIMカードの抜き挿しが不要なので、空港カウンターに並ぶ時間も省けます。
ラウンジで作業をするなら、自前の安定回線を持っておく方が、無料Wi-Fiの混雑や接続不良に左右されずに済むのがメリットです。

海外旅行中の通信手段として、近年急速に利用が広がっているのが海外eSIMサービスのトリファ(trifa)です。台湾を含む幅広い国・地域に対応しており、出発前にアプリから手続きを完了すれば、桃園空港に到着した瞬間からスマートフォンをそのまま使い始められます。

トリファはeSIMの購入・設定・データ残量管理まで、すべてアプリ内で完結する設計です。空港カウンターでSIMカードを買う必要がなく、機内モードを解除するだけで現地通信に切り替わります。ラウンジに直行してすぐ作業を始めたい方や、深夜便で到着してSIMカウンターが閉まっている時間帯にも便利な選択肢です。
万一の通信トラブルにも日本語サポートが対応しており、ラウンジで残り時間が限られている中で問題が起きても、アプリ経由で問い合わせや再設定の確認ができます。短期旅行から長期滞在まで、滞在日数に合わせたプランを選べるのもポイントです。
ラウンジでの待ち時間を快適に過ごし、出発前から到着後までの通信の不安をまとめて解消したい方は、トリファの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。